西小学校のスローガンは、「 全力・挑戦・ありがとう」 です。
2020年9月の記事一覧
感情はどのようにして育つのか?④
4 「思いやり」という感情を育てるには?
「うれしい」「たのしい」「かなしい」「怒っている」「うらやましい」など、個人が感じる基本的な感情が育つプロセスを、感情の社会化ということでした。個人の基本的感情を重視すると、「わがまま」になり、自分の感情しか考えない「自己チュー」になるのではないかと思われています。しかしそれは「錯覚」です。個人の基本的感情(特に怒りや悲しみなどのネガティヴな感情)を重視することが「思いやり」のある子どもに育つために重要です。なぜそれが「錯覚」なのかについて、確認しておきたいと思います。
感情の発達は階層構造になっていると考えてみましょう。「うれしい」「たのしい」「かなしい」「怒っている」「うらやましい」という個人の基本的感情がしっかり獲得されることが、第1段階です。「思いやり」「かわいそう」「助けてあげたい」などの他者に対する感情は、その上で発達する2段階目の感情なのです。1段階目が獲得されていない子どもは土台がないので、2段階目は構築されていきません。
「うれれしい」「たのしい」「かなしい」「怒っている」「うらやましい」という個人の基本的感情を、ことばによって表現することを獲得してきている子どもは、大人から自分の身体を流れるエネルギーの非言語的表出を正しく(共感的に)くみとってもらってきた子どもです。自分がわけわからずにかんしゃくをおこしていらだっているときに、「怒っているのね」と、怒っていることを承認されてことばにしてもらってきた子どもは、他者の非言語的表出をくみとるという能力も開発されています。自分が悲しい顔をしているときに、「悲しいんだね」と応じてもらうことができてきた子どもは、悲しそうな表情をしている友だちを見たら、その子が「悲しい」のだということがわかります。そして自分の「悲しい」という経験と照合することができます。そこであらたに「かわいそう」といった感情を身体的に経験するということが起こります。そこに「思いやり」が生じるという関係が生まれるのです。
同情や共感といった他者に対する感情を身体的に経験するには、その源になる個人の基本的感情がしっかりと承認されて育つ必要があるわけです。個人の基本的感情が社会化されていないと、他者の非言語的表出を読み取ることができないのです。そのようなとき、「思いやり」ということばは、身体的なエネルギーとしてのアナログ的な(量的な)感情をともなわず、単にデジタルな記号にすぎなくなります。だから、子どもたちの感情を育てるためには、子ども個人の基本的感惰を重視していくことが重要なのです。
16日 食事のマナーを伝えましょう
食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~
「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。
お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。
一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。
食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。
感情はどのようにして育つのか?③
3 親子のコミュニケーションと感情の発達
鯨岡は、乳幼児期の親子の原初的コミュニケーションのありようを2つのパターンに分類しています。養育者が子どもの感情の側に入り込み、子どもに合わせる状態を「成り込み」と言い、逆に養育者が子どもの感情を大人の願う方向に向かって調整することを「巻き込み」と言いました。「成り込み」は「おのれを相手に重ね合わせて、相手を生きようとする様態」であり、「巻き込み」には「養育者自身の身体のもつ力動感を調節し、そこに子どもを浸し込むことによって子どもの気持ちを調節する」側面があるといいます。乳幼児は未熟な存在ですから、親が子どもの感情に成りきって合わせる「成り込み」だけでは子どもは育たず、子どもの感情を大人が願う方向に巻き込んでひっぱる「巻き込み」も必要なわけです。大事なのはこの「成り込み」と「巻き込み」のバランスだと言えます。乳幼児期における養育者の無意識的なコミュニケーションスタイルである「成り込み」と「巻き込み」という概念は、幼児期以降は「受容」と「しつけ」という形に姿をかえて、子育ての重要テーマになり、親自身の子育ての悩みの種にもなっていくわけです。
感情の社会化のプロセスには、この「成り込み」と「巻き込み」の両方の要素がバランスよく含まれています。子どもの身体からあふれている非言語的な表現を「正しく」察知するときには、親が子どもの感情の側に入り込むという「成り込み」がなされることが必要であり、それをことばにより名づけるときには、大人の願う方向に向かって調整するという「巻き込み」がなされていきます。つまり、親のほうは子どもの感情を察知して「怒っているんだね」と言いながらも親自身は怒っているわけではなく、落ち着いている状態にあります。興奮して真っ赤になって足をばたつかせている子どもを、落ち着いた親の身体的状態に「巻き込み」、子どもを落ち着かせるわけです。
コミュニケーションは、言語的な(デジタル)レベルで伝達するものと、非言語的な(アナログ)レベルで伝達するものという、異なる2つのメッセージによって成り立っています。親と子の感情の境界がない共生関係にある乳幼児期のコミュニケーションにおいては、これらは互いに混ざり合いながらコミュニケー卜されています。つまり、ことばをまだ持たず身体で怒っている子どもに対して共感し(成り込み)、子どもの身体の状態をかわりに親がことばで表現し、落ち着いている親の身体の状態が伝える落ち着きや安全・安心という状態に巻き込み、子どもの身体が落ち着くというコミュニケーションです。そこでは子どもの感情と親の感情が言語・非言語で混じり合っています。そのような状態にあるとき子どもは、怒りなどのネガティヴな感情が身体を流れても、世界は安全であるという感覚を育てることができるのです。そして、それが怒りなどのネガティヴな感情を安全なものとして抱えていられる安定した大人になるために必要なことなのです。
興奮して泣いている子どもを前にして、親が「落ち着きなさい!泣き止みなさい!」と興奮して叫んでいる場合には、子どもは「ことば」の指示とは反対に親の非言語に反応して、いっそう興奮してしまうわけです。怒りや悲しみや恐怖などのネガティヴな感情にさらされているときというのは、幼い子どもにとっては危機的状況です。そのときに大人とのかかわりの中で安全・安心を獲得できないと、ネガティヴな感情が身体の中を流れること自体が大変危険でおそろしい体験になってしまいます。
15日 自分を守る、社会のルールを守る
自分を守る、社会のルールを守る ~信号を守ろう!車に気をつけよう!~
子どもが、親と一緒に歩く間に、
自分の身は自分で守ることが出来るよう、
しっかりと交通ルールを教えましょう。
社会のルールである交通ルールを守ることで、
自分も社会の一員であることを
認識できるようになってきます。
まず、大人である私達が社会のルールを守れるように
見本となりましょう。
2学期5週目の火曜日です。新型コロナウイルス感染予防のためには、自分を守ることの大切さを痛感させられます。学校での新しい生活様式が始まっています。ルールは何のためにあるのでしょうか。二人以上の生活の中では必ずあります。子どもたちの好きなスポーツにも遊びにもルールがあり、守ることで楽しむことができます。ルールだけでなくマナーも守れる子どもたちを育んでいきましょう。
感情はどのようにして育つのか?②
2 感情はどのようにして社会化されるのか?
