かみかみ献立のこだわり
今日の給食は、「かみかみ献立」です。細やかなこだわりが随所に感じられるメニューになっています。それでは今日は、そのこだわりを栄養教諭に語っていただきます。
こんにちは!栄養教諭です。では早速、今日の「かみかみ献立」のこだわりについて語っていきたいと思います!!
この献立は、6月4日〜10日「歯と口の健康習慣」に合わせて、噛むことを意識した献立になっています。
その内容は、「セルフホットドック、牛乳、ツナと大豆のサラダ、コロコロ野菜のスープ、ぶどうグミ」です。
一見、ぶどうグミくらいしか噛みごたえのあるものはないのでは?と思ったそこのあなた!まだまだですね〜。この献立には、噛みごたえをUPさせるための工夫がたくさんあります。
まず、セルフホットドック。具を挟んで食べることで、柔らかいパンの噛みごたえUP!
ツナと大豆のサラダは、きゅうりの切り方に一工夫。大豆やコーンの大きさに合わせて角切りにすることでカリコリとした食感が楽しいサラダになります。きゅうり、大豆、コーンなど、それぞれの食感の違いもあり、噛みごたえUPです。
(この食感を生かした別のサラダ、「カリコリサラダ」もとても美味しいのですが、それはまた別の機会に紹介したいと思います…。)
コロコロ野菜のスープは、名前の通り大根やにんじんをコロコロとした小さな角切りにしています。スープに使う時はいちょう切りや千切りなどにすることが多いのですが、こちらも切り方を変えることで噛みごたえがUPします。
最後にぶどうグミ。こちらは給食でしかお目にかかることのない、とっても硬いグミです。言わずもがな、噛みごたえUPですね。これはほぼ毎年出していますが、リクエストメニューに名前が上がるほど児童にも人気のあるグミだったりします。
この様に、噛みごたえをUPさせるために様々な工夫が散りばめられています。
また、このメニューを実現させるには、なんといっても調理員さんの丁寧な作業が不可欠です。大量の野菜を小さく、大きさを揃えて切るのは正に職人技!感謝です!!
現代人は咀しゃく回数が少なくなっています。研究では現代人の咀しゃく回数は弥生時代と比べ1/6、約100年前より半分になっていると推測されています。
噛むことは食べ物の消化を助ける、ということはご存知の方も多いと思いますが、それだけではありません。噛むことで集中力、注意力、脳の応答速度などもUPすることがわかってきているそうです。「噛む」ことには、消化を促すこと以上の効果がありそうです。
栄養教諭の給食にかける熱い思いが伝わってきましたね。給食というものは、このように細やかなこだわりと熱い情熱によって作られているものなのです。これからは、栄養教諭自らの食レポをお届けしたいと思います。お楽しみに!