日誌

2020年8月の記事一覧

子どものつまずきを考える⑨ どうして「疲れた~」ばかり口にするの?

9 どうして「疲れた~」ばかり口にするの?

 子どもが「疲れた~」という言葉を口にするとき、そこにはいくつかの違う意味があることを知っておきましょう。「子どものくせに」と言って退けるのではなく、「疲れた~」という意味と、そこに込められた気持ちを読み取って、適切に対応してあげたいものです。

 例えば、スポーツ少年団を終えて帰ってきたときに、それほど疲れている様子もないのに「あー疲れた」と言うときは、「自分は頑張ったよ。疲れるほど一生懸命やったよ」と自慢をしているのです。つまり、親に褒められたいのです。こういうときは「お疲れ様、頑張ったね」と褒めてあげましょう。「さっさとお風呂に入っちゃいな」と聞き流したり、「そんなに疲れるのならやめればいいのに」などと身も蓋もないことを口走ったりして、子どもをがっかりさせないようにしたいものです。

 勉強の途中で「疲れた~」と言うときには、「疲れるけど、頑張るぞ」という自分を鼓舞しているのです。言葉だけでなく、その表情を読み取ってあげれば、本音がわかるはずです。活き活きしていれば、「頑張っているね!」と励ましてあげるだけで充分でしょう。疲れて見えたなら、「少し休憩しよう」とリビングに誘ってあげてもいいですね。

 また、朝から「疲れた」と連発するときには、お母さんに甘えてみたいのかもしれません。あるいは、何か気になることがあって学校に行きたくない場合も考えられます。子どもの目を見て、何かを訴えているようであれば、少し時間を作って話を聞いてあげましょう。「朝から、うるさいわね」と突き放して、子どもの心を折るようなことだけはしたくないものです。

 いずれにしても、「疲れた」の言葉を額面通りに受け取るのではなく、そこに込められた気持ちを読み取ってあげることが先決です。本当に疲れているようであれば、「何に疲れているのか」「なぜ疲れているのか」を上手に聞き取ってあげましょう。心の疲れであれば、まずは子どもの話を聞いてあげること、体の疲れであれば、充分な睡眠をとれるようにスケジューリングして美味しい食事を準備してあげることです。

 ただ、緊張状態があまりにも長く続いているために、神経が極度に疲労している場合もあります。「疲れた~」があまり続くようであれば、それはストレスのサインの場合もあります。新しい環境に慣れていなかったり、親の期待があまりに高すぎて一時も気を抜けない毎日を送ったり・・・・・。もし思い当たるようなことがあれば、リラックスさせてあげるように心がけましょう。

 大人ならばストレスを自分なりに消化したり、解消する方法を持っていたりするものですが、子どもにはまだそのような知恵はないものです。食欲がなくなったり、急激に成績が下がったり、あまり笑わなくなったりと、普段とは明らかに違う様子が見て取れるようであれば、それはストレスのサインと考えられます。ストレスをこれ以上肥大させないような取組が必要になってくるでしょう。

9日 家族の輪は会話から!

9日の魔法の日めくりメッセージです。

家族の輪は会話から! ~楽しくみんなでごはんを食べよう!~

「お喋りしながら楽しく食べる。」
毎日必ずとる食事の時間は、
家族の大切なコミュニケーションの場で、
会話のキャッチボールが出来る場、唯一の家族共通の場です。

会話で心が通い合うと、
何でも話し合える仲になり家族関係が上手くいきます。

テレビを見ながら食事を摂ると集中力がなくなり、

味覚も分からず無関心な子になりますよ。


 夏休み、9日目で折り返しています。新型コロナによるストレスに上手に付き合いながら、新しい生活様式が求められています。一緒に食事をすることには、大きな意味があります。衣食住の「食」を司っており、その場での楽しい会話によって「つながり」や「絆」が深まっていきます。朝食や夕食のいずれか一つは、一緒に楽しい場になるようにしていきましょう。大人の世界でも今ではない懇親会があったり、ランチをしたりすることは、同じものを一緒に食べて会話することで輪や和が広がったり深まったりします。同じことですね。残念なことですが、給食では会話しないでの食事になっていましたが、ご家庭では会話をしながらの楽しい食事をすすめてください。

子どものつまずきを考える⑧ 落ち着きがないのはどうして?

8 落ち着きがないのはどうして?

 小学生になれば、年々、口も達者になり、交友関係も行動範囲も広がっていきますから、保護者からみると、子どもが一気に成長したような感覚を抱きます。しかし、よく考えてみれば、生まれてからまだ10歳前後しか経っていないわけで、初めて目にするもの、初めて耳にするもの、初めて心を動かされることも多いはずです。未知のものに出合ったとき、そしてそれがとても魅力的だったとしたら、興味を抱かないわけがありません。子どもは好奇心の塊なのです。

 こっちに興味あるものがあれば見てみたい、あっちでおもしろそうなことをやっていれば、行ってみたいと思うのは当然のことです。このように、子どもが一箇所にとどまらず、あちこちに興味を移しているのを見て、おそらく「落ち着きがない」と思ってしまいます。行動のリズムは、子どもによって違います。特に男子は、まわりからは落ち着きがないように見えても、本人にそのリズムが合っているならば、他人に迷惑をかけていないかどうか、また自分の安全が確保できているかどうかを注意しながら、見守ってあげるほうがよいでしょう。

