日誌

校長室だより

スマイルマーク

12時20分過ぎに東の空にスマイルマークが飛行機によって作られました。飛行機が飛んでいる音が聞こえたので、びっくりしました。コロナ禍で頑張って、顔晴りましょうというメッセージなのでしょうか。力をいただきました。子どもたちにも見せてあげたかったです。

 

 

今日の桜

今日の桜です。0.2分咲きの状況です。穏やかな1日になりそうですので、午後にはもう少し桜が咲いていそうです。

 

 

西小:桜の開花

西小学校の桜も開花したようです。例年よりも早い開花で、0.1分咲きといったところでしょうか。子どもたちの令和2年度をお祝いしているかのようです。

 

 

職員、ワックスがけ

職員は子どもたちが下校したあとに、ワックスがけを行いました。子どもたちを残してワックスがけはできませんので、全職員でのワックがけです。子どもたちのために頑張る職員で、誇りに感じます。その最中に、タブレットを各教室に固定する業者の方が来校され、固定されました。一人1台のタブレットです。来年度からの使用になります。

 

 

 

 

明日の卒業式に向けて

明日の卒業式に向けて午前中から準備をしています。昇降口には6年生の今までの様子が掲示されています。また、1年生から3年生にかけての廊下には、「卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます」のカードが飾られています。6年教室には一人一人の写真を飾ってあります。みんなで準備をしています。

 

 

 

 

 

桜の花をいただきました

出勤すると玄関に桜の花びらがありました。あれっと思って入ると、桜がありました。酒野谷の森田さんが家にある桜が開花したので、持ってきてくれました。明日の卒業式がより一層、華やかに祝うことができそうです。ありがとうございました。

 

啓発パネルを掲示していただきました

中学校では卒業式が行われた3月11日(木)に、啓発パネルを掲示していただきました。東大芦地区青少年育成市民会議の役員や事務局の皆様によっての設置です。設置していただいたパネルからは、製作した子どもたちや家族、地域の方々の思いがたくさん詰まっています。どうぞ、学校に来た際にはご覧になってください。東大芦地区青少年育成市民会議の役員や事務局の皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

おすすめの本より㉛

“愛”は「心を受ける」こと

「人は、されたようにするようになる」という言い伝えがあるんだ。上級生や親から暴力を受けると、やがて自分が上級生になった時、親になった時暴力をふるう人になってしまうだろう。これを「負の連鎖」と言うよ。

人にイヤなことをされたら、仕返しをしたくなるよね。人はされたことを無意識に人にしてしまうんだ。でも君も人にイヤなことをしていたら、負の連鎖はとまらないんた。だから、人からイヤなことをされたら、「人にはしないぞ!」という強い理性をもって、負の連鎖を断ち切ってほしい。

そして、人にされた嬉しいことは、どんどん人にしよう。人は愛された経験があるから、人を愛することができるんだよ。

また、「自分が愛した人の価値が、自分の価値となる」とも言うよ。ダメな人を愛すると自分もダメになってしまうし、魅力的な人を愛すると自分も魅力的な人になる。ちょっと大人の話かもしれないけど、やがてわかる時がくるだろう。

おすすめの本より㉚

「二つの時間」を生きる

君は友達と夢中になって遊んでいて、「時間があっと間に経ってしまった!」という経験はあるかな? 逆に、苦手な強化の授業で、「まだこれしか時間が経っていないのか…」と思ったことはあるかな? どちらも“時間”についての話だけど、君は「ふたつの時間」を生きているんだ。

ひとつは「クロノス」。これは“時計の時間”のことで、1秒1秒はだれにも平等に刻まれているよね。文明が発達してから、社会をまとめるための決めごととして作られたものだ。

もうひとつは「カイロス」と言って、これは“感じる時間”だ。この時間は人それぞれ感じ方の違うもので、好きなことに没頭していると時間が過ぎるのはあっと言う間に感じるし、嫌いなことをイヤイヤやっていると時間は長く感じるよね。

時間について考えたアウグスティヌスは、「充実した時間は短い時間でも長い思い出となり、堕落した時間は長い時間でも思い出は短い」と言っているよ。つまり、濃密な時間は短時間でも大切な思い出になるし、ダラダラした時間は思い出にならないんだ。せっかく生きているなら、充実した時間を過ごしたいよね。

おすすめの本より㉙

物事の原因となっているのは、すべて「目に見えない」こと

池の水面がゆらゆらと揺れていると、風が吹いていることがわかるよね。このように、この世の物事の原因は、「目に見えない」んだ。しかし、これはだれでも理解できることではないよ。風が吹いたら水面が揺れるのは当たり前だよね。でも、この当たり前のことを考え、揺れた水面を見て風を知ることが哲学なんだ。

「世界は目に見えないもので動かされている」とも表現できるね。だから君にはいろいろなことを考えて、目に見えないことをたくさん想像してほしいんだ。君はやがて自分なりの生き方を見つけることになるよ。自分にしかできないことを見つけてほしい。そしてゆくゆくは、だれにでもできることをただやるだけの大人になるのではなく、自分にしかできない道を生きよう。

「たくさん踏まれたブドウは美味しいワインになる」と言われるように、いろいろなものを見聞きして考えると、人間味のある魅力的な人になれるよ。「目に見えないこと」を考えていた子どもは、大きな大人になるんだ。

おすすめの本より㉘

人間の祖先は「ホモ・サピエンス」が生き残れたわけ

人間の祖先は「ホモ・サピエンス」といって、今の哺乳類サル目ヒト科で生き残った唯一の種だ。ホモ・サピエンスが生まれたのは20万年前で、また30万年前にはネアンデルタール人が生まれた。ネアンデルタール人の方が脳が大きく、身体も丈夫だったと言われているけど、生き残ったのはホモ・サピエンスだったんだ。狩りをして生きていた時代だから、脳が大きくて身体が丈夫な種の方が生き残りそうだよね。

このホモ・サピエンスは、ほぼ完全な状態の全体の骨が残っていて、埋葬の習慣があったと言われている。さらに歯のない老人の骨が多く残っていたことから、食事を分け与える優しさなどを持っていたのではないかと考えられているよ。もしかすると、ホモ・サピエンスは思いやりや幸せ、喜びを感じることができていたのかもしれないね。つまり「イデア」を持っていたとも考えられる。

また、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人よりも複雑な「言葉」を使っていたといわれているよ。

おすすめの本より㉗

Q:人はどうして人を殺すの?

A:「種保存の本能」が働いていない人が人を殺すんだ?

解説:「人間は“種保存の本能"が働いていない動物」

多くの動物のオスは、縄張りやメスの取り合い、権力争いで戦う場がたくさんある。ケンカをして、どちらかが負けを認めて、敗北のサインを出すか、その場から逃げるなどでその戦いは終わる。勝ったオスは、敗北のサインが出たら攻撃をやめて、相手の命を奪うまで攻撃はしないものだ。ボス猿は負かした猿を殺すまでケンカはしないよね。

これを動物行動学者のコンラート・ローレンツは「攻撃の儀式化」と言ったんだけど、人間だけは相手を殺してしまうこともある。「人間は本来あるはずの、種族が絶滅しないための、“種保存の本能"が働いていない動物」だとローレンツは言ったんだ。人間の攻撃性と攻撃性がなくならい限り、戦争はなくならないとローレンツは主張した。本能や感情を理性でコントロールするのが人間のはずなのに、悲しいよね。

おすすめの本より㉖

Q:人は死んだあとどうなるの?

