日誌

体力をつけるためには?❹

❹「朝ごはん」を食べる  -シンプルなパターンをつくる

 人は寝ているあいだもエネルギーを少しずつ消費するので、朝起きたときにはエネルギーが不足しています。寝ているあいだは体温も低下し、体は省エネモードになっています。そこで、朝ごはんを食べて体温を上昇させ、全身にエネルギーを満たすことによって、脳も体も活動的になれるのです。
 脳を使うには、ブドウ糖がエネルギー源として必要です。朝ごはんではブドウ糖を補い、血糖値を上げて脳にエネルギーを届けることで、脳をしっかりと目覚めさせます。また、嚙むことによって「幸せホルモン」、セロトニンが分泌されます。セロトニンは精神を落ち着かせる神経伝達物質で、これが不足すると気分が落ち込んだり、寝つきが悪くなったりします。セロトニンがつくられるのは起きているあいだだけ。朝ごはんをしっかり嚙んで食べれば、脳内で「幸せホルモン」の分泌が活性化します。

きちんと「朝ごはん」を食べるにはどうすればいい?
(1)余裕を持って起こす
 「小学生の6人に1人が朝ごはんを食べていないという残念なデータがあります。子どもはまだ消化管が十分に発達しておらず一度にたくさん食べることができないので、3食しっかり食べることで大事な栄養を摂取する必要があります。
また、エネルギー不足のまま学校へ行くと、授業に集中できず頭がぼ一っとしたり、体が思うように動かず、ケガをしやすくなったりします。起きてから家を出るまでに必ず朝ごはんを食べられるよう、余裕を持って起こすようにします。
(2)パターンを決める
 朝ごはんも「主食:主菜:副菜=3:1:2」でとるのが基本です。とはいえ、忙しい朝にそこまで手をかけるのも大変なので、「朝はパターンを決めておくと楽」と管理栄養士の牧野氏は次のように勧めます。「ごはんが主食なら主菜は卵や納豆、副菜は前日の味噌汁にする。パンが主食ならロールパンのように焼かずに食べられるパンを選び、チーズやゆで卵などを主菜にすると簡単に済みます。副菜はミニトマトやゆで置きのブロッコリーを常備しておくと便利ですが、 時間がないときは野菜ジュースでも補えます」