日誌

校長室だより

創造力をつけるには?❸

❸「型」にはめない  -ロをはさむのをぐっとこらえる

 アップル共同創業者のスティーブジョブズは、「創造性とはいろいろなものをつなぐ力だ」といっています。技術がさまざまな教養と結ばれてこそ、我々の胸を高鳴らせるような結果をもたらすとの信念から、iPadiPhoneが生まれました。ジョブズが重視したのは「リベラルアーツ」というもので、その起源はギリシャローマ時代の「自由7科」(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)にあり、専門や職業訓練とは別の豊かな教養のことを指します。型破りな発想が求められるいまの時代、専門だけを極めるのではなく、これまでの教科や分野の枠組みを超えた幅広い教養を身につけることが重視されてきています。

 

「型」にはめないためには何を意識すればいい?

(1)命令形をやめる

(あなたは)〜しなさい」「〜すべきだ(ではなぃ)」という言葉を押しつけていると、子どもは自分で考えるのをやめてしまいます。こうした命令や禁止、制限するような表現は、「You メッセージ」と呼ばれます。これに対して「I メッセージ」は、自分の気持ちを伝えるものです。「僕は〜だと心配だなあ」「私は〜だから安心したわ」といったふうに気持ちを告げられると、子どもはそれを助言として聞きつつ、自分の頭で考えることができます。子どもが自分で考え、行動できるようにするためには、命令形は逆効果です。

(2)レッテルを貼らない

たとえば算数のテストがよくなかったからといって、「私も苦手だったから私に似たのね」「わが家は全員文系だから」などとまわりから言われると、子どもは本当に「自分は算数が苦手だ」と思い込むようになります。これは、周囲の期待が低い場合、その期待通りにパフォーマンスが低下してしまうという心理学の現象で、「ゴーレム効果」と呼ばれるものです。「〜に向いている」「〜は何の役にも立たない」などと決めつけるのも、子どもの視野を狭めることになります。一見、学校の勉強には関係がなかったり役に立たなそうなことでも、子どもが興味をもったり熱中していることには、ロをはさまず見守るようにします。

(3)子どもの選択を尊重する

親の勝手な基準で子どもの選択肢を限定したり、親が代わりに決めたりしてしまうと、子どもの隠れた可能性にフタをしてしまうことになるかもしれません。そもそも、親の判断が正しいという保証はどこにもないのです。今日どんな服を着るかといった些細なことから、どんなことをして遊ぶか、どんな習い事をしたいか、将来どんなことをやってみたいかなどまで、事の大小を問わず、ひとつずつ子ども自身で選ばせるようにします。その際、親ができることは、選択肢について案を出したり、調べたりしてあげることです。子どもの選択が親の期待通りではなく、想定の範囲からはみでてしまうと、親は否定したくなるものです。 

ですがそこで一歩ふみとどまり、それは「自分の考える枠からはみだしてほしくないというエゴではないか」と自分に問いかけてみます。もしかしたら子どもは失敗するかもしれませんが、失敗から学ぶことも成長の機会と考え、その選択を尊重します。失敗も含めたその経験が、子どものレジリエンスを育み、そして未来の可能性につながっていくかもしれないのです。

25日 限りなく我を0に近づける

25日の魔法の日めくりメッセージです。

限りなく我を0に近づける ~まず、「はい」~

今日一日は、まず、「はい」と返事をしてみましょう!
繰り返して21回「はい」と
言えるようになってきた頃には、
素直に行動出来るようになりますよ。

「でも・・・」「だって・・・」と、
考えてばかりいると自分の前に見えない壁が出来、
物事が進まなくなってしまいます。

「はい」は、我と壁を取る練習ですよ!


 2学期、15週目の水曜日。授業参観が予定されています。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!「はい」の返事は、素直に考えて行動することができることにつながります。言い訳を言うことは、やる前からできないことにつながります。人の脳は「声に出して言ったことにだまされる」と言われています。「もうだめだ」、「できない」と言っていると絶対にできません。「大丈夫」、「できる」と言う言葉にだまされて出来るようになるのです。プラスの言葉を言うのはそのためです。

創造力をつけるためには?❷

❷本物を「体験」する ―体を動かして五感を刺激する

「プログラミング教育の父」とも呼ばれるマサチューセッツエ科大学(MIT)の発達心理学者、シーモア・パパート名誉教授は、次のような言葉を残しています。「知識は理解するということの、ほんの一部に過ぎない。本当の理解とは体験から獲得するものである。」学校で教わる知識だけでなく、自分で体験し、試行錯誤することで、より深い学びに到達できるのだとパパート名誉教授はいっています。

 

 どんなことを「体験」するのがいい?

