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学級づくりの7つの実践課題

 これまでもホームページや学校だよりで時折紹介してきましたが、本校は「特別活動」の「学級活動」で行う「学級会」の指導力向上を目指す研究を行っています。今年度の研究テーマは「自分たちで楽しく豊かな学級生活をつくろうとする児童の育成と指導法の研究-学級会の実践を通して-」です。

 年度初めのこの時期は、学級づくり、学級生活の基礎づくりにとって最も大切な時期です。この時期は、本校では昨年度来、宮川八岐氏のアドバイスの元、 「学級づくりの7つの実践課題」に取り組んでいるところです。その概要は以下のようなものになります。
 1 「出会い」の関係づくり ・・・担任と児童の親和的な関係づくりをします。人間的な触れ合いの演出に工夫を凝らします。 ※初日から保護者の皆様には「どんな〇年生になってほしいか」アンケートにご協力をいただきありがとうございました。
 2 「学級目標」づくり ・・・保護者の願い、児童の思い、学校の願いを元に「知・徳・体」についての人格形成目標を設定します。 「〇〇な子」という表現にします。※来週の授業参観でお子さんの学級の目標をご覧ください。
 3 「学級の組織」づくり(その1) ・・・当番や委員会組織を学校の基本方針に沿って担任主導で説明し、理解させた上で、子供たちの所属を決め編制します。
 4 「理想・めあて」づくり ・・・学級活動の授業で「〇年生になって」という時間を設け、学習や人間関係の不安を解消し、期待感を高め、進級時の個人目標を設定します。 「理想の学級生活イメージ」という内容のクラス全員の共有イメージづくりも行います。
 5 「学級の組織」づくり(その2) ・・・学級会の計画委員会、係活動組織を編制します。学級会を開き、児童自らが組織を作ります。
※昨日2つの学年(2、3年生)で行っていました。【写真 上が3年生、下が2年生

 

 
 6 「実践活動」づくり ・・・集団活動による実践のスタートです。「進級お祝いの会をしよう(例)」などの話し合いと、自分たちで自発的に決めたことを自治的に実践する活動を行います。
※一昨日6年生が学級集会を開くための学級会が行っていました。【写真は省略】

 7 「評価・改善」づくり ・・・6までの実践を振り返り、その後の教師の指導の見通しをもつことと、児童に学級生活への更なる期待をもたせることを朝の会などで行います。

 子供たちにとって、学級生活が楽しく豊かなものになってほしいという願いを抱きながら、各学級担任は、学級会の時間を意義ある時間として捉えています。また、学級会での話し合いを通じて、学力向上の基盤としての各種の資質・能力が育成できることや、主体的・対話的で深い学びにつながる学習活動が展開されること等も研究を進める上で期待しているところです。