日誌

おすすめの本より㉕

Q:死ぬのが怖い
A:”死“について考えることが生きる意味にも通じるよ
解説:「人は残された時間を自覚している“死への存在”」
20世紀で最も重要な哲学者のひとりと言われる、マルティン・ハイデガーは、「人は残された時間を自覚している“死への存在”」と言ったんだ。きっと動物や植物は自分が死ぬことを考えることはないよね。人間だけがこれから訪れる“死”について考える存在だと言ったよ。
しかし多くの人々は、いつかかならず訪れる死から目をそむけて生きているだろう。しかし、ハイデガーは死と向き合った時に、自分の生きる意味や使命を確信し、それに向かって進む決意ができると考えたんだ。
人は自分の意思で生まれてくることはできないよね。君は気がついた時にはすでに生きていたはず。これを「投げ出された存在」と言うよ。そして、これから来る死を意識して、自分の使命を感じて生きる決心をする。それこそが人の尊さだよね。命は有限だからこそ偉大なんだよね。