日誌

コミュニケーション力をつけるためには?❶

 コミュニケーション力をつけるためには、『❶「対話」をする』『❷「聞く力」を身につける』『❸子どもの話を聞く』『❹「ごっこ遊び」をする』『❺「スキンシップ」を大切にする』・・・『⓰「挨拶」をする』『⓱「プレゼン力」を鍛える』『⓲「手本」を見せる』までの18項目が考えられます。子育てベスト100から引用して紹介していきます。

❶「対話」をする

世界の教育機関が21世紀において最も大事なスキルと認識しているのが「対話する能力」 です。対話を通じてそれぞれが自分の強みを生かし、知恵を補い合いながら新しいアイディアを生み出していくことが、これから時代に求められています。グーグルやフェイスブック、スターバックスの創業者をはじめ、起業家精神に富むユダヤ人は「議論好き」として知られています。その理由のひとつは、彼らが教典とする『タルムード』にあります。

『タルムード』には指導者らによる異なる解釈がたくさん並んでおり、ユダヤ人はさらにその解釈をめぐって、ぐるぐると終わりなき渦巻き状の議論をくりかえしています。こうした対話を通じて、物事の多面的なとらえ方や批判的な思考力を身につけるといわれています。また、東大生197名へのアンケートでは、その9割が、家庭では「食事」「移動(送迎)」「お風呂」の時間などをうまく活用し、親子でしっかり会話をしていたと答えています。家庭での対話は、高い学力の下支えにもなっているのです。

 

1 「対話力」はどうやって育てる?

(1)110分、子どもの話を聞く

毎日、子どもが安心して話ができる時間を意識的につくります。忙しい日常では「〇〇しなさい」と命令口調になりがちですが、それでは一方通行です。他愛のない内容でも、まずは「へぇ、そうなんだ」と関心を示してあげると、子どもはもっと対話したくなります。

(2)スマホの電源を切る

最近は、食事中でも各自が自分のスマホをのぞきこみ、食卓でリアルに向き合っているのにコミュニケーションが生まれないという状況も珍しくありません。対話の時間がもてるよう、思い切って電源を切ると、自然に対話が生まれます。

(3)5回、質問する

子どもと対話をするときは、1回聞いて「そうなんだね」で終わらせるのでなく、何度か聞き返してあげることを勧めており、「5回やりとりすることを心がけよう」と言われています。その際大事なのは、子どもにたくさんしゃべらせることです。そのためには、イエスかノーかで答えられるような質問ではなく、「なぜ?」「なに?」「どんな?」「どうやって?」「もし?」で聞くと、話がはずみます。「今日、学校で楽しかったことはなに?」「今日は大雨だったけど、みんなはどんな格好で学校に来てたの?」といった感じで質問をしてみると、子どもは具体的に話しやすくなります。

(4)「いいね」を忘れない

子どもは共感されると、ここは自分が何を話しても大丈夫な場所だと安心できます。子どもの意見には「いいね!」と言ってあげます。

(5)あえて「反論」を言う
 ただし、「いいね!」ばかりだと、子どもは自分にとって耳の痛いことや聞きたくないことには耳を傾けなくなってしまいます。そこでときどき、「いいね!」と言って共感を示しつつ、あえて反対の意見を投げかけてみます。決して子どもの意見を非難するわけではありません。違う見方を伝えることで、対話を深めるのです。