日誌

平成27年度 日誌

まる バスを待つ時間に

 今日は、昨日とは打って変わって冷たい雨の1日でした。
 雨の日の下校時は、復路のスクールバスに乗る子ども達はバス待ちの時間を屋内で過ごすことになります。この時間を退屈せずに過ごそうと、今までは6年生たちが、絵本の読み聞かせや、クイズなどをやってきましたが、今日から5年生がその活動を引き継ぎました。
 5年生は、まだ6年生のような貫禄はありませんが、下級生のために選んだ絵本を、ちょっとはにかみながらも真剣に読み聞かせしました。何気ない日常の一コマではありますが、こんなところにも、『西小の伝統が継承されつつあるな!』と、嬉しく思いました。

 一番後ろで6年生が見守っています

農園管理協力者Tさんに学ぶ(5・6年生)

 本日の3・4校時に、本校が農園活動で永年にわたりお世話になっている地元在住のTさんのお話をうかがいました。
 Tさんの本業は酪農家です。たくさんの乳牛を飼育し、私達が飲んでいる牛乳を毎日大量に生産しています。そのようなお忙しいお仕事されながら、平成3年度から、西小農園の整備や土壌管理、作物栽培のアドバイスを続けてくださっています。
 市内の他地区に生まれ育ち、東京で他の職業に就いていたT様は、30数年前にこの地区に来て酪農家になりました。その経緯を交えて「酪農について」、働くということ、やりがいや苦労」等について児童達と対話をしながらお話ししてくださいました。生き物相手の緊張感の持続が求められる面と、その合間に得られる喜びの両面について、児童の素朴な質問にも快く応えてくだいました。
 後半は、他地区から移り住んだからこそ感じる、西小の周りの
「東大芦地区の魅力」そして「西小農園への思い」についてのお話をうかがいました。自然にあふれたこの地区がいかに素晴らしい所なのか、農園活動で行っている地産地消の意義は何か、などの話をしてくださいました。「みんなには当たり前に映る景色が、実はとても魅力的な風景なのだよ。」「畑や田んぼで自分たちが作った作物を、皆で一緒に食べることは、本当に幸せなことなんだよ。」と教えてくださいました。
 おしまいに、代表児童が、講話の内容をしっかり理解していることが分かるようなしっかりとしたお礼の言葉を述べました。子ども達は、Tさんのお話から、仕事の大変さ、命の大切さ、自分たちは何事にも頑張らなければいけないこと、地元故郷を大切にすること、農作物の栽培の意義などを再認識できたようでした。
 Tさん、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
 これからも、農園活動でのご指導をよろしくお願いいたします。

  

花丸 6年生を送る会

 インフルエンザの流行により延期されていましたが、本日2校時から業間にかけて、『6年生を送る会』を行いました。
 5年生たちの企画・運営により、落ち着いた温かい雰囲気の中で会が進行しました。「6年生への歌『ベストフレンド』のプレゼント」「西小クイズ」「縦割り班でのアクションゲーム」「各学年の児童が作ったプレゼントの贈呈」などを行いました。体育館内や廊下はきれいに飾り付けられ、卒業に向けてまた一つ、時が進んだのことを感じます。
 これまで、5年生たちは「6年生が最高に楽しめて、1人1人の思い出に残る会にしよう。」を目標に、準備に取り組んできました。全校児童を動かす会を進めるのは大変なことですが、真剣な表情で周りに気を配りながら取り組みました。5年生の動きに頼もしさを感じた時間でもありました。

  
6年生入場            6年生に歌のプレゼント       西小クイズ(考え中)

  
アクションゲーム(ピンポン球リレー)  6年生へのプレゼント   6年生から各学年へのプレゼント

 イベントの最後には、6年生から
「在校生に贈る歌『キセキ』」「きれいなイラスト付きの励ましのメッセージボード」が各クラスに贈られました。
 在校生は6年生を、6年生は在校生を思いやる気持ちがいっぱいにあふれたとても素敵な会でした。あと8日で卒業式です。寂しさを感じつつも、5年生たちが来年は学校のリーダーとして、西小学校を引っ張っていってくれるに違いないと強く感じました。

