キラキラ 「ゲーム・ネット依存と子どもの健康」について考えました。

 ここ数年コロナ禍で、学校保健委員会を開催していませんでしたが、今年度、無事に開催することができました。学校保健委員会は、児童の心身の健全な育成を目指し、健康に関する諸問題について協議して改善を図るとともに学校と家庭、地域全体で望ましい保健活動を推進するために実施することを目的にしています。今回のテーマは、「ゲーム・ネット依存と子どもの健康」です。

 鹿沼病院 院長 駒橋徹先生、学校医 奥山医院 院長 奥山明彦先生をお迎えしての研修会となりました。参加者は、PTA会長、保健厚生部、保護者の方だけでなく、5、6年生にも参加してもらいました。

 ゲームやSNSをはじめとするインターネットなどの過剰利用によって、勉強や仕事に影響が出て、体や心の問題だけでなく、家庭や社会にも問題が発生してると言われています。ゲーム・スマホ等を使い始める前に研修することが効果的と言われ、今回は大変意義深いものになります。

 保健委員会の児童がゲームやネットを利用時間について発表があり、それを受けて、講師の駒橋先生から、「スマホ依存、ネット依存、ゲーム依存」と題してご講話をいただきました。絵本よりスマホは強い刺激があり、脳の発達している子どものうちに依存症にかかると依存症に対する回復はあるが、完全な治癒は難しい。脳の前頭前野がはたらかない状態になるため、挑戦すること・集中してやる気出すことが低下することを教えていただきました。

 グループ別の話し合いでは、日頃感じていることとして、「約束時間内に終わらせることができない。睡眠時間が短くなっている。終わりなく続いている。朝が起きられない。姿勢や視力が気になる。」、それを解決する方法として、「本人に時間を決めてもらう。ブルーライトが出ないTVやモニターを使う。両親どちらかが帰宅したら終わりなどルールの徹底。ノーメディアデーをより多く実施。管理をしっかりする(置く場所を決める)。」があげられました。

 学校医の奥山先生からネットやスマホは生活に密着しているので、禁止することは難しい。何らかの形で制限することが大切で、今回の研修や具体的な実践を継続していくことが大切であるとご助言をいただきました。また、生成A Iの扱いについても考えていく必要があると話していました。

 大変、有意義な研修でした。子どもたちの感想なども含めて、保健だよりでお知らせします。より多くの人に今回の内容をお知らせできると良かったと思います。

 なお、駒橋先生より、「スマホを持たせるのは遅い方が良い」(一般社団法人スポーツアカデミー 著者;山中憶良氏、倉石宗範氏)の冊子をいただきました。とても参考になる内容です。

ぜひご一読ください。