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2020年11月の記事一覧

自己肯定感をつけるには?⓭

⓭「家族旅行」をする  -成長に大切な非日常体験

旅行は、日常では出会えない人と出会い、自然、歴史、芸術、文化など「本物」に触れ、五感を使って「非日常」を体験することで、子どもの視野が大きく広がる機会です。東洋大学国際観光学部の森下晶美教授によると、子どものころに家族旅行の経験が多い人は、成人後も、コミュニケーションや社会性、思いやりなどの点で自己肯定感が高いという傾向が明らかになっています。観光庁の調査でも、子ども時代の旅行回数が多いほど、その旅行経験が「いまの自分に役立っている」と感じている人が多いと報告されています

「家族旅行」をするにはどうすればいい?

(1)テーマを決める

旅を通じて育つ「旅育」という考えを提唱し、子どもの成長に旅行をどう役立てるかを紹介している旅行ジャーナリストの村田和子氏は、家族旅行に「テーマ」を設定することを勧めています。その際、子どもの年齢や成長に合わせた内容を選ぶこと、興味がなさそうなら無理をせず機会を改めることがポイントだといいます。日常で子どもが興味をもっていることを手がかりにしたり、親子で一緒に初めての経験にチャレンジしたりするなど、子どもが自分から進んで関われるテーマを考えます。

「寝台列車に乗る」「化石の発掘体験をする」「牧場で乳搾りをする」「カヤックに挑戦する」「高山植物を見る」など、さまざまなテーマが考えられます。

(2)作戦会議をする

オランダ・エラスムス大学の調査によると、旅行へ行く際に最も幸福度が高まるのは旅行の計画を立てているときだそうです。子どもを連れていくだけの旅行ではなく、家族それぞれが行きたい場所、やりたいことを持ち寄り、話し合うことを村田氏は勧めています。子どもがまだ低学年で、自分で案を出せないとき親が予算や日程を踏まえた案を複数用意し、子どもに選ばせます。その際、選んだ理由を子どもからしっかり引き出すことも大切だと村田氏はいっています。

(3)一緒に準備をする

旅先で何が必要か、何をしようかと親子で話しながら準備をすると、想像力が養われます。村田氏の家庭では、電車の乗り換えを調ベて案内をする「案内係」、お土産の予算管理をする「会計係」などの役割を決めていたそうです。子どもに役割をまかせると、自然に主体性が身についていきます。

(4)移動時間にコミュニケーションを深める

旅行には移動がつきものですが、子どもは三半規管が弱いため、近いところばかり見ていると酔いやすくなります。

家族旅行にはゲー厶機は持参せず外の景色を楽しんだり、おしゃべりをするなど、コミュニケーションを深める時間に充てると、家族旅行の充実感が一層アップします。

(5)思い出を記録に残す

思い出を記録に残すと、旅行をふりかえりやすくなります。村田氏は、旅の記録として、家族でひと言ずつしたためたハガキを旅先から自宅に送っていたそうです。数年して見返すと、ひらがなから漢字まじりへ変わる子どもの文字に成長を感じるといいます。子ども自身にとっても、記録があればそれを見返すことをきっかけに旅行の記憶をよみがえらせることができ、楽しい思い出が心の成長を後押ししてくれます。

19日 ものには役割がある

19日の魔法の日めくりメッセージです。

ものには役割がある ~ものを大切にしよう~

「ものを大切にする」のは、
それぞれの役割を知ることです。
ものは、必要だから存在するのです。
それを壊れたから捨てる、
すぐに新しいものと取り換えるのではなく、
絵本やおもちゃをどうやって直すか考えたり、
工夫して新しい使い道を生み出していきましょう。


