西小学校のスローガンは、「 全力・挑戦・ありがとう」 です。
2020年8月の記事一覧
子どものつまずきを考える④ 心や体の成長過程に立ちはだかる壁
4 心や体の成長過程に立ちはだかる壁
3,4年生は思春期前期。心も体も急激に発達し、大人への大きな一歩を踏み出す時期です。急激な変化に戸惑い、心と体のバランスを崩してしまうこともあります。大きく成長していく姿が見られる楽しみな時期ですが、その一方、心身共に不安定な状態であることを忘れてはならないのです。
自分の中で起こる変化を受け入れて、上手に自分と付き合っていける子どももいます。しかし中には、感情を上手くコントロールできない子や、相手の気持ちを考えず自分勝手な行動を繰り返す子どももいます。いわゆる困った子どもたちは、もがいているだけです。どうにかして乗り越えようとするのですが、上手くいかない。だから余計に困った行動を起こしてしまう・・・、という悪循環を繰り返してしまいます。
このような子どもに対して、大人ができる最もふさわしい行動は“寄り添うこと”です。子どもと会話するとき、たいていの家庭では、テーブルをはさんで向かい合っている状態だと思います。向かい合うというのは、意思をはっきり伝える場合や、理論的に説明する場合、あるいは議論を戦わせる場合にはふさわしいのですが、そこには緊張感が伴います。
相手の気持ちを理解したい、自分の気持ちを伝えたい、お互いの気持ちを通い合わせたいと思うときには、寄り添うこと、つまりいつまでも手を伸ばせば離れることのできる距離を保ち、並んでいる状態でいることがとても大事なのです。
子どもと一緒に並んで歩く機会を増やすのもとてもよいのです。子どもにとって、何よりの安心感につながります。花を見て「あぁ、きれいね」と話しかけたり、時にはお母さんの悩みを子どもに聞いてもらったりするのもいいかもしれません。意識的に感情を表す言葉を使いながら話しかけていくと、子どものほうも自分の感情を言葉にしようとします。すぐそばに寄り添っているからできることなのです。
また、体の変化をもてあまし、上手くコントロールできない子どももよく目にします。特に、しなやかな動きができない子どもが目につきます。転んだときに体のバランスがとれない、とっさに手でかばえば危険な状況を避けるためにしがんだりジャンプしたりする判断ができないなど。自分の身を守るすべが身についていないのです。これは幼少期から今に至るまで、体を充分に動かしていなかったからなのかもしれません。
最も効果的なのが、走ることです。走って体力をつけることから始まればいいと思います。実際に、「走る」ということを本校でも持久走として取り入れています。子どもの遊びの「鬼ごっこ」もとても効果的です。鬼ごっこには、まわりに目配り気配りしながら、ダッシュしたり、ゆっくり走ったり、いきなりストップしたり・・・と、不規則な動きの連続です。
心と体をバランスよく鍛えるためには、積極的に家でお手伝いをさせてほしいと思います。「お手伝いをさせる時間はない。そんな時間があったら勉強してほしい」と思われるかもしれません。経験豊かな指導者(お父さんやお母さん)から、直接アドバイスをもらいながらの作業ができるので、こんな質の高い学習は他にはありません。料理を手伝いながら旬の野菜を覚えたり、部屋の模様替えを手伝いながら、重いものを持つときの力のバランスを学習したり、体力をつけたり・・・。手伝いをすることは、生きるための知恵を身に付けることでもあります。
4日 「あいさつ」は人とのつながり・結びつき
「あいさつ」は人とのつながり・結びつき ~目を見て「あいさつ」してるかな?
目を見ることは相手を認め、
信頼関係を結ぶ第1歩になります。
朝1番の「おはよう」は、
1日の清々しいスタートがきれますよ!
沢山の「あいさつ」を探して声に出してみましょう!
