日誌

校長室だより

おすすめの本より⑮

Q:どうしていじめはなくならないの?
A:いじめをする人は心の弱い人間なんだよ
解説:「他人に依存する弱い人間の心にある」
 いじめは、いじめられている人よりも、いじめている人の方が、その後の人生で辛い思いをする人が多いんだ。その理由は、いじめている人は、いじめられている人・・・つまり支配している人を失うことによって、自分自身の社会での居場所も失ってしまうんだ。その結果、心も不安定になってしまうんだ。
 いじめは心が弱い人間がすることだよ。社会倫理学者のエーリヒ・フロ厶は、いじめの正体は「他人に依存する弱い人間の心にある」と考えていたんだよ。弱い心があるとリーダーシップのある人について行きたいと思うんだね。リーダーについて行きたいと思う人が増えると集団ができる。集団ができると、最初はリーダーについて行きたい・・・と思っていただけの人たちが、自分よりも弱い人間の攻撃がはじめるんだ。これがいじめの正体だよ。いじめなんかする暗い人生は情けないよね。

体力をつけるためには?⓮

⓮「目」を守る -スマホ時代にケアすべきこと
 文部科学省が行なった「学校保健統計調査 (平成30年度)」によると、「裸眼視力1.0未満」の子の割合は幼稚園26.68%、小学校34.10%で、小学校では過去最高となりました。「裸眼視力0.3未満」だと小学校で1割弱、高校生になると約4割にのぼり、小学校でも高校でも過去最高の割合となっています。近視は遺伝もありますが、子どもたちの外遊びが減り、電子機器を扱う時間が増えたことも大きな要因とされています。電子機器が発するブルーライトは、網膜に到達するほどエネルギーが強く、近くで見るほど浴びる量が多くなります。とくに子どもの目はピントを合わせる調整力が強く、目の中に入る光の量も大人に比べて数倍多いので、電子機器から出るブルーライトの影響を受けやすいのです。
 また、大人は1分間に15〜20回ほどまばたきをしますが、子どもは角膜を覆っている涙の膜がしっかりしているため、2〜3分間まばたきなしで画面を見つづけることができます。しかし、長時間画面に向かっているとやはり目が充血し、乾燥による角膜障害が起きます。小学校でもプログラミングの必修化や電子黒板、タブレットの導入など、パソコンや夕ブレットを使う時間が増えていくことから、目の健康を守るためのケアを行なう必要があります。
「目」を守るにはどうすればいい?
(1)1日30分の外遊びをする
 ブルーライト研究の第一人者である慶應義塾大学医学部の眼科医、綾木雅彦特任准教授は、日光に含まれるバイオレットライトには近視の進行を抑制する効果があるので、外遊びによって日光を浴びることを勧めています。子どもの近視の進行は世界的にも問題になっており、シンガポールでは子どもの目のケアに対する政策として、1日30分の外遊びを推奨しているといいます。
(2)スクリーンから目を離す
 ブルーライトの影響は、目からの距離の二乗に反比例するといわれています。たとえば20センチと2 メートルを比べると、20センチでは2メートルのときの「100倍」も大きな影響を受けます。テレビを見るときはたいていの場合、1メートル以上離れているため影響は少ないのですが、顔から約20センチの距離で使用するスマートフォンや40〜50センチの距離で使用するパソコンでは、ブルーライトの影響 はより大きくなります。
 ノートパソコンやタブレットを長時間使う場合は、モニターにつなぐと、画面との距離を60〜70センチほど空けられるので、ブルーライトの影響を和らげることができます。
(3)20分、画面を見たら目を休ませる
 米国眼科学会は、「20―20―20ルール」を推奨しています。「20分」ごとに「20フィート」(約6メートル)以上離れた場所にあるものを「20秒」以上見るようにして、目を休ませるというルールです。20分間スクリーンを見たら、遠くを見たり、目を閉じたりして、緊張していた目を休ませます。

おすすめの本より⑮

Q:だれも見ていなければ悪いことをしていいの?
A:自分は自分のことを見ているよ。悪いことをすると心が傷つくよ
解説:「ただ生きるのではなく、善く生きる」
 人間の幸せには“徳”がとても大切なんだ。“徳”とは「道徳」の“徳”なんだけど、わかりにくいよね。すごく簡単に言うと“徳”とはいい行い。いい行いをするには、何が善で何が悪なのかを学ばなければならない。そのためには正しい知恵や知識を身につける必要がある。つまり正しい“徳”は、正しい知恵があってこそ生きてくるものなんだ。知恵と徳は同じもの。ソクラテスはこの考えに「知徳合一」と名づけて、自分の弟子たちに教えていたんだよ。
 そしてソクラテスは「ただ生きるのではなく、善く生きる」とも言っているんだよ。もし「だれも見ていなければ悪いことをしてもいい…」と考えている人がいたら、とても悲しいことだよね。それは善く生きていないだけではなく、気がつかない間に自分自身の心を傷つけているよ。だれも見ていなくても、自分は自分のことをしっかりと見ているものだよ。
 

放課後、職員研修

 子どもたちが下校後、職員は学校課題の研修に取り組みました。学校課題は、「主体的に課題に取り組み、協働して解決できる児童の育成 ~国語科の授業改善を中心として~」です。本年度の振り返りをしました。手前味噌ながら、学び合う教師集団になっており、誇りに思います。

 

 