私たちはどのようにして、感情を獲得してきたのでしょうか?どのように育てれば、「思いやり」は育つのでしょうか?子どもの感情が親子のコミュニケーシヨンを通して社会化されていくという視点から、考えていきます。
赤ちゃんは感情をどのように表現するのでしょうか?おなかがすいたとき、暑いとき、寒いとき、おむつが汚れて不快なときなどに泣きます。「火がついたように泣く」という表現があるように、おなかがすいている赤ちゃんが泣くときの必死さには、生きようとするエネルギーが満ちています。私たちは、おっぱいやミルクを飲ませたり、おむつをきれいにしたり、ほどよくあたたかくしてやります。赤ちゃんは「泣く」という動作によって、自分の身体が「不快」であることを親に伝えます。そしてその「不快」が「快」に変化することを通して、外界が安全なものであることを、日々体験していきます。このとき、赤ちゃんは「安心感・安全感」という感情の基本となる基本的信頼感を得ています。外界は安全で、助けを求めれば助けてくれて、身体が安心だと感じることができるということです。この時期の発達課題である「基本的信頼の獲得」は、このような親子の相互作用の中で獲得されていくわけです。
このように、赤ちゃんが最初に獲得する感情は安心感・安全感であり、それは身体で感じているものです。この身体で体験している安心感や安全感が、感情が育っていくための重要な礎になります。育児において「スキンシップが大事」と言われてきたことはそういうことを意味しており、大事なのはスキンシップによって「身体で体験している安心感・安全感」を獲得しているのです。
10ヶ月くらいの赤ちゃんは、「いないいないばあ」をすると、大喜びでけらけらと大きな声で笑います。私たちは、笑っている赤ちゃんが「大喜び」しているとどうしてわかるのでしょうか?赤ちゃんは「大喜びだ」とことばで話すわけではありません。私たちは、赤ちゃんの示している表情や笑い声、しぐさから、赤ちゃんが「大喜び」していると判断しています。赤ちゃんの身体の中に、喜びのエネルギーが流れていることを感じ取っているのです。感情とは、身体の中を流れるエネルギーなのです。赤ちゃんが「いないいないばあ」が楽しくて、笑っているとき「楽しい」「喜び」といったエネルギーが流れているのを、私たちは感じ取り、それを「ことば」にします。身体を流れるエネルギーであるアナログの(量として体験される)感情が、「うれしい」「たのしい」というデジタルな(記号としての)「ことば」で名づけられ、結びつけられるわけです。
2歳くらいの子どもが、仮面ラィダーになりきって遊んでいるとしましょう。突然3歳の子どもがやってきて、変身グッズを奪い取ったとしたら、2歳の子どもはどんな反応を示すでしょう?泣き叫び、地団駄をふみ、顔を真っ赤にして、にぎりこぶしをふるわせるでしょう。この子の身体を流れているエネルギーは、非言語的に外に向かって表出されています。親や保育士など養育する大人が、その非言語的表出をくみとって、「くやしかったね」「怒っているんだね」と共感を示すとき、それは、身体を流れる感情を「ことば」で名づけるという子どもの感情を育てるかかわりをしていることになります。
物の名前をあらわす「ことば」は、現実に存在する「物」と「ものの名前」が一対一対応でつなげられることによって獲得されていきます。「感情」と「感情をあらわすことば」が一致したものとして獲得されていくためには、子どもが感じている感情を、推測して「正しく」言い当ててくれる大人の存在が必要だということになります。喜びのエネルギーが流れているときには、「うれしかったんだね」と、悲しみのエネルギーが流れているときには「悲しかったんだね」と名づけてくれる大人がいなければ、感情は「ことば」とのつながりを獲得することができないということになります。
このように、身体を流れる混沌としたエネルギーとしての感情が、「ことば」とつながり、「うれしい」「たのしい」「かなしい」「くやしい」「怒っている」といった「ことば」を使って、自分の身体の中で起こっていることを他者と共有することができるようになることが、「感情の社会化」です。感情は「ことば」によって社会化されます。つまり感情の発達、すなわち社会化のプロセスにおいては、親や重要な養育者との相互作用、コミュニケーションがきわめて重要な役割を果たしていると考えられます。
私たちは、これらのことをまったく意識せずに通過してきているので、「うれしい」といったことばで感情を表現すれば、それを聞いた人にもその感情は同じように伝わると思い込んでいます。
14日 躍動するわくわく感!
躍動するわくわく感! ~絵本はわくドキ~
絵本は、自分自身でページを進める事も、
戻る事も、止める事もできます。
主導権が自分にあり、探究心、やる気、
自発的な行動を促します。
又、想像力も培われます。
いくつになっても、絵本にふれることで、
冒険心を持ち、何かやってみたくなるような
わくわく感が湧いてきますよ。
一番は何より一緒に絵本を開くこと。
「あなたと一緒に」開く絵本が子どもには格別なものなのです。
さあ、14日目です。絵本の国へ出発しましょう。
2学期5週目、月曜日です。土曜日に本屋さんで6年生の男子と会いました。その子は、お母さんと本を買ってもらいに来ていました。本という共通のものを通じて、地域の人や大人との会話から学ぶことが多くあります。親戚の人との会話からも多くの学びがあるはずです。ミクロとマクロの視点から考えることが大切です。可能でしたら、親子読書や家読に取り組んでみてはいかがでしょうか。非認知能力を育てるのにも読書は大変有効です。学力は「学ぶ力」です。本校の教育目標「自ら学ぶ子」と同じように文字を読んで考える力(読解力)を育てることです。
感情はどのようにして育つのか?①
感情はどのようにして育つのか?
