校長室より

本県にも緊急事態宣言が出されたことを受けて

 栃木県にも国より緊急事態宣言が発令されました。

 これまで以上に不要不急の外出を控えることが求められることになります。

 前回の緊急時事態宣言のときには、学校も臨時休業が3ヶ月近く続き、学びがストップしてしまい多くの支障をきたしました。同時に学んだことも多く、インターネットを活用した学習動画の配信や学習サイトへの教材提示など、今後に生かせるICTの活用も生まれました。

 今回、学校は臨時休業とせずに、子供たちの学びを止めないという方針が示されたことをありがたく思います。これは、これまでの経験から、学校が感染源となって感染拡大するケースがほとんど見られないことが分かってきたのも大きな要因です。それだけ学校は感染防止対策を徹底してきた努力が報われた結果ではないでしょうか。

 本校も、朝の検温カードの確認・回収や消毒作業など、職員の新たな負担が増えました。さらに授業においても3密を防ぐため、寒くても窓を少し開けて換気をし、密集にならないように工夫しながら実施しています。行政の支援もあり、暖房費が増えたり検温センサーなど必要な備品を購入したりすることにも対応していただけているのはありがたい限りです。

 ある校長から「粕尾小のような小規模校が通常の教育活動を実施する上での最後の砦」と言われました。確かに1クラス30人いる学校では、密集状態となることが避けられず、学校行事も思うようにできません。先日の始業式も校内放送で実施したということです。

 本校では全校児童26名、教職員を合わせても大規模校1クラス分にしかなりません。始業式も1m以上の間隔をとりながら実施することは十分可能でした。実施を予定していたスケート教室もバスを2台使用し少し窓を開ければ密集・換気の対策ができ、体育館ほどの広い空間で30人程度のスケート、さらには昼食も1方向を向いて間隔をとりながら対応可能。そして何より子供たちがとても楽しみにしている教育活動。小規模校だからこそ可能と思い、ギリギリまで実施を予定しておりました。

 しかしながら、栃木県に緊急事態宣言が出されたことで「市外での教育活動は長時間の移動となるため自粛する」という方針に変わり、断念せざるを得なくなりました。「感染拡大を防ぐため、昼夜を問わず不要不急の外出を避ける」という趣旨を考えれば仕方がありません。

 連日の報道を観ていると、大都会の街の様子がよく放送されています。「ストレスがたまるから」と平然と外出する大人たち。子供たちは大人以上に通常の教育活動が制限されてストレスを抱えていながらも、声を上げることができません。

 本校は小規模校という利点をフルに活用して、可能な限り子供たちの学びを止めないように努力していきたいと思います。

 1日も早く通常の生活が戻ることを願いながら・・・