生徒のみなさんへ

    みなさん、こんにちは。

    学校が臨時休校となって、早2か月が経過してしまいました。心は、体は元気ですか?

    前代未聞の未知の病で、日本のみならず世界がパニックに陥っています。日本でも、慣れ親しんだ芸能人が亡くなるなど、ショッキングなニュースが報道されています。みなさんが苦しい自粛生活を我慢して続けている中、県をまたいでまで遊戯施設に足を運ぶ大人、BBQやサーフィンをする大人…我慢ができない大人の姿を見るにつけ、とても情けない気持ちになっています。そして憤りを感じています。しかし、みなさんが我慢の日々をじっと耐えながら過ごしていることで、多くの命が救えています。みなさんが耐えて生活していること、とても立派なことです。

情報化が進むこの時代、正しい情報もそうでないものも、身近にあふれています。ありすぎて、不安になることもあったのではないでしょうか。さて、ここで授業です。歴史の中で、日本ではこれまで様々な指導者が国の政治を動かしてきましたね。「ききん」という語句を耳にしたことが(特に3年生かな?)ありますよね? …ね?

 

     どんな状況を「ききん」と呼びますか?(はい、考えて!)

 

…そうです。天変地異や天候不順などで作物が不作になって食料が不足し、疫病が流行り、餓死したり病気になって多くの人が犠牲になる…そんな状況です。この歴史の中で出てきた「疫病」。医療が発達した現代でもどうにもならない「病」が、大昔の日本で流行する。情報もない…人々は一体どれほどの恐怖と不安があったことでしょうか。

でも、私たちが今生きていることが証明しているように、人々は知恵を出し合い、協力し合い、その困難を乗り越えてきたのです。

 

 越えられない壁はない!

  やってできないことはない!

 

 今は、正に「自分がするべきことは何か」「考えて」「実行する」ときです。こんな経験は、たぶん人生で二度とないと思います。それを考えることも、大事な「勉強」だと思います。ぜひ、あと少しの自粛生活で、真剣に考えてみてほしいと思います。一緒に頑張りましょう!


社会科担当 矢島隆宏