感情をコントロールすることは難しいことですが、学校生活の中でコントロールできないと不適応が生じてしまいます。感情を伴うイメージは、忘れないという特性を持っています。快・不快を感じる扁桃核で、ワクワクを感じることが大切になると言われています。「怒りをコントロールできない子の理解と援助 大河原美以著」などを基にして考えてみたいと思います。
1 感情とことば
私たち大人は子どもたちを「思いやりのある子」に育てたいと願っています。本校の保護者の皆様も同様の状況でした。そして子どもには「思いやりをもちなさい」「困っている人がいたら助けてあげなさい」「電車ではお年寄りに席をゆずりましょう」「人をいじめてはいけません」と教えます。しかしながら現在、教えたとおりに子どもが育たないと感じている方は多いのではないしょうか。最近の子どもたちにはこのようなことを教えていないのではないか、と心配されているようでもあります。だから、「きちんと教えるべきだ」という考えや主張が生まれます。現実には「人を殴ってはいけない」「すぐに怒ってはいけない」「やさしくしてあげなければいけない」「みんなと仲良くしなければいけない」といった、多くの「ベからず」が子どもたちにはシャワーのように毎日ふりそそいでいます。
一般に私たち今の親世代は、子どもを「ことば」で育てる傾向が強いように思います。「思いやりをもちなさい」と伝えると「思いやりが育つ」と考えがちです。しかし「ことば」で伝えれば伝わるものだと思っていることは「錯覚」であると言われています。たとえば、子どもに「机を運びなさい」と言えば、ほとんどの子どもが何をすればよいのかを理解することができます。ところが「思いやりをもちなさい」と言う場合は、友だちにやさしくしてあげようと思う子どももいれば、何をすればいいのかまったくわからない子どもや、先生が見ているところでだけ、どう振る舞えばいいのか理解している子どもなどもいて、その理解の状況は一律のものではないのです。
それはなぜでしょうか?「机」は具体的に実在する「物」です。「運ぶ」という動詞も、具体的な「行動」として現実に体験されています。つまり「机」「運ぶ」という「ことば」はともに「物」や「行動」 と一対一対応で結びついています。ところが、「思いやり」は抽象的なことばで、目に見えません。このように「感情」をあらわす「ことば」は、「物」をあらわす「ことば」と性質が異なるわけです。
「机」「鉛筆」「黒板」「先生」など物の名前は、その名前の「ことば」を使うことによって、他の人と共有のイメージをもつことを可能にします。「机」と聞けば「机」を思い浮かべることができるわけです。「ことば」には、このようにイメージを共有することを可能にするという機能があります。そして、それによって、人は他者とつながりをもつことが可能になります。「うれしい」「かなしい」「腹がたつ」「うらやましい」などといった感情をあらわす「ことば」の場合も同様です。「うれしい」という「ことば」を使うことによって、他の人と共有のイメージをもつことができれば、「ことば」を通して感情を共有することができ、他者とのつながりをもつことが可能になります。このように「ことば」によって感情を他者と共有できるようになるプロセスを「感情の社会化」といいます。「思いやり」という高度な感情が社会化されている子どもたちの集団においては、「思いやりをもちなさい」という「ことば」による指示も有効でしょう。しかし、そうではない状態にある場合、その「ことば」は意味をなさなくなってしまうわけです。
私たち大人は、基本的な感情をあらわす「ことば」をあたかも、アプリオリに(先天的に)知っていたかのように感じてしまいがちです。ですから、「思いやり」ということばとその感情が結びつかないということが、どういうことなのかを理解することは困難です。しかし、パソコンやインターネットに関する「新しい抽象的なことば」を例にして考えてみると、「ことば」と「社会化」の関係を想像していただくことができるでしょう。たとえば「ダウンロード」といった「ことば」によってそれをイメージできない人は、IT社会の中では社会化されていないということになります。
子どもたちの中には、「思いやりをもちなさい」といわれても、この「ダウンロードしなさい」といわれているのと同じように、何のことやらわからない子どももいるというのが、今の子どもたちの現状なのです。そして、パソコンの苦手な人が、意味はわからないけれどただ「ENTERキーを押せばいい」とのみ学ぶように、大人の前でどう振る舞えばよいかのみを要領よく学んで適応している子どもたちがたくさんいるというのが、子どもたちの感情の発達において起こっていることといえるかもしれません。13日 けじめとルールを伝える第1歩
けじめとルールを伝える第1歩 ~靴をそろえようね~
1度しゃがんで靴をそろえるのは、
けじめをつけ、それぞれ物事には
ルールがあることを認識する動作です。
例えば、園で靴をそろえると、園のルールを、
「さあ、今から守るぞ!」と認識できるのです。
友達の家には友達の家のルール、
自分の家には自分の家のルールがあり、
社会には社会のルールがある。
靴をそろえることで、けじめがつき、
ルールを守ろうという意識が向けられますよ。
2学期5週目を迎えた日曜日です。ご家庭で過ごすことが多いかと思いますが、一人で遊ぶときには、ルールは相手任せ(ゲームならゲームのルールのもとに)になりますが、二人以上の遊びにはルールがあり、スポーツにはスポーツのルールがあります。学校には学校のルールがあります。ルールが守られ、定着している土台の上にリレーション(関係性、つながり)ができます。保護者の皆様が職員を信頼していることも土台になっています。これらに基づいて、学校では「守られていることによる心地よさ」を感じさせるように職員一丸となって取り組んでいます。どうぞ、みんな(家庭、地域、職員)で子どもたちを育んでいきましょう。
算数がわからないことを考える⑧
8 どうしてテスト本番で力が出せないの?