A:人類の永遠の謎だからいろいろな考えがあるよ

解説:「霊魂不滅」

命はひとつしかないもので、一度失ったら再生しないよね。命を失っても魂や精神は残るのか? 命と魂は別物なのか? これは人類の永遠の謎で、昔から人々は死の恐怖を乗り越えるために、さまざまな考えを導き出しているんだよ。

そのひとつが、死んだらすべてが消滅して“無”になるという考え方。魂も心もすべてなくなる…という考え方だね。

ふたつ目の考え方は輪廻転生。死んだ人の魂は“この世”から“あの世”へと向かい、やがては生まれ変わって“この世”に戻ってくるという考え方もあるよ。

みっつ目はプラトンが言った霊魂不滅。肉体が死んだ後も魂はそのまま存在するという考え方だ。もしそうなら、生前に正しい行いをした人は天国に行き、悪い行いをした人が地獄に堕ちるということだね。

おすすめの本より㉕

Q:死ぬのが怖い
A:”死“について考えることが生きる意味にも通じるよ
解説:「人は残された時間を自覚している“死への存在”」
20世紀で最も重要な哲学者のひとりと言われる、マルティン・ハイデガーは、「人は残された時間を自覚している“死への存在”」と言ったんだ。きっと動物や植物は自分が死ぬことを考えることはないよね。人間だけがこれから訪れる“死”について考える存在だと言ったよ。
しかし多くの人々は、いつかかならず訪れる死から目をそむけて生きているだろう。しかし、ハイデガーは死と向き合った時に、自分の生きる意味や使命を確信し、それに向かって進む決意ができると考えたんだ。
人は自分の意思で生まれてくることはできないよね。君は気がついた時にはすでに生きていたはず。これを「投げ出された存在」と言うよ。そして、これから来る死を意識して、自分の使命を感じて生きる決心をする。それこそが人の尊さだよね。命は有限だからこそ偉大なんだよね。

お別れ給食❿

今日が最後のお別れ給食です。6年生を送る会の感想を聞くと、楽しかったという声が3名の子どもたちから聞こえてきました。コロナ禍でなければ、宝探しのようなゲームもしたかったと言う声も。部活動や将来の夢などが話題になりました。楽しい給食を共にすることができたお別れ給食でした。卒業式まであと12日です。

 

樹木、きれいになっています❷

昨日に引き続き、学校に出勤すると、駐車場に軽トラが止まっていました。引田の福田さんが樹木の剪定をしてくださっていました。昨日は学童周辺の木々を、そして今日はツツジの剪定です。午後からの降雨が心配になりますが、卒業式を控えて学校を綺麗にしてくださっています。本当にありがとうございます。

 

樹木、きれいになっています

今日から3月です。今度も残り1か月になりました。学校に出勤すると、学童付近に軽トラが止まっていました。引田の福田さんが樹木の剪定をしてくださっていました。昨日は校庭南側の木々を、そして今日はツバキの剪定です。卒業式を控えて学校を綺麗にしてくださっています。本当にありがとうございます。

 

おすすめの本より㉔

Q:花や木に心はあるの?

A:君はどう思うかな?

解説:「神、天使、人間、生物、鉱物という上下関係がある」

植物にも命はある。しかし神経が通っていないから、植物は痛みを感じないはずだね。木の枝を折っても、木は痛みを感じないだろう。しかし、折った枝はやがて枯れて死んでしまうね。「動物学の祖」とも呼ばれるアリストテレスは、生物を分類したんだ。この世界を、神、天使、人間、生物、鉱物という関係に整理した。植物に命はあるが心はないと考える哲学者が多いけれど、法隆寺の宮大工である西岡常一氏は、「木と話し合いをしないと本当の大工になれない」と言ったよ。

ある実験で、同じ品種の植物をふたつ用意し、ひとつに優しくてポジティブな言葉をかけ続けもうひとつに暗くてネガティブな言葉をかけ続けた。すると、ポジティブな言葉をかけた植物は生き生きと成長したけれど、ネガティブな言葉をかけた植物は元気がなくなってしまったんだ。君は植物には心はあると思うかな?

ポスターパネル製作❸

約3時間余りでポスターをパネルに製作することができました。製作に携わった方々ごとに記念撮影をしました。最後に、東大芦地区健全育成市民会議の福田会長からごあいさつがあり、おみあげのイチゴやお弁当、お菓子などをいただき、閉幕になりました。出来上がったパネルは後日、役員の皆様にお世話になって、スクールバス発着場所付近に掲示されます。どうぞ、お楽しみにしてください。

  

 

 

 

ポスターパネル製作❷

パネル製作が順調に進行しています。市民会議の役員の皆様によるペンキの準備があって、ご希望の色を調合されたものを使っての作業です。PTAや育成会の役員、東大芦コミセンの職員の方々のご支援のもとに行われています。ありがとうございます。




ポスターパネル製作❶

例年、東大芦コミセンで開催されたポスターパネル製作が体育館で行われています。東大芦地区青少年育成市民会議主催による活動で延期になっての今日の開催です。コロナ禍ということがあって、役員の方々によって、本校体育館で体育館を6等分になるよう仕切りもあります。本校の元校長の五反田先生や元教頭先生の青木先生のご指導により、あいさつや説明が行われ、製作がはじまりました。多くの皆さんのご協力による約20年の活動です。誠にありがとうございます。

 

 

 

 

おすすめの本より㉓

Q:心はどこにあるの?
A:身体と心は別にあるという考えは心身二元論というよ
解説:「我思う、故に我あり」
人間の心、理性や感情はどこにあるのか?アリストテレスは“胸(心臓)”にあると言ったよ。確かに緊張すると胸がドキドキするよね。ヒポクラテスは“脳”にあると言った。人間は脳で喜びや悲しみを感じるからだね。
一方、「近代哲学の父」であるルネ・デカルトは身体と心は別々に存在していると考えたよ。身体と心は脳の中央部にある松果体という小さな器官を通して作用し合っていると言った。松果体こそが「魂のありか」だとデカルトは思っていたんだ。
さらに、デカルトは世の中に存在している万物は本当に存在しているのか?と、この世の中のすべてを疑っていったけど、ただひとつだけ存在を疑えないものがあることに気がついた。それは“疑っている自分の意識”。それこそが心だよね。その時にデカルトが表現した言葉が「我思う、故に我あり」なんだ。

おすすめの本より㉒

Q:幸せって何?
A:幸せとは自分で考えて行動することだよ
解説:「人生の目的は人格の完成である」
人によって「幸せ」を感じる瞬間は違うけど、「幸せ」を感じている全員の共通点があるんだ。それは“幸せだと思う自分を認めていること”。そんなの当たり前じゃないか〜、と思うかもしれないけど、実はすごく重要なことなんだよ。自分は幸せだ!と認めることを哲学用語で「自己肯定感」と言うんだけど、「自己 肯定感」が低いと、何をやっても「どうせ自分なんて・・・」という後ろ向きの考え方になってしまう。それでは、いつになっても幸せにはなれないよね。今の世の中では「自己肯定感」が低い人が結構多いんだ。なんだか悲しいよね。
『武士道』を書いた新渡戸稲造は「人生の目的は人格の完成である」と言ったけど、明確な目的を持つが幸せにつながることも多いよね。人生の目的を達成するためには、自分の意思がはっきりしていて、自分で考えて行動することが大切だよね。

