日誌

2020年11月の記事一覧

創造力をつけるためには?❼

❼「アート」に触れる  -気軽にいろんな感想を語る

全米トップの美術大学、ロードアイランド・スクール・オブデザインのジョンマエダ前学長はこういっています。「20世紀の世界経済はサイエンスとテクノロジーが変えたが、21世紀の世界経済はアートとデザインが変える

実際、近年では、固定概念を壊し、自由な発想をもたらすものとして、アートがビジネスの世界でも重視されるようになっています。本物の芸術作品に触れると、その感動から創造力がかきたてられます。コロンビア大学芸術教育センターが行なった調査では、芸術の授業を多く受けている生徒ほど、創造力が高いことがわかっています。東京工芸大学のグラフィックデザイナー、福島治教授は、「アート鑑賞で右脳を刺激されることで、ふだんとは違う発想にもつながっていく」といいます。さらに、自分はどう感じたかを表現したり、他の鑑賞者の解釈を聞いたりすることで、まったく新しい発想を得ることができます。

 

効果的に「アート」に接するにはどうすればいい?

ニューヨーク近代美術館(MoMA)で編み出された「対話型アート鑑賞法」という教育プログラムでは、1520分かけてグループで1つの作品をじっくり鑑賞し、その後、専門の学芸員がリードしながら、作品について感じたこと、考えたことなどを話し合います

このプログラムは、世界各国の教育現場で採用され、とくにアメリカでは、約300の学校および約100の美術博物館で導入されています。家族で出かけるときにも、この鑑賞法を参考にしてみるといいでしよう。

(1)気軽に美術館に行く

特別な準備や、「子どもにはまだ難しいかも」「楽しめないのでは」といった気づかいは不要です。本物を見る機会として気軽に親子で楽しもうという程度の気持ちでふらりと出かけてみます。

(2)お気に入りの作品を選ぶ

作家が誰でどんな技法で、いつの時代に描かれたかなどを知る必要はありません。むしろ、美術に関する知識を介さず、まっさらな状態で作品に向き合い、親子でお気に入りの作品を選びます

(3)親子で対話する

次に、お気に入りの作品と向き合って、想像をふくらまします。「対話型アート鑑賞法」では、3つの問いかけをします。

この作品の中では、どんな出来事が起きているだろう?

作品のどこからそう思ったかな?

他に発見したことはある?

正解はないので、自由な発想で深く掘り下げていくことができます。また、子どもの発言がたどたどしいときには、「〜ということかな」などと言い換えてあげると、子どもが自分の気持ちに気づいたり、語彙を増やすことにもつながります。

(4)多様な意見を受け入れる

福島教授は、「対話型アート鑑賞で多様な意見に出会うと『人はみんな感覚が違う』ということを体番できる」といっています。家族や友人同士で自由に発言して、多様な意見を受け入れる土壤ができてくると、新しいアイデアが生まれやすくなります。

29日 喜び

29日の魔法の日めくりメッセージです。

喜び ~今日1つ、自分も相手も喜べることをしようね~

喜べる行いとは、
どんなことか考えてみましょう。

相手が笑顔になれること。
私も笑顔になれること。
自分で自分を褒めることが出来ること。
その行いで晴れ晴れとした気持ちになれること。
自信を持って出来ること。

自分に自信が持てると、責任感が育まれます。
どんな小さなことでも褒めて認めてあげましょう。
小さなことに気付き喜べることも素敵なことですね。


 2学期16週目、日曜日です。子どもたちには今やるべきことに全力で取り組むことをお願いしています。ご家庭で自分ができることを、誰かのために、できることをしてほしいと願っています。一日一善と言われていますが、小さなことでもその行為に気付き、褒めて認めてもらうとうれしくなります。小さな気付きの積み重ねが子どもも大人も良い成長につながるようです。プロセス(過程)の頑張りを褒めて認めていきましょう。

創造力をつけるためには?❻

❻「肯定表現」で話す  -ネガティブな思考を切り替える

人間はネガティブな感情や思考は忘れにくく、ついそのことばかり考えてしまう傾向にあります。進化の過程で恐怖や不安、怒りや非難といったネガティブな感情を抱くことで生命の危険から身を守ってきた結果、脳がそうしたネガティブな感情のほうが重要だと判断するようになったからです。ネガティブな感情は緊張や疲労感、無気力や自信のなさにつながるので、失敗を恐れず、新しいものに挑戦しようとする気持ちや行動にブレーキをかけてしまいます。

そこで、国際ポジティブ心理学会理事のイローナボニウエル博士は、ネガティブな感情を「肩に乗って考え方の癖を吹き込んでくるオウ厶」にたとえ、子どもの感じ方を変えていくプログラ厶を編み出しました(足立啓美他著、イローナボニウエル監修『子どもの「逆境に負けない心」を育てる本』法研)

オウ厶には、「誰かのせいだ」と言う非難オウ厶、「それは正しくない」と言う正義才ウ厶、「自分はみんなより劣っている」と言う敗北者オウ厶、「きっと悪いことが起こる」と思い込む心配オウ厶、「できるわけないよ」と思うあきらめオウ厶、「自分が悪いんだ」と自分を責める罪悪感オウ厶、「自分には関係ないし」と問題から目を背ける無関心オウ厶7種類がいます。子どもがネガティブな思考に陥っていると きは、この中でどのタイプが肩に乗っているのかを一緒に考え、そのオウ厶を追い払う方法を考えます。そして、オウ厶が吹き込む否定的な表現を、肯定的な表現に置き換えていきます。そのようにして気持ちを立て直すことで、ポジティブな気持ちや行動へと子どもを導きます。

 

「肯定表現」で話すにはどうすればいい?

