日誌

2020年8月の記事一覧

国語がよくわかっていないことを考える②

2 音読がなぜそんなに苦手なの?

 学校では今、国語の授業中に、子どもたちに音読をさせる時間を充分にとってあげられないのが現状です。指導カリキュラムでは、「話す・聞く・書く」ことが重視されているために、「読む」ことに関しては家庭学習で補っていただけるよう、音読の宿題を出すことが以前よりも多くなっています。「読むのが下手」「つっかえてばかりで、聞いていてもどんな内容なのかわからない」ということも聞かれます。

 大人には簡単に思えるかもしれませんが、今まで自分で声に出して読んだ経験のない子どもにとって、音読は相当な難題に感じられます。特に低学年の子どもは、文字を習い始めてから、それほど時間が経っていません。習いたての文字を一つずつ目で追うことも大変な作業です。流れるような音読ができるようになるまでには時間がかかりますし、書かれている内容を理解しながら読むなんて、すぐにできることではありません。たどたどしい音読でも、子どもは一生懸命取り組んでいるはずです。それを「だめだ」「下手だ」と言われてしまうと、音読することが辛くなり、国語嫌いに発展してしまう恐れもあります。

 例年、授業参観などで、ほかの子どもがつっかえることなくスラスラと読んでいるのを目の当たりすると、焦ってしまう保護者の方もおられます。しかし、子どもの成長は一人ひとり違って当たり前ですし、得意不得意や興味の対象もそれぞれです。国語の教科書に載っている内容には興味を持たずいつも上の空なのに、自分の好きな昆虫に関する本なら、難しい生態の説明文をスラスラ読んでしまう子どももいます。音読の練習は、興味のあるジャンルの読み物から始めてみるといいでしょう。

 なぜうまく読むことができないのか、その原因を見つけてあげるのが大人の役目だと思います。文字を追うのが面倒くさい、つっかえたらお母さんに怒られたというケースもあります。登場人物の一人が嫌いだから、読んでいると悲しくなるからという理由で、声に出して読みたくないという子どももいました。どんなケースであれ、子どもの思いをすくいあげることが一番大切です。

 

 音読が好きになるためのヒント

 音読の目的は、声に出しながら頭の中で情景を思い浮かべ、そのお話がどんな内容なのかを読み取れるようにすることです。内容がわかっていれば、スムーズに音読ができるのです。つまり音読によって、子どもがどのくらい内容を理解しているかどうかがある程度わかります。ご家庭でもしっかりと耳を傾けてほしいと思います。

(1)文字の塊(単語)として認識させる

 音読の基本ポイントは、大きな声で読めるか、そして文字ではなく単語としての意味を分かっているかの2点です。初めから、全体の意味を理解するといった高度なレベルを子どもに求めないようにしましょう。

 たとえば、「わ・た・し・の…」のように、もし1音1音区切りながら読んでいるとしたら、「わたしの…」という塊であることと、その意味を教えてあげてください。それでもつっかえるようなら、保護者の方が初めに声に出して読んでみて、その後に真似をさせてもよいでしょう。

(2)意味のある1文として意識させる

 新出漢字の数は年々増えていきます。漢字がたくさん混じった文章を読んでいくわけですから、音読の苦手な子どもにとっては至難の業。まずは、1つの文を休みなく読ませることから始めましょう。

 1文を読み終わったらお母さんの確認と感想を伝えます。例えば、「ちいちゃんは空を見上げました。」と読んだら、「へぇ、ちいちゃんは空を見上げたのね。どんな気持ちだったのかなぁ」と。自分が読んだ文章には「意味がある」と意識することで話のイメージも広がり、興味も深まってくるでしょう。

(3)内容の面白さに気づかせる

 音読を宿題に出すと、子どもの反応もさまざまですが、音読を聞いて確認のハンコを押すお母さんの反応もさまざまでしょう。お母さんが子どもの音読を聞くのを楽しみにしていると、子どもは嬉しくなり、どんどん上手になります。話の内容にも興味を持つようになり、感想を言い合えるレベルにまで発展することもあります。

 もしもお母さんが面倒に思ってしまえば、子どもも面倒くさがるのも当然です。聞き終わった後の感想を伝えられるよう、子どもの音読は話の内容にも興味を持って聞いてあげてください。

30日 チャレンジ精神!