おすすめの本より㉑

Q:生きている意味はあるの?
A:生きている意味は自分で見つける
解説:「人間は自由の刑に処せられている」
“命”は与えられたものだけど、安きている意味は人から与えられるものではないんだ。ジャン=ポール・サルトルは「実在は本質に先立つ」と言ったよ。実存とは“ここにある”こと。本質とは、“意味”。つまり、君が生きる“意味”よりも前に、君が“ここにある”んだ。
同時にサルトルは「人間は自由の刑に処せられている」とも言った。君には自由意志があるということなんだ。自由は楽しいことばかりではによ。“自由”と“責任”はセットになっていて、不安も常につきまとう。「刑に処せられている」と怖い表現を使ったサルトルの意図は、責任と不安の刑ということだろうね。
自由は辛いものだけど、君次第で辛い以上に楽しく、充実したものになるよ。人から与えられた生きる意味は本物ではないよ。「こう生きたい!」という強い意志を持って自分で決めてほしい。

 

おすすめの本より⑳

Q:自分の夢を反対された
A:目的の先にある目標を見つけて少しずつ夢に近づこう
解説:「イデア」
人から反対されてやめてしまうくらいなら、もともとそれはダメな夢だよ。その夢は“目標”か、“目的”かということを考えてみよう。
たとえば「有名大学に入りたい」という夢があったとするね。入学した先のことを考えていなければ、「入学すること」が目的で終わってしまう。君にはもっと先にある目標を見つけてほしい。その強い目標があれば、人から反対されたくらいでは心は揺るがなくなるよ。
プラトンは、完全で純粋なものは「イデア」にしかなく、この世にあるものはすべてゆがんでいると言った。イデアは夢や理想と言い換えられる。100%完全な夢を達成するのは難しいことでも、夢に近づくことは大切だよ。たとえばサッカーのJリーガーになりたいという夢があれば、サッカーを続けること、試合に出ることで夢に近づいているんだ。夢に近づいたことが、これからの人生の君の力になるよ。

おすすめの本より⓳

Q:「本をたくさん読みなさい」って言われたけどなぜ?

A:知らないものを知るには本を読みながら考えるといいからだよ

解説:「イドラ」

知らないものを調べるためにインターネットはとても便利だよね。インターネットと本の違いはなんだろう。少し難しいかもしれないけど、インターネットは“情報”で、本は“知識”なんだ。情報は、役に立たなければ意味のないもの。たとえば、君は日本にいて明日の天気を知りたいのに、アメリカの天気予報を見ても役には立たないよね、これが情報。一方、本にアメリカの気候について書いてあってそれを読んで知れば、知識となる。「本をたくさん読みなさい」と言うのは、「たくさんの知識をつけなさい」ということなんだよ。

また、知識を得るためにじゃまなものがあるとフランシス・ベーコンは言ったんだ。それは「イドラ」というもので、思い込みや偏見のこと。この思い込みはせっかくの知識をねじ曲げてしまうものだから、色眼鏡で見ていないか、しっかりと考えてみよう。

おすすめの本より⓲

Q:苦手なことを諦めちゃダメ?

A:まずは続けてみないとダメだね

解説:「人間は感情の生き物」

そうだね、苦手だと簡単に諦めるのはよくないことだね。「諦める」という言葉は「明らめる」という古代語からきているんだ。つまり、諦めるとは、ダメだということを明らかにすること。「もう絶対にダメだ」とわかった時に諦めるものなんだ。

でも、苦手なことがあるということは、その裏に別の得意なことがあるということ。簡単に諦めてしまうのはもったいないね。

また、理屈ではない“本能”も人間には大切だよ。オランダの哲学者、バールーフ・デ・スピノザは「人間は感情の生き物」と言っているよ。自分にどんな役割があるのかを自分で考えることが幸せだと主張したんだ。

頭で考えるだけではなく、楽しい、嬉しい、といった気持ちも大切にしよう。そして自分が「これだ!」と感じたことがあれば、その本能を信じて諦めずに頑張ってほしい。

おすすめの本より⓱

Q:どうして勉強しなければいけないの?

A:勉強をするとこれからの人生の選択肢が広がるからだよ

解説:「知は力なり」

イギリスで最も有名な哲学者のフランシス・ベーコンは「知は力なり」と言い表しているよ。勉強した知識は自分の力になるんだ。この力があればあるほど、人生の選択肢が増えて、大人になった時に役に立つものなんだ。ゲー厶も手持ちの武器や技が多い方が強いよね。現実も同じで、知識が増えると、人生の選択肢も増え、自分の生き方を自由に選べるようになる。

ベーコンは、正しい知識を身につけるには、経験することが重要だと考えていたんだ。勉強は机の上だけでするものではないと考えた。外に出ていろいろなものを見たり聞いたり、経験することもとても大切な勉強だよ。これを「経験論」と言うよ。

いろいろなことを知っている人を「おもしろい人だな」と感じるよね。今の勉強が役に立つかわからないかもしれないけど、ぜひたくさんの知識を持つ、未来のある人になってほしい。

おすすめの本より⑯

Q:悪いことをしている人には注意したほうがいい?
A:それは悪いことだと気づかせてあげることの方が大切だよ
解説:「鈍感力」
もし悪いことをしている人を見つけたら、注意をした方がいいね。でも、もっと大切なことがあるんだ。それは、悪いことだと気づかせてあげることだよ。 悪いことをしていると気づいていない人には、悪いことだと教えることが必要なんだ。
たとえば君が公園に入っていけないエリアに、知らずに入ってしまったとする。それを頭ごなしに怒られても、なんで怒られているのかわからないよね。
また、注意する人には、「嫌われる覚悟」も必要なんだ。逆ギレや逆恨みをされる可能性もあるからね。小説家で整形外科医でもあった渡辺淳一氏は「鈍感力」という本で、人には鈍感になる力が必要だと言ったよ。たとえ嫌われても鈍感力で「悪いことは悪い」としっかりと指摘してあげることが、結果的には相手のためにもなるからね。

算数授業の授業研究会

 5年生の算数研究授業について、放課後に授業研究会を行いました。円周の長さと直径の関係を学ぶ授業です。授業は用語(円周、直径など)を確認して、子どもたちのつぶやきを拾いながら調べることができるよう、事前の掲示資料や作業資料の準備など工夫されたものです。グループ毎に児童や教師のよかった点、改善点を協議して、全体で共有しました。子どもたちにとって、「わかった」「できた」など喜びを感じる授業で、よりよい授業実践のため、頑張って顔晴っていたスタッフです。誇りに思います。

 

