西小学校のスローガンは、「 全力・挑戦・ありがとう」 です。
2020年11月の記事一覧
自己肯定感をつけるには?❻
❻「なんでも言える環境」をつくる ―勇気をもって甘やかす
子どもにとって望ましい環境について、英語では「safe」という単語がよく使われます。日本語では「安全」と訳されますが、英語では必ずしも物理的な危険から遠ざけるということだけではなく、「無条件にそこにいられる」というニュアンスが含まれています。心理学者のアルフレッド•アドラーは、子どものころから本音を言わず、周囲の空気を読んで同調することをくりかえしていると、自分を信頼できなくなってしまうと指摘しています。
自分を信頼できないと、まわりの人のことも信頼できなくなり、社会の誰かの役に立ちたいという思いも芽生えなくなってしまいます。子どもにとって、周囲と同じでなければならないというプレッシャーや、失敗や間違いを気にせず、率直に自分の考えや感情をさらけだせる安全な場所が必要です。
「なんでも言える環境」をつくるにはどうすればいい?
(1)寄り添う姿勢で
子どもにダメ出しばかりしていると、子どもはつねに「こんなことを言ったらバカだと思われるのではないか」「こんなことをしたら怒られるのではないか」といった不安にとらわれてしまうようになります。親は子どもに完璧を求めずありのままを受け入れ、子どもが本音を押し殺さないように寄り添います。
(2)愛情を伝える
子どもには「目の前にいてくれるだけでうれしい」「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちを言葉やスキンシップで伝えます。50年間、子どもの精神医療に尽力した佐々木正美医師は、晩年の著書の中で「どうぞ子どもを甘やかすことを決して恐れず厭(いと)わず、一生懸命にかわいがって育ててあげてください」と記しています(『子どもの心の育てかた』河出書房新社)。佐々木医師は「過保護」は悪いことではないといい、愛情をたっぷりと受けることで、子どもは自他に対して「絶対的な信頼感」を知り、「自律心」が育つのだといっています。
(3)先回りしない
ただし佐々木医師は、過保護と過干渉は違うことも指摘しています。過干渉は、親が子どもを心配するあまりつい先回りをし、一方的に「こうしたほうがいい」と思うことを言ったり、手を貸したりしてしまうことです。過干渉は自立の芽を摘みとり、自主性、主体性を損なうおそれがあると佐々木医師はいいます。しつけという点では、やってはいけないことへの最低限の干渉は必要です。しかし子どもは、周囲から「ああしなさい、こうしなさい」と言われてばかりいると、自分のやりたいことがわからなくなって自分を見失っていくと、佐々木医師は警鐘を鳴らしています。
(4)否定的な態度に気をつける
否定的な考え方や態度は子どもに伝染します。トロント大学の生命倫理学者、ケリー・ボウマン教授は「感情は伝染する。中でもネガティブな感情こそ、最もうつりやすいだろう」と述べています。親が批判的•否定的な考えが強いと、子どもにも伝染し、子どもは自分自身のことを悪く言われているわけではなくても、自分に自信がもてなくなってしまいます。
12日 丸ごとドーン!と受けとめる
丸ごとドーン!と受けとめる ~「お帰り」「ただいま」~
子どもは毎日、
新しい出来事の中で精一杯過ごしてきます。
この想いを誰かに受け止めて欲しい!
と、帰ってきます。
しっかりと心を抱きしめてあげるためにも、
目を見て笑顔で迎え入れて下さい。
「お帰り」「ただいま」という言葉で、
嫌なことも、すべてリセットされやすくなり、
次への行動が起こしやすくなりますよ。
今日は木曜日。3年生、社会の学習で消防団の方に来校いただき、ご指導いただきます。消防車を見学したり、お話をしていただいたりします。専門家から学ぶことができる貴重な学習です。
丸ごと受け止めてもらえることは、子どもたちにとって安心することになります。秩父神社に「親の心得」があります。「赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心離すな」です。小学生には子ども同士の仲間関係を大切にしつつ、必要なときに助けてあげてほしいということです。よく斜めの関係になることで受け止めやすくなります。例えば、祖父母の方々は受け止めやすい存在です。子どもから目を離さずに守ってください。どうぞ宜しくお願いします。
自己肯定感をつけるには?❺
❺「感謝の心」を育てる -心を豊かにする感謝のスキル
カリフォルニア大学デービス校のポジティブ心理学者、ロバート•エモンズ教授は「感謝の心をもっていると、妬み、憤り、後悔や落ち込みといった、私たちを幸福から遠ざける有害な感情を抱かなくなる」といっています。感謝の心は毎日のちょっとした“練習”で、生涯にわたってポジティブで幸せに生きられる強みになります。
筑波大の社会心理学者、相川充教授らの研究では、子どもに感謝のスキルを教えると、感謝の心が後から育ってくることがわかっています。「(学校や家庭では)目に見えない感謝の心を教えることが推奨されるが、目に見える感謝のスキルを教えるほうがいい」と相川教授は勧めています。
「感謝の心」を育てるにはどうすればいい?