(1)自然体験で五感を刺激する

フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグやアメリカのオバマ前大統領にも影響を与えたといわれる「モンテッソーリ教育」は、子どもの自立をめざす教育法です。このモンテッソーリ教育では、「感覚教育」を大事にしています。子どもは感覚が鋭く敏感なので、右脳への刺激が、知的活動の基礎を築きます。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を養うことで、創造力や表現力を育む「好きなこと」を見つけることができます

そのためモンテッソーリ教育では、自然体験や日常生活のお手伝いなどを通じて体を動かし、五感を刺激することを重視しています。ディズニーやグーグル本社の社内保育園で採用されて最近注目を集めている幼児教育「レッジョエミリアアプローチ」でも、子どもが自分で考え、手を使い、体を動かして活動を楽しむことを教育の柱にしています。

(2)ホンモノになりきる

 公立小学校教諭としてさまざまな実践をしてきた元東京学芸大学准教授の岩瀬直樹氏は、「自己主導型」の学びを提唱しています。そのひとつの例として、岩瀬氏は小学校の教員時代、「作家の時間」という学び方を導入しました。子どもたちが作家になりきり、自分の書きたいテーマで作品を番き、読者であるクラスメイトたちに読んでもらうという取り組みです。

書いたら読み返して修正し、清書して、誰かに読んでもらう。そしてたくさんのフイードバックを受けてどんどん作品をよくしていくという体験を重ね、書く力が磨かれていくといいます。子どもたちにあまり人気のない作文の時間が「書きたいことを書く時間」に変わり、創作を楽しむことができるようになるのです。

子ども向けの職業体験施設「キッザニア」でも、実際にそこで体験した職業をめざすようになる子どもがたくさんいます。ホンモノになりきることで、子どもは自分から主体的に取り組めるようになります

(3)創作活動をする

創作活動はまさに直接体験です。「作家の時間」もそうですが、たとえばプログラミングも創作活動のひとつです。自分でつくりたいものを決め、それをどうやって動かすかを考えていく体験が、創造力を刺激します。また4次世代の教育環境のひとつとして、「ファブラボ」というものも注目されるようになっています。

ファプラボとは、3 Dプリンタなどの最新機器を使って、気軽にものづくりができる工房です。2002年にMITから始まったものですが、その工房はいまや世界90か国 1000か所以上に及んでいます。機器の値段も安くなってきたことから、日本にも少しずつ拠点が広がっているので、こうした場所で創作体験をしてみるのも、オンリーワンの自分の作品をつくる力と自信を育んでくれます。

24日 自分に出来ること・・・

24日の魔法の日めくりメッセージです。

自分に出来ること・・・ ~使わない電気は消そうね~

自分の行動が
周りに影響力を与えていて、地球とつながっている。

コツコツと続けることによって大きな力になり、
宇宙ともつながっている。

エコ活動で周りにも
目を向けることが出来るようになります。

そして、つながりの中に自分の存在意義を
認められるようになりますよ!


 2学期、16週目の火曜日です。「部屋にだれもいないときに電気を消すのはなぜなのか?」と質問したとき、お子さんはどのようなことを答えるでしょうか?理由が答えられたら、次に行動に移すことができるかです。毎日の生活の中で、家の手伝いをすることや、食事、洗濯、掃除、健康管理を一緒に行うなどを続けてできたということがあってほしいものです。家族のために、自分でできることをするということが1週間の中で、どれぐらいあるのかも家族会議で話し合ってみてはいかがでしょうか?頑張って、顔晴って子どもたち!