30日の魔法の日めくりメッセージです。

チャレンジ精神! ~初めてのことにチャレンジしてみよう!~

やってみよう!は、どこから生まれるのでしょうか?
「日めくりメッセージ」をめくりはじめ、
30日が経ちました。

教えること、伝えること、育むこと、与えること・・・

安心感、自信、勇気・・・

素敵な自分
自分を理解してくれる人。
認められ、受け入れてもらえ、環境がバッチリ整えば
子どもは巣立っていけます。
すぐでもなくて、あせらず、ゆっくり見守れるあなた、
子どもの力を信じてお任せ出来るあなたがいますか?

 2学期3週目を迎えた日曜日です。新型コロナウイルス感染防止のため、新しい生活様式定着への挑戦が求められています。ストレスを抱えているかもしれませんが、ウィズコロナ時代です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。英訳すると、「all one ́s power」「challenge」「thank you」になります。その根底には、見守って理解してくれる人、認めてくれる人が必要になります。家庭で地域で学校でみんなで育んでいきましょう。ご協力をお願いします。

国語がよくわかっていないことを考える①

1 汚いノートでちゃんと勉強できるの?

 通信票(1学期分)を先週末にお渡ししました。2学期の学習が始まったばかりですので、今週は「国語がよくわかっていないことを考える」と題して考えていきたいと思います。
 子どもが使っているノートを時々チェックして、「落書きばかりして、ちゃんと授業をまじめに聞いているのかしら」「ゴチャゴチャして見づらい。こんなノートで復習できない」と、見た目の悪さに嘆いている保護者の方が、多いのではないでしょうか。

 ノートが汚いという場合、2つのパターンが考えられます。1つは文字通り、字が乱雑だったり、落書きが多かったりするノート。特に、下学年の女子の一部や男子の多くに見られます。落書きするのは、授業についていけず、終了の時間をもてあましている証拠です。落書きしたことをとがめるのではなく、勉強の理解度をチェックするのが先決です。また、字のチェックが悪い、字のバランスが悪いのであれば、指先の器用さや見たことと指先の動きの問題ですから、三角鉛筆やグリップを使っての練習によって改善できます。指先の発達は学年が進むにつれて身についていきます。1年生では女子に比べて男子は約2年程度未熟なので、差があるように思われてしまいがちです。

 もう1つは、ページ内のあちこちに記述が散らばっている、書き込みが重なっている、ページを飛ばすといった、記述に統一性のないノートです。せっかく授業中に一生懸命に書いたというのに、復習するときに役に立たなくなってしまいます。もちろん、先生が黒板に板書する際に、子どもたちが書き取りしやすいような工夫を凝らす必要もあるのも事実です。「書くスピードが速すぎて追いつかない」「箇条書きにしてくれると書き写しやすい」という声を耳にしたこともあります。今後の学校での課題ですので、留意していきます。

 ご家庭では、見た目の汚さを批判するのではなく、子どものノートが「どんなふうに汚いのか」を、まず見極めてください。前者なら見やすいノートにするヒントの(1)を、後者なら(2)や(3)の対策を講じることで改善されます。いずれにしても「ノートをいったい何のためにとっているのか」を、子どもにしっかり理解させ、後から見直すときにわかりやすいノート、復習する際に役立つノート作りを目指していきましょう。

 

見やすいノートにするためのヒント

(1)文字の正しいカタチを身につける

 習字を習っている子どもの字がきれいなのは、お手本の正しいカタチをしっかり見ているからです。そして筆先に注意を集中させて、できるだけ同じように書こうとするからです。正しいカタチを知らなければ、正しい文字など書けません。

 実際に字の練習をするときは、鉛筆が正しく持っているか、握る力が強すぎないか、肩に力が入っていないかなどをチェックして、リラックスして書くように助言してあげてください。正しい文字をなぞっていくなぞり書きを、繰り返していくのも効果的です。

 鉛筆を正しく持てない場合、三角形の鉛筆や持ち方のグリップを使うこともお勧めします。

(2)文字の持つパワーを教える

 一見すると、落書きのようにしか見えないノートもあります。これは、ノートに記録することの意味を自覚していない場合があります。ノートをとることは、未来の自分に伝えるという重要な意味があり、文字にはそれくらいの力があることを教えましょう。

 交換ノートをしたり、誰かに宛てて手紙を書いたりすることを勧めてみるのも一案です。こうしたやり取りを通して、「読みやすい文字を使わなければ、相手にきちんと思いを届けることはできないんだ」ということに気づくきっかけになります。

