学校ニュース

令和元年度卒業式


 3月18日(水)卒業式が行われました。コロナウィルス感染拡大防止のため、規模を縮小しての開催となりましたが、それを補って余りあるほどの感動的な式になったのではないかと思います。
 臨時休業が発表された翌日、卒業生は、たった1日だけ証書授与などの練習をしたことは、前にお知らせしました。在校生も卒業式当日を目指し、卒業生一人一人に向けての別れの言葉を考えていましたので、28日(金)に急遽、卒業式で話す言葉をビデオに録画していきました。また、音楽室で「校歌」、「式歌(さよなら)」、「清二小応援歌」を全校で歌う姿も録画しました。
 臨時休業中も、卒業生の門出にふさわしい、思い出に残る卒業式にするにはどうしたらよいか、職員の話合いを重ね、形式にこだわらず、心のこもった式にしていくことを共通理解していきました。
 そして、迎えた当日。在校生の参加なし、来賓は、PTA会長、副会長のみ、合唱なしの卒業式が始まりました。
 卒業証書授与。担任が卒業生の名前を呼び上げ、校長より卒業証書が授与されます。練習時間がほとんど取れなかったとは思えないほど堂々とした態度でした。出席番号が最後の卒業生が、証書を受け取り、証書の授与は終わる予定でした。しかし、ここで、一つ目のサプライズが起こりました。担任が、卒業生に向かって語り出したのです。このような形で子供達と別れの時を迎えざるを得なかった無念の思いもあったことでしょう。卒業生への万感の想いを語っていました。
 式は、学校長の式辞、PTA会長のお祝いの言葉、祝詞の披露と続きました。参加予定だった北半田地区の方からも心温まるメッセージをいただき、地域の皆様に支えられての清州第二小学校である、との思いを新たにしました。
 そして、式は「別れの言葉」に移ります。この日のために用意してきたスライドの写真と共に、
在校生の言葉を映像で流しました。その後の卒業生の話す小学校生活の思い出や感謝の言葉、今後の抱負の言葉も立派でした。在校生はおらずとも、全校生の思いが一つになっていく様子が感じられました。
 校歌のビデオを流し、卒業生の退場となる時に、二つ目のサプライズが起こりました。担任が卒業生の前に立つと、
卒業生が用意していた感謝の気持ちを表した映像が流れたのです。と共に、卒業生から、職員一人一人向けての感謝の言葉が述べられました。準備の関係上、一部の職員は、卒業生がビデオを用意していることを知っていましたが、職員全員への言葉まで用意していたとは知りませんでした。驚くと共に、深く感動しました。
 担任も、卒業生もそれぞれ「自分たちの卒業式」との意識で自分にできることを考え、実行したのです。令和元年度、清州第二小学校は、この卒業生を中心にして、児童の主体性と思考力が十分に発揮される学校を目指して歩んできました。その総仕上げとしてこのような卒業式を皆が一丸となってつくれたことを誇りに思います。