(1)オウ厶の言葉を変えてみる

まずは子どものネガティブな感情に「そうだよね」「わかるよ」と共感したうえで、「少しだけ前向きに言い方を変えてみたらどうなるかな」とうながします。オウ厶の言っているセリフをイメージし、その後に「でも……」と続けて、どんなふうに言葉を続ければ、前向きな行動につなげられるかを考えさせるのです。たとえば「あいつのやったことは悪い」と言う非難オウ厶や正義オウムには、「でも、自分が悪いところもあるかもしれないから直すようにしよう」と続けられます。「うまくいくか不安だ」と言う心配オウ厶には、「でも、やらないよりやったほうがいい経験になるかも」。「自分にできるわけがない」と言うあきらめオウ厶や敗北者オウムには「でも、もう少しだけがんばってみよう」。そんな具合に続けていくと、ネガティブな感情がポジティブな感情に少しずつ変わっていきます。

(2)自分の肩に乗せたいオウ厶を考える

ネガティブな言葉を言ってくるオウ厶ではなく、どんな言葉をかけてくれるオウ厶がいたらいいかを一緒に考えます。「大丈夫!やればできるよ」と言ってくれる励ましオウ厶や、「よくやっているよ。リラックス、リラックス」と言ってくれるリラックスオウ厶など、自分を元気づけてくれたり、安心させてくれるようなオウ厶を、自由な発想でイメージします。

(3)「Yes,and」のマインドを大切にする

夢のような話をするとき、子どもの心はポジティブな感情であふれています。ですが大人はつい現実的に考え、「さすがにそれは無理……」と水を差してしまうことがあります。また、「それは素晴らしいアイデアだね。でも……」といったんは肯定しつつ、実現の可能性が低いなどの理由で結局は否定する言い方(Yes, but)も、子どもの感情をネガティブなほうへと導いてしまいます。

創造力の聖地、シリコンバレーでは、自由な発想やアイデアを遮断しないよう、「Yes, and」の思考が充満しているといわれています。「そうだね、それで……」と、もっとその発想を深めていくような問いかけです。子どもに対しても、「それで、どんなことができるの?」「それはどうしたら実現できるかな?」というポジティブなコミュニケーションをとることで、創造力を前向きに伸ばしていくことができます。

28日 子どもからのメッセージを受け取る

28日の魔法の日めくりメッセージです。

子どもからのメッセージを受け取る ~背筋を伸ばそう!ビシッといこう!~

背中が丸くなっているということは、
何かのメッセージです。
「背筋を伸ばしなさい」という言葉掛けだけでなく、
どうして、背筋が伸ばせないのかを
見ようとする姿勢を持ちましょう。
背中が丸まっていると呼吸も小さくなり、
行動力も小さくなります。
背筋がいつも伸びていると、目線が上向きになり、
自然にやる気が湧いてきます。

子どもがいつも背筋を伸ばせるように、
私達が子どもからのメッセージを受け取れるようになりましょう!

 2学期15週目、週末の土曜日です。個人懇談へのご協力ありがとございます。新型コロナウイルス感染症防止のため、ストレスの多い日々かと思います。保護者の皆様もストレスがあるように、子どもたちもありますので、メッセージを受け止めてください。子どものメッセージを受け取るために、ノンバーバル(非言語的)なところが大切になります。しぐさや姿勢、表情、視線など、子どもたちの家庭での様子を確認しながら、子どもたちの話を聞いてあげてください。そのことによって、互いの気づきが生まれます。頑張って、顔晴っていきましょう。

創造力をつけるためには?❺

❺「好奇心」を伸ばす  一親自身が「ワクワク」を追求する

好奇心は創造力の源です。「感動することをやめた人は、生きていないのと同じ」というアインシュタインの言葉がありますが、ワクワクした気持ちは人を意欲的にし、行動にかりたてます。2012年のOECD (経済協力開発機構)による成人(1665)を対象とした調査では、日本の学力は数的思考力などで世界トップクラスである一方、新しいことを学ぼうという意欲は低いことがわかりました。なんと日本の20歳の好奇心は、スウェーデンの65歳並みだそうです。いまはテクノロジーが発達し、なんでもその場で「ググる」ことで知りたい情報がすぐに手に入るようになりました。

一方で、その手軽さや便利さがあだとなり、知らないものをあえて積極的に深掘りしていこうとする好奇心が弱まっているとの指摘もあります。子どもたちには「新しいことを知りたい」「知らないことを学ぶことは楽しい」というワクワクした気持ちを育むための感動体験が必要です。

 

「好奇心」を伸ばすにはどうすればいい?

(1)すぐに教えない

インターネットで調べるとすぐに知りたいことがわかり、さらに関連するリンクを次々とクリックしていけば、どんどん情報が流れてきます。親は子どもの疑問に対して、そうして答えを与えると、問題を解決したような気分になりますが、簡単に答えだけを知ったところで記憶にとどまらないことも多いものです。むしろ「どういうことかな?」「知りたい!」というモヤモヤした気持ちを抱えたまま、自分で図書館に行って調べるなど、あえて時間をかけて確かめるほうが好奇心が深まります。親は、子どもが自分で調べる方法を教えてあげるかたちでサポートするとよいでしょう。