おすすめの本より⑮

Q:どうしていじめはなくならないの?
A:いじめをする人は心の弱い人間なんだよ
解説:「他人に依存する弱い人間の心にある」
 いじめは、いじめられている人よりも、いじめている人の方が、その後の人生で辛い思いをする人が多いんだ。その理由は、いじめている人は、いじめられている人・・・つまり支配している人を失うことによって、自分自身の社会での居場所も失ってしまうんだ。その結果、心も不安定になってしまうんだ。
 いじめは心が弱い人間がすることだよ。社会倫理学者のエーリヒ・フロ厶は、いじめの正体は「他人に依存する弱い人間の心にある」と考えていたんだよ。弱い心があるとリーダーシップのある人について行きたいと思うんだね。リーダーについて行きたいと思う人が増えると集団ができる。集団ができると、最初はリーダーについて行きたい・・・と思っていただけの人たちが、自分よりも弱い人間の攻撃がはじめるんだ。これがいじめの正体だよ。いじめなんかする暗い人生は情けないよね。

体力をつけるためには?⓮

⓮「目」を守る -スマホ時代にケアすべきこと
 文部科学省が行なった「学校保健統計調査 (平成30年度)」によると、「裸眼視力1.0未満」の子の割合は幼稚園26.68%、小学校34.10%で、小学校では過去最高となりました。「裸眼視力0.3未満」だと小学校で1割弱、高校生になると約4割にのぼり、小学校でも高校でも過去最高の割合となっています。近視は遺伝もありますが、子どもたちの外遊びが減り、電子機器を扱う時間が増えたことも大きな要因とされています。電子機器が発するブルーライトは、網膜に到達するほどエネルギーが強く、近くで見るほど浴びる量が多くなります。とくに子どもの目はピントを合わせる調整力が強く、目の中に入る光の量も大人に比べて数倍多いので、電子機器から出るブルーライトの影響を受けやすいのです。
 また、大人は1分間に15〜20回ほどまばたきをしますが、子どもは角膜を覆っている涙の膜がしっかりしているため、2〜3分間まばたきなしで画面を見つづけることができます。しかし、長時間画面に向かっているとやはり目が充血し、乾燥による角膜障害が起きます。小学校でもプログラミングの必修化や電子黒板、タブレットの導入など、パソコンや夕ブレットを使う時間が増えていくことから、目の健康を守るためのケアを行なう必要があります。
「目」を守るにはどうすればいい?
(1)1日30分の外遊びをする
 ブルーライト研究の第一人者である慶應義塾大学医学部の眼科医、綾木雅彦特任准教授は、日光に含まれるバイオレットライトには近視の進行を抑制する効果があるので、外遊びによって日光を浴びることを勧めています。子どもの近視の進行は世界的にも問題になっており、シンガポールでは子どもの目のケアに対する政策として、1日30分の外遊びを推奨しているといいます。
(2)スクリーンから目を離す
 ブルーライトの影響は、目からの距離の二乗に反比例するといわれています。たとえば20センチと2 メートルを比べると、20センチでは2メートルのときの「100倍」も大きな影響を受けます。テレビを見るときはたいていの場合、1メートル以上離れているため影響は少ないのですが、顔から約20センチの距離で使用するスマートフォンや40〜50センチの距離で使用するパソコンでは、ブルーライトの影響 はより大きくなります。
 ノートパソコンやタブレットを長時間使う場合は、モニターにつなぐと、画面との距離を60〜70センチほど空けられるので、ブルーライトの影響を和らげることができます。
(3)20分、画面を見たら目を休ませる
 米国眼科学会は、「20―20―20ルール」を推奨しています。「20分」ごとに「20フィート」(約6メートル)以上離れた場所にあるものを「20秒」以上見るようにして、目を休ませるというルールです。20分間スクリーンを見たら、遠くを見たり、目を閉じたりして、緊張していた目を休ませます。

おすすめの本より⑮

Q:だれも見ていなければ悪いことをしていいの?
A:自分は自分のことを見ているよ。悪いことをすると心が傷つくよ
解説:「ただ生きるのではなく、善く生きる」
 人間の幸せには“徳”がとても大切なんだ。“徳”とは「道徳」の“徳”なんだけど、わかりにくいよね。すごく簡単に言うと“徳”とはいい行い。いい行いをするには、何が善で何が悪なのかを学ばなければならない。そのためには正しい知恵や知識を身につける必要がある。つまり正しい“徳”は、正しい知恵があってこそ生きてくるものなんだ。知恵と徳は同じもの。ソクラテスはこの考えに「知徳合一」と名づけて、自分の弟子たちに教えていたんだよ。
 そしてソクラテスは「ただ生きるのではなく、善く生きる」とも言っているんだよ。もし「だれも見ていなければ悪いことをしてもいい…」と考えている人がいたら、とても悲しいことだよね。それは善く生きていないだけではなく、気がつかない間に自分自身の心を傷つけているよ。だれも見ていなくても、自分は自分のことをしっかりと見ているものだよ。
 

放課後、職員研修

 子どもたちが下校後、職員は学校課題の研修に取り組みました。学校課題は、「主体的に課題に取り組み、協働して解決できる児童の育成 ~国語科の授業改善を中心として~」です。本年度の振り返りをしました。手前味噌ながら、学び合う教師集団になっており、誇りに思います。

 

 

大型モニターの配置

 今日、大型モニター6台の配置がありました。6台は来年度の学級数に合わせての配置で、今後1年教室を除く、2年教室から6年2組教室に設置していきます。65インチというサイズですので、現在ある50インチより一回り大きい印象です。なお、1年教室には次年度6年2組教室のものを移動する予定です。短い期間ですが、6年生も大きい画面で、視聴できるようになります。

 

体力をつけるためには?⓭

⓭「噛む力」をつける 一よく噛むと頭も体も強くなる
いまや、日本は世界でも子どもの虫歯が少ない国です。昭和40年代には9割以上の子どもに虫歯がありましたが、いまは虫歯のない子のほうが多くなり、小学生では45%と過去最低になりました。その一方で、短時間で食べられるやわらかいものが中心の食生活になり、きちんと噛めない子どもが増えているともいわれています。しっかり噛むことで脳の血流も大きく増加するので、脳が活性化されて記憶力が高まるなど、噛むことは学習効果を上げることにもつながります。
子どもの噛む力にくわしい歯科医の増田純一氏によると、噛む力の弱い子は、ロの周囲の筋肉やあごが弱く、ロがポカンと開いているのだそうです。この「お口ポカン」の状態の子どもはロ呼吸になるため、のどの乾燥でウィルスや細菌に感染しやすく、扁桃腺がつねに腫れている状態になり、免疫力が低下し ます。また、くちびるも乾燥するので、ひび割れや出血のほか、歯肉炎や口臭の原因にもなります。
噛む力がつくとロの周囲の筋肉が鍛えられるので、いつでもロを閉じて鼻呼吸をするようになり、風邪をひきにくくなります。噛む力は脳の活性化だけでなく体全体の健康にもつながっているのです。
「噛む力」をつけるにはどうすればいい?
(1)「あいうベ体操」をする
噛むために必要な筋肉を鍛えるため、今井一彰医師が考案した「あいうベ体操」というトレーニング法があります
①「あ一」とロを大きく開ける
②「いー」と口を横に広げる 
③「う一」とくちびるを前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
今井医師は、この体操を食前に10回ずつなど、1日30回行なうことを勧めています。声は出しても出さなくてもいいので、「1回ずつゆっくりと行なうことで、ロのまわりや舌の筋肉が鍛えられ、免疫機能アップにつながるといいます。
(2)ロの中をきれいにする
虫歯になり、神経が破壊されると、噛む力が弱まるだけでなく、脳につながる神経も切れた状態になってしまうため、脳の成長にも悪影響を与えます。しっかり噛めるようにするには、虫歯をつくらないようロの中をきれいにすることが欠かせません。ちなみに、虫歯に最もかかりやすいのは寝ているあいだです。就寝前に丁寧に歯みがきをすると、寝ているあいだは歯がきれいな状態になり、虫歯を予防できます。朝起きたときすぐにしっかりとうがいをするのも虫歯予防になります。毎食後の歯みがきが無理な日も、起きてすぐのうがいと、寝る前の丁寧な歯みがきは欠かさないようにします。
(3)ひと口30回噛む
厚生労働省が提唱している「噛ミング30」運動では、噛む力は生活習慣病を予防して、健康にも効果があることをうたい、ひと口30回噛むことを推奨しています。
(4)ガ厶を噛む
増田医師によると、歯科医の指導のもと、子どもが奥歯でガ厶をしっかり噛むトレーニ ングをしたところ、噛む力が2倍になった例 もあるそうです。ガ厶を噛むときには、片方にかたよらず両サイドの奥歯で噛む意識をもたせるようにします。ガ厶は歯科や薬局で売られている、キシリトールが90%以上含まれているものを選ぶようにします。キシリトールは、虫歯になりにくい甘味料です。