(3)文字を使った手作り作品に挑戦する

 家族を巻き込んで、「家族新聞」の発行をするのがお勧めです。家族それぞれの思い思いのテーマで、1つのエリアを担当するというものです。初めは文字の判読するのも難しかった子どもの記事が、発行を重ねるごとに整然とした読み応えのある記事に変化します。

 これは、人の目に触れるものだということを意識した結果です。お話好きな子どもなら、一緒に絵本を作るのもいいでしょう。読み手を意識することでやりがいを感じ、それがレベルアップにつながっていきます。

29日 喜び

29日の魔法の日めくりメッセージです。

喜び ~今日1つ、自分も相手も喜べることをしようね~

喜べる行いとは、
どんなことか考えてみましょう。

相手が笑顔になれること。
私も笑顔になれること。
自分で自分を褒めることが出来ること。
その行いで晴れ晴れとした気持ちになれること。
自信を持って出来ること。

自分に自信が持てると、責任感が育まれます。
どんな小さなことでも褒めて認めてあげましょう。
小さなことに気付き喜べることも素敵なことですね。

 2学期2週が終わり、残暑の厳しい毎日です。昨日、1学期分の通信票を子どもたちに手渡ししました。2学期の頑張りを期待しているところです。子どもたちには今やるべきことに全力で取り組むことをお願いしています。一日一善と言われていますが、小さなことでもその行為に気付き、褒めて認めることですね。小さな気付きの積み重ねが子どもも大人も良い成長につながるようです。過程の頑張りを褒めて認めていきましょう。

28日 子どもからのメッセージを受け取る

28日の魔法の日めくりメッセージです。

どもからのメッセージを受け取る ~背筋を伸ばそう!ビシッといこう!~

背中が丸くなっているということは、
何かのメッセージです。
「背筋を伸ばしなさい」という言葉掛けだけでなく、
どうして、背筋が伸ばせないのかを
見ようとする姿勢を持ちましょう。
背中が丸まっていると呼吸も小さくなり、
行動力も小さくなります。
背筋がいつも伸びていると、目線が上向きになり、
自然にやる気が湧いてきます。

子どもがいつも背筋を伸ばせるように、
私達が子どもからのメッセージを受け取れるようになりましょう!


 2学期、10日目です。週末の金曜日。新型コロナウイルス感染症防止のため、ストレスの多い日々かと思います。保護者の皆様もストレスがあるように、子どもたちもありますので、メッセージを受け止めてください。子どものメッセージを受け取るために、ノンバーバル(非言語的)なところが大切になります。しぐさや姿勢、表情、視線など、子どもたちの家庭での様子を確認しながら、子どもたちの話を聞いてあげてください。そのことによって、互いの気づきが生まれます。頑張って、顔晴っていきましょう。

27日 「見えないこと」こそ意味がある

27日の魔法の日めくりメッセージです。

「見えないこと」こそ意味がある ~お友達の素敵なところを3つ見つけよう~

人はすぐ嫌なところに目が向くことが多いですが、
子どもの間に、人や、物事に対して
素敵なところを見つける習慣をつけていると、
いつもプラス思考になることが出来ます。
「人には必ず素敵なところがある!」
表面だけでなく、中味を見つけられることは、
人として誇りになる宝物です。

見えないことこそ、
大きな真実が隠れていることを伝えましょう。


 2学期、9日目です。新型コロナウイルス感染予防に努めていただき、ありがとうございます。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!子どもの中で良いところや素敵なところ、頑張りを見ようとする、見つけようとすると、人のよさに気付きます。プラス思考にすることです。プラス思考をしないと成長には絶対つながりません。プラスの言葉を言う子どもと大人は必ずよい方向に成長すると言われています。子どもの頑張り、顔晴り(笑顔で晴れやかな姿)をたくさん見ることができるよう支援していきましょう。

26日 笑顔は元気の発信源!

26日の魔法の日めくりメッセージです。

笑顔は元気の発信源! ~一日、にこにこ笑顔~

怖い顔・沈んだ顔はマイナスエネルギーを発信します。

笑顔はプラスのエネルギーを発信しますので、
心も活き活きと元気になります。
顔は、いつも周りから見られていますので、
笑顔を通して周りに元気を発信し、
幸せにする凄い力がありますよ!


