日誌

おすすめの本より❾

Q:ケンカした友だちに「ごめんなさい」が言えない

A:相手との関係を考えてみよう

解説:「人間は関係存在である」

 「ごめんなさい」を英語で言うと、I`m sorry だね。「sorry」には「気の毒だ」という意味もあるから、I`m sorryには「私はあなたを気の毒に思う」という意味がある。自分が謝る立場なのに、相手を「気の毒に思う」とは、少し違和感があるかもしれないね。

 しかしここで大切なのは、気の毒に思う気持ちは、相手への“共感”であること。人間の魅力は、“共感する力”“相手を思う力”があるかどうかで決まるものだよ。哲学者のマルティン・ブーバーは「人間は関係存在である」と言っているよ。人は常に“自分”と“あなた”の関係で存在していると考えたんだ。

 もし「ごめんなさい」が言えないときは、相手との関係を思い浮かべてみよう。相手を大切に思う気持ちはかならずあるはず。大切な家族や兄弟、友だち・・・、相手との関係を修復するための言葉が「ごめんなさい」だよ。