日誌

おすすめの本より①

 2020年から21年にかけて、鬼滅の刃のブームです。冬休みに23巻を読みましたが、ブームになるだけのことはありました。キーワードは、「家族愛・兄弟愛」「頑張る長男の炭治郎(たんじろう)と、愛されキャラの禰豆子(ねずこ)」「シリアスとユーモアの絶妙」「個性の濃いキャラクター」などがある中で、「折れない心(レジリエンス)」ではないかと思いました。正に折れない心を作る教科書のようなものでした。

 今回、「10歳の君に贈る、心を強くする26の言葉」という本から26の言葉を紹介します。お子さんに伝えてみてください。Q&Aの形式になっていて、その解説を哲学者が答えてくれるようになっています。

Q:「勉強ができない」
A:「できないこと 知らないことを 知っているからこそ 先に進めるんだ」
解説:
ソクラテスの有名な言葉に「無知の知」がある。ある日ソクラテスは知り合いの賢者たちに善と正義の意味を聞いて回った。賢者たちはみんな、善と正義の意味なら「もちろん知っているさ…」と言ったが、ソクラテスと深い問答を繰り返すうちに、誰もその意味を答えられなくなってしまった。その時にソクラテスは気がついたんだ。みんなは自分が知っていると思い込んでいるだけで、実は何も知らない人が多い一.
本当は知らないのに、自分が知っていると思い込んでいる人たちは、その先に進むことができない。それよりも「自分は何も知らない」ということを知っている人の方が本当は賢いのではないか?という考えにたどり着いたんだ。
自分は勉強ができない!ということを知っているということは、その先に進めるということだよ。「できない」と知っているからこそ努力ができる。これはすごいことなんだよ。