日誌

2019年12月の記事一覧

11日 聴くことは宝箱

11日の魔法の日めくりメッセージです。

聴くことは宝箱 ~お話は最後まで・・・~

相手の話が終わるまでしっかり聴くことで、
自分より相手を優先することが出来、
注意深く聴き取る力、集中力が身に付き、
よく知ることが出来ます。
習慣化すると、人をまとめる力、
リーダーシップ力にもつながります。

まず、お母さんが子どもの話に
「あいづち」をうちながら、最後まで聴くことで、
子どもに満足感が得られ、
自然に最後まで話を聴ける子に育ちますよ。

 話を聴くことには様々なよさがあります。話を普段聴くことができない場合、一緒にお風呂に入ることで可能になります。また、絵本などを読み聞かせすることも効果的です。聴くときにはうなずいたり、相づちを打ったりすると、聴いてもらっているという気持ちが高まります。出来事や事実を聴きながら、流れている気持ちや思いを併せて聴いてください。「◯◯だったので、・・・と言う気持ちなんだね」と、フィードバックするとより有効になります。

人権週間

 学校では、今週から13日(金)まで人権週間です。「こども六法」を購入し、図書室で貸し出しできるように準備しています。また、玄関には「ありがとうの虹」を掲示して、プラスの言葉かけや、親切な行為を広げることができるようにしています。「みんなも大切、自分も大切」なことをより意識して生活する1週間にしていきますので、ご協力をお願いします。
 

10日 自己責任力

10日の魔法の日めくりメッセージです。

自己責任力 ~脱いだ服、片付けられるかな?~

脱いだ服は、ついつい、親が片付けてしまいますが、
ここではぐっと堪えて自分で片付けられるように
導きましょう。

自分の行動に最後まで責任を持つ。

伝えたい大切な「自己責任能力」を
毎日の繰り返しの中で身に付けさせてあげましょう。


 自分のことは自分でできるように見守って、声をかけたり教えたりして励ましていきましょう。コーチングの考えが必要になります。その場その場での成長を促すかかわりが大切です。目をかけ、手をかけ、声をかけるなど宜しくお願いします。
 ペップトークをご存じですか。試合
前に、指導者が選手に対してポジティブな言葉を投げかけるというもの。たとえば、試合を控えた選手に対して「絶対勝て!」などとプレッシャーをかけるのではなく、「練習どおりにやれば大丈夫だよ」と前向きな言葉を投げかけます。あるいは、ミスをした選手を叱るのはなく、「次はうまくいくはずだ」と励ますといった手法です。多民族国家であるアメリカのチームスポーツが特に強いのは、コーチが選手たちにペップトークを使うことで士気を高めているからだと言われてます。ポジティブな言葉は、チーム全体に一体感をもたらす効果があるのです。

漢検の締め切り:12月13日

 漢検の締め切りを12月13日(金)まで延長します。ぜひ、応募してみてください。なお、6日現在、1年生4名、2年生1名、3年生2名、4年生3名、5年生1名、6年生4名の小計15名、中1年生3名、中2年生5名、中3年生2名、大人1名の小計11名です。漢字が読める、書ける、使える、意味がわかるなどの語彙を高めるために挑戦してみてください。

9日 家族の輪は会話から!

9日の魔法の日めくりメッセージです。

家族の輪は会話から! ~楽しくみんなでごはんを食べよう!~

「お喋りしながら楽しく食べる。」
毎日必ずとる食事の時間は、
家族の大切なコミュニケーションの場で、
会話のキャッチボールが出来る場、唯一の家族共通の場です。

会話で心が通い合うと、
何でも話し合える仲になり家族関係が上手くいきます。

テレビを見ながら食事を摂ると集中力がなくなり、

味覚も分からず無関心な子になりますよ。


 一緒に食事をすることには、大きな意味があります。衣食住の「食」を司っており、その場での楽しい会話によってつながりや絆が深まっていきます。朝食や夕食のいずれか一つは、一緒に楽しい場になるようにしていきましょう。大人の世界でも懇親会があったり、ランチをしたりすることは、同じものを一緒に食べて会話することで輪や和が広がったり深まったりします。同じことですね。