おすすめの本より⑬

Q:だれも見ていなければ悪いことをしていいの?
A:自分は自分のことを見ているよ。悪いことをすると心が傷つくよ
解説:「ただ生きるのではなく、善く生きる」
 人間の幸せには“徳”がとても大切なんだ。“徳”とは「道徳」の“徳”なんだけど、わかりにくいよね。すごく簡単に言うと“徳”とはいい行い。いい行いをするには、何が善で何が悪なのかを学ばなければならない。そのためには正しい知恵や知識を身につける必要がある。つまり正しい“徳”は、正しい知恵があってこそ生きてくるものなんだ。知恵と徳は同じもの。ソクラテスはこの考えに「知徳合一」と名づけて、自分の弟子たちに教えていたんだよ。
 そしてソクラテスは「ただ生きるのではなく、善く生きる」とも言っているんだよ。もし「だれも見ていなければ悪いことをしてもいい…」と考えている人がいたら、とても悲しいことだよね。それは善く生きていないだけではなく、気がつかない間に自分自身の心を傷つけているよ。だれも見ていなくても、自分は自分のことをしっかりと見ているものだよ。

体力をつけるためには?⓬

⓬「スポーツ」をする ―マルチな競技をのびのび楽しむ

 外遊びの時間や場所が減り、子どもの体力の低下が叫ばれる一方で、幼いころからスポーツに打ち込み、プロをめざすような子もたくさんいます。最近ではさまざまな競技で、世界を舞台に活躍する日本人選手が増えてきたこともあって、夢をふくらませる子どもも多いでしよう。ところが、同じ動作のくりかえしなどが原因の「オーバーユース」によって、骨や筋肉や靱帯などを痛めてしまう「スポーツ障害」が問題になっています。子どものスポーツ障害にくわしい村瀬正昭医師は、「子どもの骨の強さは70歳、80歳の高齢者と同じ。小学校低学年の筋肉はもっと弱いので、大人より注意が必要」と警鐘を鳴らします。

 成長期の骨には骨を長く成長させるために重要な「成長軟骨」というものがあり、このやわらかい骨の層にハードな練習で負担がくりかえし加わると、障害が出てくるのだそうです。炎症を起こしたり、骨がはがれたり折れたりしてしまうこともあります。適切な治療が遅れるとそのまま固まって元に戻らなくなり、 大人になっても痛みに悩まされる人もいます。とくに身長が伸びている時期は、骨がまだやわらかいため、ケガを予防するには、負担の大きい無理な練習をさせないことが大切です。

うまく「スポーツ」をするにはどうすればいい?

(1)さまざまな競技を楽しむ

 欧米の子どもには、野球、サッカー、バス ケットボールなど、季節ごとに競技を変える「マルチスポーツ」が定着しています。さまざまな種目を体験することで、隠れた可能性を見つける機会を増やすだけでなく、さまざまな体の部位を使うことでバランスのよい体づくりができるからです。メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は、小学校時代に野球だけでなく水泳も習っていたことが、関節の柔軟さにつながっているといわれています。マルチスポーツのメリットには注目が集まっています。

(2)オーバーユースに気をつける

 村瀬医師は、オーバーユースを防ぐために、毎日違うことをするよう勧めています。たとえば野球をしているなら、今日走りこんだら、翌日は素振りをして上半身を使う、違うポジションでやってみる、右打ちも左打ちもやる、といった具合です。

(3)スポーツの前後にストレッチをする

 成長途中のやわらかい骨を守り、筋肉や靱帯などの筋を痛めないためには、スポーツの前後に必ずストレッチをやるようにします。ラジオ体操は、運動前に行なうと筋肉が温まって体がやわらかくなり、血行がよくなります。運動後は疲れた筋肉に乳酸などの疲労物質がたまっているので、深い呼吸とともにストレッチをして、ゆっくりとクールダウンします。

(4)筋肉の炎症にはアイシング

 冷やすことは、筋肉の炎症を抑えて回復を早めるために有効です。炎症やケガのダメージを抑える方法として「RICE」と呼ばれる処置が知られています。まずは安静にし(Rest)、氷で患部を冷やし(Ice)、腫れているときは軽く圧を加えて(Compression)包帯を卷き、20分間ほど患部を心臓より高い位置に上げます(Elevation)。RICEは、捻挫や打撲のときの応急処置としても不可欠です。

おすすめの本より⓬

Q:どうしてルールを守らなくちゃいけないの?

A:ルールは自分以外の人と一緒にいるために必要なんだ

解説:「自然状態では“万人の万人に対する闘争“が起きる」

 ルールは自分以外の人と一緒にいるために必要なものなんだ。世界に人が君一人しかいない場合は、ルールはいらないね。

 政治哲学者として有名なトマス・ホッブズは、「自然状態では“万人の万人に対する闘争“が起きる」と言ったよ。自然状態とはルールのない無法地帯のことで、富や権力を求めて戦い合い、人は人に対して”オオカミ“になると主張した。争いをしないためにも絶対的な権力統治が必要になって、ルールができたんだ。

 ただ、ルールにはかならず従わなければならないというものでもないよ。ルールは他人と一緒に生きるための、“仮のもの”でもある。 集まった人や状況によっては、そのルールは通用しなくなる場合もあるよね。そんな時は「ルールだから守らなきゃダメ!」と押しつけるのではなく、「人と共存するためにはこのルールは必要かな?」と考えることも大切だよ。

雨があがって!