授業の内容を本当に理解できていないためにテストで点数が取れないのであれば、できないことを繰り返し復習していくしかありません。しかし中には「わかっているはずなのに、テストになると点が取れない」という子どももいます。特に多いのが「家でやるときはできるのに、テストになると点が取れない」というケース。このケースは、家庭でお母さんが、つきっきりで勉強を見てあげている子どもに多く見受けられます。確かに口出しはせず、子どもが自力で問題を解いているのかもしれません。しかし、子どもはそばにいるお母さんの反応を見ています。
問題を解いている最中に、お母さんが「あっ!」と声を出したり顔をしかめたりすれば、「あれ?間違ったかな」と思ってやり直す。それを見てお母さんは「よしよし、自分で間違いに気付いたな」と思うかもしれませんが、実はそこで一度チェックが入っているわけです。つまり、完全に自分一人で解いていることにはなりません。親が見ていてくれれば、子どもは確かに心強いでしょう。もちろん、場含によっては功を奏することもありますが、逆に、テストで高得点を取れない原因になってしまうこともあります。子どもを見守っているのか、それとも監視しているのか。そこには大きな違いがあります。
また、勉強時間(机の前に座つている時間)が長い子どもの場合は、解くスピードに問題を抱えている場合があります。スピードを意識しすぎてミスを連発してしまう子ども、また、一つの問題を解くのに時間がかかり過ぎて、途中でタイムアップを余儀なくされてしまう子ども、いずれもテストの高得点には結びつきません。
もちろん「この子のペースでじっくりやれればいい」と見守ってあげるのもいいと思います。しかし、テストの点数次第でモチベーションが上がったり下がったりするタイプの子どもであれば、テストと同じような緊張感の中で、制限時間や分量を決めて取り組ませたほうがいいでしょう。ただ、点数だけにこだわりすぎると、子どもの弱点ばかりに目が行きがちです。もし80点を取ってきたら、まずは「すごいね、頑張つたね」と褒めてあげてください。「〇〇君は何点だったの?」とか、「どこをミスしたの?」といった追及は封印しましょう。
算数のテストでうまくいくヒント
学校テストの目的は、順位をつけるためではなく、点数を稼いでほしいからでもなく、授業の内容を理解できているかどうかを子ども自身が知るためです。もちろん高得点を取るために努力することも大事ですが、それよりも「できなかった問題=自分の弱点」と捉え、学習方法を見直すきっかけにすることが大切なのです。
(1)一人の力で問題を解く習慣をつける
お母さんのそばで勉強する場合は、お母さんの立ち位置に注意が必要です。もしかしたらお母さんは、「私は見ているだけで、一切ロは出していません」とおっしゃるかもしれません。たとえロに出さなくても、態度や表情で「〇」か「X」かのサインを出していないでしょうか。自分ではわからないうちに、お子さんにプレッシャーを与えていないでしょうか。子どもが勉強に取り組んでいる時は、静かに見守ってあげましょう。そして、すべてを自力でやり遂げた時に、心おきなく褒めてあげてください。
(2)制限時間を決めて、解く速さを身につける
テストでいい結果を出せないときは、問題を解くときにかかる時間に注目してみましょう。1問解くのに、長時間かかっていないでしょうか?子どもには、それぞれのペースがあるかもしれませんが、実際のテストには、制限時間があります。時間内に解けなければ、たとえ正解できていても「解けなかった」と評価されてしまうのです。じっくりと時間をかけて問題に取り組むタイプの子どもは、おそらく実力はあるはずです。テスト前には制限時間を決めて、速く解く練習をしておくのがいいでしょう。
(3)自宅学習でも採点は厳しく
自分に甘い点数をつけるタイプの子どももいます。「このくらいのミスならミスじゃない」と自分に0Kを出してしまうのです。楽観的な性格で、日常生活ではむしろ好ましいのかもしれませんが、テストで点を取るには、自分に厳しい態度で臨むとよいでしょう。間違いに対し「どこで間違えてしまったのだろうか」と点検し、まずは原因を明らかにすることから始めます。単純な計算ミスなのか、大事なポイントを見逃してしまったのか…。家庭学習でもこうして厳しくチェックしておけば、ほとんどのミスは防ぐことができるものです。12日 丸ごとドーン!と受けとめる
丸ごとドーン!と受けとめる ~「お帰り」「ただいま」~
子どもは毎日、
新しい出来事の中で精一杯過ごしてきます。
この想いを誰かに受け止めて欲しい!
と、帰ってきます。
しっかりと心を抱きしめてあげるためにも、
目を見て笑顔で迎え入れて下さい。
「お帰り」「ただいま」という言葉で、
嫌なことも、すべてリセットされやすくなり、
次への行動が起こしやすくなりますよ。
2学期4週目が終わり、週末の土曜日です。丸ごと受け止めてもらえることは、子どもたちにとって安心することになります。秩父神社に「親の心得」があります。「赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心離すな」です。小学生には子ども同士の仲間関係を大切にしつつ、必要なときに助けてあげてほしいということです。よく斜めの関係になることで受け止めやすくなります。例えば、祖父母の方々は受け止めやすい存在です。子どもから目を離さずに守ってください。どうぞ宜しくお願いします。
算数がわからないことを考える⑦
7 わからないまま、なぜいつまでも考え続けるの?
