日誌

算数の苦手な子のために(計算すること)part3

 数を具体物から半具体物へと、半具体物の表象をつくるには、大きく分けて2つの方法がある。1つは図1のように10という単位を強調して、ドットを横に10個並べる方法です。10を横に並べることは、10進法の原理を見えやすくなります。聴覚的な情報を手がかりにできるタイプの子には、「イチ、ニ、サン、・・・・・・キュウ、ジュウ」とすべて異なる音で表せる10までの数詞と、10個を横並びにおける教材がマッチングさせることで、数のイメージがつきやすくなります。
 具体物(星)      半具体物        数字

          図1
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 ★   ★ ★  ⇒   図2       
 ⇒ 8
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丸は半具体物の数、白丸は10の補数を表します。具体物を見せて、カードとマッチングさせます。動かせるばらばらのドットや積み木と対応させるだけではなく、10の並びの中で対応させることが必要です。ドットの並びのイメージをきちんと頭の中で再生できるようにすることが大切です。 もう一つは図2のように、10までの数を5という、より小さな見えやすい単位に区切り2段に表すのは、5という単位が見えやすく、数詞という聴覚的な手がかりよりも、視覚優位または同時処理優位な子どもには有効であると考えられます。カードと一対一対応で結びつけることができるようにしていきます。