きっと、新しいつながりや、お友達と出合えますよ。
夏休み、4日目です。人と人があいさつを交わすことが改めて、重要視されています。ご家庭での「あいさつ」はいかでしょうか。元気な「あいさつ」ができる子は自分に自信があったり、エネルギーがあったりすると感じています。普段、私も負けなぐらいに「あいさつ」をしてエネルギーを与えていますが、学校が再開して子どもたちの姿が学校にある当たり前の光景になってきました。互いがつながり、結ばれていることを実感しながら、ご家庭での「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」などのあいさつをすすめてください。人とのつながりは向社会性の育成につながります。
子どものつまずきを考える③ 学習面での壁を考えてみると
3 学習面での壁を考えてみると
3年生の前半までは、手で数えたり、自分の手で触ったりできる範囲で学習できます。具体性のある学習ですから、子どもも理解しやすいので「具体的操作」と言います。3年生の後半からは、一段階上の「形式的操作」が必要な学習に入っていきます。
例えば、4年生では「億」の単位が出てきます。「ゼロ」が増えていくことは分かっても、それは理屈でしかないわけです。「十億とはどのくらいの数でしょう」と言われても、子どもたちは実感がわきません。実際の生活で何となく目にする数ですが、実際にはどれくらいなのか具体的なイメージが描けません。
それを教えるときには、例えばこういうやり方をします。「1ミリを1としてごらん。10は1cm、100は10cm、1000は1m。では、1億なら10万m=100km、10億なら1000km。だいたい東京から韓国のソウルが10億を少し超えるくらいの距離。つまり億とは、そのくらいの数です。
漢字についても同様です。1年生で習う漢字は、それ自体、単独で意味を持っている「花」「木」「水」「火」というような、具体的でわかりやすく、画数も少ないものばかりです。2年生では、学校や家庭で実際によく使う漢字を習います。「国語」「算数」「理科」「社会」といった教科の漢字が出てくるのもこの頃です。1,2年生は生活のための言語、つまり「生活言語」が中心です。
3,4年生になると、だんだん抽象的な概念を担う漢字が出てきます。単体ではあまり具体的な意味がわからないけれど、「世界」や「理由」のように熟語になってやっと意味がわかる漢字が出てきます。「談」「説」「訓」のように部首「言」(ごんべん)だと言葉に関係があるというように、知っている知識で応用できる漢字が増え、画数も多くなっていきます。学習のための言語、つまり「学習言語」へと移行します。
5,6年生になると、普段なかなか使うことのない漢字が急に増えていきます。例えば、「宇宙」という漢字。「宇」とか「宙」などは、めったに使う漢字ではありません。普通の日常ではなかなか出会うことができないので、意識的に読んだり、書いたりしなければ定着しにくいという特徴があります。
普段からいろいろなジャンルの書物を読んだり、芸術に触れたり、疑問があれば自分で答えを探す行動を起こしたりすることで、語彙を増やす下地はできていきます。また、家庭で会話をするときに言葉を正しく使う習慣をつければ、語彙も増えていきます。そうすれば、新しく出てきた難解そうに見える漢字も、しっかりと自分のものにできるようになるのです。本も読まない、日記も書かない・・・。家庭でも「お母さん、ご飯!」「そこ!」「早く!」というような単語レベルの会話では語彙も育たず、漢字の習得にも苦労するかもしれません。
小学校中学年から高学年の時期は、子どもたちが教科の土台を作る時期です。「自分で勉強したい」「こんな人になりたい」という将来の目標を見つける時期でもあります。この時期に見つけたものや出会った人が目標になり、その後の大きな成長につながっていくことが多いのです。(つづく)
3日 食を通じて宇宙とつながる
食を通じて宇宙とつながる ~「いただきます。」「ごちそうさま。」~
手を合わせて言う動作は、
自分と食事に関わる全ての事柄が
つながり合わさることを意味します。
親指にはご先祖様・お父さんなどと言う意味があるので、
親指を見て言うことで、
周りの方への感謝の心が育まれます。
食べ物への感謝の気持ちと共に、
人とのつながり、世界とのつながり、
宇宙とのつながりの中で
自分が生きていることを感謝出来るのです。
夏休み、3日目です。きゅうりやミニトマトは自宅のものを、なすなどを産直で購入して食べていますが、旬を感じて大変おいしいです。旬をいただくことができる幸せを感じています。食べ物に感謝する気持ちで「(生き物の命を)いただきます。」「(生き物の命を)ごちそうさまでした。」と言うのだと祖父母から教えられたことを思い出します。生き物の命を大切にすることは、人間が生きるために必要な分だけ、命をいただくことなんですね。季節を感じつつ、食べ物を感謝してほしいものです。
子どものつまずきを考える② 中学年の壁にぶつかる理由
2 中学年の壁にぶつかる理由
子どもたちは「具体的操作」から「形式的操作」の段階に入ります。記号や数式を使って、頭の中で考えることができるようになるのです。その成長段階と歩調を合わせるように、学校の勉強も急に難しくなります。
ただし、遊びや生活を通して、いろいろな場所に行き、いろいろなものを見聞きし、たくさんの体験を積んでいれば、具体的体験と抽象的思考を結びつけて考えることは、それほど困難ではないのです。五官を使った体験が多ければ多いほど、その後の伸びしろが大きくなっていきます。大事なのは家族と一緒に体験し、たくさん会話し、大いに楽しむことです。
中学年の壁の前で子どもが立ち往生していることに気づいたら、大人のサポートも必要になってきます。小学校に入学するときには、子どもだけでなく親のほうも不安だらけなので、とても熱心に子どものことを見守ります。だから、小さな変化にも気づきやすいのです。ところが、我が子が学校生活に慣れると、すっかり安心しきってしまいがちです。
何かにつまずくと、子どもたちは忘れ物が増えたり、何を勉強しているのか教えてくれなかったり、怒りっぽくなったり・・・といった変化が出てくるものです。その変化を敏感に感じ取れるのは、家族、特に親御さんしかいません。学校でも中学年の壁を乗り越えさせるために、しっかりとサポート体制をとっています。中学年を担任する先生には、「3,4年生でしっかり指導ができれば、5,6年生は放っておいても育ってくれるから大丈夫。それくらい3,4年生はとても大事な時期なのです」と繰り返し指導しています。また、子どもと上手にかかわることができる若手の先生で、出授業には教務主任や教頭先生にも関わってもらっています。算数ではTTの授業やコース別の授業ができるようにしています。(つづく)栃木県鹿沼市上日向606
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