 今日の5時頃、雨があがって東の空に大きな虹を見ることができました。しかも、2重の虹です。職員玄関から職員はスマホでシャッターを押していました。写真からは伝わりにくいかもしれませんが、紹介します。

 

 

体力をつけるためには?⓫

⓫「体」を動かす ーケガをしにくい体をつくる

 小さな段差を飛び降りたら足首を骨折、跳び箱を跳んだらバランスを崩して両手首を骨折……そうしたささいなことで骨折する子どもが増えています。骨を丈夫にするには、骨に圧を加える運動が最適です日本の骨折研究で有名な京都府立医科大学の保田岩夫医師の研究によると、骨に圧力を加えることによる振動でマイナス電気が発生し、この電気がカルシウムを呼び寄せて骨への沈着をうながし、骨の細胞を活発にすることがわかっています。骨に圧を加える運動は、走る・跳ぶ・踏み込むなど、日常の外遊びやスポーツに含まれています。

体全体をバランスよく使う

 その一方で、スポーツに積極的に取り組んでいるタイプの子にも、特定の部位に必要以上の負担をかけることで機能障害が起きることがあります。ひとつのスポーツに特化しすぎると、使われる部位がかたより、体全体の柔軟性やバランスが損なわれてしまうのです。骨の成長期にある子どもには、日常生活の中で動きにバリエーションをもたせ、無理をさせず、かたよりなく全身を使わせることが大切です

 効果的に「体』を動かすにはどうすればいい?

(1)運動は「毎日1時間程度」が最適

 幼児から、小学生、中学生くらいまでは、毎日1時間くらいの外遊びや運動が最適です。もっと運動したい場合でも2時間を限度にし、長く運動した日の翌日はゆっくりと休むようにします。野球で連日投げ続けるなど、骨の成長途中に無理をすると、逆に骨を痛めることになります。

(2)痛みが続いたら専門医に診てもらう

 痛みが1週間以上続くなどの症状があれば、専門医を受診するようにします。早く発見できれば、早く治すことができるからです。

(3)動物ポーズで体操を

 理学療法士集団キッズプロジェクトチー厶が監修した、骨を育てる「骨ほね体操」は、動物になりきって遊びながら骨に圧力を加えることができます。浜脇整形外科リハビリセンター長の村瀬正昭医師は、「動物の真似をしながら筋力や強い骨をつくる骨ほね体操は、全身のストレッチを十分に行うウォー厶アップと、体操後のクールダウンも必ずセットにして行なうことがポイントです。骨ほね体操も含めて、できれば毎日1時間程度体を動かすことが、成長期の子どもにとってはとても重要です」とアドバイスします。

①きりんポーズ

 両足を上にぐんぐん伸ばしながら、首を前後左右にゆらゆら動かす。首をゆるめて動く範囲を広げておく。

②ねこポーズ

 背中のほうにすいこむ気持ちで息を吸いながら、背中を丸めていく。息を吐きながら、背中をそらす。体幹を使う感覚で。

③かえるでピョーン

 体の前にかえるみたいに手をついて、小さくなって力をためる。足の力を使って、ピョーンとできるだけ遠くに跳ぶ。しゃがんだところから、一気に力を爆発させて跳びあがる。着地の衝撃が骨を目覚めさせる。足腰の筋肉、体幹も鍛えられる。

④バンビでスキップ

 両手を腰に当て、右足で前方向にジャンプして右足で着地する。すかさず左足を出して、同じように左足でジャンプして左で着地。また右足でジャンプ、左足でジャンプと、バンビになった気持ちで、交互にリズムよく跳ねて、前に進んでいく。スキップができないときは、その場で片足ずつジャンプするだけでもOK。リズミカルな心地よい衝撃が、全身の骨にいい刺激を与える。

おすすめの本より⓫

Q:人を好きになるってどういうこと?

A:人には“片割れを探すエネルギー”があるんだ

解説:「人間は“ふたりでひとり”だった」

 「好き」という感情を説明するのは難しいね。プラトンは『饗宴』という話の中で、人を好きになる気持ちの起源についての神話を書いているよ。人間はもともとアンドロギュノスという種族で、ふたりの人間が背中合わせに一体となっている形をしていた。この形をした人間は力が強く、あまりにも傲慢だったために、神は困っていた。神はその力を弱めるために、すべての人間を真っ二つに分けたんだ。

 二体に分かれてしまった人間は、お互いに切り離された"片方"を探している…と言われているんだ。人間は“ふたりでひとり”なんだね。

 そして、ギリシア語には「愛」を意味する言葉が「エロス」「フィリア」「アガペー」の3種類あるんだよ。エロスは恋愛。フィリアは友愛という意味で、相手の幸せを願う気持ち。アガペーは損得勘定のない無償の愛情のことだよ。人を好きになる気持ちも奥が深いね。

おすすめの本より❿

Q:グループの中で仲間外れにする子がいる

A:本能に負けない理性を持った人になろう

解説:「人間はポリティカルなアニマ儿である」

 アリストテレスは「人間はポリティカルなアニマ儿である」と言ったんだ。ポリティカルとは「社会的」という意味だよ。簡単に言うと「ルール」や「集団」のことだよね。もちろん学校もポリティカルだよね。つまり人間はひとりで生きていけない「社会的な動物」なんだ。社会的な動物だからこそ「社会」や「集団」のルールから外れた人を仲間はずれする本能があるのもしれないよね。

 学校の仲よしグループの中で、他の人たちと違った行動をすると仲間外れにされてしまうのも、「社会的な動物」である人間の本能かもしれない。でも、本能だから仕方がない…と諦めてしまうのは絶対に違うよね。人間には本能を抑えることができる「理性」がある。友達が誰かを仲間外れにしようとしたら「理性」で止めないといけない。「本能」に負けない「理性」を持った人間になりたいよね。

体力をつけるためには?❿

❿「免疫力」をつける  —病気になりにくい体をつくる

 現代では、除菌・殺菌が行き届き、かつてより衛生環境がよくなりました。親の衛生意識も昔とは段違いに上がり、子どもたちは清潔な環境で安心な暮らしを送れるようになりました。ですが、その反面、子どもたちが雑菌に触れる機会が減っていることが「免疫力」を弱める原因のひとつにもなっています。パソコンやネット環境が進化した結果、運動不足や睡眠不足、ストレスを抱えた子どもも増えており、そうした問題も免疫力を低下させています。免疫力を高めると、風邪などの感染症にかかりにくくなるだけでなく、血行がよくなって脳や体の動きが活発になります

「免疫力」をつけるにはどうすればいい?

(1)タンパク質をとって筋肉をつける

 白血球には、免疫を担当する細胞が集まっています。体温が上がると血流がよくなり、白血球が体中をめぐることで、免疫力が発揮されます。体温を上げるには、体内に熱をつくる必要があります。筋肉はつねにエネルギーを代謝して熱をつくってくれます。ですから、タンパク質をしっかりとって筋肉をつけることが大切です。タンパク質は、免疫細胞そのものの材料にもなります。肉や魚、牛乳や豆類をかたよらずに食べるようにします。

(2)いろいろなおかずを食べる

 腸には、体内の免疫細胞の60〜70%が存在しています。発酵食品と食物繊維、オリゴ糖は免疫機能を高めてくれます。発酵食品とは、納豆や味噌、チーズ、ヨーグルトなどです。さらに、腸内環境を整えるだけでなく、免疫細胞を活性化させる必要もあります。免疫細胞を活性化させるには、タンパク質が必要です。ビタミン類も、細胞の免疫機能を助けますし、亜鉛などのミネラル類も、免疫細胞を保護するために必要です。

 このように、免疫力には多くの栄養素が関わっていますが、毎食複雑な栄養計算をしなくても、「主食:主菜:副菜=3:1:2」の割合でいろいろな種類のおかずを食べたり、「旬の食材」を意識したりすることで、自然にバランスがとれます

