日誌

2020年11月の記事一覧

自己肯定感をつけるには?⓫

⓫受け入れる  -無条件で認めてあげる

 アメリカの心理学者、アブラハ厶マズロー博士は「人間は自己実現に向けて絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層に分けて説明しました。最初に空腹、睡眠など「生命の維持」を求める生理的欲求があり、それが満たされると次は「安全なところに住みたい」と求める安全欲求、さらに「家族、友人と親しくありたい」と求める親和欲求、そして「他者から価値ある存在と認められたい」と求める承認欲求へと、欲求の内容が進化していきます。「自己実現」の欲求は階層の頂点にあり、人が自分の能力を発揮するには、下位の層にあるさまざまな欲求を満たす必要があるというのがマズローの考えです。

  存在を心から認める

子どもの“強み”を引き出す教育で、さまざまな学校の校長として活躍してきた教育者、ジョェニファ一・フォックスは、「子どもに健全な未来を望むのであれば、すべての子どもが持って生まれた価値を心から信じることから始めなければならない」と述べています(『子供の強みを見っけよう』日本経済新聞出版社)。つまり、子どもが将来、自己実現するには、子どもの承認欲求を満たすこと。そのためには子どものありのままを受け入れることが欠かせないということです。

 

「存在そのもの」を受け入れるにはどうすればいい?

(1)条件をつけない

 親としては子どものことを十分に認めているつもりでも、じつは子どもが「がんばったから」「よい成績だったから」と、条件付きでほめていることが意外と多いものです。成績が抜群によく、まじめな努力家でも、疎外感や失敗への恐怖を感じている子どもは少なくありません。「どんなことがあってもあなたは私の宝物」「どんなあなたでも大好き」と伝えることで初めて、子どもの承認欲求は満たされます。

(2)アドバイスを押しつけない

親はよかれと思って、自分の体験やアドバイスを子どもに伝えようとします。ところ子どもは、必ずしもいつもアドバイスを求いるわけではなく、ただ話を聞き、受け入れてほしいと思っているだけということも少なくありません。子どもには、大人が理解し、信じてくれているという思いが必要です。そのために、「子どもの思いを聞く」という姿勢で接すると、子どもはむしろ自分からアドバイスを求めるようになります。

(3)要求ではなく「気持ち」を受け入れる

白百合女子大学の発達心理学者、秦野悦子教授は、「子どもの気持ちを受け止める」ことと「子どもの要求を受け入れる」ことは別だといいます。子どもが駄々をこねたり、自分の要求を曲げなかったりするときは、まず子どもの気持ちを受け止め、認めます。そうして子どもに「自分は認められた」と安心させてから、要求を受け入れられない理由を説明したり、改めて何をしたいのかを聞き出したりするとよいそうです。

 また、秦野教授は「その場から離れて気持ちを切り替えさせたり、ぎゅっと抱きしめて安心させたりすることも効果的」だといっています。

17日 「ほこり」の持てる私になる

17日の魔法の日めくりメッセージです。

「ほこり」の持てる私になる ~落ちているゴミを拾いましょう!~

人の役に立つことを、
誰も見ていなくとも勇気を持って、
恥ずかしがらずに、堂々と行動に移す。
自分の意思を貫く。
習慣づくことによって、
自尊心が芽生え、自分に自信が持て、
何でも、「やってみよう」と挑戦できるようになりますよ。
親子で、まず出来ることからやってみましょう。


 2学期15週目の火曜日です。学校保健委員会が開催されます。
 本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。そのためのベースや原動力になるのは、やる気や自尊心、自信などです。ほめて、認めて、励ましていくことが大切です。情緒的サポートといわれており、ほめるポイントは、結果や能力でなく過程です。過程での頑張りをほめてみてください。小学生のうちに自分のために、みんなのために役立つことができるように育みましょう。例えば、「なぜ、石けんを使って手洗いをするのか?」を子どもと考えたり、調べたりすることもおもしろいのではないでしょうか。親水性と疎水性という、水に付きやすい性質と水をはじきやすい性質、「水と油」とよく言いますが、それをうまくつなげるのが石けんの役割です。界面活性剤という石けんの役割によって、菌が落ちることになります。今だからできることを一緒に考えたり、調べたりして、子どものやる気や自信などを育んでみてください。

自己肯定感をつけるには?❿

❿「習い事」をする③  -お金のやりくりをする

ベネッセ教育総合研究所が20173月に318(高校3年生)までの子をもつ母親1万6170人を対象に、塾などの学校外での「教育活動」について調査したところ、月にかかるお金の平均が3歳では3200円、ピークとなる中学3年生では25900円にものぼることがわかりました。「教育費にお金がかかり過ぎると思うか」との質問に対しては、「とてもそう思う」「まあまあそう思う』と答えた人が全体で67.2%となり、多くの保護者が教育費に対して負担が重いと感じています。

一方で家計再生コンサルタントの横山光昭氏は、「子どもの教育費を抑えるために、まず見直しを図りたいのは習い事の費用」といい、「『子どものため』という大義名分で、子どもに聞いてみると『やりたいわけではない』『なんとなくすすめられて』というケースも多い」と指摘します。

ファイナンシャルプランナーなど金融の専門家によると、習い事の費用は年収の5%程度が理想とのこと。とりわけ英語やプログラミングなど、親世代が未経験、あるいは苦手と感じる分野には不安がつきものですが、教育資金は成長とともに負担が増加するので、資金繰りは長期的に考える必要があります。

 

習い事の「お金」、どうすればいい?

