日誌

叱ると褒める、その先に

 3学期になって職員室での話題から改めて考えたことがありました。それは、褒めることについての話題でした。ただ褒めただけでは意味がないのではないかと言うことで、「子どもは褒められるだけでよりよい大人に成長するのか疑問である」という内容でした。
 褒めるということは、Aの人がBの人の行為や結果を評価するということになります。「上手だね」「頑張ったね」「よくできたね」などの言葉で代表されます。Bの人がどのような年齢の子なのかによっても異なります。下学年(1年生から3年生まで)の子どもたちの場合は、褒められることを素直に受け止めることができますが、上学年(4年生から6年生まで)の子どもたちの場合は、素直に受け止めにくいこともあります。
 例えば、子どもが85点のテスト(結果)を持って帰ってきたときにどんな言葉をかけたらよいのでしょうか?お子さんが85点をどのように受け止めているかによって、言葉かけは異なります。「どうだった?」と声かけることをおすすめします。「もっとできると思ったのに・・・」なら、「残念だったね。自信があったのにミスをしたんだね。復習するといいよ。」などがあります。「まあまあだった。」なら、「頑張ったのかな?授業中の態度はどうだった?」などがあり、次の言葉かけにもつながります。
 結果をほめるのではなく、結果につながる過程について振り返ることが大切になります。そして、過程をほめることによって、その積み重ねが結果となって現れるのでしょう。