(1)1週間に一度は感謝の時間を
相川教授は、1週間に一度くらいでも感謝すべきできごとを思い浮かべると、幸福感がアップするといっています。とくに日本人は、「感謝すべきことがあっても、むしろ「すまないな」「申し訳ない」といった気持ちが先に立ってしまう傾向があります。だからこそ意識して、「あのことで自分はいま、こんなによくなった」とか「おかげで自分はいま、こんなに幸せなんだ」と、よい状態になった結果に目を向けるようにするとよいそうです。
子どもとふりかえるときには、こんなフレーズが便利です。
・「〇〇が××してくれた」ことにありがとう
・「〇〇がおいしかった」ことにありがとう
・「大好きな〇〇がそばにいてくれた」ことにありがとう
(2)親が手本になる
子どもは身近な存在を手本にして、同じような動作や行動をします。子どもが「ありがとう」を言えないとき、「ありがとうは?」と無理強いするのではなく、親が一緒に言ったり、ふだんからまわりに「ありがとう」と伝えたりすることを習慣にし、お手本になります。
(3)感謝される経験をする
お手伝いなどを通じて「ありがとう」「助かったよ」と感謝されると、子どもは自分が役に立てたことに喜びを感じます。東邦大学医学部の生理学者、有田秀穂名誉教授によると、感謝されることで感じる温かい気持ちは、オキシトシンの分泌によって生まれています。先に「愛情ホルモン」として紹介したオキシトシンですが、このホルモンが分泌されると、ポジティブな気持ちになる効果もあります。
(4)感謝の気持ちを書いて伝える
ポジティブ心理学では、感謝の手紙を書くことで、手紙を受け取る側だけでなく、送る側の幸福感も高まることがわかっています。言葉で「ありがとう」と言いにくいときには書くことでも感謝を伝えられることを教えます。
(5)感謝のビンをつくる
空きビンを使って「感謝のビン」とラベルを貼り、誰かに感謝したいことが起こるたび、折り紙などカラフルな紙にそれを書き込み、ビンに入れていきます。大晦日や誕生日などの節目にビンを開け、中のメッセージを読んでふりかえります。
11日 聴くことは宝箱
聴くことは宝箱 ~お話は最後まで・・・~
相手の話が終わるまでしっかり聴くことで、
自分より相手を優先することが出来、
注意深く聴き取る力、集中力が身に付き、
よく知ることが出来ます。
習慣化すると、人をまとめる力、
リーダーシップ力にもつながります。
まず、お母さんが子どもの話に
「あいづち」をうちながら、最後まで聴くことで、
子どもに満足感が得られ、
自然に最後まで話を聴ける子に育ちますよ。
今日は木曜日です。話を聴くことには様々なよさがあります。話を普段聴くことができない場合、一緒にお風呂に入ることで可能になります。また、絵本などを読み聞かせすることも効果的です。聴くときにはうなずいたり、相づちを打ったりすると、聴いてもらっているという気持ちが高まります。出来事や事実を聴きながら、流れている気持ちや思いを併せて聴いてください。「◯◯だったので、・・・と言う気持ち(感じ)なんだね」と、フィードバックするとより有効になります。子どもたちの話に耳を傾けていただけると幸いです。
自己肯定感をつけるには?❹
❹「レジリエンス」を鍛える -強く生きていける「心の筋肉」
逆境や困難、未知のものに直面したときの粘り強さや適応力、へこんでも撥ね返せるような心の復元力を「レジリエンス」と呼びます。レジリエンスは、子どもたちが自立して生きていけるようになるための重要な資質のひとつです。国際ポジティブ心理学会理事のイローナ•ボニウェル博士は、レジリエンスは生まれつきの資質ではなく、筋肉のように鍛えられるといい、「レジリエンス•マッスル」というプログラ厶を編み出しました。
いざ逆境や困難に直面したときにレジリエンスを発揮できるよう心の筋肉を日ごろから鍛えておくというトレーニングで、「心の予防接種」とも呼ばれています。
「レジリエンスJを鍛えるにはどうすればいい?
(1)「自分を肯定する言葉」を考える(I am マッスル)
ボニウェル博士は、自分の強みを知ることでレジリエンスが生まれるといっています。「私は〜です(I am〜)」という形で自分の長所、自信を感じるところを言葉にしてみます。「やさしい」「がんばりやさん」「おもしろい」など、子ども自身が考えたり、家族や友だちなどまわりの人にも聞いてみたりします。
(2)「できること」を考える(l canマッスル)
かけっこが一番じゃなくても、勉強が得意ではなくても、「妹や弟と遊べる」「お手伝いができる」「一人で学校へ行ける」など、子どもが「〜できる(I can〜)」と言えることはたくさんあります。そんな「できること」をひとつずつ、一緒に考えてあげます。できることを「見える化」する作業が、子どもの自信につながります。
(3)「環境」に気づく(l haveマッスル)
「力持ちのお父さん」「おいしいごはんをつくるお母さん」「赤ちゃんのときから大切にしているぬいぐるみ」など、「〜をもっている(l have〜)」と言えることや、自分が大事にしている人やものを挙げていくことで、自分のいる環境のいいところに目を向けます。
(4)「好きなこと」を思い出す(I likeマッスル)
野球、サッカー、ダンス、歌……子どもが好きだと思えるものはたくさんあります。「自分は〜が好き(I like〜)」と言えることを子どもと一緒に挙げていきます。好きなものを思い浮かべてポジティブな感情を積み重なると、ドーパミンという脳内ホルモンが分泌されます。ドーパミンは脳を覚醒させるので、逆境や困難に直面しても乗り越えようとする意欲をかき立てます。
(5)「共感」と「信頼」を伝える
東京学芸大学の臨床心理学者、深谷和子名誉教授は、子どもが落ち込んだり、傷ついたりしているとき、親や家族はまずは共感してあげることが大切だといいます。「そうだよね、それはめげるよねJと現状を認めてあげること、そしてその気持ちを理解して受け入れたうえで、「あなたなら大丈夫」と絶対的な信頼感を示してあげることが、子どもにとって励みとなり、どんな状況にあってもたくましく生きていける力につながります。
子どもは自分のつらい気持ちに共感してくれる人から励まされると、「もうちょっとがんばってみよう」と思えるようになるのです。
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