PISA調査(読解力)からPart11

 幼児期から小学校中学年まで紹介してきましたが、小学校高学年の「国語力や意味がわかって読める(読解力)」ために留意することの続きを紹介します。学校や家庭でのかかわりや援助などについてお伝えします。
(高学年)
10.「とても」「すごく」「~と思った」「よかった」などの定型的な文体に逃げ込まないよう、制約をつけて表現を工夫させる。数量を用いたり、仮設を立てて、検証するような文章表現へとレベルアップさせる。
11.漢字・計算テストや単元テストは乗り切れても、学期末、学年末テストでの成績が振るわないようならば、暗記とドリルに頼りすぎている証拠だろう。上記のどこかのスキルが身に付いていない可能性が高い。一つずつチェックし、基礎的スキルを身に付け、準備できた状態で中学校に進学してほしい。

 幼児期から高学年までのかかわりや援助について紹介してきましたが、4年生に入ると、学力差が生じやすくなります。10歳の壁と言われています。「主観から客観へ」、「絶対から相対へ」、「具体から抽象へ」への変化が求められているからです。これらは日常生活ではなかなか身に付かず、「言葉」と「理論」を通じて獲得する以外にはありません。
 小学校時代に「暗記すれば点が取れた」「論理的に考えるより、人の真似をしたほうが楽だった」という成功体験をなるべく積ませないことです。

PISA調査(読解力)からPart10

 幼児期から小学校中学年まで紹介してきましたが、小学校高学年の「国語力や意味がわかって読める(読解力)」ために留意することの続きを紹介します。学校や家庭でのかかわりや援助などについてお伝えします。
(高学年)
7.算数の文章題で抽象的な操作が出てくるようになる。特に相対に関する問題の図(テープ図)や図形の操作に関する問題の図が書けないと算数の教科書は読めていない可能性が高い。算数や理科の教科書の音読や、定義を口頭で説明させる、分数のあたりから概念構築のやり直しなど、小学生のうちに手当をしてあげたい。
8.抽象概念が盛んに出てくるようになり、推論能力なしには一日の授業内容をその日のうちに理解することが難しくなる。濃尾平野や奥羽山脈など固有名詞は暗記する以外にはないが、日本列島の図を書いて、どのあたりに山脈があるかを確認させる。どの辺りはどのような理由でどんな気候になるか、どうして河川や平野ができるか、平野ができるとどんなメリットがあるかなどを論理的に説明できるようになることが望ましい。
9.複数の段落からなる文章を読んで、その内容を200字程度でまとめることができるようにするのが望ましい。それには1段落50字以下でまとめる必要がある。冗長な表現を修正したり、複雑な状況を端的に説明する語彙を獲得したりする必要が生じる。

PISA調査(読解力)からPart9

 幼児期から小学校中学年まで紹介してきましたが、小学校高学年の「国語力や意味がわかって読める(読解力)」ために留意することの続きを紹介します。学校や家庭でのかかわりや援助などについてお伝えします。
(高学年)
5.算数や理科、社会で、専門語とその定義(偶数、円周率、水溶液、山脈・平野など)が増えてくる。円周率が約3.14であることはほとんどの児童が知っているが、それが「円周の長さと直径の比」(直径が1であるときの円周の長さ)であることを説明できる児童は極めて少ない。定義を正確に理解し、それを運用できるようになる、ということは、「直径が2であるときの円周を求めなさい」という練習問題が解けることとは、本質的に違う。新しい言葉を定義するときの、やり方を学校内、学年で統一しておき、定義が出てくるときには必ず「とは」を使って説明させることを繰り返すことが必要である。単元のテストでも円周率とは何か、というような問題を必ず出して確認したい。
6.理科や家庭科で、手順どおりに作業したり、手順を説明したりする場面が増えてくる。「見たとおりに表現する」「時系列に書く」「客観的に表現する」ということが、中学年までにしっかり身についているかどうかが試される場面になる。手順を表すには、行頭数字をつけた箇条書きが有効だが、「どうやって箇条書きすればよいか」を指導する必要がある。中学年では直観的に箇条書きを読ませたり、書かせたりしてもよいが、高学年になったら、箇条書きの区切り方が適切か、手順に漏れや重複がないか、時系列に並んでいるかなどを客観的にチェックし、修正できる能力をつけたい。