(2)図鑑を置く

東北大学の脳科学者、瀧靖之教授は、恐竜、宇宙、昆虫、動物、魚、植物、人体、岩石など、さまざまな図鑑を子どもがいつでもさわれる場所に置くことを勧めています(『「賢い子」は図鑑で育てる』講談社)。最初は親が一緒に読み、「仲間にはほかにどんなものがいるかな?」などと声をかけながら楽しく誘導します。最近の図鑑に付いているDVDは画質もよいうえにリアル感にあふれているので、ますます好奇心が刺激されます。

(3)好きなことにハマらせる

子どもがポケモンのキャラクターや戦隊ヒーローにしか興味をもたない場合でも、とことんハマらせます。ひとつのことに夢中になる経験は、好奇心を追求する力の源泉になります

さらに、戦隊ヒーローやキャラクターには基になっているモチーフがある場合が多いので、宇宙や星座、恐竜などへの興味につなげていくこともできると、瀧教授はいっています。

(4)親もワクワクする

一方的に図鑑を与えて「読みなさい」と命令しておきながら、親が何も関心を示さなければ、子どもが好奇心を感じることはありません。親も自分の好奇心を追求し、わからないことがあれば調べる習慣や、新しい知識を人に伝える喜びをワクワクしながら示すことで、子どもは新しく学んでいく意欲を感じられるようになります。

(5)外に連れ出す

図鑑で知識を得たなら、知識をさらに深めるために、外の自然や博物館などに子どもと出かけてみます。机上で知識を得て、五感を使って本物を体験することをくりかえすと、脳の広範囲が刺激され、好奇心の土台ができあがっていきます

27日 「見えないこと」こそ意味がある

27日の魔法の日めくりメッセージです。

「見えないこと」こそ意味がある ~お友達の素敵なところを3つ見つけよう~

人はすぐ嫌なところに目が向くことが多いですが、
子どもの間に、人や、物事に対して
素敵なところを見つける習慣をつけていると、
いつもプラス思考になることが出来ます。
「人には必ず素敵なところがある!」
表面だけでなく、中味を見つけられることは、
人として誇りになる宝物です。

見えないことこそ、
大きな真実が隠れていることを伝えましょう。


 2学期15週目の金曜日です。個人懇談を予定しています。新型コロナウイルス感染予防に努めていただき、ありがとうございます。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!子どもの中で良いところや素敵なところ、頑張りを見ようとする、見つけようとすると、人のよさに気付きます。プラス思考にすることです。プラス思考をしないと成長には絶対つながりません。プラスの言葉を言う子どもと大人は必ずよい方向に成長すると言われています。子どもの頑張り、顔晴り(笑顔で晴れやかな姿)をたくさん見ることができるよう支援していきましょう。

創造力をつけるためには?❹

❹「ゲー厶」とつきあう  -ゲー厶をコミュニケーションに生かす

時間を忘れてのめりこむ子どもが多く、もっぱら恨まれ役のゲー厶(テレビゲーム、コンピュータゲー厶)ですが、世界ではその教育効果が研究され、さまざまなメリットも明らかになってきています。たとえば「マインクラフト」というゲー厶は、世界中の教育現場ですでに幅広く活用されています。レゴのようなブロックを使い、好きなものをつくっていくゲー厶ですが、レゴと違ってつくったものを自由に動かせる楽しさがあります。さらに自分独自の世界をつくっていく過程で、木を切る斧や土を掘るスコップなどの道具をつくったり、効率的に材料を集める方法を考えたりするなど、さまざまな発想を生み出す創造力や問題解決力が身につくといわれています。

また、世代を問わず人気の高いアクションゲー厶については、スイスジュネーブ大学の神経心理学者、ダフネバヴェリア教授が、集中力や計画性、批判的思考力、反射神経、立体の認知能力(頭の中に思い描いた物体を回転させる力)などを強化する効果をもたらすとしています。アメリカではゲー厶開発者と教育の専門家が連携し、ゲー厶学習を基本にした学校づくりもすでに行なわれています。ゲー厶と教育に関する研究にくわしい、東京大学大学院情報学環の藤本徹講師は、「親がゲー厶を漠然と不安視するよりも、むしろ積極的に関わることで、子どもは依存に陥ることなく、ゲームがもたらすよい影響を受けることができる」といっています。

 

「ゲー厶」とうまくつきあうにはどうすればいい?

(1)親の目の届く場所でやる

親の目が行き届く場所で、子どもがゲー厶をしている状態をしっかりと見守るようにします。「端末は自分の部屋に持ち込まない」「端末と充電器はリビングに置き場を決める」というルールを徹底します。

(2)レーティングを活用する

ゲー厶には、暴力的、性的なシーンが含まれることがあり、子どもには不適切なものも数多くあります。特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)という組織が、ゲー厶ソフトの表現内容にもとづいて対象年齢等を表示しているので、子どものゲー厶を選ぶ際はCERO A (全年齡対象) という、最も基準が厳しいものを選ぶようにします。

(3)課金ゲー厶に注意する

オンラインゲー厶やスマホゲー厶では、無料とうたいながら、射幸心をあおってアイテ厶を買わせるようなものがあります。子どもが親のスマートフォンやタブレットを使ってゲー厶をしていると、気づかないうちに課金してしまうこともあるので、注意が必要です。

(4)あえてゲー厶の話をする

藤本講師は「野球やサッカーのことは親子で気さくに会話をするのに、ゲー厶については親自身が興味ないからと話題にものぼらない。ゲー厶にまつわる親子の不和は、こうしたコミュニケーション不足から起こることが多い」と指摘します。

積極的にゲー厶を話題にしたり、親が子どもにゲー厶を教えてもらったり、実際に体験してみるなど、ゲー厶は親子のコミュニケーションツールとして活用できます。すると子どもは親との信頼関係が強まったと実感し、自主的に時間をコントロールするなど、自律心が芽生えるようになります。