(1)大学進学の資金を最優先に考える

子どもにかかる学費のピークは大学進学時です。私立か国立かによって幅がありますが、入学金を含めて、入学1年目だけでも90万〜140万円程度の費用がかかります。横山氏は、大まかな目安として「大学入学までに300万円を目標に貯めるとよい」といっています。横山氏によると、0〜15歳に支給される児童手当をすべて貯金しておくだけで約200万円になるそうです。

子ども名義の通帳をつくり、児童手当と教育資金をそこにコツコツと積み立てていくこと。そのお金は、絶対にほかのことに使わないことがポイントだといいます。

(2)新しく1つ始めたら1つやめる

習い事が1つ増えると、費用が増すだけでなく、自由な時間も減ります。幼児教育に詳しい東京大学大学院総合文化研究科の開一夫教授は、「習い事を増やすほどに、友人と遊ぶ時間や親と食卓を囲みながらゆっくりと話す時間が減っていくことも認識したうえで、その習い事が本当に必要か判断してほしい」といっています。

(3)オンライン学習も選択肢に

オンライン英会話やプログラミング講座など、子ども向けのオンライン学習サービスが増えています。子どもの理解度に合わせて個別に最適化された「Qubena (キュビナ)」や「すらら」のようなオンライン教材を使えば、お金や移動時間が節約できるほか、子どもにとって最も効率的な学習が実現でき、時間の余裕も生み出してくれます。

 


16日 食事のマナーを伝えましょう

16日の魔法の日めくりメッセージです。

食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~

「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。

お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。

一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。

 2学期、14週目の月曜日です。今日は本校で人権教育研修会が行われます。新規採用の先生方が2年1組の道徳や6年1組の社会での研究授業に参加します。
 食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。

自己肯定感をつけるには?❾

❾習い事をする②  -スケジュールをゆったり組む

最近では共働き世帯が増え、放課後の居場所代わりに習い事や塾に通わせるケースも見られます。親にとっては安心できる預け先が確保できるうえに、子どもの能力も伸ばしてもらえて「一石二鳥」の気分ですが、子どもにとってはぼうっとしたり、自由気ままに遊べる時間が減ったりするので、心身ともにそれなりの負担がかかってしまうことになります。遊びの研究の第一人者である精神科医、スチュアートブラウン博士は、大人が用意した習い事ではなく、子どもが「ただ遊ぶJことの重要性を指摘しています。自由な遊びは、感情を整え、思い通りに行かないときにも苛立ったりせず、まわりの人の話に耳を傾け、前向きな気持ちになれるといったスキルを身につけられ、自己肯定感の土台になります。子どもが習い事をする際には、自由に遊べる時間を確保し、適正なスケジュールを考えることが必要です。

 

習い事の「スケジュール」、どう組めばいい?

(1)過密スケジュールを防ぐ

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の精神科医、ダニエル.J .シーゲル教授らは、子どもが習い事による過密スケジュールに陥るのを防ぐため、次のようなポイントを意識することを提唱しています(『自己肯定感を高める子育て』)

・子どもが自由に使える時間がある

子どもが、きょうだいや友だちと気ままに楽しく過ごせる時間、ぼうつとしたり何かに没頭できたりする時間が十分にあるかどうかを意識します。

・十分な陲眠がとれている

習い事が多過ぎて睡眠時間が削られていないか注意します。

・子どもにストレスがたまっていない

子どもが疲れやすかったり、不機嫌だったりしていないか、不安や緊張などを感じているそぶりを見せていないか、注意深く見るようにします。

・家族で夕食を食べられる

毎日は難しいかもしれませんが、家族が一緒に食卓を囲む時間がまったくないほど忙しいのは心が落ち着きません。

・スケジュールに親がイライラしない

子どもの過密スケジュールで親自身も忙しくなってしまい、ストレスがたまってくると、子どもとの対話でもイライラしやすくなります。親子で過密スケジュールにふりまわされて体が疲れていないか、精神的にもつらくなっていないか意識するようにします。

・頻繁に急かさない

「早く」「急いで」という言葉を頻繁にロにしていないか、改めてふりかえってみます。

そうした言葉が出るのは、スケジュールが過密なせいだけでなく、子どもの体が疲れてしまっていて、動きが鈍くなっている可能性もあります。

(2)早くから始めなくてもいい

以上に加えて、スケジュールを考えるうえで知っておきたいのは、習い事は必ずしも早く始める必要はないということです。山梨大学大学院の教育学者、中村和彦教授がオリンピックのさまざまな競技のメダリス卜40人を調査した結果、そのスポーツしか体験したことがないという人は2人しかいなかったといい、その9割は、小学校時代12時間以上遊んでいました

音楽や英語についても、日常的に親が楽しんで聴いたり学んだりしている環境があれば、子どもには良質な音が自然と耳に入り、センスが身につくことにつながるようです。