今日は一日、笑顔全開でいきましょう!

 2学期、8日目です。週の中日です。家庭において元気な挨拶で始まっていますか?笑顔や笑い声があると、プラスのエネルギーを周りにも発信できます。大人の笑顔が子どもの笑顔になり、子どもの笑顔が大人の笑顔になります。子どもも大人も笑顔でいきましょう!口にストローをくわえていると唇はとがったものになります。一方、口にストローを横にしてくわえると口角があがって笑顔になります。

25日 限りなく我を0に近づける

25日の魔法の日めくりメッセージです。

限りなく我を0に近づける ~まず、「はい」~

今日一日は、まず、「はい」と返事をしてみましょう!
繰り返して21回「はい」と
言えるようになってきた頃には、
素直に行動出来るようになりますよ。

「でも・・・」「だって・・・」と、
考えてばかりいると自分の前に見えない壁が出来、
物事が進まなくなってしまいます。

「はい」は、我と壁を取る練習ですよ!


 2学期、7日目です。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!「はい」の返事は、素直に考えて行動することができることにつながります。言い訳を言うことは、やる前からできないことにつながります。人の脳は「声に出して言ったことにだまされる」と言われています。「もうだめだ」、「できない」と言っていると絶対にできません。「大丈夫」、「できる」と言う言葉にだまされて出来るようになるのです。プラスの言葉を言うのはそのためです。

24日 自分に出来ること・・・

24日の魔法の日めくりメッセージです。

自分に出来ること・・・ ~使わない電気は消そうね~

自分の行動が
周りに影響力を与えていて、地球とつながっている。

コツコツと続けることによって大きな力になり、
宇宙ともつながっている。

エコ活動で周りにも
目を向けることが出来るようになります。

そして、つながりの中に自分の存在意義を
認められるようになりますよ!


 2学期、6日目です。「部屋にだれもいないときに電気を消すのはなぜなのか?」と質問したとき、お子さんはどのようなことを答えるでしょうか?理由が答えられたら、次に行動に移すことができるかです。毎日の生活の中で、家の手伝いをすることや、食事、洗濯、掃除、健康管理を一緒に行うなどを続けてできたということがあってほしいものです。頑張って、顔晴って子どもたち!

23日 情緒豊かに

23日の魔法の日めくりメッセージです。

情緒豊かに ~旬のものを食べようね!~

日本には、四季があります。
四季を通して、情緒を感じることが出来ます。
大地の恵み、季節に必要なエネルギーを教えてくれ、
情感が得られるのです。

自然が与えてくれるエネルギーを感じ取れる様に
食べ物の旬を味わいましょう!

 2学期、最初の日曜日です。引田下沢の生き物観察会の日です。ストレスの解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に夏の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に夏の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。

22日 ナンバーワンよりオンリーワン

22日の魔法の日めくりメッセージです。

ナンバーワンよりオンリーワン ~自分の好きなところを3つ見つけよう!~

自分のことをもっと、好きになりましょう!
沢山、素敵なところがありますよ。
親子で素敵なところを
見つけ合いっこしましょう。
素敵なところを発見することに意味があります。
苦手なことを直そうと思うより
素敵な所を深めましょう。

自分を好きになると自信が持て、
もっと可能性が広がり、もっと素敵になりますよ。


 2学期第1週目の土曜日です。新型コロナウイルス感染症によるストレスに適応できるようなってきましたか?!親子で過ごす時間が長くなると、子どもたちの素敵なこと(よさや頑張っていること等)を当たり前と思わずに見つめ直すことが求められています。お子さんの素敵なことをいくつあげることができるでしょうか?苦手なことや課題となるところは見つかりやすいものです。マイナスな言葉がけでは子どもも大人もよくありません。子どものやる気や自信を育むためにも、頑張りの過程をほめたり、認めたりして伸ばしてください。プラスの言葉をかけてください。

21日 会話は子育てのキーワード

21日の魔法の日めくりメッセージです。

会話は子育てのキーワード ~ゆったり、お喋り、楽しもう!~

お喋りは楽しいものです。
その中で、子どもの事をもっと深く知る、
親の事をもっと知ってもらう。
楽しい会話の中で、認め合う関係、
喜びも悲しみも共有できる関係、
相談し合う関係が作れます。