創造力をつけるためには?❶

 今日からは『創造力をつけるためには?柔軟な脳にたくさんの「刺激」を与える』を子育てベスト100からご紹介いたします。

❶「楽器」を習う ―楽しんで創造力を伸ばす

アメリカのジョージアエ科大学に音楽知能研究所を創設したパラグコーディア元教授は、音楽は数学や科学における「創造性の火付け役」になることを明らかにしています。また、音楽やアートは「人が生きることや人の心の基盤となるもの」だとコーディア元教授はいっています。ヴァーモント大学のジェームズハズィアック医学博士らの研究でも、楽器の練習が子どもたちの独創的な表現力を育むのに大きな効果をもたらすことがわかっています。楽器の演奏は英語で「プレイ」という動詞を使います。楽器は遊びながら学べるものなのです。学校では副教科として扱われる音楽ですが、豊かな創造性を育むには欠かせない素養です。

 

「楽器」はいつ、何を選べばいい?

(1)始めるのにいい時期は「59歳」

南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校のロバート.A.カティエッタ教授によると、子どもの脳の発達を考慮すると、歌や音で遊んだり、音楽そのものに触れたりするのは生まれた直後からが望ましく、楽器のレッスンを体験してみるのは5歳くらいから、本格的に始めるのは69歳がちょうどよいそうです。

(2)ピアノを習う

ピアノは両手を使い、10本の指それぞれに別の動きをさせながら、「いま演奏すべき音の情報」や「次に弾く音符の情報」など膨大な情報量を処理する必要があるため、感性をつかさどる右脳と、言葉や論理をつかさどる左脳の両方を大いに刺激します。そのためピアノはほかの楽器と比べて、計画性や社会性、問題解決能力、運動能力、言語能力といった知能を高められるといわれています。

(3)ヴァイオリンを習う

多くの子どもたちにレッスンをしているヴァイオリニストの西谷国登氏は、ヴァイオリンは気軽に誰かと一緒に演奏でき、練習で共演者とコミュケーションをとる機会も生まれるため、自然と社交性が養われるといいます。さらに、ヴァイオリンは小さく軽いので、いろいろなところに持ち運んで、ほかの人と関わって薬しめる楽器です。ピアノに比べると安価な点も魅力ですが、長く続ける場合には成長に応じて買い替えが必要になります。

(4)ドラム、ギターを習う

最近ではドラ厶やギターも習い事の楽器として人気です。ドラ厶は「叩けば音が出る」という気軽さから子どもになじみやすく、全身を使うので、運動能力がアップする効果もあります。ギターは、基礎の段階をクリアするまでが難しい楽器ですが、ポップミュージックを演奏できるという親しみやすさや楽器の値段のお手頃さも人気の理由のようです。

(5)毎日、短時間、練習する

練習は「無理やり」や「長時間」だと、子どもを楽器嫌いにしてしまいます。練習時間は子どもの集中力が続く「10分程度」で十分です。学習習慣と同様、ごはんやお風呂の前など、タイミングを決めておきます。ポジティブ心理学の第一人者であるミハイ・チクセントミハイ教授によると、練習に集中するコツは、「つねに目標をはっきりさせておくこと」。そしてその目標は、「難しくても練習すれば達成できるレベルのもの」であることが重要だといいます。自分がいま、何を目標にしているのかが理解できているなら、どこにエネルギーの焦点を合わせればいいかがわかり、集中しやすくなるのです。

23日 情緒豊かに

23日の魔法の日めくりメッセージです。

情緒豊かに ~旬のものを食べようね!~

日本には、四季があります。
四季を通して、情緒を感じることが出来ます。
大地の恵み、季節に必要なエネルギーを教えてくれ、
情感が得られるのです。

自然が与えてくれるエネルギーを感じ取れる様に
食べ物の旬を味わいましょう!


 2学期16週目の月曜日ですが、勤労感謝の日で祝日です。ストレスの解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。

自己肯定感をつけるには?⓰

⓰「生き物」を飼う ―「お世話」でやさしい心を育てる

人や動物、植物に対して、自分より弱いものを慈しみ、育て、世話をしたいと思う気持ちを「養護性」といいます。これは大人だけでなく、子どもにも備わっています。養護性を感じて世話をすることは、生きる活力の源になります。とくに生き物を飼うと、エサを求められたり、なでると喜んだりされるので、世話が報われることをダイレクトに感じられます。生き物の世話をすることで、思いやりや愛情が芽生え、子どもの心も成長していくのです。

 

賢く「生き物」を飼うにはどうすればいい?