(5)「ゲー厶をやりなさいJと言ってみる

子どもが約束を守らずゲー厶をやめないようなときには、怒りのあまりゲー厶自体を禁止してしまうことがあります。ですが人間には、ダメと禁止されるとかえって興味が高まり、逆の行動に走りたくなるという心理現象があり、「カリギュラ効果」と呼ばれています。つまり、ゲー厶を禁止されるよりも、ゲー厶を毎日強制されたり、やり方にいちいちロ出しをされたりするほうが、かえって興味をなくしてしまうこともあるのです。藤本講師は「親は子どもがゲームをしている姿にばかり注意が向いてしまうが、子どもなりに忙しくがんばっている一日の中で、ひとつの息抜きの時間としてゲームを楽しんでいる。厳しく制限すると、かえってこっそりゲー厶をしようという行動につながりやすい。むしろ、『宿題や家の手伝いをきちんとやった後でなら、気がすむまでゲー厶で遊んでよい』といったルールにするほうが、自分でゲームとの付き合い方を工夫するような望ましい行動をうながすことができる」といっています。

26日 笑顔は元気の発信源!

26日の魔法の日めくりメッセージです。

笑顔は元気の発信源! ~一日、にこにこ笑顔~

怖い顔・沈んだ顔はマイナスエネルギーを発信します。

笑顔はプラスのエネルギーを発信しますので、
心も活き活きと元気になります。
顔は、いつも周りから見られていますので、
笑顔を通して周りに元気を発信し、
幸せにする凄い力がありますよ!

今日は一日、笑顔全開でいきましょう!


 2学期15週目の木曜日です。今日から個人懇談が予定されています。家庭において元気な挨拶で始まっていますか?くり返すとよくなる
「ザイオンス効果」があいさつにはあります。まずは、親自身が大人が挨拶をすることではないでしょうか。挨拶をされたら、必ず返すことも忘れてはなりません。挨拶の「挨」には「心を開く」、「拶」には「相手に近づく」という意味があります。気持ちをこめてあいさつをしていきましょう。すぐにできなくても責めずに、あいさつで笑顔や笑い声があると、プラスのエネルギーを周りにも発信できます。大人の笑顔が子どもの笑顔になり、子どもの笑顔が大人の笑顔になります。子どもも大人も笑顔でいきましょう!口にストローをくわえていると唇はとがったものになります。一方、口にストローを横にしてくわえると口角があがって笑顔になります。

創造力をつけるには?❸

❸「型」にはめない  -ロをはさむのをぐっとこらえる

 アップル共同創業者のスティーブジョブズは、「創造性とはいろいろなものをつなぐ力だ」といっています。技術がさまざまな教養と結ばれてこそ、我々の胸を高鳴らせるような結果をもたらすとの信念から、iPadiPhoneが生まれました。ジョブズが重視したのは「リベラルアーツ」というもので、その起源はギリシャローマ時代の「自由7科」(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)にあり、専門や職業訓練とは別の豊かな教養のことを指します。型破りな発想が求められるいまの時代、専門だけを極めるのではなく、これまでの教科や分野の枠組みを超えた幅広い教養を身につけることが重視されてきています。

 

「型」にはめないためには何を意識すればいい?

(1)命令形をやめる

(あなたは)〜しなさい」「〜すべきだ(ではなぃ)」という言葉を押しつけていると、子どもは自分で考えるのをやめてしまいます。こうした命令や禁止、制限するような表現は、「You メッセージ」と呼ばれます。これに対して「I メッセージ」は、自分の気持ちを伝えるものです。「僕は〜だと心配だなあ」「私は〜だから安心したわ」といったふうに気持ちを告げられると、子どもはそれを助言として聞きつつ、自分の頭で考えることができます。子どもが自分で考え、行動できるようにするためには、命令形は逆効果です。

(2)レッテルを貼らない

たとえば算数のテストがよくなかったからといって、「私も苦手だったから私に似たのね」「わが家は全員文系だから」などとまわりから言われると、子どもは本当に「自分は算数が苦手だ」と思い込むようになります。これは、周囲の期待が低い場合、その期待通りにパフォーマンスが低下してしまうという心理学の現象で、「ゴーレム効果」と呼ばれるものです。「〜に向いている」「〜は何の役にも立たない」などと決めつけるのも、子どもの視野を狭めることになります。一見、学校の勉強には関係がなかったり役に立たなそうなことでも、子どもが興味をもったり熱中していることには、ロをはさまず見守るようにします。

(3)子どもの選択を尊重する

親の勝手な基準で子どもの選択肢を限定したり、親が代わりに決めたりしてしまうと、子どもの隠れた可能性にフタをしてしまうことになるかもしれません。そもそも、親の判断が正しいという保証はどこにもないのです。今日どんな服を着るかといった些細なことから、どんなことをして遊ぶか、どんな習い事をしたいか、将来どんなことをやってみたいかなどまで、事の大小を問わず、ひとつずつ子ども自身で選ばせるようにします。その際、親ができることは、選択肢について案を出したり、調べたりしてあげることです。子どもの選択が親の期待通りではなく、想定の範囲からはみでてしまうと、親は否定したくなるものです。 

ですがそこで一歩ふみとどまり、それは「自分の考える枠からはみだしてほしくないというエゴではないか」と自分に問いかけてみます。もしかしたら子どもは失敗するかもしれませんが、失敗から学ぶことも成長の機会と考え、その選択を尊重します。失敗も含めたその経験が、子どものレジリエンスを育み、そして未来の可能性につながっていくかもしれないのです。

25日 限りなく我を0に近づける

25日の魔法の日めくりメッセージです。

限りなく我を0に近づける ~まず、「はい」~

今日一日は、まず、「はい」と返事をしてみましょう!
繰り返して21回「はい」と
言えるようになってきた頃には、
素直に行動出来るようになりますよ。

「でも・・・」「だって・・・」と、
考えてばかりいると自分の前に見えない壁が出来、
物事が進まなくなってしまいます。

「はい」は、我と壁を取る練習ですよ!


