令和6年度 日誌

避難訓練(大雨・土砂災害)

 今年は、大雨が多い夏となりました。この後も、秋の長雨や台風などの影響で、大雨や土砂災害への対応が必要となることも考えられます。本校の後ろには山があることもあり、「大雨・土砂災害」の際の避難に関するマニュアルは、毎年、見直しを図り、様々な状況に対応できるよう修正を続けています。

 昨年度は、文部科学省の危機管理マニュアル見直し支援事業に応募し、本校のマニュアルの内容の妥当性について助言をいただき、本校の環境により即した内容に修正することができました。今年度の7月には、教職員で避難のシミュレーションを行い、タブレットで状況を把握したり、連絡を取り合ったりできるように改善しました。

 このような検討を踏まえ、本日、子ども達と共に、避難訓練を実施しました。子ども達は、事前に動画で土砂災害について学んだり、避難の仕方を確認したりしました。

 訓練が始まると、子ども達は、落ち着いた態度で速やかに行動することができ、感心させられました。

 短時間で雨量が増え、今後も同じように降雨が続くことが予想され、土砂災害発生の可能性が高くなった場合には、マチコミで保護者の皆様に連絡し、児童の引き渡しを開始します。児童は、帰り支度をしてオープンスペースで待機します。

 その間に、急激に雨量が増えるなど土砂災害の危険性が短時間で増したり、土砂災害警戒レベルが3に引き上げられたりした場合には、避難行動を開始します。一つの選択肢は、南摩中へ「水平避難」することです。みんなで歩いて南摩中に移動します。その場合は、「水平避難」が開始されたことをマチコミで保護者の皆様に連絡し、南摩中での引き渡しに変更となります。

 もう一つの選択肢は、校舎3階に避難する「垂直避難」です。「水平避難」を開始する前にレベル4になった場合や、大量の降雨や強い風、雷など、児童が徒歩で南摩中に向かうには困難な状況であると判断した場合に行います。この場合も、保護者の皆様にはマチコミで「垂直避難」を行うことを連絡します。降雨の状況によっては、引き渡しそのものが危険ということで、児童の引き渡しを中止し、児童は校舎内にとどまることも考えられます。

 以上のような流れを子ども達もよく理解して、避難訓練を実施することができました。災害が起こらないことが一番ですが、危険度が高まった時には、保護者の皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。