学校給食週間特別献立

 1月24日〜30日は、全国学校給食週間でした。

 それに合わせて、南押原小学校共同調理場では1月27日〜31日学校給食週間特別献立を実施しました。

 今年のテーマは、昨年の能登半島地震で被災した北陸地方の応援献立として、各県の郷土料理や特産物などを使った献立を実施しました。

1月27日(月)  新潟県応援献立

「セルフたれカツ丼(ごはん、たれかつ) 牛乳 即席漬け スキー汁」

 

 

 

 

 

 

 たれカツ丼は、新潟県新潟市で古くから愛されているご当地グルメです。新潟市のカツ丼は、卵とじのカツ丼とは異なり、揚げたてのカツを甘じょっぱい醤油だれにくぐらせたシンプルなカツ丼です。

 スキー汁が生まれたのは、明治時代、上越地方に、スキーが伝えられてからです。豚汁と違ってじゃがいもではなくさつまいもを使用し、つきこんにゃくが入っているのが特徴です。寒い夜やスキーで疲れた後には最高のごちそうとして人気を呼びました。この日はスキー板に見立てて、野菜も短冊切りにしました。

1月28日(火)  福井県応援献立

「菜飯 牛乳 鶏肉の香味焼き ごんざ ぼっかけ汁 給食週間ゼリー」

 

 

 

 

 

 

ごんざは、福井県の郷土料理で、打ち豆と大根の煮物です。打ち豆とは、大豆を柔らかくして、潰して乾燥させた保存食です。打ち豆と大根を入れることは共通していますが、地域や家庭でもさまざま呼び名、レシピがあるそうです。

 ぼっかけは、福井県でも山あいの嶺北地方を中心に、100年以上も前から食べられている郷土料理です。このぼっかけは、ごはんにかけて食べるそうです。ごはんにかけることを「ぼっかける」ということがこの名前の由来になっています。この日はそのぼっかけを汁物にアレンジしました。

1月29日(水)  富山県応援献立

「黒パン 牛乳 コロッケ かまぼこサラダ 富山ブラックラーメン風スープ」

 

 

 

 

 

 

富山県の高岡市は全国でもコロッケ消費量が多いことから、町おこしのB級グルメとして「高岡コロッケ」を始めたそうです。さまざま高岡コロッケがあり、中には地元の特産品の白エビを使った贅沢なものもあるようです。

 富山と言ったら、富山ブラックラーメンです。特徴はその名の通り真っ黒いスープです。スープは独特なしょっぱさがありながらも、あっさりとしていて、麺は太麺です。粗挽きのブラックペッパーをかけて食べるものもあります。この日は春雨を麺に見立て、黒いラーメン風スープに仕上げました。

1月30日(木)  石川県応援献立

「ごはん 牛乳 ぶりの照り焼き からしあえ 治部煮」

 

 

 

 

 

 

石川県の輪島市や、能登町では12月〜2月にかけて脂ののった美味しい寒ぶりがとれます。ぶりは、石川県を代表する冬の味わいで、この日は照り焼きにしました。

 治部煮は、石川県を代表する郷土料理です。鴨肉や鶏肉、すだれ麩、季節の野菜を加えて作る煮物で、鶏肉などに小麦粉をまぶして入れて作るのが特徴です。そのため、肉のうま味が閉じ込められていて、汁にとろみがつきます。すだれ麩はなかなか手に入らないため、この日は焼き麩を使用しましたが、とろっとした汁が寒い冬にぴったりの料理です。

1月31日(金)  いちごランチ(鹿沼市特産物献立)

「さつきの舞米粉パン 牛乳 はとむぎ雑炊 ハンバーグにらソースがけ いちご」

 さつきの舞米粉パンは、鹿沼ブランド米に指定されている「さつきの舞」というお米から作られた米粉を使っています。毎日の牛乳には、鹿沼市産も含む栃木県産のものが使用されています。栃木県産の豚肉で作ったハンバーグに、北赤塚で栽培されたにらを使ったソースをかけました。はとむぎ雑炊には、鹿沼市産のはと麦、栃木生まれのとちのいぶきという大麦(栃木県産)を使用しました。さまざまな具材から出たうま味たっぷりの雑炊です。

 また、いちごはJAかみつがより無償提供いただいた鹿沼市産のとちあいかです。とても甘くて美味しいいちごでした。

 

1週間このような特別献立を実施してきて、普段は食べ慣れない食品や料理もあり、なかなか箸が進まないところも見受けられましたが、いろいろな食材や料理を知る良い機会になったのではないでしょうか。給食だよりや食育だよりでは給食のレシピも掲載していますので、ご家庭でもいろいろな食材や料理に触れられるように、家族で食を楽しんで欲しいなと思います。