「6年生への読み聞かせ」「全校で『別れの言葉』の練習」

 3月も第2週を迎え、卒業式までの残りの日数も少なくなってきました。校内も、卒業ムードがぐっと高まっています
 
本日は3校時に、6年生だけを対象にした本の「読み聞かせ」が行われました。
 まず、教務主任が、6年生が本年度3回もの研究授業を行うなど力を入れてきた外国語活動に絡めて外国語で書かれた楽しい話の本を読みました。時折英語でのやりとりがあり、活動の成果も垣間見ることができました。
 続いて、学校長が、「たいせつなこと」という絵本を読みました。いろいろなものを引き合いに出しながら、大切なのは「あなたがあなたであること」というメッセージが込められた絵本でした。
 最後にKLVの方に、「カミツキガメ」は迷惑と思われているけど本当だろうか?という内容のお話を読んでいただきました。人間の都合で放置され、今では迷惑がられている外来の生物こそ本来の生息地で生きられずに苦しんでいるのかもしれない。自分本位に身近な命をもてあそんではいけないというメッセージが込められていました。
 これらの他にも、6年生の興味をそそりそうな絵本を何冊も紹介していただきました。下校時、雨のため屋内でスクールバスを待つ下級生達に
早速その中の1冊の絵本を、6年生が読み聞かせする一コマが見られました。

 また、昼休みには全校児童による卒業式中の「お別れの言葉」の練習がありました。これまでは、卒業生と在校生が別々に練習してきましたが、向かい合い言葉を投げかけ合う初めての練習となりました。今日をきっかけに卒業式への意識もぐっと高まり、修正が必要な点の確認もできたのではないかと思います。
 明日は2校時から業間にかけて、「6年生を送る会」が予定されています。素晴らしい思い出ができそうです。

  
【教務主任の読み聞かせ】     【校長の読み聞かせ】        【KLVの読み聞かせ】

  
【在校生の別れの言葉】      【6年生の別れの言葉】      【バス待機時の読み聞かせ】

「ナカニシ」の工場を見学してきました。

 本日の午前中、6年生がキャリア教育の一環として、地元下日向にある「株式会社ナカニシ」を見学に行きました。学校から徒歩20分程度、大芦川の対岸に見える場所にある会社です。風もなく暖かい春の日差しを感じながら、歩いて元気に行ってきました。
 まず最初に、スライドを使った会社の概要説明がありました。海外に13カ所も会社があること、製品はmade in Kanumaでその約80%が海外に輸出されていること、歯科医が使うドリルは1分間に40万回転するということ、約1100人もの人が働いていることなど、身近な場所にある会社が世界を相手に工業製品を製造している事を知り、子ども達はとても驚いていました。
 その後、広い敷地にある幾つもの工場棟を見学しました。髪の毛を落とさぬよう帽子をかぶり、靴のカバーも付けて、注意を払いながら説明を聞きました。緻密な部品の原型を大きな機械で作ったり、顕微鏡を使ってレーザーで細工を施したり、手作業で無数の製品を組み立てたり、チェックをしたりする従業員の方々の姿を、子ども達も興味津々に見学しました。  
 また、工場内がとてもきれいで、無駄がないことにも驚きました。さらに、周辺への環境にとても配慮しており、工場から出る水は魚が住めるまでに浄化していること、洗浄用の油は何度も浄化してリサイクルしていることなど、会社が努力する姿にも感心しました。
 見学を終え、質疑応答が行われました。子ども達は積極的に質問して、疑問を解決し、多くのことを学ぶことができました。最後に、代表児童がお礼の言葉を述べ、予定の時間を延長して終わりました。
 卒業を前にして、自分達の暮らす地域に、世界に誇れる企業があり、その中を見学までさせていただけたことは大変ありがたく、刺激的でした。6年生達はきっと、地元に誇りをもって、中学校へと羽ばたいて行けると思います。
 ナカニシの皆様、お忙しいところ大変お世話になりました。子ども達にとって、大変有意義な時間となりました。ありがとうございました。