 2学期、15週目の水曜日。授業参観が予定されています。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!「はい」の返事は、素直に考えて行動することができることにつながります。言い訳を言うことは、やる前からできないことにつながります。人の脳は「声に出して言ったことにだまされる」と言われています。「もうだめだ」、「できない」と言っていると絶対にできません。「大丈夫」、「できる」と言う言葉にだまされて出来るようになるのです。プラスの言葉を言うのはそのためです。

創造力をつけるためには?❷

❷本物を「体験」する ―体を動かして五感を刺激する

「プログラミング教育の父」とも呼ばれるマサチューセッツエ科大学(MIT)の発達心理学者、シーモア・パパート名誉教授は、次のような言葉を残しています。「知識は理解するということの、ほんの一部に過ぎない。本当の理解とは体験から獲得するものである。」学校で教わる知識だけでなく、自分で体験し、試行錯誤することで、より深い学びに到達できるのだとパパート名誉教授はいっています。

 

 どんなことを「体験」するのがいい?

(1)自然体験で五感を刺激する

フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグやアメリカのオバマ前大統領にも影響を与えたといわれる「モンテッソーリ教育」は、子どもの自立をめざす教育法です。このモンテッソーリ教育では、「感覚教育」を大事にしています。子どもは感覚が鋭く敏感なので、右脳への刺激が、知的活動の基礎を築きます。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を養うことで、創造力や表現力を育む「好きなこと」を見つけることができます

そのためモンテッソーリ教育では、自然体験や日常生活のお手伝いなどを通じて体を動かし、五感を刺激することを重視しています。ディズニーやグーグル本社の社内保育園で採用されて最近注目を集めている幼児教育「レッジョエミリアアプローチ」でも、子どもが自分で考え、手を使い、体を動かして活動を楽しむことを教育の柱にしています。

(2)ホンモノになりきる

 公立小学校教諭としてさまざまな実践をしてきた元東京学芸大学准教授の岩瀬直樹氏は、「自己主導型」の学びを提唱しています。そのひとつの例として、岩瀬氏は小学校の教員時代、「作家の時間」という学び方を導入しました。子どもたちが作家になりきり、自分の書きたいテーマで作品を番き、読者であるクラスメイトたちに読んでもらうという取り組みです。

書いたら読み返して修正し、清書して、誰かに読んでもらう。そしてたくさんのフイードバックを受けてどんどん作品をよくしていくという体験を重ね、書く力が磨かれていくといいます。子どもたちにあまり人気のない作文の時間が「書きたいことを書く時間」に変わり、創作を楽しむことができるようになるのです。

子ども向けの職業体験施設「キッザニア」でも、実際にそこで体験した職業をめざすようになる子どもがたくさんいます。ホンモノになりきることで、子どもは自分から主体的に取り組めるようになります

(3)創作活動をする

創作活動はまさに直接体験です。「作家の時間」もそうですが、たとえばプログラミングも創作活動のひとつです。自分でつくりたいものを決め、それをどうやって動かすかを考えていく体験が、創造力を刺激します。また4次世代の教育環境のひとつとして、「ファブラボ」というものも注目されるようになっています。

ファプラボとは、3 Dプリンタなどの最新機器を使って、気軽にものづくりができる工房です。2002年にMITから始まったものですが、その工房はいまや世界90か国 1000か所以上に及んでいます。機器の値段も安くなってきたことから、日本にも少しずつ拠点が広がっているので、こうした場所で創作体験をしてみるのも、オンリーワンの自分の作品をつくる力と自信を育んでくれます。

24日 自分に出来ること・・・

24日の魔法の日めくりメッセージです。

自分に出来ること・・・ ~使わない電気は消そうね~

自分の行動が
周りに影響力を与えていて、地球とつながっている。

コツコツと続けることによって大きな力になり、
宇宙ともつながっている。

エコ活動で周りにも
目を向けることが出来るようになります。

そして、つながりの中に自分の存在意義を
認められるようになりますよ!


 2学期、16週目の火曜日です。「部屋にだれもいないときに電気を消すのはなぜなのか?」と質問したとき、お子さんはどのようなことを答えるでしょうか?理由が答えられたら、次に行動に移すことができるかです。毎日の生活の中で、家の手伝いをすることや、食事、洗濯、掃除、健康管理を一緒に行うなどを続けてできたということがあってほしいものです。家族のために、自分でできることをするということが1週間の中で、どれぐらいあるのかも家族会議で話し合ってみてはいかがでしょうか?頑張って、顔晴って子どもたち!