毎日が忙しい日々。
すこし、ゆったり、のんびりと会話を楽しみましょう。

 2学期、5日目です。例年ですと今日から夏休みですが、連日の猛暑の中で子どもたちは登校して頑張って顔晴っています。話を聴いてもらえたという安心感がよりよい関係性を築きます。一緒にお風呂の中での会話はゆったりした中で楽しむことができます。会話の中で大切にしたい言葉は、「ありがとう」と「うれしい」などです。「〇〇のお手伝いをしてくれて、ありがとう!」「お母さんはうれしかったよ!」「お父さんは〇〇したんだって聞いたよ。ありがとう!」子どもにエネルギーを与える言葉です。

20日 すべては一つ

20日の魔法の日めくりメッセージです。

すべては一つ ~トイレへ行ったら①流そう②ふたを閉めよう③手を洗おう~

複数のマナーを守ることが出来るようになると、
あらゆることは繋がっていて、
すべては一つだと分かるようになります。

今日は、20日目、
少し高度なことにチャレンジしてみましょう!


 2学期、4日目です。マスクをしてのあいさつですので、難しいとは思いますが、元気なあいさつでエネルギーをもらうことができます。ご家庭内でのあいさつはできていますか?起きてきてお家の方からあいさつをするのか?子どもからするのか?あいさつができる子は、向社会性があると言えます。あいさつを元気よくできる子は外向的志向があり、心が安定していると思います。学習に向き合う力を持っています。登校時に遠くから元気なあいさつをもらうと、1日の元気をいただきます。家庭や地域においても、元気なあいさつができるように励ましてください。あいさつはすべての活動のエネルギーです。あいさつができる子を育んでいきましょう。

19日 ものには役割がある

19日の魔法の日めくりメッセージです。

ものには役割がある ~ものを大切にしよう~

「ものを大切にする」のは、
それぞれの役割を知ることです。
ものは、必要だから存在するのです。
それを壊れたから捨てる、
すぐに新しいものと取り換えるのではなく、
絵本やおもちゃをどうやって直すか考えたり、
工夫して新しい使い道を生み出していきましょう。


 2学期3日目です。ものを大切にする人は、人を大切にすると言われています。ものを大切にする子どもを育んでいきましょう。ものを大切にするコツはものに名前を付けることです。私も初めて買った車のナンバーが「8」だったので、8番ブーと言ってたことを思い出します。また、1年生の担任をしたことが1度だけあるのですが、教え子の中に物を大事する子がいました。その子には頑張ったので本をプレゼントしました。その子は今、作家になっています。ものに愛着を感じることが人やものを大切にすることにつながります。

18日 その「言葉」で伝わりますか?

18日の魔法の日めくりメッセージです。

その「言葉」で伝わりますか? ~みんなの口からきれいなお花~

「言葉」は、自分の意識そのもので、
意思を伝えるためにあります。
傷つける「言葉」は、とげのある意識が、
嬉しくなる「言葉」は、やさしい意識が働いています。
伝えたい事は伝えるためには、
どんな「言葉」で表現しましょうか?
「言葉」は生きています。
私達から出てくるものは、
全て、意味があり役割があります。
私達大人が、お手本となり、お花が飛び出すような、
楽しくて、嬉しくなるような素敵な「言葉」をつかいましょう!


 2学期2日目です。家族の中での言葉はどのように使われていますか?日本では、昔から言葉は言霊と言われています。どのような言葉をつかうかが大切になりますが、プラスの言葉をつかってほしいと思います。悪口やからかう言葉、人が気になる言葉などのマイナスの言葉を使っていると、言われている人が当然嫌な気持ちになります。それだけでなく、言っている人もマイナスの影響が出てきます。一緒に生活するためには相手を思う気持ちを尊重することですね。国語で物語教材を学ぶことは、登場人物の気持ちを想像し、気持ちをつくることの積み重ねによって学んでいきます。夏目漱石の「こころ」の中で、気持ちではなく、心持ちという言葉を使っています。辞書では「心の持ち方。心がけ。気だて。感じていることや思っていること。」と記されています。

17日 「ほこり」の持てる私になる

17日の魔法の日めくりメッセージです。

「ほこり」の持てる私になる ~落ちているゴミを拾いましょう!~

人の役に立つことを、
誰も見ていなくとも勇気を持って、
恥ずかしがらずに、堂々と行動に移す。
自分の意思を貫く。
習慣づくことによって、
自尊心が芽生え、自分に自信が持て、
何でも、「やってみよう」と挑戦できるようになりますよ。
親子で、まず出来ることからやってみましょう。