「いくら考えても答えが出ない」と苦戦しながらも、難問を前にしてもあきらめない子どもを見ると「この子はこれから伸びていく子だな」と、ちょっと嬉しくなります。投げ出さず、ふてくされず、自分で何とかしようと挑戦し続ける気持ちがあれば、いつか必ずその成果は出てくるものです。ただ年齢にもよりますが、子どもが集中して考え続けるには限界があります。ですから、ずっと考えているうちにフッと気を緩めるときがあります。緊張状態と緩和状態をバランスよく配分しながら机に向かっているならば問題はないのですが、緩めたまま、別のことをずっと考え続けているようならば、いつたん机の前から離れることを促したほうがいいでしょう。
「もっと効率よく勉強しなさい」「集中力が足りないんじゃないの」などと追いつめることだけは避けて、よく話を聞いてあげて本音を聞き出してみてください。今やっている勉強が難しすぎるのかもしれません。悩みを抱えているのかもしれません。
よく、「算数は積み重ねの教科だから、今わかっていないとだめだ」と心配されるお母さんがいますが、それは大きな誤解です。算数は取り返しのつく教科です。中学校に進んで数学を勉強していく中で、いやでもこれまで学習したことのすべてを復習せざるを得ません。ここが、理科や社会科と違うところです。算数は、今やっていることに本気で取り組めば、全部それが復習につながります。どこか一つ取りこぼしたとしても、後で必ず取り返すことができます。
一度くらいつまずいたからといって、「算数は苦手だ」と決めつけないことです。新しい問題に取り組んでいくうちに、自然に理解できるようになるものです。そのときに理解できなくても、しばらく経ってから、「ああ、あのときわからなかったのは、こういうことだったのか」と気づくことが多いのです。しかも、算数にはいろいろな解き方があります。よく「算数の答えは一つだ」と言います。確かに答えは一つかもしれませんが、答えを導き出す方法はたくさん用意されているのです。例えば、植木算がわからなくても、鶴亀算でつまずいても、「方程式を使えばできちゃった」という子どももいます。それをきっかけに算数が苦手科目から得意科目になるケースもあります。心配しすぎないでください。
「わからない」を助けるヒント
わからないなりに頑張ろうとしている子どもに対し、厳しい言葉を投げかけるのは逆効果です。大人の意見を一方的に説いても、「こうしなさい」と命令しても、子どもの耳には届きません。頑張る姿勢を評価した上で、何につまずいているのか、手助けできることはないのかと、穏やかに本音を聞き出してあげましょう。
(1)現時点のレベルに合った問題を解く
親御さんの立場からすれば、自分の子どもが「学校の勉強についていけていない」と認めるのは辛いことかもしれません。しかし当の子どもは、もっと辛い思いをしています。その心情をわかってあげて、一緒に解決していく方法を話し合いましょう。まずは、つまずかずに問題が解ける時点に遡ってスタートします。簡単な問題でも、「できた!」という満足感を味わうことが自信につながるのです。そして、そこから、「もっと頑張ろう」という意欲が出ます。多くの成功体験を積み重ねていけるよう、長い目で導いてください。
(2)体を動かす時間を作る
長時間机の前に座り続けていると血行が悪くなり、次第に頭も働かなくなります。机を離れ、体を動かすように勧めてあげましょう。軽いストレッチ運動や、ゆっくりと外を歩くのも効果的です。お母さんも家事の合間に、子どもと一緒にウォーキングに挑戦してみるのもお勧めです。歩きながら楽しい時間が過ごせます。凝り固まった体をほぐして気持ちを一新した後は、頭もスッキリしているはず。「さぁ、もうひと頑張りね」と励ますことも忘れずに。
(3)途中経過をしっかり書く
一つの答えを導き出すために、頭の中で考えを巡らせてもなかなか解決の糸口が見つかりません。答えを導き出せないということは、方法が間違っているか、または何かが足りないわけですから、 見方を変えてみるのも一つの方法です。また、頭の中だけで答えを出そうとせず、とにかく何でも書き出してみる習慣をつけさせましょう。書き出すことで頭の整理がついてくることもありますし、何がわかって何がわからないのか、はっきり目で確認できるので、対策も立てやすくなります。11日 聴くことは宝箱
聴くことは宝箱 ~お話は最後まで・・・~
相手の話が終わるまでしっかり聴くことで、
自分より相手を優先することが出来、
注意深く聴き取る力、集中力が身に付き、
よく知ることが出来ます。
習慣化すると、人をまとめる力、
リーダーシップ力にもつながります。
まず、お母さんが子どもの話に
「あいづち」をうちながら、最後まで聴くことで、
子どもに満足感が得られ、
自然に最後まで話を聴ける子に育ちますよ。
2学期4週目の金曜日です。話を聴くことには様々なよさがあります。話を普段聴くことができない場合、一緒にお風呂に入ることで可能になります。また、絵本などを読み聞かせすることも効果的です。聴くときにはうなずいたり、相づちを打ったりすると、聴いてもらっているという気持ちが高まります。出来事や事実を聴きながら、流れている気持ちや思いを併せて聴いてください。「◯◯だったので、・・・と言う気持ち(感じ)なんだね」と、フィードバックするとより有効になります。金曜日の夕方から日曜日と時間がありますので、子どもたちの話に耳を傾けていただけると幸いです。
算数がわからないことを考える⑥
6 文章題が苦手なのはなぜ?
算数の文章題を解くにあたって大事なことは、頭の中で絵が描けるか、イメージできるかということです。文章題の苦手な子どもは、後で「どんな問題だったのか説明してみて」と促しても語り直せません。自分の言葉で説明できないのです。文章を読んでそのストーリーを描ける子どもは、文章題を苦にしません。例えば「Aちゃんがお買い物に行き、リンゴを3個買って帰りました。お家にはリンゴが2個ありました。リンゴは全部でいくつでしょう」という文章題があるとします。問題文から、お買い物をしている状況を想像し、赤いリンゴを思い浮かべ、そして最後はどうなったかなとイメージできれば、「これは足し算だな」とわかるのです。
学年が進んで分数や複雑な割合が出てきても、その情景をイメージ化できて、それぞれの関係を結び付けることのできる子どもは、心配ありません。算数というのは、余計な情報をどんどん切っていくものなのです。ミカンであろうがリンゴであろうが、最後は数字だけが残るわけですから。膨大な量の中から、抽象的なものを残して他を切り落としていくというのが、算数の本筋です。しかしこの作業を行なうには、たくさんの問題に出合い、訓練し続けることが必要です。
低学年の場合、この算数の本筋の逆をやらせることもあります。例えば、「2+3」という式を使って、できるだけ長い文章題を作らせます。「リンゴ2個とミカン3個、合わせていくつ?」という問題文ができたら、次に「どうしてミカンとリンゴ が一緒にあるのかな?」、「お友だちが家に来るから果物をたくさん用意することになったの」というように話を膨らませていきます。この操作ができるようになると、これとは逆の、『切り落としていく作業』もラクにできるようになるのです。
上級生になると、問題を一問解くために、いくつもの情報を使わなければならないケースも出てきます。時間の問題、割合の問題、図形の問題が組み合わさっている1問があるとすれば、どれか一つでもわからなければ答えを出すことができません。と同時に、不要な情報は切り捨てるという決断力も必要になってきます。
要は、頭の中のどの引き出しを開ければこの問題を解くために有効な情報が入っているのか、答えを導き出すのに何が必要で何が不必要なのか、を判断して制限時間内に答えを出す。それができて、初めて点数に結び付くのです。
