日誌

2020年8月の記事一覧

17日 「ほこり」の持てる私になる

17日の魔法の日めくりメッセージです。

「ほこり」の持てる私になる ~落ちているゴミを拾いましょう!~

人の役に立つことを、
誰も見ていなくとも勇気を持って、
恥ずかしがらずに、堂々と行動に移す。
自分の意思を貫く。
習慣づくことによって、
自尊心が芽生え、自分に自信が持て、
何でも、「やってみよう」と挑戦できるようになりますよ。
親子で、まず出来ることからやってみましょう。


 今日から2学期です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。そのためのベースや原動力になるのは、やる気や自尊心、自信などです。ほめて、認めて、励ましていくことが大切です。情緒的サポートといわれており、ほめるポイントは、結果や能力でなく過程です。過程での頑張りをほめてみてください。小学生のうちに自分のために、みんなのために役立つことができるように育みましょう。例えば、「なぜ、石けんを使って手洗いをするのか?」を子どもと考えたり、調べたりすることもおもしろいのではないでしょうか。親水性と疎水性という、水に付きやすい性質と水をはじきやすい性質、「水と油」とよく言いますが、それをうまくつなげるのが石けんの役割です。界面活性剤という石けんの役割によって、菌が落ちることになります。今だからできることを一緒に考えたり、調べたりして、子どものやる気や自信などを育んでみてください。

子どものつまずきを考える⑯ どうしてそんなに喧嘩っぱやいの?

16 どうしてそんなに喧嘩っぱやいの?
 低学年の子どもは、自分の周りにいるクラスメートのことがとても気になるものです。相手のことをよく知らなくても「どんな子なんだろう」「どんな遊びをしているんだろう」と、常に関心を持って見ているのです。ところが、このくらい年代では、人の気持ちを考えながら行動をするとか、クラスメートとして接するにはどういう言葉遣いがふさわしいか、といった複雑なことを考えるまでには至りません。
 ですから、心の赴くままに思ったことを口にしてしまいます。その結果、相手の機嫌を損ねてしまうこともあります。自分の思いを表現する方法がわからなくても、頭の中が混乱状態に陥ると、つい手を出してしまったり、威嚇して相手を怖がらせたりすることもあります。相手もまた幼い子どもですから、さまざまな行き違いや争いごとが起こってしまうのは仕方のないことです。
 ただし、子ども同士の喧嘩をしたからといって、そのことを深刻に悩むことはないと思うのです。怪我をさせたり、度の過ぎた暴言を吐いたりすることは、即刻注意しなければなりませんが、ただの口喧嘩程度であれば、静観してもいいくらいです。大人の喧嘩は、原因も内容も複雑な場合が多いのですが、子どもの喧嘩は本質的に違います。その場で思いついたことを、ただぶつけ合っているだけです。手段としては決して褒められることではありませんが、本音をぶつけ合えるほどの間柄になったことは、むしろ評価してあげてもいいくらいだと思います。喧嘩した事実を責めないようにしましょう。どちらが悪いのかを裁くようなこともしないでください。大人が注意を払わなくてはならないのは、実は喧嘩の後です。

 喧嘩した相手と、その後仲直りはできたでしょうか?もしできているのなら、そのことをたくさん褒めてあげてください。自分で起こしてしまった問題を、自分の力で解決したのですから、それは大きな大きな成長です。喧嘩しても仲直りができる相手というのは、その後本人にとってもかけがえのない存在になることが多いものです。もし、喧嘩の後に仲直りができなかったとしても、そこに大人が口をはさむ必要はありません。その相手とは気が合わなかっただけなのでしょう。仲直りのできない相手とは、今後おそらく喧嘩になることもないはずです。子どもが「仲直りしたいのにどうしたらいいのかわからない」と訴えてきたのなら、そこで初めて大人の出番です。興奮が落ち着くのを待ってから、子どもの辛い気持ちを共有してあげてください。子どもが、喧嘩の原因や経過、結果を教えてくれても、そこには口をはさまないようにしましょう。ただ黙ってうなずいてあげれば充分です。

 仲直りできるということは、コミュニケーション能力が高いということでもあります。どんなにたくさんの言葉を並べても、そこに気持ちがこもっていなければ、相手の心には届きません。まだ言葉遣いも上手ではない小学生が、相手の怒りを鎮めるという難度の高いコミュニケーションをやってのけたのです。喧嘩の是非はとりあえず棚にあげて、思い切り褒めてあげましょう。


16日 食事のマナーを伝えましょう

16日の魔法の日めくりメッセージです。

食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~

「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。

お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。

一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。


 夏休み最終日です。明日からは給食の日々になりますが、人の食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。

子どものつまずきを考える⑮ みんなと仲良くできないの?