創造力をつけるためには?❶

 今日からは『創造力をつけるためには?柔軟な脳にたくさんの「刺激」を与える』を子育てベスト100からご紹介いたします。

❶「楽器」を習う ―楽しんで創造力を伸ばす

アメリカのジョージアエ科大学に音楽知能研究所を創設したパラグコーディア元教授は、音楽は数学や科学における「創造性の火付け役」になることを明らかにしています。また、音楽やアートは「人が生きることや人の心の基盤となるもの」だとコーディア元教授はいっています。ヴァーモント大学のジェームズハズィアック医学博士らの研究でも、楽器の練習が子どもたちの独創的な表現力を育むのに大きな効果をもたらすことがわかっています。楽器の演奏は英語で「プレイ」という動詞を使います。楽器は遊びながら学べるものなのです。学校では副教科として扱われる音楽ですが、豊かな創造性を育むには欠かせない素養です。

 

「楽器」はいつ、何を選べばいい?

(1)始めるのにいい時期は「59歳」

南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校のロバート.A.カティエッタ教授によると、子どもの脳の発達を考慮すると、歌や音で遊んだり、音楽そのものに触れたりするのは生まれた直後からが望ましく、楽器のレッスンを体験してみるのは5歳くらいから、本格的に始めるのは69歳がちょうどよいそうです。

(2)ピアノを習う

ピアノは両手を使い、10本の指それぞれに別の動きをさせながら、「いま演奏すべき音の情報」や「次に弾く音符の情報」など膨大な情報量を処理する必要があるため、感性をつかさどる右脳と、言葉や論理をつかさどる左脳の両方を大いに刺激します。そのためピアノはほかの楽器と比べて、計画性や社会性、問題解決能力、運動能力、言語能力といった知能を高められるといわれています。

(3)ヴァイオリンを習う

多くの子どもたちにレッスンをしているヴァイオリニストの西谷国登氏は、ヴァイオリンは気軽に誰かと一緒に演奏でき、練習で共演者とコミュケーションをとる機会も生まれるため、自然と社交性が養われるといいます。さらに、ヴァイオリンは小さく軽いので、いろいろなところに持ち運んで、ほかの人と関わって薬しめる楽器です。ピアノに比べると安価な点も魅力ですが、長く続ける場合には成長に応じて買い替えが必要になります。

(4)ドラム、ギターを習う

最近ではドラ厶やギターも習い事の楽器として人気です。ドラ厶は「叩けば音が出る」という気軽さから子どもになじみやすく、全身を使うので、運動能力がアップする効果もあります。ギターは、基礎の段階をクリアするまでが難しい楽器ですが、ポップミュージックを演奏できるという親しみやすさや楽器の値段のお手頃さも人気の理由のようです。

(5)毎日、短時間、練習する

練習は「無理やり」や「長時間」だと、子どもを楽器嫌いにしてしまいます。練習時間は子どもの集中力が続く「10分程度」で十分です。学習習慣と同様、ごはんやお風呂の前など、タイミングを決めておきます。ポジティブ心理学の第一人者であるミハイ・チクセントミハイ教授によると、練習に集中するコツは、「つねに目標をはっきりさせておくこと」。そしてその目標は、「難しくても練習すれば達成できるレベルのもの」であることが重要だといいます。自分がいま、何を目標にしているのかが理解できているなら、どこにエネルギーの焦点を合わせればいいかがわかり、集中しやすくなるのです。

23日 情緒豊かに

23日の魔法の日めくりメッセージです。

情緒豊かに ~旬のものを食べようね!~

日本には、四季があります。
四季を通して、情緒を感じることが出来ます。
大地の恵み、季節に必要なエネルギーを教えてくれ、
情感が得られるのです。

自然が与えてくれるエネルギーを感じ取れる様に
食べ物の旬を味わいましょう!


 2学期16週目の月曜日ですが、勤労感謝の日で祝日です。ストレスの解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。

自己肯定感をつけるには?⓰

⓰「生き物」を飼う ―「お世話」でやさしい心を育てる

人や動物、植物に対して、自分より弱いものを慈しみ、育て、世話をしたいと思う気持ちを「養護性」といいます。これは大人だけでなく、子どもにも備わっています。養護性を感じて世話をすることは、生きる活力の源になります。とくに生き物を飼うと、エサを求められたり、なでると喜んだりされるので、世話が報われることをダイレクトに感じられます。生き物の世話をすることで、思いやりや愛情が芽生え、子どもの心も成長していくのです。

 

賢く「生き物」を飼うにはどうすればいい?

(1)飼いやすいのは魚と昆虫

経済的な負担が軽く、鳴き声やにおいの卜ラブルもほとんどなく、手間がかからないのは魚と虫です。飼いやすいのは魚ならメダカ、グッピー、金魚、虫ならダンゴ厶シ、カタツムリ、カブ卜厶シ、バッタなどです。

(2)しつけをする

犬や猫を飼う場合には、言うことを聞かなかったり、飼い主を嚙んだりすることがないよう、しつけをすることが欠かせません。大手前大学現代社会学部の心理学者、中島由佳准教授は、ペットへの「猫かわいがり」は問題行動を起こす可能性を高めると忠告しています(『ひとと動物の絆の心理学』ナカニシヤ出版)。動物は「つねに自分の要求が通る」と学習すると、自分は家族の中でトップだと思い込み、自分の地位を脅かすような家族の振る舞いをストレスに感じるようになります。とくに生後3か月を過ぎてからは、新しい刺激に対して好奇心より恐怖心を感じるようになり、不安から攻撃につながることがあります。「三つ子の魂百まで、ということわざは、動物にも当てはまるようだ」と中島准教授はいっています。

(3)家で飼えない場合は学校で

中島准教授らの研究によると、家で動物を飼ったことがなくても、学校できちんと飼育することを学べば、子どもの心に動物を大切に思う心が育ち、人への思いやりにもつながることがわかっています。学校では、子どもたちが世話をした後、抱いたりなでたりする「ふれあい」の時間をもつことが重要だと中島准教授はいいます。「ふれあい」の体験を通じて、動物が喜ぶことや嫌がることを学びながら、愛着を育んでいくのです。