 2学期15週目の木曜日です。6年生は今日と明日が修学旅行になります。楽しい思い出にしてほしいと願っています。ものを大切にする人は、人を大切にすると言われています。ものを大切にする子どもを育んでいきましょう。ものを大切にするコツはものに名前を付けることです。私も初めて買った車のナンバーが「8」だったので、8番ブーと言ってたことを思い出します。また、1年生の担任をしたことが1度だけあるのですが、教え子の中に物を大事する子がいました。その子には頑張ったので本をプレゼントしました。その子は今、作家になっています。ものに愛着を感じることが人やものを大切にすることにつながります。

職員研修

 1年生の国語の研究授業について、職員で協議しました。講師は上都賀教育事務所の増田指導主事です。今年度、20回程度ご指導いただいているところです。私たち教職員も、研究授業や公開授業を通して指導力を向上させ、子どもたちの前に立ちたいと研修に常に励んでいます。児童と共に、「学びの秋」にしています。
   

自己肯定感をつけるには?⓬

押しつけない「いい距離感」で接する

どんな親にも、わが子に対して「こんな子どもでいてほしい」という理想があるでしょう。そしてその理想から少しでも外れると、心配に思うあまり、つい余計な言葉をかけたり行動をしたりしてしまうものです。親としては励ましたり助けたりしているつもりですが、これは子どもの立場からすれば「押しつけられているJ状態にほかなりません。たとえば、子どもの感情を考えずに「それでいいと思っているの?」「そんなことで泣いちゃダメ!」といった言い方で正論を押しつけられると、子どもは突き放されているような気持ちになります。

反対に、子どもと一体化しすぎると、「〇〇ちゃんはうまくできないだろうから、パパ(ママ)が代わりにやってあげるよ」などと言って、子どもの不快や苦しみ、起こりそうな困難を先回りして防ごうとしてしまいます。これでは、子どもから「経験」を奪い、子どもが自分の能力に気づくことをさまたげることになります。親自身が自分の言動が子どもに及ぼしている影響に気づいていないことも多く、親の思いを押しつけられた子どもはキレるか、自分の本当の気持ちを隠すか、どちらかしか選べなくなります。親子の適切な距離感というのはなかなか難しいものですが、「子どもを突き放しすぎず、一体化しすぎない」という意識をもっておくようにします。

 

「親の思いを押しつけない」ために何を意識すればいい?

(1)本当の問題はどこにあるのかを知る

たとえば子どもが何かを嫌がっているとき、なぜそんなに嫌なのか、話をじっくり聞いてやる気がないように見えていても、本当は失敗を恐れているのなら、失敗は成長の機会だと教えてあげることで背中を押し、恥ずかしくてできないのなら、恥ずかしさを取り除くにはどうすればいいか、解決の方法を一緒に考えてみます。子どもの気持ちに「共感」するのです。

(2)「まだ」のひと言を加える

スタンフォード大学のキャロル・Sドウエック教授は、「Not Yet思考」(まだ思考)による発想の転換を勧めています。子どもが「できない」「イヤだ」と言うとき、「まだ〜」という言葉をつけ加えるだけで、「まだできない(やりたくない)だけ」「(もう少し練習すれば)できるかもしれない」というモチベーションに変えることができるといいます。いまできなかったり、やる気がしなくても、それは「目標や成功に到達するまでの道のりの一部だ」と思える力を育みます。

(3)他の子と比べない

親の不安や心配は、他の子どもと比較してしまうことからも湧いてくるものです。また、子どもが昨日は前向きだったのに、今日は後ろ向きな反応をするということもよくあります。子どもはそのくらい複雑で、一人ひとり違うのだということ、そして子どもによって成長の仕方や速さもさまざまだということを心に留めておきます。

(4)自分と比べない

自分が成功したから子どもにも同じルールを敷くのが安全だと考えたり、自分が叶えられなかった夢を子どもに託したりするのは、子どもの幸せを願う親心からです。ですが、子どもの将来の幸せは、子ども自身が人生を通じて見つけていくものです。世の中が劇的に変化しているいま、大人の尺度や判断がこれからの世界でも通用するという保証はどこにもないことを、親は肝に銘じておく必要があります。


18日 その「言葉」で伝わりますか?