15 好き嫌いせずに仲良くできないの?

 大人だって、「好き」と「嫌い」はあるのです。しかし大人は、その感情をストレートに表してしまうと、トラブルを引き起こしたり、人から反感を買ったりするという壁にぶつかってしまうことを知っているので、上手にカモフラージュしていけるだけなのです。それができるのも、これまでに、良いことも悪いことも含めて、多くの経験をしてきたからではないでしょうか?「嫌い」の感情を表すと、相手に不快な思いをさせてしまいます。するとどんな反撃があるかわかりません。だから自分の感情を抑え、自分の身を守るほうを選択することがあるわけです。一方、本来ならばポジティブな感情である「好き」も、あまりあからさまに出さないようにしようとすることがあります。自分は「好き」と思っても、相手が同じくらい「好き」だと思ってくれないと、どこかプライドに触れるからです。この場合は、自分のプライドを守るために、感情を抑えるのです。
 このように、相手の気持ちを考えて自分の振る舞い方を変えたり、取り繕ったりすることを心理学では「展示ルール」と言います。幼児期まではこのルールを使うことができません。少しずつ理解できるようになるのが幼児期の終わりから児童期にかけてですが、低学年のうちはまだ上手に使えるまでには至りません。好き嫌いが、行動にも表情にも表れてしまいます。ただ、自分の感情をはっきりと表現できるのは悪いことではないと思います。むしろ、嫌いだと思っているのにそれを表現することもできず、自分の感情を押し殺してしまうことのほうが問題なのではないでしょうか。

 子どもは未知のものが苦手です。それを「嫌い」と認識して、自分から遠ざけようとするのは、自分を守るためにも必要なことなのです。知らない人を見れば「危険」と思って近づきません。「それでは、新しいことには挑戦できなくなってしまう」と思われるかもしれませんが、安心してください。「嫌い」と表現するくらいですから、実は興味を持っています。ですから、距離をとりながらも遠目からはしっかり観察しています。そして「そんなに嫌いでもないかもしれない」と思えれば少しずつ近づいていき、「いいかもしれない」と認めたときに、「好き」の感情が生まれてくるのです。

 学年が進むにつれて「展示ルール」の使い方もだんだん上手になっていきます。特に女子の場合は、かなり早い時期から使いこなせるようになります。隣の子が「気が合いそうもないな」と感じてもあからさまに不機嫌な表情は見せません。ましてや「あなたなんて嫌い」などとは言わないでしょう。「これからも宜しく。仲良くしてね」と言うはずです。言葉に出さないまでも、笑顔や会釈でその気持ちを伝えてくるでしょう。なぜ、自分の気持ちに反した行動を起こすのでしょうか。それは、学校生活を平穏に楽しく過ごしたいからです。こちらが好意を示せば、相手も同じように応じてくれるものです。こうした知恵を働かせながら、子どもたちは上手に自分の気持ちをコントロールして、いろいろな場面を乗り切っていくのです。

 しかし、高学年になっても、あからさまに好き嫌いを表す場合があります。面と向かって「嫌い」という感情を表すときは、自分に害を与えそうだと判断したときと、または自分に何のメリットもないと判断したときです。通常だと、嫌いだと思ったら適当な距離をとって近づかなければいいのですが、あえて口に出すということは、「嫌われてもいい」という強い気持ちを持って拒否しているのです。ただし、こういうケースでは「いじめ」が潜んでいるかもしれないので、大人が注意して観察し、場合によっては間に入って仲を取り持つ必要があります。

15日 自分を守る、社会のルールを守る

15日、魔法の日めくりメッセージです。

自分を守る、社会のルールを守る ~信号を守ろう!車に気をつけよう!~

子どもが、親と一緒に歩く間に、
自分の身は自分で守ることが出来るよう、
しっかりと交通ルールを教えましょう。

社会のルールである交通ルールを守ることで、
自分も社会の一員であることを
認識できるようになってきます。

まず、大人である私達が社会のルールを守れるように
見本となりましょう。

 夏休み、15日目。残り2日です。新型コロナウイルス感染予防のためには、自分を守ることの大切さを痛感させられます。学校での新しい生活様式が再び始まろうとしています。ルールは何のためにあるのでしょうか。二人以上の生活の中では必ずあります。子どもたちの好きなスポーツにも遊びにもルールがあり、守ることで楽しむことができます。ルールだけでなくマナーも守れる子どもたちを育んでいきましょう。