(4)犬に読み聞かせをする

アメリカでは、子どもが犬に読み聞かせをするプログラ厶があります(読書介助犬プログラ厶)。このプログラムでは、読むのが苦手な子や、友だちとうまくコミュニケーションを取れない子が、犬という忠実な聞き手を相手に、1対1で約15分間の読み聞かせをします。子どもは他の子の目を気にしなくてもよいので、間違えてからかわれるというプレッシャーがなく、リラックスして読むことに集中できます。

子どもが言葉の意味を理解していないと思われるときには、「〇〇(犬の名前)はその言葉を初めて聞くと思うよ。どんな意味か教えてあげて」と言って、一緒に辞書を引いて調ベます。犬を介在させることで、子どもは自分が知らなくても引け目を感じず自分のペースで学習を進めることができます。

 

22日 ナンバーワンよりオンリーワン

22日の魔法の日めくりメッセージです。

ナンバーワンよりオンリーワン ~自分の好きなところを3つ見つけよう!~

自分のことをもっと、好きになりましょう!
沢山、素敵なところがありますよ。
親子で素敵なところを
見つけ合いっこしましょう。
素敵なところを発見することに意味があります。
苦手なことを直そうと思うより
素敵な所を深めましょう。

自分を好きになると自信が持て、
もっと可能性が広がり、もっと素敵になりますよ。


 2学期16週目の日曜日です。ウイズコロナの時代で、新型コロナウイルス感染症によるストレスに適応できるようなってきましたか?!親子で過ごす時間が長くなると、子どもたちの素敵なこと(よさや頑張っていること等)を当たり前と思わずに見つめ直すことが求められています。お子さんの素敵なことをいくつあげることができるでしょうか?苦手なことや課題となるところは見つかりやすいものです。マイナスな言葉がけでは子どもも大人もよくありません。子どものやる気や自信を育むためにも、頑張りの過程をほめたり、認めたりして伸ばしてください。プラスの言葉をかけてください。

自己肯定感をつけるには?⓯

⓯「強み」に注目する —注目すれば伸びていく

「幸福」の研究で有名なペンシルベニア大学のマーティンセリグマン教授は、「幸福な人生を送る人は自分の強みを知っていて、それを使っている」といいます。ポジティブ心理学者のリーウォーターズ教授の調査では、「強みに注目するタイプの親」をもつ10代の子どもには、次のような心理的な特徴が見られました(『ストレングス・スイッチ』光文社)。

・人生に対する満足度が高い

・喜びや希望といった、ポジティブな感情が大きい

・自分の強みをよく理解している

・強みを生かして、宿題を締め切りに間に合わせる

・強みを生かして、友だちとの問題を解決する

・積極的な方法でストレスを解消する

・日常的なストレスをあまり感じない

親が子どもの強みに注目すると、子どもの自己肯定感が高まることがわかります。

 

 「強み」に注目するにはどうすればいい?

(1)ネガティブな思考に気づく

私たちには、自分の弱点に関して、うまく見過ごすという無意識の心理メカニズムが働いています。また厄介なのは、受け入れたくない自分の弱点を、無意識のうちに相手に押しつけてしまうことです。これは心理学では「投影」と呼ばれるもので、わが子のためと言いながら、じつは自分の願望を子どもに託してしまうのです。さらに、脳は本来、正しいものよりも間違ったものにすばやく、頻繁に気づくように設計されています。親は無意識に、子どもの強みより弱みや欠点に目が向いてしまいがちであることを自覚しておきます。

(2)「強みモード」に切り替える

ネガティブ思考から抜け出せず子どもの弱みや欠点しか目に入らないときには、「脳内を意識的に『強みモード』に切り替える必要がある」とウォーターズ教授はいいます。「強みモード」に切り替えるためには、①数回、深呼吸し、②「強みはあるが、ただ隠れているだけ。強みを見つけるスイッチを入れよう」と自分に言い聞かせます。脳は意識を向けるところにエネルギーが流れるため、意識的に強みに目を向けるようにしていれば、自然と子どもの強みに関心が向くようになります。

(3)観察する

ウォーターズ教授によると、強みには次の3つの要素があります。

・得意:同じ年齢の子どもより、うまくできるか。すぐに上達したか。

・熱意:イキイキとして熱中しているか。

・頻度:空いた時間に何をしていることが多いか。

上手にこなせると子どもはうれしくなり、ますます熱中してもっと積極的にやろうとします。こうして強みの3要素は好循環を生み、強みをさらに伸ばしていきます。

3つを満たさずたとえば「得意」というだけで子どもにその活動を押しつけても「それは強みに見えるだけで、本当の強みではない」とウォーターズ教授は指摘します。

(4)見方を変える

弱みや欠点に見えることも、とらえ方を変えれば自分の強みだと思えるようになります。コップに水が半分入っているのを「半分しか入っていない」と見るか、「半分も入っている」と見るか。「ものは言いよう」なのです。これを心理学では『リフレーミング』と呼び、実際に心理療法で使われています。

