日誌

5年生や6年生の算数を見て

 今、5年生は小数のわり算を、6年生は分数のわり算を学習しています。数(かず)から数(すう)に拡張できているかどうか、数の意味の広がりがあります。ここに1つのポイントがあります。小数ですと、0と1の間に数があるということです。このことは、4年生で既に学習しています。1/10の位や1/100の位、1/1000の位で、ちょうど今、4年生は学習しています。0.385や6.407などです。自然数aとa+1の間に無数の数があるということで、なかなかイメージがしにくいことになります。分数は無数の小数の中で、循環せずに必ず正確に表すことができるよさをもった数です。このような数の広がり、拡張が子どもたち一人ひとりにイメージできるかどうか、処理できるかどうかです。
 もう一つのポイントは、わり算の意味です。わり算は3年生から学び始めます。3年生ではわり算が等分除と包含除の2つを学びます。ご存知のように等分除は、「みかんが15個あります。3人で同じ数ずつ分けます。1人分はいくつになりま すか」 などになります。全体をいくつかに同じように分けることを等分除といい、等しく分けきるというイメージで,全体量に対し1あたりの量を求めるという意味 。乗法との関係で考えると,▢×3=15の▢にあたる数(被乗数)を求める計算です。
 一方、包含除は「みかんが15個あります。3個ずつ分けていきます。何人に分けられますか」 などになります。全体をいくつかずつに分けていくことを包含除といい、全体量を分けていったとき,いくつ分になるかを表す意味。乗法との関係で考えると,3×▢=15の▢にあたる数(乗数)を求める計算です。3年生からの学習の積み重ねの重要さとスパイラルに学習していきますので、子どもたち一人ひとりを日々の授業での頑張りと家庭での学習に力を付けさせていきましょう。