PISA調査(読解力)からPart8

 幼児期から小学校中学年まで紹介してきましたが、小学校高学年の「国語力や意味がわかって読める(読解力)」ために留意することを紹介します。学校や家庭でのかかわりや援助などについてお伝えします。なお、中学年のころから学力差が生じやすくなります。それは主観から客観へ、絶対から相対へ、具体から抽象へとジャンプが必要になります。中学年をうまくクリアーすることが大切になることを示しました。
(高学年)
1.高学年になると、徐々に発達の差が縮まってくる。一方、中学年までに生じた基礎的なスキルの差を放置していると学力の差が生じる。①暗記やドリルに頼る、②自己肯定感が低く諦めやすい、③試行錯誤を怖がり他の人の作業を見てから作業を始める、④グループ活動で意見を言わない、ようならば注意が必要である。家庭学習の充実や無料塾などの活用も検討する。
2.発達の差が縮まりつつある機会を捉えて、穴埋めプリントやドリル類から徐々に卒業させ、板書をリアルタイムで写せるよう指導する。
3.新聞を読むことを奨励する。いくつかの新聞記事や用意し、興味のあるニュースを選ばせて読ませる。順番を決めてニュースを読み上げさせる。ニュースの要約を約200字程度、感想を約200字程度で書かせる宿題や家庭学習を出す。
4.前提条件を共有している他者に対して甘えや反抗が出始める時期。例えば、「先生、紙」「あり得ないし」など、わざと説明を省いて相手(教員や保護者)を自分の要求どおりに動かそうとすることがある。きちんと説明すれば聞いてもらえるが、いい加減に説明すると聞いてもらえないことを学ばせたい。本校でも学校全体としてルールとして、きちんと説明できるようにしている。

PISA調査(読解力)からPart7

 小学校中学年の「国語力や意味がわかって読める(読解力)」ために留意することの続きを紹介します。学校や家庭でのかかわりや援助などについてお伝えします。
(中学年)
8.理科では「月の満ち欠け」で「相対」が登場する。月と太陽と地球の関係によって、月が欠けたり満ちたりする。発達段階がそれを受け入れられるところに達しているかにかなり依存しているので、一度でわからなくても諦めずに日を置いて働きかけてほしい。動いている電車から別の電車を見ると、止まったり、後ろに下がったりしているように見えることがある。だが、やはり「相対的に」そのように見えるに過ぎない。このように子どもが納得しやすい「相対」に意識を向かせたり、手で動かせる模型などを使ったりして、機会あるごとに「相対」について繰り返し意識を向けさせる。
9.相対や抽象概念など、中学年では身の回りの生活体験だけからは容易に答えが出ないことに関して「論理だけで考えぬく力」を試される機会が増える。論理の運用も発達の差が出やすい部分である。暗記で良い点を取ると、その成功体験を繰り返そうとし、論理的に考えることから逃避する。この後、暗記以外の方法では学べなくなると、伸びしろが小さくなるので、注意が必要である。
10.記述式で解答する場面が増えるので、科目ごとに答え合わせの仕方を日常的に指導する必要がある。記述式の答え合わせとは、模範解答と同義の内容を書いているかどうかを判定し、同義でなければ同義になるように修正することである。児童は書いた答えが模範解答と異なると、自分の答えを消しゴムで消して、模範解答を写す児童が少なくない。隣の児童同士、あるいは班で答え合わせをするグループ学習を導入するのも効果的である。必ず、「消しゴムを使わず、赤で修正する」ことを徹底する。また、修正する際、「なぜ、これでは同義ではないか」を論理的に説明するよう指導することが重要である。