2020/6/22以前の日誌

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鹿沼市天然記念物「津田小学校のモクゲンジ」

 本校敷地内の西側、ちょうど市道ぞいのむつみ園に立っているモクゲンジが、4月27日鹿沼市の天然記念物として指定されました。モクゲンジは中国原産のムクロジ科の落葉樹で、日本では本州から九州の日本海側の海岸沿いに分布しており、本校のような内陸部に見られることがあまりない樹木だそうです。6月から7月にかけて枝先に黄色い花をつけます。英名をGolden rain treeと呼び、秋になると黄金色の花が雨が降るように落ちます。花が落ちた後は、ほおずきの形に似た袋の中には木の実ができていて、数珠に利用するそうです。葉が「センダンの葉」に似ていて木の実が数珠に利用されることから、別名を「栴檀葉菩提樹(せんだんばぼだいじゅ)」とも呼ぶそうです。
 幹の太さは2m20cm、枝は四方10m以上に伸びており、植えられてからかなりの年数が経っています。学校創立(明治6年創立、現在の地に移ったのが明治15年)からほどなくして、地域の方か学校関係者によって、栴檀の木と思って植えられたと考えられます。実際にこの樹木をセンダンと呼ぶ方もいらっしゃいますし、本校のPTA広報紙が「せんだん」と名付けられていることからも、そのように推測されます。どちらにしても、栴檀の木には「栴檀は双葉より芳し」の故事があり、子どもたちの健全育成という願いを込めて植えられたのでしょう。
 夏から秋にかけて綺麗な姿を見せるモクゲンジ。一度来校した際にご覧になってください。