18日の魔法の日めくりメッセージです。

その「言葉」で伝わりますか? ~みんなの口からきれいなお花~

「言葉」は、自分の意識そのもので、
意思を伝えるためにあります。
傷つける「言葉」は、とげのある意識が、
嬉しくなる「言葉」は、やさしい意識が働いています。
伝えたい事は伝えるためには、
どんな「言葉」で表現しましょうか?
「言葉」は生きています。
私達から出てくるものは、
全て、意味があり役割があります。
私達大人が、お手本となり、お花が飛び出すような、
楽しくて、嬉しくなるような素敵な「言葉」をつかいましょう!


 2学期15週目、週半ばの水曜日です。家族の中でどのように言葉は使われていますか?日本では、昔から言葉は言霊と言われています。どのような言葉をつかうかが大切になりますが、プラスの言葉をつかってほしいと思います。悪口やからかう言葉、人が気になる言葉などのマイナスの言葉を使っていると、言われている人が当然嫌な気持ちになります。それだけでなく、言っている人もマイナスの影響が出てきます。一緒に生活するためには相手を思う気持ちを尊重することですね。国語で物語教材を学ぶことは、登場人物の気持ちを想像し、気持ちをつくることの積み重ねによって学んでいきます。夏目漱石の「こころ」の中で、気持ちではなく、心持ちという言葉を使っています。辞書では「心の持ち方。心がけ。気だて。感じていることや思っていること。」と記されています。

自己肯定感をつけるには?⓫

⓫受け入れる  -無条件で認めてあげる

 アメリカの心理学者、アブラハ厶マズロー博士は「人間は自己実現に向けて絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層に分けて説明しました。最初に空腹、睡眠など「生命の維持」を求める生理的欲求があり、それが満たされると次は「安全なところに住みたい」と求める安全欲求、さらに「家族、友人と親しくありたい」と求める親和欲求、そして「他者から価値ある存在と認められたい」と求める承認欲求へと、欲求の内容が進化していきます。「自己実現」の欲求は階層の頂点にあり、人が自分の能力を発揮するには、下位の層にあるさまざまな欲求を満たす必要があるというのがマズローの考えです。

  存在を心から認める

子どもの“強み”を引き出す教育で、さまざまな学校の校長として活躍してきた教育者、ジョェニファ一・フォックスは、「子どもに健全な未来を望むのであれば、すべての子どもが持って生まれた価値を心から信じることから始めなければならない」と述べています(『子供の強みを見っけよう』日本経済新聞出版社)。つまり、子どもが将来、自己実現するには、子どもの承認欲求を満たすこと。そのためには子どものありのままを受け入れることが欠かせないということです。

 

「存在そのもの」を受け入れるにはどうすればいい?

(1)条件をつけない

 親としては子どものことを十分に認めているつもりでも、じつは子どもが「がんばったから」「よい成績だったから」と、条件付きでほめていることが意外と多いものです。成績が抜群によく、まじめな努力家でも、疎外感や失敗への恐怖を感じている子どもは少なくありません。「どんなことがあってもあなたは私の宝物」「どんなあなたでも大好き」と伝えることで初めて、子どもの承認欲求は満たされます。

(2)アドバイスを押しつけない

親はよかれと思って、自分の体験やアドバイスを子どもに伝えようとします。ところ子どもは、必ずしもいつもアドバイスを求いるわけではなく、ただ話を聞き、受け入れてほしいと思っているだけということも少なくありません。子どもには、大人が理解し、信じてくれているという思いが必要です。そのために、「子どもの思いを聞く」という姿勢で接すると、子どもはむしろ自分からアドバイスを求めるようになります。

(3)要求ではなく「気持ち」を受け入れる

白百合女子大学の発達心理学者、秦野悦子教授は、「子どもの気持ちを受け止める」ことと「子どもの要求を受け入れる」ことは別だといいます。子どもが駄々をこねたり、自分の要求を曲げなかったりするときは、まず子どもの気持ちを受け止め、認めます。そうして子どもに「自分は認められた」と安心させてから、要求を受け入れられない理由を説明したり、改めて何をしたいのかを聞き出したりするとよいそうです。

