2025年3月の記事一覧
谷止工外工事見学と土のうづくり体験(加園上寺沢)
3月13日(木)に、学校から自転車で5分程度の加園上寺沢で行っている「谷止工外工事」を見学させていただきました。
工事を施工している竹沢建設株式会社の皆様にご説明や実演などをしていただきました。
山崩れの場所は、これ以上大きく崩れないようにするために、そして、植えた木が倒れないにようにする=森林を治すために、工事が必要でその工事を「治山工事」と呼ぶことを学びました。
山崩れで大量の土砂が出た沢も「治山工事」を行うと20年もするともとの森林に戻るそうです。
「谷止工」は、谷が崩れてしまうことを防ぐための工事で、谷そのものの形状を保ちながら谷の流れを制御し、土砂が流れないようにして周辺の安全を確保するためのものだそうです。
「谷止工」の施工手順などを学んだあと、山道を少し登って、現在の施工現場に向かいました。
「谷止工」は、コンクリートの表面を間伐木材で覆い柔らかな印象にすることで、周辺環境に調和させ、木材利用にも寄与しているそうです。
生徒の質問から端を発して、ご厚意により、重機に乗る体験をさせていただくことになりました。
重機の前には、生徒の行列ができました。
下山してから、土のうづくり体験をさせていただきました。作った土のうは、水害に困っている近隣の方に寄付される予定です。
子どもたちは、力を合わせて、どんどん土のうを作っていきました。
だいたい20㎏を目標に砂を詰めていきました。
最後に、土のうの積み方を学びました。 縛り口を内側(家側)に向け、互い違いになるように上段を重ねること、2から3段が推奨されていることなども学ぶことができました。
今回の現場見学会のまとめとして、建設業について教えていただきました。
29種類に分類される建設業の中で、土木工事は、河川工事、道路工事、トンネル工事、橋梁工事、ダム工事、土地造成工事、森林土木工事など様々な工事を行っていることを教えていただきました。
日本は、台風や豪雨、地震などの自然災害が頻発するため、人々が安心安全、かつ、快適に暮らすためには、建設業界の存在が欠かせないこと、そして、災害時には皆さんの「いのち」を守る「地域の守り手」として活躍していることを知りました。
何もなかった更地の現場に完成したものができたときは、積み重ねた努力の大きさを誇らしく思え、自分の仕事の価値を実感できる達成感の大きい仕事だということ、地図に残る仕事であること、社会に貢献できる誇りとやりがいを感じることができること、女性もたくさん活躍している業界であることなどのお話をいただきました。お話から、仕事への情熱や責任を子どもたちは感じ取っているように見えました。
本校では、「未来を描き社会を創る力の育成~主体的に考え、行動できる生徒」を学校課題としています。子どもたちは、生き生きと建設業に従事する皆様のようすから、防災教育の側面に加えて、将来を見通した「こうなりたい」を実現するための態度や行動についてヒントをつかんだように感じました。
竹沢建設株式会社の皆様、ご多用の中、周到な事前準備から当日の安全に配慮した丁寧な現場説明会に至るまで、大変お世話になりました。 ありがとうございました。
2015.5.2~2016.9.12
栃木県鹿沼市加園1841
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