学校ニュース

板荷地域の伝統行事 アンバ様への参加

 
板荷アンバ様に、中学生もボランティアで参加しました!
 

 板荷地区では、毎年3月の第1
土・日曜日に、神輿等が板荷全域を回り、悪病除け・家内安全を祈願する行事「アンバ様」が行われています。板荷のアンバ様は、江戸時代後期より150年以上も受け継がれている伝統行事で、鹿沼市重要無形文化財にも指定されています。
 今年も、3月2日(土)、3日(日)に開催されました。この祭典に板荷中の生徒も毎年ボランティアとして参加し、旗持ちやお札、御神酒、お赤飯等を運ぶ役を担ったりしています
 日間に渡る行事のお手伝いをすることはとても大変だと思いますが、生徒たちはほんとうによく頑張っていました。
 この祭典に参加することで、生徒が地域の方々との交流を深め、地域の生活や名跡に触れたり、伝統文化を継承する意義を感じたりしながら、郷土愛が一層育まれることを心から願っています。


<午前8時。出発前の日枝神社での神事>
 
  
<境内の清水で手を清めてから、神事が始まりました。>    <神主とともに玉串が奉納されます。>

  
<厳粛なる神事に、役人、囃子方、世話人等の関係者とともに、中学生も真剣な態度で参加しました。>

  

<いよいよ「厄払い」をするために、日枝神社を出発!>
 板荷5区の民家から廻っていきます。2日間で板荷1区~9区までの板荷全地域を巡ります。2日間ともに朝早くから夜遅くまでかかります。昔は午前零時を過ぎることもあったそうです。

 子どもたちは、小学生の時は旗持ちのお手伝いだけでしたが、中学生ともなると重要な役をいろいろと任されます。
  
<小学生と中学生で旗持ちの仕事をします。>           <当家の主人公にお神酒を渡します。>

  
<赤飯を渡します。>                                  <御札を渡します。>

<板荷5区の冨久田さん宅にて>・・・ 歴史と伝統ある有名な行事ですので報道関係者も多数取材に来ていました。

<大天狗、小天狗が、庭から勢いよく家の中に入ってきます。>


<大天狗、小天狗は、「アンバ様大杉大明神 悪魔払って ヨイのヨイのヨイ」と大声で悪魔を払います。同時に軒先に控えている「獅子」が口をパクパクさせ、天狗が払った悪魔を食べるしぐさをします。>


<庭では大杉囃子を奏でるお囃子が祭を盛り上げます。何名かの小、中、高校生も板荷の関白流囃子保存会に所属しています。>


<有名な行事であるため、地域外からも大勢の人が見学に訪れます。子どもたちは、悪魔払いのお礼(お返し)に当家から振る舞われるお菓子などをもらうため、袋を持参して随行します絵文字:笑顔 2日間も随行すれば山ほどのお菓子や缶ジュース、食べものをいただくことができるそうです。ですから、昔の板荷の子どもたちは、アンバ様はとても楽しみで待ち遠しい行事だったようです。>