 今日から2学期です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。そのためのベースや原動力になるのは、やる気や自尊心、自信などです。ほめて、認めて、励ましていくことが大切です。情緒的サポートといわれており、ほめるポイントは、結果や能力でなく過程です。過程での頑張りをほめてみてください。小学生のうちに自分のために、みんなのために役立つことができるように育みましょう。例えば、「なぜ、石けんを使って手洗いをするのか?」を子どもと考えたり、調べたりすることもおもしろいのではないでしょうか。親水性と疎水性という、水に付きやすい性質と水をはじきやすい性質、「水と油」とよく言いますが、それをうまくつなげるのが石けんの役割です。界面活性剤という石けんの役割によって、菌が落ちることになります。今だからできることを一緒に考えたり、調べたりして、子どものやる気や自信などを育んでみてください。

子どものつまずきを考える⑯ どうしてそんなに喧嘩っぱやいの?

16 どうしてそんなに喧嘩っぱやいの?
 低学年の子どもは、自分の周りにいるクラスメートのことがとても気になるものです。相手のことをよく知らなくても「どんな子なんだろう」「どんな遊びをしているんだろう」と、常に関心を持って見ているのです。ところが、このくらい年代では、人の気持ちを考えながら行動をするとか、クラスメートとして接するにはどういう言葉遣いがふさわしいか、といった複雑なことを考えるまでには至りません。
 ですから、心の赴くままに思ったことを口にしてしまいます。その結果、相手の機嫌を損ねてしまうこともあります。自分の思いを表現する方法がわからなくても、頭の中が混乱状態に陥ると、つい手を出してしまったり、威嚇して相手を怖がらせたりすることもあります。相手もまた幼い子どもですから、さまざまな行き違いや争いごとが起こってしまうのは仕方のないことです。
 ただし、子ども同士の喧嘩をしたからといって、そのことを深刻に悩むことはないと思うのです。怪我をさせたり、度の過ぎた暴言を吐いたりすることは、即刻注意しなければなりませんが、ただの口喧嘩程度であれば、静観してもいいくらいです。大人の喧嘩は、原因も内容も複雑な場合が多いのですが、子どもの喧嘩は本質的に違います。その場で思いついたことを、ただぶつけ合っているだけです。手段としては決して褒められることではありませんが、本音をぶつけ合えるほどの間柄になったことは、むしろ評価してあげてもいいくらいだと思います。喧嘩した事実を責めないようにしましょう。どちらが悪いのかを裁くようなこともしないでください。大人が注意を払わなくてはならないのは、実は喧嘩の後です。

 喧嘩した相手と、その後仲直りはできたでしょうか?もしできているのなら、そのことをたくさん褒めてあげてください。自分で起こしてしまった問題を、自分の力で解決したのですから、それは大きな大きな成長です。喧嘩しても仲直りができる相手というのは、その後本人にとってもかけがえのない存在になることが多いものです。もし、喧嘩の後に仲直りができなかったとしても、そこに大人が口をはさむ必要はありません。その相手とは気が合わなかっただけなのでしょう。仲直りのできない相手とは、今後おそらく喧嘩になることもないはずです。子どもが「仲直りしたいのにどうしたらいいのかわからない」と訴えてきたのなら、そこで初めて大人の出番です。興奮が落ち着くのを待ってから、子どもの辛い気持ちを共有してあげてください。子どもが、喧嘩の原因や経過、結果を教えてくれても、そこには口をはさまないようにしましょう。ただ黙ってうなずいてあげれば充分です。

 仲直りできるということは、コミュニケーション能力が高いということでもあります。どんなにたくさんの言葉を並べても、そこに気持ちがこもっていなければ、相手の心には届きません。まだ言葉遣いも上手ではない小学生が、相手の怒りを鎮めるという難度の高いコミュニケーションをやってのけたのです。喧嘩の是非はとりあえず棚にあげて、思い切り褒めてあげましょう。


16日 食事のマナーを伝えましょう

16日の魔法の日めくりメッセージです。

食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~

「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。

お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。

一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。


 夏休み最終日です。明日からは給食の日々になりますが、人の食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。

子どものつまずきを考える⑮ みんなと仲良くできないの?

15 好き嫌いせずに仲良くできないの?

