2019年11月の記事一覧

清一小 復旧への道 その2

必死の泥出し
 緊急招集した本校の教職員たちで泥出しを始めました。中には夫婦で来てくれた職員もいたのですが、10名ほどの人数ではなかなか作業が進みません。

 そこに来て下さったのが、地元の深程消防団の方々でした。夜通しで地域を見回り、逃げ遅れた方を救助していたそうです。中にはご自分の家のハウスが水害にあった方も。そのような状況の中、学校に駆けつけて下さった消防団の皆さんは、ヒーローのようでした。

    トイレの床掃除で使う水切り用のヘラ、ちりとり、手箕、バケツ、ゴミ箱、一輪車・・泥出しに使えそうなものを片っ端から集めてきて、泥水を集めては校舎の外に捨てる作業を繰り返しました。
  消防団の方が帰った午後には、保護者の方がお子さんを連れて手伝いに来て下さいました。
  泥が乾いてしまう前にと、皆さんが必死に泥出しをしてくださったお陰で、日没までに何とか教室や廊下の木の床が見えるまでになりました。

 

清一小 復旧への道 その1

清一小被災する
   10月12日(土)、関東地方に台風19号が上陸しました。

   台風が過ぎた13日(日)の朝、粟野の町の中を通って学校へ向かったのですが,そこにあったのは、ひっくり返っている何台もの車、深くえぐられた道、びっしょりに濡れて外に運び出されている布団、フレームが曲がったイチゴハウス・・車を進めていくにつれ、これは大変なことになったと、動悸がしてきました。

   学校に着いて見えたのは、大きく曲がって外に飛びだした鉄製の校門の扉と、校庭に厚く堆積した泥。北側の駐車場のフェンスは倒れ、田んぼからあふれ出た水が用水路に滝のように流れていました。

   水圧で破られた職員玄関から中に一歩踏み入れた途端、足が20㎝近く泥の中に沈み込みました。やっとの思いで校内に入り目にしたのは、一階の床の全てが真っ黒の田んぼのようになり、教材・教具や子ども達の大切な学習用具が泥まみれになって散乱しているという悲惨な様子でした。この時、一階は、幾分高い所にあるし、4年前の豪雨でも浸水を免れたから今回も大丈夫ではないかと言う、かすかな望みが完全に打ち砕かれました。校内の電気、水道、電話も使えないないことも分かりました。

 清一小が学校の機能を失った。
 あの時の真っ暗な気持ちと、台風一過の抜けるような青空の色を、この後ずっと忘れることはないと思います。


 


 

ホームページ再開

本校は、台風19号により被災し
粟野中学校の3階のフロアをお借りして授業を行っております。
被災前の10月10日を最後に記事のアップを中断していましたが
この度、粟野中学校内に本校用のインターネットが開通し
再開することができました。
このホームページを中断している一ヶ月の間に
閲覧数が約10000増加していて
多くの方が、本校のことを心配したくださったり
新しい記事のアップを楽しみにしてくださったりしていたことが分かりました。
本当にありがたいことです。

お待たせしました。
新たな清一小の様子をご覧下さい。
そしてその中で、「清一小 復旧への道」と題し、
被災直後から清一小に戻り授業を再開するまでの様子を
シリーズでお知らせしていこうと思っておりますので
応援していただけると嬉しいです。