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令和2年度の北押原地区小中連携教育実践報告

令和2年度の北押原地区小中連携教育の取組について御紹介します! 

 北押原地区小中連携教育の取組は、2年前から本格的にスタートしました。

 令和2年度は、①対話力向上部会、②あいさつ向上部会、③達成感向上部会の3つの部会を創設し、3校の全教員がいずれかの部会に所属して推進を図ってきました。新型コロナウイルス感染症により、小・中学校の教員が一堂に会しての研修等は開催できませんでしたが、3校ともに取組内容と成果指標(取組の成果を確認する方法)を同じくして、確実なる実践を行ってきました。

 年度末にあたり、本校の今年度の実践を紹介いたします。

<対話力向上部会> 1学期に「聞き方強調週間」を、3学期には「話し方強調週間」を実施しました。「聞くこと」については、話をしっかり聞こうとする意識が向上したことが確認できました。しかし、「聞くこと」を「内容を理解すること」という意味でとらえるとするなら、まだまだ十分とは言えません。話をしっかり聞く態度の育成や、話し方・聞き方のスキルの向上は、学力向上や対人関係の構築の基礎となるものであり、大変重要なことであるという認識をもちながら、さらに工夫・改善しながら取り組んでまいります。

<あいさつ向上部会> 年2回、全校生徒による「あいさつ運動」を2週間程度実施しました。運動期間中のあいさつは昨年度よりも確実に向上しました。また、3校共通の4つの観点「①相手に届く声で ②笑顔で ③目を見て ④自分から」を意識する生徒が増えてきたのは、あいさつ運動の成果とも言えます。しかし、毎年行う学校生活アンケート調査において、「あいさつができる」と回答した生徒が非常に多い一方で、教師による評価は低いという結果になっています。教師は4つの観点をフィルターにして評価しているためです。この認識の差が今後の鍵となります。生徒の社会性を育てるために、様々な角度からアプローチをしていきたいと思います。

<達成感向上部会>規模を縮小して行ったスポーツフェスティバル(運動会の代替)や合唱コンクール等において、生徒が安全に活動するには感染症拡大防止対策をどのように行うか、その中でどんな工夫をすれば実践できるのかを生徒達は自ら考え、知恵を出し合い、話し合い、実施に漕ぎ着けたことで、格別な達成感を味わうことができた生徒が多かった。次年度も各校が選んだ重点行事において達成感を味わわせる取組を行っていくが、日常的な教育活動等においても、「目標設定」→「振り返り」→「達成感」を積み重ねていくようにしていきたいと思います。