(3)外で遊ぶ

 紫外線を浴びることで人間がみずから合成できるビタミンが「ビタミンD」です。ビタミンDは、がんや自己免疫疾患、感染症の発症予防に関係しています。東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授らの研究によると、インフルエンザがはやりだす前からビタミンDを意識してとっていたら、発症率が半減したといいます。ビタミンD はサバなどの魚類やしいたけなどのキノコ類に含まれるものの、食べ物だけでは不十分です。紫外線=悪とみなされがちですが、紫外線の強い時間帯に肌の極端な露出を避ければ、30分程度の外遊びや散歩をするだけでも多くのビタミンDが合成され、免疫力を高められます

(4)十分な睡眠をとる

 睡眠不足は免疫力を低下させます。早稲田大学人間科学部の前橋明教授によると、たくさん体を動かし、睡眠のリズムが整えば、自律神経の働きがよくなって、低体温などの体温異常が減少するといいます。外で遊ばせると同時に、たっぷりと睡眠をとることで体温が安定し、免疫力が高まります

おすすめの本より❾

Q:ケンカした友だちに「ごめんなさい」が言えない

A:相手との関係を考えてみよう

解説:「人間は関係存在である」

 「ごめんなさい」を英語で言うと、I`m sorry だね。「sorry」には「気の毒だ」という意味もあるから、I`m sorryには「私はあなたを気の毒に思う」という意味がある。自分が謝る立場なのに、相手を「気の毒に思う」とは、少し違和感があるかもしれないね。

 しかしここで大切なのは、気の毒に思う気持ちは、相手への“共感”であること。人間の魅力は、“共感する力”“相手を思う力”があるかどうかで決まるものだよ。哲学者のマルティン・ブーバーは「人間は関係存在である」と言っているよ。人は常に“自分”と“あなた”の関係で存在していると考えたんだ。

 もし「ごめんなさい」が言えないときは、相手との関係を思い浮かべてみよう。相手を大切に思う気持ちはかならずあるはず。大切な家族や兄弟、友だち・・・、相手との関係を修復するための言葉が「ごめんなさい」だよ。

体力をつけるためには?❾

❾「惣菜」を活用する  ―塩分と油に注意して賢く使う

 最近では共働き家庭が全世帯の6割を超えており、食事づくりを毎日休みなく続けるのはかなり大変なことになっています。そこでいま、市場が拡大しているのが「中食」です。 中食とは、惣菜やコンビニ弁当など、出来合いのものを買ってきて家で食べることです。「2018年版惣菜白書」(一般社団法人日本惣菜 協会)によると、2017年の惣菜市場規模は 10兆円を超え、およそ40年前の調査に比べて10倍以上も増えています。中食なら、下ごしらえや後片付けの手間がない分、子どもたちとゆっくり過ごせます。また、ふだん家でつくらないものを選べば、 子どもたちが新しい味を知るよい機会にもなります

「惣菜」を活用するにはどうすればいい?

(1)味つけを薄める

 「人間の体内の塩分濃度は0.8〜0.9%。それと同じ濃度の塩分をとると、いちばん体によく、おいしいと感じやすい」と管理栄養士の牧野氏はいいます。ところが中食では、冷めてもおいしく感じられるよう、これより濃く味付けされていることが多く、塩分のとりすぎに注意する必要があります。とくに小学生までの子どもは、大人よりも低い塩分濃度がWHOによって推奨されており、中食は子どもにとって濃い味付けになりがちだと牧野氏は忠告します。人間の味覚は濃い味に慣れると、さらに濃い味を求めます。子どもには「ソースやドレッシングの量を半分にする」「家にある野菜と和える」などで薄味にするとよいそうです。

(2)油に気をつける

 中食では、どうしても油の多いものが重なってしまいがちです。揚げ物にはサラダを組み合わせたくなりますが、中食のサラダには多くの場合、ドレッシングがたっぷりかかっています。牧野氏によると、ドレッシングには油が多く含まれているので、揚げ物で油をとってしまう場合には、おひたしや酢の物を組み合わせるなど、油脂が多くなりすぎないように気をつけます。油脂が多いと、高カロリーであるだけでなく、消化にも時間がかかるため、疲れが取れにくくなります。

 「子どもの簡単な食事やお弁当をコンビニなどで買う場合は、揚げ物よりも、サケやたらこ、鶏そぼろなどタンパク質のおかずが入ったおにぎりを2つと、野菜の惣菜を1つ買うといった組み合わせのほうが、栄養のバランスが整いやすくなります。子どもが人でコンビニなどを利用するときも、これを目安として教えておくとよいでしょう」と牧野氏はアドバイスしています。

(3)添加物には神経質になりすぎなくていい

 子どもに食べさせる際、中食でどうしても 気になるのが添加物です。食品表示を確認する癖をつけておき、できるだけ添加物の少ないものを選びます。とはいえ、日本の安全基準は厳しく、とくに大手のコンビニやスーパー、デパートでは厳重に品質管理を行ない、食品の安全性には気を配っています。「食品添加物の安全性は量で決まるので、毎日同じようなコンビニ食や惣菜ばかり大量に食べ続けなければ、過度に心配する必要はありません」と牧野氏はいっています。

おすすめの本より❽

Q:友だちが他の子と仲よくしているとムカムカしてしまう
A:嫉妬は独占欲 人のことを考えられる人間になろう
解説:『光の子と闇の子』
 厶力厶力の正体は「嫉妬」だよね。嫉妬は言葉を換えれば「独占欲」。つまり、自分が得をすることばかりを考えてしまうこと。自分が得をすることしか考えていないのに、なぜか厶力ムカして不愉快になってしまう。それが「嫉妬」なんだよね。
 神学者のラインホルド・ニーバーは『光の子と闇の子』という本の中で、人間を「光の子」と「闇の子」に分けたんだ。「光の子」は自分のことよりも他人のことを考えて行動ができる人。「闇の手」は自分の利益ばかりを考えて行動する人。嫉妬深くなってしまうのは「闇の孑」の考え方なんだ。そして自分の利益ばかりを考えてしまう人は、結果的にイライラすることが多くなってしまうんだよ。嫉妬して厶力厶力しないためには「光の子」になって、他の人の利益と気持ちを尊重することが大切だよ。そうすると自然と厶力厶力しなくなるよ。

体力をつけるためには?❽

❽「旬」を生かす  ー自然のサイクルを食事にとりこむ
 野菜や果物の「旬」は、いちばんおいしくて栄養価が高い時期です。いまは旬に関係なく、一年中売っているものもありますが、その多くはハウス栽培や外国から輸入されたものです。暑い夏には体を冷やすキュウリやナス、寒い冬には鍋で煮込む大根や白菜、風邪の予防になるビタミンCを多く含むミカンなど、 旬の食材は季節に合わせて私たちの体調を整えてくれます。とくに和食は伝統的に、旬の食材をおいしく食べるように考えられており、 ハレの日(祭りなど特別な日)の行事食にも、旬の食材が多く使われています。子どもが旬の食材を知り、食べることは、栄養面のメリットがあるだけでなく、五感で四季を感じ、日本の伝統を知るための身近で手軽な方法です