 また、秦野教授は「その場から離れて気持ちを切り替えさせたり、ぎゅっと抱きしめて安心させたりすることも効果的」だといっています。

17日 「ほこり」の持てる私になる

17日の魔法の日めくりメッセージです。

「ほこり」の持てる私になる ~落ちているゴミを拾いましょう!~

人の役に立つことを、
誰も見ていなくとも勇気を持って、
恥ずかしがらずに、堂々と行動に移す。
自分の意思を貫く。
習慣づくことによって、
自尊心が芽生え、自分に自信が持て、
何でも、「やってみよう」と挑戦できるようになりますよ。
親子で、まず出来ることからやってみましょう。


 2学期15週目の火曜日です。学校保健委員会が開催されます。
 本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。そのためのベースや原動力になるのは、やる気や自尊心、自信などです。ほめて、認めて、励ましていくことが大切です。情緒的サポートといわれており、ほめるポイントは、結果や能力でなく過程です。過程での頑張りをほめてみてください。小学生のうちに自分のために、みんなのために役立つことができるように育みましょう。例えば、「なぜ、石けんを使って手洗いをするのか?」を子どもと考えたり、調べたりすることもおもしろいのではないでしょうか。親水性と疎水性という、水に付きやすい性質と水をはじきやすい性質、「水と油」とよく言いますが、それをうまくつなげるのが石けんの役割です。界面活性剤という石けんの役割によって、菌が落ちることになります。今だからできることを一緒に考えたり、調べたりして、子どものやる気や自信などを育んでみてください。

自己肯定感をつけるには?❿

❿「習い事」をする③  -お金のやりくりをする

ベネッセ教育総合研究所が20173月に318(高校3年生)までの子をもつ母親1万6170人を対象に、塾などの学校外での「教育活動」について調査したところ、月にかかるお金の平均が3歳では3200円、ピークとなる中学3年生では25900円にものぼることがわかりました。「教育費にお金がかかり過ぎると思うか」との質問に対しては、「とてもそう思う」「まあまあそう思う』と答えた人が全体で67.2%となり、多くの保護者が教育費に対して負担が重いと感じています。

一方で家計再生コンサルタントの横山光昭氏は、「子どもの教育費を抑えるために、まず見直しを図りたいのは習い事の費用」といい、「『子どものため』という大義名分で、子どもに聞いてみると『やりたいわけではない』『なんとなくすすめられて』というケースも多い」と指摘します。

ファイナンシャルプランナーなど金融の専門家によると、習い事の費用は年収の5%程度が理想とのこと。とりわけ英語やプログラミングなど、親世代が未経験、あるいは苦手と感じる分野には不安がつきものですが、教育資金は成長とともに負担が増加するので、資金繰りは長期的に考える必要があります。

 

習い事の「お金」、どうすればいい?

(1)大学進学の資金を最優先に考える

子どもにかかる学費のピークは大学進学時です。私立か国立かによって幅がありますが、入学金を含めて、入学1年目だけでも90万〜140万円程度の費用がかかります。横山氏は、大まかな目安として「大学入学までに300万円を目標に貯めるとよい」といっています。横山氏によると、0〜15歳に支給される児童手当をすべて貯金しておくだけで約200万円になるそうです。

子ども名義の通帳をつくり、児童手当と教育資金をそこにコツコツと積み立てていくこと。そのお金は、絶対にほかのことに使わないことがポイントだといいます。

(2)新しく1つ始めたら1つやめる

習い事が1つ増えると、費用が増すだけでなく、自由な時間も減ります。幼児教育に詳しい東京大学大学院総合文化研究科の開一夫教授は、「習い事を増やすほどに、友人と遊ぶ時間や親と食卓を囲みながらゆっくりと話す時間が減っていくことも認識したうえで、その習い事が本当に必要か判断してほしい」といっています。

