日中は9月中旬並みの暖かさも予報されている週です。
朝から太陽が元気に昇りました。
風もなく、暑いくらいの日中でした。
4年生が校外学習で明治2年完成の「久保田堀」を見学に出かけました。
江戸時代の二宮尊徳に始まる新田開発の仕上げとも位置づけられる、郷土の大事業です。
郷土の歴史を知る上で重要な出来事です。
渡辺保様を講師にお迎えして、「現地」で2時間の授業をしていただきました。
黒川からの取水口で、掘を開削した理由や工事の概要の説明がありました。
当時は「重機」もない時代でした。
5か月で約4.1㎞をどうやって工事したのか資料を基にお話がありました。
昼夜を問わず交代制で工夫しながら進めたという説明に、児童は驚いていました。
携帯電話どころか無線通信技術や電気も無い時代です。
伝令と提灯での作業は、児童には「不可能」としか思えなかった様子でした。
「堂坂橋(どうざかばし)」、「岩行橋(いわなめばし)」では、洪水や浸水を防ぐ工夫も説明がありました。
民家側の久保田堀では「生活用水」としても活用していたという説明もありました。
日常の管理をどのようにしていたかや、泳いで楽しんだ話もありました。
暗渠になっている部分の「いきさつ」などについても説明がありました。
児童からもたくさんの質問がありました。
丁寧にお答えいただき、児童は熱心にまとめのメモを取っていました。
あっという間の2時間でしたが、晩秋の郷土を堪能することもできました。
渡辺様、お忙しい中ありがとうございました。
取水口に当たる場所へは阿部様の御理解と御協力があり、降りることができました。
ありがとうございました。
資料や説明だけではなく「現場」をすぐに見ることができるのが郷土学習の魅力です。
郷土学習を通して社会を見つめ、様々な先人の生き様からも学ぶことができます。
児童個々のこれからの生き方の参考にもなった、校外学習でした。
今後もしっかり学習し、「未来の語り部」を育てることにもつなげていきたいと思います。