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避難訓練実施

 17日(木)の放課後、鹿沼消防署員を招き、竜巻と火災を想定した避難訓練を実施しました。具体的には、竜巻が本校を直撃し、東西の非常階段が壊れた中で、火災が発生したという想定です。

 まず、竜巻接近の知らせを受け、生徒たちは教室に机などでバリケードを築き、身をかかがめて竜巻が過ぎ去るのを待ちました。

 続いて、火災発生の放送。発煙筒がたかれ、防火扉が閉まりました。慣れ親しんでいる校舎なので、いつもならスムーズに避難できるのに、今回は煙が充満し、狭い非常扉を通っての避難となり、思うように前に進めません。それでも、生徒たちは整然と落ち着いて避難しました。

 避難完了後の消防署員からの講評では、何か通常と異なる事態が起きても、大したことないだろうと思い込んでしまう「正常性バイアス」や、他の人も逃げていないから、自分もまだ動かなくていいだろうと考えてしまう「同調性バイアス」について説明がありました。こういった人間の特性を知り、逃げ遅れないよう、警報が聞こえたら次に何をすべきか自ら考えられるようになってほしいものです。

 最後は、水消火器を使った消火訓練でした。消防署員から手ほどきを受け、代表生徒数名が火の的を目がけて放水し、鎮火させました。

 煙と消火剤で視界が遮られるので、前もって消火後の逃げ道を確認しておく、うっかりレバーを握って誤射してしまう、火に近づくのをためらって消火剤が火元に届かないことがあるので気を付けるなど、消火時の大切なポイントも教えていただきました。