文章題に強くなるヒント
計算題を解くのは得意なのに文章題になると途端に筆が止まってしまうのは、とてももったいないことです。知識や技術は、応用できなければ宝の持ち腐れになってしまいかねません。今後、計算能力を生かせばどんなことができるのかなど、家庭で将来の夢を語らせてみると、苦手意識を克服するきっかけになることもあります。
(1)文章の情景をイメージする
文章題を解くには、文章の情景をイメージできるかがカギになります。まずは、問題を音読させてみてください。スムーズに読めなければ、問題の意味を理解していないことが考えられます。突っかからずに読めたら、どういう内容だったか聞いてみましょう。うまく説明できなければ、「誰が、何を、いくつ、どこに」といった具合に尋ねます。また、絵や図を使って要点を整理していくのもいいでしょう。頭の中で考えるだけでは解けない問題も、実際に読んだり書いたりすることでヒントが見えてくるものです。
(2)まずキーワードや数を抜き書きする
文章題を読んでも問題文の意図がわからないときは、文中のキーワードや数をノートに抜き書きしてみます。書き出したポイントを結びつけたり、丸で囲ったりすることで、それぞれの関係性が明確になってきます。そのような作業に時間をかけるわけにはいかないテストに備え、問題文の中で重要だと思う部分に下線を引くという方法を試すといいでしょう。ご家庭での学習で卜レーニングしておけば、こちらの方法でも対処できます。
(3)問題をランダムに出して復習する
問題集をただ順番通りに解いていくのではなく、問題を一つひとつ切り取って、ランダムにノートに貼っていきます。次にどんな問題が出てくるかわからない、まさに本番のテスト問題のような教材ができあがります。このようなオリジナルの問題集を作って、本番に備えたトレーニングを繰り返しましょう。必要に応じて素早く問題を解くためのスキルを引き出せるような準備をしておけば、「どんな問題が出ても大丈夫」と自信を持ってテストの日を迎えられるようになります。
10日 自己責任力
自己責任力 ~脱いだ服、片付けられるかな?~
脱いだ服は、ついつい、親が片付けてしまいますが、
ここではぐっと堪えて自分で片付けられるように
導きましょう。
自分の行動に最後まで責任を持つ。
伝えたい大切な「自己責任能力」を
毎日の繰り返しの中で身に付けさせてあげましょう。
今日は木曜日です。自分のことは自分でできるように見守って、声をかけたり教えたりして励ましていきましょう。コーチングの考えが必要になります。その場その場での成長を促すかかわりが大切です。目をかけ、手をかけ、声をかけるなど宜しくお願いします。
ペップトークをご存じですか。試合前に、指導者が選手に対してポジティブな言葉を投げかけるというもの。たとえば、試合を控えた選手に対して「絶対勝て!」などとプレッシャーをかけるのではなく、「練習どおりにやれば大丈夫だよ」と前向きな言葉を投げかけます。あるいは、ミスをした選手を叱るのはなく、「次はうまくいくはずだ」と励ますといった手法です。多民族国家であるアメリカのチームスポーツが特に強いのは、コーチが選手たちにペップトークを使うことで士気を高めているからだと言われてます。ポジティブな言葉は、チーム全体に一体感をもたらす効果があるのです。
算数がわからないことを考える⑤
5 計算ミスを防ぐ方法ってあるの?
ミスをするには、いろいろな要素があります。学んだことが身についていない、テスト中の緊張感で焦ってしまう、体調不良に端を発したケースもあるでしょう。ところが、わからないからではなく、できすぎるからミスをするケースもあります。例えば、「3+2」を「6」と間違ってしまうのは、上級生になってからのことです。頭の中で「3X2」という式がよぎってしまい、それを答えだと勘違いすることがあります。かけ算を習う前や、あるいはかけ算嫌いの子であれば、こういうミスは出ませんね。
子どもの頭の中では、いくつもの数式、いくつもの組み合わせが混在しています。その中から選択するときに、うっかりミスしてしまう可能性もあります。ある程度の知識や思い込みがあるから犯してしまうミスもあるのです。
計算ミスは、誰もがしてしまうものですから、いつまでも引きずらないことも大事です。10問のうち5問を間違えたなら勉強不足ですから、反省しなければなりません。しかし、10問中1問を間違えたからといって問題視することはありません。人間ですからミスもして当然です。「次は、こういうミスをしないようにしよう」と振り返ることのほうが、よほど大事なことです。
ミスは、「しない」ことを目標にするのではなく、「発見すること」を目指しましょう。つまり、チェックする機能をどれだけ持っているか、が重要なのです。例えば「20円の鉛筆を15本買いました。代金はいくら払いましたか?」という問題が出たとして、うっかり「30円」と答えを書いてしまったとします。見た目には「ゼロをひとつ忘れた」という単純ミスに見えるかもしれません。でも、実際に20円の鉛筆を15本も買ったとしたら、「30円しか払わないのはおかしいな」と思うはず。思わないことこそが、問題です。チェック機能が働いていれば、テスト中にミスを発見することもできます。検算をすることも大切です。検算すれば、ある程度のミスは防ぐことはできます。しかし実は、ざっと見直したときに「あれ?」「なんかおかしいな」と思えれば、時間の短縮にもつながります。
ミスは必ず起こるという前提でいいのです。「起こるものだから、ていねいに確かめをする」という考え方にシフトするといいです。
計算ミスを減らすためのヒント
テストを受けるときは、程度の差はあれ、どの子どもも緊張しています。緊張のあまりミスをしてしまう子どもも少なくありません。家庭でじっくり時間をかけて考えることも大事ですが、時には本番さながらの条件のもとで、問題に取り組んでみることもお勧めします。予行演習を滞りなく行なえば、落ち着いて本番を迎えられます。
(1)答えを出すまでのプロセスを見る
計算をするときには筆算は必ず書いて、消さずに残しておくこと。どこでミスをしたのか、プロセスに沿って見直すことができるからです。中でも位取りを間違えてしまうと、せっかく理解しているのに点数に結びつかないという、悲しい思いを繰り返すことになります。ですから、普段からマス目のノートではなく、白紙のノー卜を使うようにします。マス目に頼ると、テストのときにうっかりズレていても気づかなくなってしまうからです。白紙に書く習慣をつけておくと、自分で意識して位取りに注意を払うようになります。
(2)自分で答え合わせをする
テストが返却されたら得点だけをチェックするのではなく、ミスしたところを必ず見直します。見直しは、なぜミスをしたのか、どこでミスをしてしまったのか、そして、ミスをしやすいのはどのような問題なのかを、把握するために行なうものです。自宅で勉強するときも、答え合わせは自分で行なうこと。そして、ミスをしてしまった問題を集めて、再チャレンジしてみましょう。こうして自分の弱点を見つけ、その弱点を一つずつ潰していくようにすれば、次のテストには自信をもって臨めます。
(3)時間を決めて簡単な問題から解く
学校では、計算ミスを防ぐためのトレーニングとして、100問の問題を解かせることがあります。易しい問題から難問までとりまぜて、どの問題から解いてもいいとします。制限時間は決めますが、時間内ですべて解くことは不可能です。ただしどの問題も配点はすべて同じ。簡単な問題から解いて いったほうが当然有利ですから、100問をざっと見渡して、簡単な問題を見つけ出して解き始めます。
これは、テスト中にミスを見つけるための、とてもいいトレーニ ングになります。家庭でも挑戦してみてください。
9日 家族の輪は会話から!