(1)飼いやすいのは魚と昆虫

経済的な負担が軽く、鳴き声やにおいの卜ラブルもほとんどなく、手間がかからないのは魚と虫です。飼いやすいのは魚ならメダカ、グッピー、金魚、虫ならダンゴ厶シ、カタツムリ、カブ卜厶シ、バッタなどです。

(2)しつけをする

犬や猫を飼う場合には、言うことを聞かなかったり、飼い主を嚙んだりすることがないよう、しつけをすることが欠かせません。大手前大学現代社会学部の心理学者、中島由佳准教授は、ペットへの「猫かわいがり」は問題行動を起こす可能性を高めると忠告しています(『ひとと動物の絆の心理学』ナカニシヤ出版)。動物は「つねに自分の要求が通る」と学習すると、自分は家族の中でトップだと思い込み、自分の地位を脅かすような家族の振る舞いをストレスに感じるようになります。とくに生後3か月を過ぎてからは、新しい刺激に対して好奇心より恐怖心を感じるようになり、不安から攻撃につながることがあります。「三つ子の魂百まで、ということわざは、動物にも当てはまるようだ」と中島准教授はいっています。

(3)家で飼えない場合は学校で

中島准教授らの研究によると、家で動物を飼ったことがなくても、学校できちんと飼育することを学べば、子どもの心に動物を大切に思う心が育ち、人への思いやりにもつながることがわかっています。学校では、子どもたちが世話をした後、抱いたりなでたりする「ふれあい」の時間をもつことが重要だと中島准教授はいいます。「ふれあい」の体験を通じて、動物が喜ぶことや嫌がることを学びながら、愛着を育んでいくのです。

(4)犬に読み聞かせをする

アメリカでは、子どもが犬に読み聞かせをするプログラ厶があります(読書介助犬プログラ厶)。このプログラムでは、読むのが苦手な子や、友だちとうまくコミュニケーションを取れない子が、犬という忠実な聞き手を相手に、1対1で約15分間の読み聞かせをします。子どもは他の子の目を気にしなくてもよいので、間違えてからかわれるというプレッシャーがなく、リラックスして読むことに集中できます。

子どもが言葉の意味を理解していないと思われるときには、「〇〇(犬の名前)はその言葉を初めて聞くと思うよ。どんな意味か教えてあげて」と言って、一緒に辞書を引いて調ベます。犬を介在させることで、子どもは自分が知らなくても引け目を感じず自分のペースで学習を進めることができます。

 

22日 ナンバーワンよりオンリーワン

22日の魔法の日めくりメッセージです。

ナンバーワンよりオンリーワン ~自分の好きなところを3つ見つけよう!~

自分のことをもっと、好きになりましょう!
沢山、素敵なところがありますよ。
親子で素敵なところを
見つけ合いっこしましょう。
素敵なところを発見することに意味があります。
苦手なことを直そうと思うより
素敵な所を深めましょう。

自分を好きになると自信が持て、
もっと可能性が広がり、もっと素敵になりますよ。


 2学期16週目の日曜日です。ウイズコロナの時代で、新型コロナウイルス感染症によるストレスに適応できるようなってきましたか?!親子で過ごす時間が長くなると、子どもたちの素敵なこと(よさや頑張っていること等)を当たり前と思わずに見つめ直すことが求められています。お子さんの素敵なことをいくつあげることができるでしょうか?苦手なことや課題となるところは見つかりやすいものです。マイナスな言葉がけでは子どもも大人もよくありません。子どものやる気や自信を育むためにも、頑張りの過程をほめたり、認めたりして伸ばしてください。プラスの言葉をかけてください。

自己肯定感をつけるには?⓯

⓯「強み」に注目する —注目すれば伸びていく

「幸福」の研究で有名なペンシルベニア大学のマーティンセリグマン教授は、「幸福な人生を送る人は自分の強みを知っていて、それを使っている」といいます。ポジティブ心理学者のリーウォーターズ教授の調査では、「強みに注目するタイプの親」をもつ10代の子どもには、次のような心理的な特徴が見られました(『ストレングス・スイッチ』光文社)。

・人生に対する満足度が高い

・喜びや希望といった、ポジティブな感情が大きい

・自分の強みをよく理解している

・強みを生かして、宿題を締め切りに間に合わせる

・強みを生かして、友だちとの問題を解決する

・積極的な方法でストレスを解消する

・日常的なストレスをあまり感じない

親が子どもの強みに注目すると、子どもの自己肯定感が高まることがわかります。

 

 「強み」に注目するにはどうすればいい?

