学校ニュース

避難訓練(大雨・土砂災害)

 100年前に関東大震災が起きた9月1日は、防災の日となっています。本校は、これまで、地震、火災、Jアラート、竜巻の避難訓練を行ってきました。防災の日の今日は、大雨が降って土砂災害の危険性が高まった場合の避難訓練を実施しました。

 本校は、市のハザードマップで土砂災害警戒区域に指定されています。実際に校舎内に土砂が流入したこともありました。そのため、土砂災害の危険性が高まった場合の避難について、詳細なマニュアルを作成し、毎年、見直しを行っています。

 今年度も、まず、教職員だけでシミュレーションを行い、検討事項を洗い出し、新たな見直しを行いました。それを基に、今日は、児童とともに動きを確認しました。

 土砂災害の危険性が高まった場合、警戒レベルと状況に応じて避難方法が変わります。

 まず、レベル2となったら、保護者にお迎えを依頼します。全員が、帰り支度をし、1階に集まります。

 レベル3となり、避難経路に危険がないと判断した場合は、徒歩で南摩中に向かいます。

 徒歩での避難が危険と判断した場合は、校舎3階に垂直避難します。レベル4になるまでは、保護者への引き渡しを続けますが、レベル4となった場合は、引き渡しを中止します。

 この流れをしっかり理解できるようにしたいと、5年生が、避難の仕方を伝える動画を作成しました。5年生は、1学期に山地防災教室で土砂災害について学ぶなど、すでに学習してきたことを基に劇を作り、動画に撮ったり編集したりして、低学年の児童にも分かりやすい内容に仕上げました。

 昨日の午後、5年生が校長室にやってきました。「避難訓練のための動画を作ったので、全校に流してよいか、見てください」とのことでした。とてもすばらしい仕上がりで、これをみんなで力を合わせて作ったということも含め、「ぜひ、全校生に見せてください」とお願いしました。

 今日の避難訓練の始まりに、各学級で映像を見ました。その後、訓練に入りましたが、子供たちが迷いなく、行動しているのに驚かされました。子供たち一人ひとりがしっかりと先生の話を聞き、さらに5年生が作成した動画のおかげで、よく理解できたのだと思います。

 4年生も、この日に合わせて、1学期に社会科の時間に作成した、防災に関する掲示を職員室前の廊下に貼ってくれました。このように、本校の子供たちが、防災のための様々な取組を行っていることを頼もしく思っています。

 今日の給食は、防災給食でした。防災食のカレーをみんなで食べました。

 災害が起こらないことが第一ですが、万が一、起こった際にも、命を守る行動がとれるよう、今日の避難訓練の経験を生かしていきたいと思います。