家族の輪は会話から! ~楽しくみんなでごはんを食べよう!~
「お喋りしながら楽しく食べる。」
毎日必ずとる食事の時間は、
家族の大切なコミュニケーションの場で、
会話のキャッチボールが出来る場、唯一の家族共通の場です。
会話で心が通い合うと、
何でも話し合える仲になり家族関係が上手くいきます。
テレビを見ながら食事を摂ると集中力がなくなり、
味覚も分からず無関心な子になりますよ。
2学期4週目の水曜日、週の折り返しです。新型コロナによるストレスに上手に付き合いながら、新しい生活様式が求められています。一緒に食事をすることには、大きな意味があります。衣食住の「食」を司っており、その場での楽しい会話によって「つながり」や「絆」が深まっていきます。朝食や夕食のいずれか一つは、一緒に楽しい場になるようにしていきましょう。大人の世界でも今ではない懇親会があったり、ランチをしたりする(今はできにくい状況ですが)ことは、同じものを一緒に食べて会話することで輪や和が広がったり深まったりします。同じことですね。残念なことですが、給食では会話しないでの食事になっていましたが、ご家庭では会話をしながらの楽しい食事をすすめてください。
算数がわからないことを考える④
4 図形を理解するコツってあるの?
幾何の分野でつまずいている場合、考えられる原因は2つあります。1つは、図形そのものに苦手意識を持っている場合。図形のカタチをうまく描けなかったり、角度の意味を理解していなかったりするケースです。図形のカタチがとれないのは、小さい頃から自分の手で図形を描く機会が少なかったからだと考えられます。
図形の認識を持たせるためには、まずはフリーハンドで描かせます。例えば五角形を描こうと思ったら、ある程度五角形のイメージを持っていなければできません。頭の中でイメージを描き、そのイメージを自分の手で紙に描く練習をさせましょう。もちろん子どもが小さいうちに、一緒に描いてあげるのがいちばんですが、いつから始めても遅いということはありません。家の中にあるものでもいいし、車好きの子どもなら、丸や四角や三角を使って遊びながら描いていくと、いつの間にか図形を描きこなしていけるようになるものです。
そしてもう1つは、技巧的な問題です。コンパスや定規、分度器といった器具の扱い方に慣れていないというケースです。また、線がまっすぐ引けない、途中から二重線になってしまうようなケースでは、指がうまく動かない、力の入れ方がわからないという問題を抱えていることがあります。普段から使わなければきれいな線が書けませんから、器具を使うことを習慣づけてあげるといいでしよう。そのためには、定規もコンパスも、子どもの使いやすいものを使わせてあげましよう。楽しみながら練習すれば、必ずうまくなります。
例えばコンパスならば、きれいな円を描く練習をするのではなく、円を使った模様をデザインしたり、できあがった模様に色付けしたりするといいでしよう。学校でも、コンパスを使ったデザインコンテストを開催すると、子どもたちは本当にイキイキと楽しそうに取り組みます。コンパスや定規を使って好きなキャラクターを描くのも楽しそうです。危険のない範囲で好きなだけ遊ばせてあげると、器具の使い方は格段に上手になります。
図形を描く技能を磨くならば、お手本になるものを用意して、忠実に描き写すという方法もあります。正しいカタチを観察することで、技術的なレベルアップにつながります。
図形に興昧を持たせるためのヒント
図形の苦手な子どもは、描く楽しさを知りません。ですから「正しい描き方はこうだ!」などと強制すると、ますます敬遠してしまうでしょう。コンパスや定規などの使い方が多少間違っていたとしても、あえてロをはさまず、いつでも遊べる遊具として手の届く場所に置き、自由に使えるようにしておくのが、図形に興味を持たせるための近道です。
(1)描きたいものをフリーハンドで描く
描きたいものが考ったら、それをまずイメージします。建物でも家具でも、いつも見ているアニメのキャラクターでも構いません。まずはなるべく「〇・□・△」で描き表せるような、簡単なものを頼りにして、遊び感覚で好きなようにフリーハンドで描かせてください。もし描いた絵が気に入らなくて自分で修正するようになれば、図形を描く第一段階はクリアしたと思っていいでしょう。
(2)器具を勉強道具として使わない
器具の中でも、コンパスはいちばん扱いにくいものです。種類もたくさんありますから、まずは使いやすいものを自分で選ぶことが大事です。学校では、コンパス学習が始まるときは、事前にコンパスを用意させて、休み時間に自由に使うようにすることで、子どもたちはコンパスを勉強道具だと認識しません。ですから、実際にコンパス学習が始まる頃には、自在に使いこなせるようになっています。家庭でも、楽しみながら使う時間を設けてみましょう。持つところをビニールテープで巻いて太くすることも有効です。
(3)図形のクイズを作成する
図形を使ったクイズやゲームで楽しむことをお勧めします。図形は単純に見えますが、ちょっとした工夫次第で幾通りもの表現が可能です。例えば、紙の上に線をランダムに交差させて、その中から三角形や四角形を何個見つけることができるかを競ったり、目視で角度を推測して最も近い答えを出したりと順に順位をつけるゲームはいかがでしょう。まずは親御さんが作り、慣れてきたら子どもにも製作を依頼してみましょう。ビックリするようなアイディアを見せてくれますよ。
8日 自分は大切な存在!