(1)ネガティブな思考に気づく

私たちには、自分の弱点に関して、うまく見過ごすという無意識の心理メカニズムが働いています。また厄介なのは、受け入れたくない自分の弱点を、無意識のうちに相手に押しつけてしまうことです。これは心理学では「投影」と呼ばれるもので、わが子のためと言いながら、じつは自分の願望を子どもに託してしまうのです。さらに、脳は本来、正しいものよりも間違ったものにすばやく、頻繁に気づくように設計されています。親は無意識に、子どもの強みより弱みや欠点に目が向いてしまいがちであることを自覚しておきます。

(2)「強みモード」に切り替える

ネガティブ思考から抜け出せず子どもの弱みや欠点しか目に入らないときには、「脳内を意識的に『強みモード』に切り替える必要がある」とウォーターズ教授はいいます。「強みモード」に切り替えるためには、①数回、深呼吸し、②「強みはあるが、ただ隠れているだけ。強みを見つけるスイッチを入れよう」と自分に言い聞かせます。脳は意識を向けるところにエネルギーが流れるため、意識的に強みに目を向けるようにしていれば、自然と子どもの強みに関心が向くようになります。

(3)観察する

ウォーターズ教授によると、強みには次の3つの要素があります。

・得意:同じ年齢の子どもより、うまくできるか。すぐに上達したか。

・熱意:イキイキとして熱中しているか。

・頻度:空いた時間に何をしていることが多いか。

上手にこなせると子どもはうれしくなり、ますます熱中してもっと積極的にやろうとします。こうして強みの3要素は好循環を生み、強みをさらに伸ばしていきます。

3つを満たさずたとえば「得意」というだけで子どもにその活動を押しつけても「それは強みに見えるだけで、本当の強みではない」とウォーターズ教授は指摘します。

(4)見方を変える

弱みや欠点に見えることも、とらえ方を変えれば自分の強みだと思えるようになります。コップに水が半分入っているのを「半分しか入っていない」と見るか、「半分も入っている」と見るか。「ものは言いよう」なのです。これを心理学では『リフレーミング』と呼び、実際に心理療法で使われています。

リフレーミングの例

・あきっぽい→環境にすぐなじめる/好奇心旺盛

・いいかげん/のんびり→おおらか

・落ち着きがない→子どもらしい/元気

・臆病/優柔不断→慎重/用心深い

・反抗的→自立心がある/自分の意見がある

・勉強嫌い→勉強以外に好きなことがある

・忘れっぽい→こだわらない/新しいことにチヤレンジする

(5)強みをピックアップして伝える

子どもの強みをひとつ選んで、その強みを1週間見守り、気づいたことを子どもに伝えます。「がんばって宿題をしていたね。粘り強くてまじめなところに感心したよ」「妹の着替えをてつだってくれてうれしかったわ。思いやりがあるのね」といった言葉をかけます。あるいは子ども自身に自分の強みをひとつ選ばせ、その強みがとてもよく表れていると思う体験談を教えてもらうのも、子どもが自分の強みを自覚するきっかけになります。

21日 会話は子育てのキーワード

21日の魔法の日めくりメッセージです。

会話は子育てのキーワード ~ゆったり、お喋り、楽しもう!~

お喋りは楽しいものです。
その中で、子どもの事をもっと深く知る、
親の事をもっと知ってもらう。
楽しい会話の中で、認め合う関係、
喜びも悲しみも共有できる関係、
相談し合う関係が作れます。

毎日が忙しい日々。
すこし、ゆったり、のんびりと会話を楽しみましょう。


 2学期15週目が終わり、3連休になります。話を聴いてもらえたという安心感がよりよい関係性を築きます。一緒にお風呂の中での会話はゆったりした中で楽しむことができます。会話の中で大切にしたい言葉は、「ありがとう」と「うれしい」などです。「〇〇のお手伝いをしてくれて、ありがとう!」「お母さんはうれしかったよ!」「お父さんは〇〇したんだって聞いたよ。ありがとう!」子どもにエネルギーを与える言葉です。