2016年12月の記事一覧

「揃ったスリッパ」は「思いやりのシンボル」(人権週間)

 今、校内は『校内人権週間』です。
 昨日5日から12日まで人権尊重の意識を高めることをねらい、各種の取組が行われます。①親子で作る「人権標語」とその掲示、②「人権作文」の校内放送、③互いの良さを伝え合う「かがやきカード」の活用、④異学年共遊の「わくわくタイム」等を行う他、先日職員の人権教育校内研修も行いました。
 そこで、普段の地道な取組に人権尊重の視点を当ててみました。
 
 本校のトイレには専用のスリッパがあり、使用時は上履きとスリッパを履き替えることになっています。使用後は、次に使う人のためにスリッパの向きを整えておくことを継続して指導しています。
 手を使わずにスマートにスリッパを次の人が履きやすい状態にするには、脱いだ自分の上履きを背にして立ち、後に一歩下がってスリッパを脱ぎ、上履きを履きます。少しの心がけで小学生以上になればできることのように思いますが、なかなか難航しているのが現状です。

  
  なんとか3人はすぐ履けます。         ここは2人しかすぐに履けません。            
                                      ↓
  これで5人が同時に来ても大丈夫。    4人分揃いましたが、もう一足はどこ?
 
 休み時間に、同時に複数の児童がトイレに来て「われ先に!」や、「早く替わって!!」など周りを押しのけたり、使用中の子を急かしたりする状況が見られます。最後にトイレを後にする児童が、自分の脱いだスリッパを揃えて行くことはできても、周囲に散っている他の児童が使ったスリッパまで揃えて行くという行動はなかなかできません。一人一人が「使ったのだから元通りに戻す。」、「次に使う人が助かるようにしておく。」、そんな行いができるようになってほしいと思います。

 身の周りには、人が見ている、見ていないにかかわらず、皆が他の人を思いやる行いをすべき場面があります。「躾(しつけ)」という字は、「身のこなしが美しい」と書くといわれますが、躾ができていることは、自分のためだけではなく、他の人たちにとっても嬉しい仕草や習慣という意味もあると思います。その定着には大変根気強さを求められます。学校でも、家庭でも、地域・公共の場でも同じ思いで子どもたちを育てたいものです。

         当たり前が、ありがたい。

アイマスク体験(4年生)

 今週は、4年生が総合的な学習の時間の福祉に関する疑似体験として、クラスごとに「アイマスク体験」や「車椅子体験」を行います。
 今日、「アイマスク体験」(ブラインドウォーク)を行った学級のようすが下の写真です。

  

 

 先日行った手話・点字の学習や今日のような疑似体験は、技術を身につけることが主な目的ではありません。障害をもつ方が社会生活をする上でどのような感覚をもつのかを感じ取り、さらにどんなサポートが望ましいのかを考えさせるものです。
 サポートされる側とする側の両者を疑似体験し、コミュニケーションの大切さ、人間関係づくりの意義を学ぶことが大切になってきます。
 そして、人それぞれの違いを理解した上で、お互いを尊重する気持ちを育て、「いじめ」等を防ぐ人権感覚の向上につながれば良いなと思います。ちょうど今週取り組んでいる「校内人権週間」にも関連します。

1,000アクセス突破!

 暖かい日曜日になりました。
 本日、本ホームページへのアクセスが1,000回を超えました。
 より多くの方に閲覧していただけるよう、継続して学校ニュースを更新していきたいと思います。

KLVの読み聞かせ

 本校では、「鹿沼図書館ボランティア」通称KLV(カリブー)の皆さんが定期的に学校に来て、本の読み聞かせをしてくださっています。
 本校は、1校時の授業前に15分間時間を取り、曜日を決めて国語、算数、読書を行っていますが、主に金曜日の朝の読書の時間に各学級を巡回して読み聞かせが行われています。
 KLVの皆さんは、その他にも水曜日に、図書室の壁面装飾や環境整備、お昼の放送を利用しての全校読み聞かせなどもしてくださっています。その季節や年中行事等に関係した環境づくりや本の紹介も兼ねたものなので、子どもたちの豊かな感性の高揚に大きく関わっています。

 金曜日の今日は、2年生と3年生の教室でお二人のKLVさんが本の読み聞かせをしてくださいました。朝から素敵なお話をありがとうございました。
 
 

点字の学習(4年生)

 昨日、4年生は点字の勉強をしました。
 講師として、点訳グループ「桐」の皆様をお迎えして、クラス毎に行いました。
  



  

 50音や長音、拗音、濁音などの表し方の決まりを学び、実際に点字を打たせていただきました。小さなマスに打つ6つの点の位置を間違えないで、しっかり凹凸をつけないと、指先で読んでもらえないことが分かりました。
 子どもたちは、点字に施された色々な工夫が、目の不自由な方々の助けになっていることを理解したようです。丁寧に分かりやすく御指導くださった「桐」のみなさん、ありがとうございました。