自分は大切な存在! ~手洗いうがいは大切だよ~
手洗い・うがいを通して、
自分の体を大切にする習慣を身に付けましょう。
手を洗うとは、表裏、爪の間まで気を付けること。
うがいは、喉の奥の見えない汚れを取ること。
見えていることだけにとらわれないで、
自分を大切にしましょう。
すぐに結果が見えないことでも習慣化することで、
自分というものは、外見だけでなく、
”中身も大切なんだ”と分かります。
自分を大切に出来ているようになると、
他の人・ものも大切にする事が出来るようになりますよ。
2学期4週目の火曜日です。新型コロナウイルス感染予防のための新しい生活様式の中心は、こまめな石けんを使った手洗いやマスクをつけた生活です。また、毎朝の検温を行っていただいています。自分を守ることは、みんなを守ることです。自分のことを守るためには、まず自分自身が意識や自覚をもとにした行動になります。行動化につながるためには、子どもに理由を伝えていくことが大切になります。引き続き、宜しくお願いします。
算数がわからないことを考える③
3 どうすれば『割合』『比率』を理解できるの?
『割合』『比率』の学習は、子どもにとっては大きな壁です。分数や小数の知識が身についていないとなかなか理解できないし、たとえ分数や小数が得意でも、割合や比率に関連づけたりする知恵がないと、「わからない」で終わってしまう可能性もあります。ものの見方には、加法的な見方と、乗法的な見方がありますが、子どもたちは通常、ものの大きさや量を比べるときには「差」を見ています。ですから早いうちから、意図的に「比」で考えられるようにするといいですね。
お姉ちゃんは折り紙を10枚、本人は5枚持っていたとき、「お姉ちゃんのほうが5枚多いね」というより、「お姉ちゃんは、あなたの2倍持っているわね」とか、おやつにクッキーが8枚あって4枚食べてしまったときは、「4枚食べた」ではなく「もとの数の半分になっちゃったね」といった具合です。「何を基準にしているのか」をはっきりさせておく習慣をつけておくといいでしょう。
一緒に買い物に出かけていけば、「果汁30%のジユース」とか「本日全店3割引」といった表示を目にする機会があります。「今日は安くなっている」と言って、さっさと買い物を済ませてしまうのではなく、「なになに?定価が5000円で3割引。てことは、このシャツ3500円ってことね。すごい。1500円も得したね」といった投げかけをしてあげるといいでしょう。このように、割合について馴染むような会話をしていると、実際に授業で習うときに理解するのがラクです。『割合』『比率』という言葉は知らなくても、意味は理解できているからです。
説明しよう、教えてあげようと構えることはありません。例えばテレビを見ていて「あら、消費税が8%から10%になったね。いやだ、大変だわ」といった話題をちょっと取り上げるだけで充分です。子どもが「何が大変なの?」と聞いてきたらしめたもの。「だって100円のノートが、今は108円で買えるけど、10%になったら110円払うのよ」と。「たいしたことないじゃん」と言うなら、「じゃあ、1億の家を買うとして、今なら消費税800万円だけど、10%になったら1000万円よ」という会話でもいいと思います。
『割合』『比率』を使いこなすヒント
家事をはじめとして、私たちは日常の中で『割合』『比率』の考え方を使っています。料理の味付け、洗濯時の洗剤や水の量の調整、買い物や掃除、一日の時間配分をするときなど、振り返ってみるとけっこう思い当たります。子どもにもこういった貴重な体験を積ませて、知識を日常の中で生かすことを学んでほしいと思います。
(1)意図的に『割合』や『比率』を使う体験をさせる
例えば、料理のレシピはたいてい4人分で書かれていますが、「このレシピを使って3人分の料理を作るときはどうすればいい?」と、実際に挑戦させてみます。表示されているそれぞれの材料を4つに分けた分量を3倍することになりますが、その比率は変わりません。野菜も、肉も、すべてその割合になるのです。そしてできあがる量も同じ割合です。基になるのは何かを理解した上で、考え方が混乱しないように整理させてみてください。このような経験によって、『割合』や『比率』について正しい見方が身につくようになります。
(2)会話の中に、割合の表現を意識的に挟み込む
新聞やテレビでも、割合や比率はよく登場します。お父さんと一緒に野球中継を観れば、打率や盗塁率、防御率など、比率に関する数字が出てきます。何を基にして、どのような計算で算出しているのかを教えてあげてください。ほかにも、ニュース番組を聞いていると、降水確率〇%、失業率〇%、消費税率〇%とあちこちに貴重な教材が豊富に揃っていることに気づきます。
(3)割合は、実際の大きさや量を意識させる
脳全体を100%として、例えば、お父さんの脳内は、仕事40%、趣味20%、家族20%、お酒10%、スイーツ10%というように、割合を円グラフにするという遊びがあります。『割合』や『比率』がひと目でわかる円グラフは、視覚的に子どもの興味を引くのでぜひやってみてください。このように、子どもから大人まで家族みんなで楽しめるような遊びを通して、割合への理解を深めていくことも、ご家庭においてはとても効果的な取り組みだと思います。さっそく家族みんなの脳内円グラフを作ってみましょう。
7日 無償の愛を満タンに!
無償の愛を満タンに! ~ぎゅ~っと抱きしめ合おうね♡~
無条件に抱きしめましょう。
心を抱きしめることで、
きっと、強がりや意地っ張りな心がほぐれ、
素直な心が戻ってきますよ!
”下の子が生まれた!”
”喧嘩した!”
”叱った!”
そんな時には特に、しっかり抱きしめて愛を伝え、
安心させあげましょう。
今日は7日目、子どもをしっかり抱きしめましょう♡
2学期4週目、月曜日です。子どもは学校への足が、大人は仕事への足が重い日です。子どもの心のエネルギーが空になると、やる気や意欲はでません。もちろん大人も同じです。心のネルギーを貯める器が子どもによって大きかったり、小さかったりします。器が大きくなった子はときどきで大丈夫ですが、まだ小さい子には沢山のエネルギーを貯め続けることができるようにお願いします。一緒に楽しく食事をする、一緒にお風呂に入る、女の子なら髪の毛をとかす、楽しくコミュニケーションするなど、一緒に何かをすることでエネルギーが満ちてきます。そのときに、頑張って顔晴っていることを伝えていきましょう。
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