日誌

校長室だより

おすすめの本より⓳

Q:「本をたくさん読みなさい」って言われたけどなぜ?

A:知らないものを知るには本を読みながら考えるといいからだよ

解説:「イドラ」

知らないものを調べるためにインターネットはとても便利だよね。インターネットと本の違いはなんだろう。少し難しいかもしれないけど、インターネットは“情報”で、本は“知識”なんだ。情報は、役に立たなければ意味のないもの。たとえば、君は日本にいて明日の天気を知りたいのに、アメリカの天気予報を見ても役には立たないよね、これが情報。一方、本にアメリカの気候について書いてあってそれを読んで知れば、知識となる。「本をたくさん読みなさい」と言うのは、「たくさんの知識をつけなさい」ということなんだよ。

また、知識を得るためにじゃまなものがあるとフランシス・ベーコンは言ったんだ。それは「イドラ」というもので、思い込みや偏見のこと。この思い込みはせっかくの知識をねじ曲げてしまうものだから、色眼鏡で見ていないか、しっかりと考えてみよう。

おすすめの本より⓲

Q:苦手なことを諦めちゃダメ?

A:まずは続けてみないとダメだね

解説:「人間は感情の生き物」

そうだね、苦手だと簡単に諦めるのはよくないことだね。「諦める」という言葉は「明らめる」という古代語からきているんだ。つまり、諦めるとは、ダメだということを明らかにすること。「もう絶対にダメだ」とわかった時に諦めるものなんだ。

でも、苦手なことがあるということは、その裏に別の得意なことがあるということ。簡単に諦めてしまうのはもったいないね。

また、理屈ではない“本能”も人間には大切だよ。オランダの哲学者、バールーフ・デ・スピノザは「人間は感情の生き物」と言っているよ。自分にどんな役割があるのかを自分で考えることが幸せだと主張したんだ。

頭で考えるだけではなく、楽しい、嬉しい、といった気持ちも大切にしよう。そして自分が「これだ!」と感じたことがあれば、その本能を信じて諦めずに頑張ってほしい。

おすすめの本より⓱

Q:どうして勉強しなければいけないの?

A:勉強をするとこれからの人生の選択肢が広がるからだよ

解説:「知は力なり」

イギリスで最も有名な哲学者のフランシス・ベーコンは「知は力なり」と言い表しているよ。勉強した知識は自分の力になるんだ。この力があればあるほど、人生の選択肢が増えて、大人になった時に役に立つものなんだ。ゲー厶も手持ちの武器や技が多い方が強いよね。現実も同じで、知識が増えると、人生の選択肢も増え、自分の生き方を自由に選べるようになる。

ベーコンは、正しい知識を身につけるには、経験することが重要だと考えていたんだ。勉強は机の上だけでするものではないと考えた。外に出ていろいろなものを見たり聞いたり、経験することもとても大切な勉強だよ。これを「経験論」と言うよ。

いろいろなことを知っている人を「おもしろい人だな」と感じるよね。今の勉強が役に立つかわからないかもしれないけど、ぜひたくさんの知識を持つ、未来のある人になってほしい。

おすすめの本より⑯

Q:悪いことをしている人には注意したほうがいい?
A:それは悪いことだと気づかせてあげることの方が大切だよ
解説:「鈍感力」
もし悪いことをしている人を見つけたら、注意をした方がいいね。でも、もっと大切なことがあるんだ。それは、悪いことだと気づかせてあげることだよ。 悪いことをしていると気づいていない人には、悪いことだと教えることが必要なんだ。
たとえば君が公園に入っていけないエリアに、知らずに入ってしまったとする。それを頭ごなしに怒られても、なんで怒られているのかわからないよね。
また、注意する人には、「嫌われる覚悟」も必要なんだ。逆ギレや逆恨みをされる可能性もあるからね。小説家で整形外科医でもあった渡辺淳一氏は「鈍感力」という本で、人には鈍感になる力が必要だと言ったよ。たとえ嫌われても鈍感力で「悪いことは悪い」としっかりと指摘してあげることが、結果的には相手のためにもなるからね。

算数授業の授業研究会

 5年生の算数研究授業について、放課後に授業研究会を行いました。円周の長さと直径の関係を学ぶ授業です。授業は用語(円周、直径など)を確認して、子どもたちのつぶやきを拾いながら調べることができるよう、事前の掲示資料や作業資料の準備など工夫されたものです。グループ毎に児童や教師のよかった点、改善点を協議して、全体で共有しました。子どもたちにとって、「わかった」「できた」など喜びを感じる授業で、よりよい授業実践のため、頑張って顔晴っていたスタッフです。誇りに思います。