(3)オンライン学習も選択肢に

オンライン英会話やプログラミング講座など、子ども向けのオンライン学習サービスが増えています。子どもの理解度に合わせて個別に最適化された「Qubena (キュビナ)」や「すらら」のようなオンライン教材を使えば、お金や移動時間が節約できるほか、子どもにとって最も効率的な学習が実現でき、時間の余裕も生み出してくれます。

 


16日 食事のマナーを伝えましょう

16日の魔法の日めくりメッセージです。

食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~

「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。

お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。

一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。

 2学期、14週目の月曜日です。今日は本校で人権教育研修会が行われます。新規採用の先生方が2年1組の道徳や6年1組の社会での研究授業に参加します。
 食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。

自己肯定感をつけるには?❾

❾習い事をする②  -スケジュールをゆったり組む

最近では共働き世帯が増え、放課後の居場所代わりに習い事や塾に通わせるケースも見られます。親にとっては安心できる預け先が確保できるうえに、子どもの能力も伸ばしてもらえて「一石二鳥」の気分ですが、子どもにとってはぼうっとしたり、自由気ままに遊べる時間が減ったりするので、心身ともにそれなりの負担がかかってしまうことになります。遊びの研究の第一人者である精神科医、スチュアートブラウン博士は、大人が用意した習い事ではなく、子どもが「ただ遊ぶJことの重要性を指摘しています。自由な遊びは、感情を整え、思い通りに行かないときにも苛立ったりせず、まわりの人の話に耳を傾け、前向きな気持ちになれるといったスキルを身につけられ、自己肯定感の土台になります。子どもが習い事をする際には、自由に遊べる時間を確保し、適正なスケジュールを考えることが必要です。

 

習い事の「スケジュール」、どう組めばいい?

(1)過密スケジュールを防ぐ

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の精神科医、ダニエル.J .シーゲル教授らは、子どもが習い事による過密スケジュールに陥るのを防ぐため、次のようなポイントを意識することを提唱しています(『自己肯定感を高める子育て』)

・子どもが自由に使える時間がある

子どもが、きょうだいや友だちと気ままに楽しく過ごせる時間、ぼうつとしたり何かに没頭できたりする時間が十分にあるかどうかを意識します。

・十分な陲眠がとれている

習い事が多過ぎて睡眠時間が削られていないか注意します。

・子どもにストレスがたまっていない

子どもが疲れやすかったり、不機嫌だったりしていないか、不安や緊張などを感じているそぶりを見せていないか、注意深く見るようにします。

・家族で夕食を食べられる

毎日は難しいかもしれませんが、家族が一緒に食卓を囲む時間がまったくないほど忙しいのは心が落ち着きません。

・スケジュールに親がイライラしない

子どもの過密スケジュールで親自身も忙しくなってしまい、ストレスがたまってくると、子どもとの対話でもイライラしやすくなります。親子で過密スケジュールにふりまわされて体が疲れていないか、精神的にもつらくなっていないか意識するようにします。

・頻繁に急かさない

「早く」「急いで」という言葉を頻繁にロにしていないか、改めてふりかえってみます。

そうした言葉が出るのは、スケジュールが過密なせいだけでなく、子どもの体が疲れてしまっていて、動きが鈍くなっている可能性もあります。

(2)早くから始めなくてもいい

以上に加えて、スケジュールを考えるうえで知っておきたいのは、習い事は必ずしも早く始める必要はないということです。山梨大学大学院の教育学者、中村和彦教授がオリンピックのさまざまな競技のメダリス卜40人を調査した結果、そのスポーツしか体験したことがないという人は2人しかいなかったといい、その9割は、小学校時代12時間以上遊んでいました

音楽や英語についても、日常的に親が楽しんで聴いたり学んだりしている環境があれば、子どもには良質な音が自然と耳に入り、センスが身につくことにつながるようです。