日誌

校長室だより

PISA調査(読解力)からPart3

 小学校低学年の「国語力や意味がわかって読める(読解力)」ために留意することを紹介します。学校や家庭でのかかわりや援助などについてお伝えします。
(低学年)
1.読めても、書くことが難しい子は多い。話すことと異なり、文字(書記言語)は、人類最大の「発明」である。書くことを身につけるのは自然なことではない。小学校1年生の夏休みまでに多くの子が五十音を書けるようになるのだから人間はすごい。
 長く書くことが苦痛にならない持ち方で鉛筆(2BかB)を持ち、マスの中におさまるように丁寧に字が書けているか、見守ってほしい。特に「ば、び・・」などの濁点、「ぱ、ぴ・・」などの半濁点、「きゃ、きゅ・・」などの拗音、「きって、きっと」などの促音、「おかあさん、おにいさん」などの長音、「コーヒー」などの長音符につまずく子(特に男子)は多い。学校ではMIMという特殊音節や語の区切りについて月に1回確認しています。この時期の発達は分散が極めて大きいので、焦らず、諦めずにほどよい距離で見守り、手助ける必要がある。個別学習教室や通級教室の利用も必要で、叱りつけたりドリルをさせすぎたりすると、勉強への苦手意識につながったり自己肯定感が下がるので気をつけたい。
2.「バッタがはねた」とか「カラスが電線にとまった」など、主語と動詞と目的語を使って見たことを短い文で説明できるとよい。これらに形容詞や修飾節をつけられるようになっていくと中学年でスムーズに移行できる。家庭環境の差や幼児期に多様な大人に触れているかで差が生じやすい時期なので、「何がどうした?」遊びなどを通じて、文の基本構造を理解したり、語彙を増やしたりする機会を十分与えたい。

8日 自分は大切な存在!

8日の魔法の日めくりメッセージです。

自分は大切な存在! ~手洗いうがいは大切だよ~

手洗い・うがいを通して、
自分の体を大切にする習慣を身に付けましょう。
手を洗うとは、表裏、爪の間まで気を付けること。
うがいは、喉の奥の見えない汚れを取ること。
見えていることだけにとらわれないで、
自分を大切にしましょう。

すぐに結果が見えないことでも習慣化することで、
自分というものは、外見だけでなく、
”中身も大切なんだ”と分かります。


自分を大切に出来ているようになると、
他の人・ものも大切にする事が出来るようになりますよ。


 歯の治療はお済ですか。治療中の子どもたちもいることかと思いますが、適切に処置することは、自分を大切にすることの一つです。ぜひ、早期の機会に治療をお願いします。

PISA調査(読解力)からPart2

 小学生の子どもたちに国語力や読解力をつけることが必要です。その根底には、幼児期から育んでいくことが必須になっています。あらためて、「AIに負けない子どもを育てる(新井紀子著)」を紹介します。

(幼児期)
1.身近な大人同士の長い会話を聞く機会を増やすこと。特に多様な年代の大人同士の会話を聞く機会があるとよい。
2.身近な大人が絵本を開いて、繰り返し読み聞かせをしてあげてほしい。幼児にとっては繰り返しが楽しい。
3.信頼できる大人に、自分は守られている、という実感を育てること。
4.社会(文字、数、貨幣、移動手段、調理など)に関心を持つようになったら、ごっこ遊びができる環境を作ったり、広告や駅名を読んでやったり、貨幣で何かを買ったり、簡単な調理を一緒にしたりする機会を増やしてあげたい。
5.日々の生活の中で、子どもが身近な小さな自然に接する時間を取ること。子どもが十分満足するまで、そのことをじっくり観察したり感じたりする時間を取ってあげたい。
6.子どもが自分の関心に集中できる時間を十分確保すること。タブレットなどによる映像でなく、具体物を使った活動ができるようにすること。
7.同世代の子どもたちと、十分に接する機会が確保されること。また、少し年上の子どもたちがすることを真似たり、憧れたりする機会が確保されること。

PISA調査(読解力)から

 12月3日(火)に「国際学習到達度調査(PISA)」の結果が公表されました。4日(水)の新聞に掲載されたのはご存じかと思います。見出しを見ると、「日本「読解力」急落15位」、「理数系上位維持」、「長文読み書き減 要因か」、「情報探し出す 苦手」、「本・新聞読む生徒 高得点」、「小中高 討論・発表重視へ」、「読解力 転落ショック」、「SNS世代 読むより反応」などがありました。
 日本の読解力が急落したのは、「子どもたちの言語環境が急激に変わり、読書などで長文に触れる機会が減った」ことを文部科学省の担当者は述べています。子どもたちの言語環境が急激に変化したことは、スマホやSNSといった環境の変化があげられます。「この公園には滑り台をする」という文章が予備校で提出された要約文だそうです。主語や述語が不明確で意味が通じない文や、すべてに「、」をつなげ、1文で書く高校生もいるとのこと。この原因の1つにSNSの普及があると言われています。スマートフォンを使って、短文でのやりとりできるラインは、単語や略語だけの「話し言葉」で通じてしまいます。また、そのときの気分を「スタンプ」を使えば、感情を言葉にする必要もありません。このように、「正しく書かなくてもいい」環境も生まれたことが、言葉の乱れにもつながっているようです。
 また、本の種類にかかわらず、本を読む頻度は、2009年と比較して減少傾向にあります。読書を肯定的にとらえる生徒や本を読む頻度が高い生徒の方が、読解力の得点が高いという結果も出ています。中でも、フィ クション、ノンフィクション、新聞をよく読む生徒の読解力の得点が高くなっています。

AIに負けない子どもを育てるためにPart13

⑦-2具体例同定(理数)の問題(普通)
以下の文を読みなさい。

 3つの文字abcを用いた文字列で、次の(1)と(2)を満たすものを考える。
 (1)最初の文字はaである。(2)同じ文字が2つ以上続くことはない。

上記の文の(1)と(2)を満たす文字列を選択肢の中からすべて選びなさい。

① abcba  ② abbca   ③ bcacb   ④ abcde

 正解は、①になります。この具体例同定能力が十分に伸びていない状態で中学校に入学すると、中学校の学習につまずきやすくなりますと言われています。例えば、偶数の定義を学んだ6年生でも半数の子どもたちは読めません。「2,4,6,8、・・・のような整数を偶数といっても、-110はどうか、0はどうか、という判断できません。「2で割り切れる整数を偶数という」とか、「2の倍数であるような整数を偶数という」という定義を使わないと、正確に伝わりません。