日誌

コミュニケーション力をつけるためには?❾

❾「楽しい週末」を過ごす  -週末の交流で多様な価値観に触れる

これからの時代は、ますますグローバル化が進み、多様な人同士が協力し合って、さまざまな課題に向き合っていかなければなりません。そうして人と交流しながら協力し合っていける力を育むためには、子どものころからさまざま相手や場面に慣れることが大切です。とりわけ、子どもが家族や親戚など、いろいろな大人と関わり、対話することは、さまざまな価値観を学ぶ貴重な機会になります。

これは週末や休日を楽しく過ごすことで実現できます。家でゆっくり過ごすのもいいですが、あえて家事を一緒にしたり、他の大人と交流したりと、ふだん学校では体験しないことを楽しむ機会をつくるのです。子どもはさまざまなコミュニケーションを体験する中で、多様な相手とうまくやっていく力を自然に身につけていきます。

 

「楽しぃ週末」をつくるにはどうすればいい?

(1)「家事」を遊び感覚で一緒にやる

掃除や料理を、子どもと遊び感覚で楽しみます。掃除なら、生ごみになるような茶がら(玄関のたたきにまくとホコリを吸着)やミカンの皮((シンクや床磨き)、米のとぎ汁(雑巾で床水ふきしてワックス効果)などは、天然素材の清掃アイテムとして使えます。

子どもとの料理は、毎月1冊ずつクックパッドの『おりようりえほん』などをきっかけに、親子で料理を楽しみながら食への興味や知識を深められます。

また、家庭菜園などの土いじりも、楽しい対話が生まれます。プランターや発泡スチロールの箱を使った小さな畑でも、栽培できる野菜がたくさんあります。

子どもと家庭菜園を始めるときには『やさいのうえかたそだてかた』(小宮山洋夫著、岩崎書店)のような絵本を参考にすると子どもにも親しみやすいでしょう。

(2)公園に遊びにいく

いつもの公園もいいけれど、少し足を延ばせば、木登りや焚き火など、冒険遊びができる公園もあります。友だち家族を誘って行くのも楽しいですし、非日常の自然に触れると、ふだんとは違う会話が弾みそうです。冒険遊びができる公園については、特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会のホームページにくわしく掲載されており (http://bouken-asobiba.org)、全国に広がっています。

(3)博物館や美術館に行く

子どもの入館料が無料のところも多い博物館や美術館。「子どもにはまだ難しいかも?」という先入観は無用です。作品の背景がわからなくても、子どもは子どもなりの感性で受け止めます。ホンモノを見られる貴重な機会は、子どもの視野を広げてくれます。

(4)地元のイベントに參加する

お祭り、フリーマーケットなど、地元のイベントは自治体の広報誌や掲示板、ホームページでも確認できます。フリーマーケットでは、値段をつけたり、売り上げ目標を立てたり、お金の計算をするなど、大人と協力し台いながら、実際にモノを売る体験ができます

(5)冠婚葬祭、法事などの親戚づきあいも

いまの子どもたちは冠婚葬祭の経験があまりなく、葬式と法事の違いを知らない子も多いようです。冠婚葬祭に出ると慣習や伝統に触れることができますし、親戚づきあいは幅広い年齢層と交流できる貴重な機会でもあります。

(6)親間士も楽しい交流を

子どもを介して知り合うパパ友、ママ友は、子育ての「引き出し」を増やしてくれます。ふたりだけだと週来の過ごし方のレパートリーも限られてしまいますが、パパ友、ママ友がいると,それぞれの趣味や得意分野を生かして、楽しみ方が広がります。子どもが家でよく聒題にする友だちの名前を覚えておき、行事などで交流するきっかけがあれば思い切って話しかけてみると、交流の輪が広がるでしょう。