 大人だって、「好き」と「嫌い」はあるのです。しかし大人は、その感情をストレートに表してしまうと、トラブルを引き起こしたり、人から反感を買ったりするという壁にぶつかってしまうことを知っているので、上手にカモフラージュしていけるだけなのです。それができるのも、これまでに、良いことも悪いことも含めて、多くの経験をしてきたからではないでしょうか?「嫌い」の感情を表すと、相手に不快な思いをさせてしまいます。するとどんな反撃があるかわかりません。だから自分の感情を抑え、自分の身を守るほうを選択することがあるわけです。一方、本来ならばポジティブな感情である「好き」も、あまりあからさまに出さないようにしようとすることがあります。自分は「好き」と思っても、相手が同じくらい「好き」だと思ってくれないと、どこかプライドに触れるからです。この場合は、自分のプライドを守るために、感情を抑えるのです。
 このように、相手の気持ちを考えて自分の振る舞い方を変えたり、取り繕ったりすることを心理学では「展示ルール」と言います。幼児期まではこのルールを使うことができません。少しずつ理解できるようになるのが幼児期の終わりから児童期にかけてですが、低学年のうちはまだ上手に使えるまでには至りません。好き嫌いが、行動にも表情にも表れてしまいます。ただ、自分の感情をはっきりと表現できるのは悪いことではないと思います。むしろ、嫌いだと思っているのにそれを表現することもできず、自分の感情を押し殺してしまうことのほうが問題なのではないでしょうか。

 子どもは未知のものが苦手です。それを「嫌い」と認識して、自分から遠ざけようとするのは、自分を守るためにも必要なことなのです。知らない人を見れば「危険」と思って近づきません。「それでは、新しいことには挑戦できなくなってしまう」と思われるかもしれませんが、安心してください。「嫌い」と表現するくらいですから、実は興味を持っています。ですから、距離をとりながらも遠目からはしっかり観察しています。そして「そんなに嫌いでもないかもしれない」と思えれば少しずつ近づいていき、「いいかもしれない」と認めたときに、「好き」の感情が生まれてくるのです。

 学年が進むにつれて「展示ルール」の使い方もだんだん上手になっていきます。特に女子の場合は、かなり早い時期から使いこなせるようになります。隣の子が「気が合いそうもないな」と感じてもあからさまに不機嫌な表情は見せません。ましてや「あなたなんて嫌い」などとは言わないでしょう。「これからも宜しく。仲良くしてね」と言うはずです。言葉に出さないまでも、笑顔や会釈でその気持ちを伝えてくるでしょう。なぜ、自分の気持ちに反した行動を起こすのでしょうか。それは、学校生活を平穏に楽しく過ごしたいからです。こちらが好意を示せば、相手も同じように応じてくれるものです。こうした知恵を働かせながら、子どもたちは上手に自分の気持ちをコントロールして、いろいろな場面を乗り切っていくのです。

 しかし、高学年になっても、あからさまに好き嫌いを表す場合があります。面と向かって「嫌い」という感情を表すときは、自分に害を与えそうだと判断したときと、または自分に何のメリットもないと判断したときです。通常だと、嫌いだと思ったら適当な距離をとって近づかなければいいのですが、あえて口に出すということは、「嫌われてもいい」という強い気持ちを持って拒否しているのです。ただし、こういうケースでは「いじめ」が潜んでいるかもしれないので、大人が注意して観察し、場合によっては間に入って仲を取り持つ必要があります。

15日 自分を守る、社会のルールを守る

15日、魔法の日めくりメッセージです。

自分を守る、社会のルールを守る ~信号を守ろう!車に気をつけよう!~

子どもが、親と一緒に歩く間に、
自分の身は自分で守ることが出来るよう、
しっかりと交通ルールを教えましょう。

社会のルールである交通ルールを守ることで、
自分も社会の一員であることを
認識できるようになってきます。

まず、大人である私達が社会のルールを守れるように
見本となりましょう。

 夏休み、15日目。残り2日です。新型コロナウイルス感染予防のためには、自分を守ることの大切さを痛感させられます。学校での新しい生活様式が再び始まろうとしています。ルールは何のためにあるのでしょうか。二人以上の生活の中では必ずあります。子どもたちの好きなスポーツにも遊びにもルールがあり、守ることで楽しむことができます。ルールだけでなくマナーも守れる子どもたちを育んでいきましょう。