日誌

「意味がわかって読める」ために(幼児期)

 本校では国語の授業を中心として、主体的で対話的な学びが実践できるよう取り組んでいます。「AIに負けない子どもを育てる 新井紀子著」より、「意味がわかって読める(読解力)」ための参考になることを紹介します。幼児期、小学校低学年、中学年、高学年のうち幼児期について紹介します。
(幼児期)
1.身近な大人同士の長い会話を聞く機会を増やすこと。特に多様な年代の大人同士の会話を聞く機会があるとよい。
2.身近な大人が絵本を開いて、繰り返し読み聞かせをしてあげてほしい。幼児にとっては繰り返しが楽しい。
3.信頼できる大人に、自分は守られている、という実感を育てること。
4.社会(文字、数、貨幣、移動手段、調理など)に関心を持つようになったら、ごっこ遊びができる環境を作ったり、広告や駅名を読んでやったり、貨幣で何かを買ったり、簡単な調理を一緒にしたりする機会を増やしてあげたい。
5.日々の生活の中で、子どもが身近な小さな自然に接する時間を取ること。子どもが十分満足するまで、そのことをじっくり観察したり感じたりする時間を取ってあげたい。
6.子どもが自分の関心に集中できる時間を十分確保すること。タブレットなどによる映像でなく、具体物を使った活動ができるようにすること。
7.同世代の子どもたちと、十分に接する機会が確保されること。また、少し年上の子どもたちがすることを真似たり、憧れたりする機会が確保されること。