食べ物の「旬」を生かすにはどうすればいい?
(1)旬を知り、子どもに教える
 旬の食材は、その食材にとって最も快適な時期に育つので、元気に育ちやすく、たくさん収穫できます。そのため栄養価が高いだけでなく、安く手に入ります。たとえば露地もののホウレンソウは、旬の冬に採れたものだと、ビタミンCが夏採りのものの3倍も含まれ、トマトなら、夏採りのものはベータカロテンが他の季節に採れたものの2倍にもなります。サンマやイワシは、秋には脂がのっておいしくなるだけでなく、脳の活性化や生活習慣病の予防に役立つとされるDHAやEPAが春や夏のものの2〜3倍あるといわれています。私たちの体は季節に合わせて、暑いときには「体を冷やすもの」、寒いときには「体を温めるもの」をほしがり、旬の食材はそんな体のニーズに合っているため、おいしいと感じます。親自身、旬の情報を仕入れ、毎日の食事に取り入れて、子どもたちに旬について教えてあげるようにします。

四季の旬の食べ物の例

春:イチゴ、菜の花、アスパラガス、タケノコ、アサリ(新陳代謝が落ちる冬の間、体内にためこまれた老廃物を出すのを助けてくれる

夏:トマト、キュウリ、ナス、スイカ、アジ(水分やカリウムが多くふくまれ、利尿作用があり、体を冷やす

秋:さつまいも、さといも、キノコ、栗、梨、柿、サンマ、イワシ(夏の日差しをたっぷり受けて栄養を蓄えており、冬の寒さに負けない体をつくる

冬:ホウレンソウ、白菜、大根、ミカン、ブリ(体調を整えるビタミンCが多く含まれ、風邪を予防する 

おすすめの本より❼

Q:友だちが少ない
A:友だちは多くいるからいいというわけではないんだよ
解説:『我と汝』
 マルティン・ブーバーは『我と汝』という本で自分と他人の関係について説明してくれているよ。その本の中で「会う」という言葉が出てくるけど、その言葉の中に、友だちとの関係を教えてくれるヒントが隠されているんだよ。「会う」という言葉は正確に言うと「会う (meet)」 と「出会う(encounter)があって、このふたつの言葉の意味はまるで違うんだ。
 マルティン・ブーバーは「出会う」という言葉を「私とあなた(I and You)」と表現している。 一方、「会う」という言葉は「私とその他(I and It)と表現している。少し難しい話だけど、「私とあなた」の関係性こそが友だちで、「私とその他」は単なるクラスメイトや知り合いのことなんだ。つまり、友だちの価値は人数では決まらない…ということだよね。だから友だちの数で悩まずに「私とあなた」になれる深い友だちを大切にしようね。

体力をつけるためには?❼

❼ 「お弁当」をつくる  ー愛情をこめつつ、手間は少なく
 子どもたちはお弁当の時間、つくってくれた家族の話をすることが多いといいます。お弁当は、一緒に食卓を囲めないときの家族の絆。子どもはそれをお弁当を食べながら感じているのです。とはいえ、忙しい朝のお弁当づくりは負担に感じるもの。愛情はこめながらも、できるだけ負担なくつくりたいところです。そのためには、お弁当のパターンを決めておくと便利です
賢く「お弁当」をつくるにはどうすればいい?
(1)ちょうどいい量をバランスよく詰める
 管理栄養士の牧野氏は、「詰める割合は、表面積を主食:主菜:副菜=2 :1:1にするのが基本」だといいます。弁当箱は、幼児は300〜400ml、小学校低学年なら500〜600ml、高学年なら600〜700mlの容量のものを勧めています。弁当箱のサイズが1ml分大きくなると、入るお弁当のエネルギーも約1kcal増えるので、弁当箱のサイズ(ml)は必要なカロリーの量(kcal)とほぼ同じです主食はパンでもよいのですが、ごはんはパンに比べて脂質が少なく塩分がないため、よりヘルシーです。できればごはんを詰めることを基本にします。
(2)彩りは5色を目安に
 小さな子どもほど「目で食べる」といい、色は子どもの食欲を剌激します。5色というとハードルが高そうですが、卵焼きやゆでたサツマイモ(黄)、ブロッコリーや枝豆(緑)、プチトマトや梅干し(赤)で3色。あとは肉(茶)を焼いて、ごはん(白)があれば5色になります。
(3)「調理法と味の掛け合わせ」でバランスを整える
 どうしてもパターンが限られてしまうといった「おかずのマンネリ化」を解消するには、「調理法と味の掛け合わせ」で工夫ができます。「調理法と味付けをさまざまに組み合わせると、エネルギー、塩分のバランスを整えやすい」と牧野氏は次のように具体的な掛け合わせを勧めています。
(4)冷凍食品を使う
 冷凍食品も便利に活用できます。お弁当づくりで最も重要なのは、手づくりにこだわることよりも、主食、主菜、副菜のバランスです。おかずがそろわないときやつくる時間がないときは、冷凍食品を取り入れてバランスを整えます。冷凍食品を買うときは、いつも同じものではなく、メーカーを変えたり、いろいろなおかずを選ぶようにします。「いったん解凍されると霜がついて味が落ちるので、一度開封したら賞味期限にかかわらず早めに使い切ってしまうこと。使い切らないときはすぐに冷凍庫にしまいます。ブロッコリーや青菜は、自分でゆでて冷凍するより、冷凍食品のほうがおいしく食べられます」(牧野氏)
(5)自家製冷凍食品をつくりおきする
 牧野氏によると、晩ごはんにつくるしょうが焼きや焼き魚、ハンバーグなどは、多めにつくってお弁当用に冷凍しておくと便利だそうです(『冷凍・冷蔵がよくわかる食材保存の大事典』 池田番店)。全部味付けをし、火を通してから冷凍し、使うときは電子レンジで再加熱します。冷凍のまま加熱してもいいですが、前の晩から冷蔵庫でゆっくり解凍しておくと、朝温めやすくなります
(6)汁物は保温ジャーを活用する
 カレーやシチュー、おでん、麻婆豆腐、豚汁などは、朝温めなおして保温ジャーに入れておくと、お昼にはちょうど食べごろになっています。ただし、「一度開けると中の温度が下がり、菌が繁殖しやすくなるので、開けたらすぐに食べきるように子どもに伝えておきます」 (牧野氏)
(7)汁気のあるものは容器を分ける
 牧野氏によると、お弁当が傷む原因は「高上にのせるようにします。お弁当に定番の副菜であるプチトマトやブロッコリーも、キッチンペーパーで水分をふきとってから入れます。卵は半熟ではなく、しっかりと火を通します。丼として食べたいときには、汁気を含む具は別容器に入れておき、食べるときにごはんの上にのせるようにします。お弁当の定番の副菜であるプチトマトやブロッコリーも、キッチンペーパーで水分をふき取ってから入れます。卵は半熟ではなく、しっかり火を通すそうです。
(8)冷凍デザートで保冷する
 保冷対策が必要なのは夏だけではありません。外が寒い時期でも室内は暖かく、とくに暖房近くでは温度が高くなり、菌が繁殖しやすくなります。牧野氏は「デザート用にゼリーや果物を他の容器に入れて凍らせておくと、保冷剤代わりに使える」とアドバイスします。冷凍する果物としてはグレープフルーツな どのかんきつ類(皮は取り除く)、皮付きで食べられるぶどうや、缶詰の果物も使えます。