リフレーミングの例

・あきっぽい→環境にすぐなじめる/好奇心旺盛

・いいかげん/のんびり→おおらか

・落ち着きがない→子どもらしい/元気

・臆病/優柔不断→慎重/用心深い

・反抗的→自立心がある/自分の意見がある

・勉強嫌い→勉強以外に好きなことがある

・忘れっぽい→こだわらない/新しいことにチヤレンジする

(5)強みをピックアップして伝える

子どもの強みをひとつ選んで、その強みを1週間見守り、気づいたことを子どもに伝えます。「がんばって宿題をしていたね。粘り強くてまじめなところに感心したよ」「妹の着替えをてつだってくれてうれしかったわ。思いやりがあるのね」といった言葉をかけます。あるいは子ども自身に自分の強みをひとつ選ばせ、その強みがとてもよく表れていると思う体験談を教えてもらうのも、子どもが自分の強みを自覚するきっかけになります。

21日 会話は子育てのキーワード

21日の魔法の日めくりメッセージです。

会話は子育てのキーワード ~ゆったり、お喋り、楽しもう!~

お喋りは楽しいものです。
その中で、子どもの事をもっと深く知る、
親の事をもっと知ってもらう。
楽しい会話の中で、認め合う関係、
喜びも悲しみも共有できる関係、
相談し合う関係が作れます。

毎日が忙しい日々。
すこし、ゆったり、のんびりと会話を楽しみましょう。


 2学期15週目が終わり、3連休になります。話を聴いてもらえたという安心感がよりよい関係性を築きます。一緒にお風呂の中での会話はゆったりした中で楽しむことができます。会話の中で大切にしたい言葉は、「ありがとう」と「うれしい」などです。「〇〇のお手伝いをしてくれて、ありがとう!」「お母さんはうれしかったよ!」「お父さんは〇〇したんだって聞いたよ。ありがとう!」子どもにエネルギーを与える言葉です。

自己肯定感をつけるには?⓮

⓮「小さな喜び」を味わう ―つらさに打ち勝つ「お楽しみの貯金」

日々の生活の中で小さな喜びを味わうことは、ポジティブな感情を引き出してくれます。ハーバード大学元講師のポジティブ心理学者、ショーンエイカー博士によると、ポジティブな感情が湧き起こると視野が広がり、ストレスや不安に対する強力な毒消し効果が得られるそうです。

メルボルン大学のポジティブ心理学者、リーウォーターズ教授は、こうした小さな喜びを「お楽しみの貯金」として蓄えておけば、つらいときにもその思い出をひっぱり出して気持ちを立て直せるといっています。

 

「小さな喜び」を味わうにはどうすればいい?

(1)五感を働かせる

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を意識すると、身近にある喜びを見つけやすくなります。「レーズンエクササイズ」は、五感を研ぎ澄まし、気持ちを落ち着かせるのに効果があるといわれ、アメリカの多くの学校で取り入れられています。ゆったりと座り、レーズンをつまみ、初めて見るものだと思ってよく観察します。形、色、弾力や匂いを確かめます。じっくり観察した後はロに含み、最初は喃まずに舌の上で転がして、風味や舌ざわりを感じてみます。

それからゆっくり噛んで味わってから飲み込みます。のどを通っていく感覚も意識しながら、お腹の中に運ばれていく様子、それが血液になって体の隅々にまで届く様子、骨や筋肉に変わっていく様子を想像します。レーズンの代わりに、チョコレートや梅干しなどでもOKです。

(2)「目隠し」をして食べる

人間の感覚は、その8割を視覚に頼っているといわれます。その視覚を遮断すると、他の感覚が敏感に働き、ふだんは気づかないような喜びに出合うことができます。スイスで始まった「ブラインドレストラン」のコンセプトは世界に広まり、日本でも取り入れているお店がありますが、これはアイマスクをして食事をすることで、食材の新たな魅力に気づく試みです。

何を食べるのかが見えないだけに、他の人が食べている音にも注意が向くので、聴覚も使います。子どもと一緒なら食材の当てっこや食べ比べをするなど、ゲーム感覚で楽しめます。

(3)「スクラップブック」をつくる

アメリカのロヨラ大学の社会心理学者、フレッドブライアント教授によると、過去のいい思い出は現在の幸福感を高めてくれるそうです。過去を思い出すひとつの方法として、ブライアント教授は、「スクラップブックづくり」を勧めています。昔の写真を1枚ずつ見ていきながら、楽しい思い出を彩るページを子どもと一緒につくることで幸せな気持ちになれ、楽しい会話が弾むといいます。

(4)人に与える

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究では、人間は生まれつき、他の誰かに何かを「与える」ことで幸福を感じるのだそうです。2歳未満の幼児でも「自分が人に何かをしてあげたときに、してもらったときよりも強い喜びを示す」ことがわかっています。

家のお手伝い、弟妹やペットの世話、おこづかいからの募金など、自分が誰かの役に立つという経験は、子どもにとって喜びになるものです。

20日 すべては一つ

20日の魔法の日めくりメッセージです。

すべては一つ ~トイレへ行ったら①流そう②ふたを閉めよう③手を洗おう~

複数のマナーを守ることが出来るようになると、
あらゆることは繋がっていて、
すべては一つだと分かるようになります。

今日は、20日目、
少し高度なことにチャレンジしてみましょう!


 2学期15週目も週末の金曜日です。6年生は修学旅行の2日目です。元気なあいさつでエネルギーをもらうことができます。ご家庭内でのあいさつはできていますか?起きてきてお家の方からあいさつをするのか?子どもからするのか?あいさつができる子は、向社会性があると言えます。あいさつを元気よくできる子は外向的志向があり、心が安定していると思います。また、学習に向き合う力を持っています。登校時に遠くから元気なあいさつをもらうと、1日の元気をいただきます。家庭や地域においても、元気なあいさつができるように励ましてください。あいさつはすべての活動のエネルギーです。あいさつができる子をみんなで育んでいきましょう。