 しかし中学年から高学年ともなれば、好奇心の赴くままにあちこち目移りしてしまうのは、見過ごせないことでしょう。特に「最後までやりきる習慣」が身に付いていないと心配になります。夏休みですので「最後までやりきる習慣」を身につけるには、とてもよい時期です。そのためには普段から「やりきった」と満足できるような体験をさせてあげるようにしましょう。例えば、料理を一品、最初から最後まで任せて作らせてみます。そして家族が「美味しいね」と言って喜んで食べてくれたという「結果」が出れば、最後までやりきることの喜びを体験できます。また、子どもが興味を持ちそうな本を一冊勧めてみます。読み切った後に、家族と一緒に感想発表会を開くのもいいでしょう。自分が感動した場合に、誰かが同意してくれたり感心してくれたりすれば、それは満足感という「結果」につながります。そして「最後まで読み切ってよかった!」と思うことでしょう。

 最後までやりきる習慣を身につけるためには、3つのポイントがあります。「こんなことをやったら思い白いだろうな」という好奇心。「これをやるといいことがあるかもしれない」という期待感。そして「期待通りの結果が出た」という達成感。そのためには、家庭でも目標を持つように導いていってあげることです。結果が短時間で現れるとやる気を持続させやすいので、大きな目標ではなく、少しだけ頑張れば手の届きそうな目標を掲げてみることです。

 勉強に関しても同様です。「算数の問題5問を10分でやる」「15分間で漢字練習をどこまでやれるかやってみる」など。見事に達成したときには、さりげなく褒めてあげてください。

8日 自分は大切な存在!

8日の魔法の日めくりメッセージです。

自分は大切な存在! ~手洗いうがいは大切だよ~

手洗い・うがいを通して、
自分の体を大切にする習慣を身に付けましょう。
手を洗うとは、表裏、爪の間まで気を付けること。
うがいは、喉の奥の見えない汚れを取ること。
見えていることだけにとらわれないで、
自分を大切にしましょう。

すぐに結果が見えないことでも習慣化することで、
自分というものは、外見だけでなく、
”中身も大切なんだ”と分かります。

自分を大切に出来ているようになると、
他の人・ものも大切にする事が出来るようになりますよ。


 夏休み、8日目です。新型コロナウイルス感染予防のための新しい生活様式の中心は、こまめな石けんを使った手洗いやマスクをつけた生活です。また、毎朝の検温を行っていただいています。自分を守ることは、みんなを守ることです。自分のことを守るためには、まず自分自身が意識や自覚をもとにした行動になります。行動化につながるためには、子どもに理由を伝えていくことが大切になります。引き続き、宜しくお願いします。

子どものつまずきを考える⑦ 集中力や気力に個人差があるのはなぜ?

7 集中力や気力に個人差があるのはなぜ?

 「◯◯さんは、いつも集中して話が聞けるのに、なぜうちの子はできないのか」と、悩んでいる保護者がおられます。しかし、集中力があるかないかは、身体的な発達に大きく関わっていることがあります。例えば、同じ中学年でも、中学年の学習内容を理解し興味を持って学べるだけの力が備わっていない、あるいは追いついていない子どもいるのです。「集中力がない」の一言で判断してはいけません。

 「集中する」ということは、本当はとても難しいことです。人間の集中力は、通常連続して15分、息抜きを交えながらでも45分が限界だと言われています。大人でも同じで、1時間何かを継続しようと思っても、1時間集中し続けることはできません。まして、あまり興味の持てない内容であれば、なおさら苦痛を感じてしまうでしょう。それでも、すべての子どもにそれを期待することは酷なことです。

 授業中や話の途中に、眠くなったり、あくびが出でしまったりする子どももいます。上体をふらふらさせたり、きちんと姿勢を保てなかったりする子どももいます。この子どもたちが全員集中できないわけではなく、長時間の勉強の体力が追いついていないことが考えられます。

 教師を長年やっていると、「教えたことが100%全員に伝わるものではない」ことに気付きます。教えたことを100とすると、伝わるのは、Aさんは30%、Bさんは20%、Cさんは15%・・・くらいのものです。しかも、教えたとおりのことをそのまま受け止めているわけではなく、子どものフィルターを通しますので、通っていく間に変容して入っていくこともあります。その変容して入った内容が、次に変容して出てくるものですから、かなり違ったことを発言したり、記述したりすることがよくあることです。

 特に小学校の低学年期は、体も心も発展途上の段階です。体力が十分にある子どもであれば、同じ姿勢で長時間座り続けたり、同じことを反復したりすることができるかもしれません。まだ十分に備わっていない子どもの場合は、途中であきらめざるを得ないこともあります。個人差があるのは当然で、「飽きっぽい」と決めつけて、子どものやる気をそぐことは避けたいものです。

 学年が進むに従って学習内容も増えていきますから、高学年にもなれば相当のスピードが求められます。しかしその頃になれば、体力がなかった子も体力もついてきて、周囲との差も縮まってくるのでそれほど心配することはありません。ただ、男子は女子に比べて遅くなりますので、特に低学年での縮まるスピードには気をつけておいてください。

 子どもの集中力は決して低いわけではなく、むしろ大人よりも高いくらいなのです。興味のあることを見つけたときや、自分の好きなことに熱中しているときの子どもの集中力は驚くほどです。大人は、子どもが何に興味を持っているか、どういう方面を目指しているのかをしっかり見極めたいものです。