大型モニターの配置

 今日、大型モニター6台の配置がありました。6台は来年度の学級数に合わせての配置で、今後1年教室を除く、2年教室から6年2組教室に設置していきます。65インチというサイズですので、現在ある50インチより一回り大きい印象です。なお、1年教室には次年度6年2組教室のものを移動する予定です。短い期間ですが、6年生も大きい画面で、視聴できるようになります。

 

体力をつけるためには?⓭

⓭「噛む力」をつける 一よく噛むと頭も体も強くなる
いまや、日本は世界でも子どもの虫歯が少ない国です。昭和40年代には9割以上の子どもに虫歯がありましたが、いまは虫歯のない子のほうが多くなり、小学生では45%と過去最低になりました。その一方で、短時間で食べられるやわらかいものが中心の食生活になり、きちんと噛めない子どもが増えているともいわれています。しっかり噛むことで脳の血流も大きく増加するので、脳が活性化されて記憶力が高まるなど、噛むことは学習効果を上げることにもつながります。
子どもの噛む力にくわしい歯科医の増田純一氏によると、噛む力の弱い子は、ロの周囲の筋肉やあごが弱く、ロがポカンと開いているのだそうです。この「お口ポカン」の状態の子どもはロ呼吸になるため、のどの乾燥でウィルスや細菌に感染しやすく、扁桃腺がつねに腫れている状態になり、免疫力が低下し ます。また、くちびるも乾燥するので、ひび割れや出血のほか、歯肉炎や口臭の原因にもなります。
噛む力がつくとロの周囲の筋肉が鍛えられるので、いつでもロを閉じて鼻呼吸をするようになり、風邪をひきにくくなります。噛む力は脳の活性化だけでなく体全体の健康にもつながっているのです。
「噛む力」をつけるにはどうすればいい?
(1)「あいうベ体操」をする
噛むために必要な筋肉を鍛えるため、今井一彰医師が考案した「あいうベ体操」というトレーニング法があります
①「あ一」とロを大きく開ける
②「いー」と口を横に広げる 
③「う一」とくちびるを前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
今井医師は、この体操を食前に10回ずつなど、1日30回行なうことを勧めています。声は出しても出さなくてもいいので、「1回ずつゆっくりと行なうことで、ロのまわりや舌の筋肉が鍛えられ、免疫機能アップにつながるといいます。
(2)ロの中をきれいにする
虫歯になり、神経が破壊されると、噛む力が弱まるだけでなく、脳につながる神経も切れた状態になってしまうため、脳の成長にも悪影響を与えます。しっかり噛めるようにするには、虫歯をつくらないようロの中をきれいにすることが欠かせません。ちなみに、虫歯に最もかかりやすいのは寝ているあいだです。就寝前に丁寧に歯みがきをすると、寝ているあいだは歯がきれいな状態になり、虫歯を予防できます。朝起きたときすぐにしっかりとうがいをするのも虫歯予防になります。毎食後の歯みがきが無理な日も、起きてすぐのうがいと、寝る前の丁寧な歯みがきは欠かさないようにします。
(3)ひと口30回噛む
厚生労働省が提唱している「噛ミング30」運動では、噛む力は生活習慣病を予防して、健康にも効果があることをうたい、ひと口30回噛むことを推奨しています。
(4)ガ厶を噛む
増田医師によると、歯科医の指導のもと、子どもが奥歯でガ厶をしっかり噛むトレーニ ングをしたところ、噛む力が2倍になった例 もあるそうです。ガ厶を噛むときには、片方にかたよらず両サイドの奥歯で噛む意識をもたせるようにします。ガ厶は歯科や薬局で売られている、キシリトールが90%以上含まれているものを選ぶようにします。キシリトールは、虫歯になりにくい甘味料です。

おすすめの本より⑬

Q:だれも見ていなければ悪いことをしていいの?
A:自分は自分のことを見ているよ。悪いことをすると心が傷つくよ
解説:「ただ生きるのではなく、善く生きる」
 人間の幸せには“徳”がとても大切なんだ。“徳”とは「道徳」の“徳”なんだけど、わかりにくいよね。すごく簡単に言うと“徳”とはいい行い。いい行いをするには、何が善で何が悪なのかを学ばなければならない。そのためには正しい知恵や知識を身につける必要がある。つまり正しい“徳”は、正しい知恵があってこそ生きてくるものなんだ。知恵と徳は同じもの。ソクラテスはこの考えに「知徳合一」と名づけて、自分の弟子たちに教えていたんだよ。
 そしてソクラテスは「ただ生きるのではなく、善く生きる」とも言っているんだよ。もし「だれも見ていなければ悪いことをしてもいい…」と考えている人がいたら、とても悲しいことだよね。それは善く生きていないだけではなく、気がつかない間に自分自身の心を傷つけているよ。だれも見ていなくても、自分は自分のことをしっかりと見ているものだよ。

体力をつけるためには?⓬

⓬「スポーツ」をする ―マルチな競技をのびのび楽しむ

 外遊びの時間や場所が減り、子どもの体力の低下が叫ばれる一方で、幼いころからスポーツに打ち込み、プロをめざすような子もたくさんいます。最近ではさまざまな競技で、世界を舞台に活躍する日本人選手が増えてきたこともあって、夢をふくらませる子どもも多いでしよう。ところが、同じ動作のくりかえしなどが原因の「オーバーユース」によって、骨や筋肉や靱帯などを痛めてしまう「スポーツ障害」が問題になっています。子どものスポーツ障害にくわしい村瀬正昭医師は、「子どもの骨の強さは70歳、80歳の高齢者と同じ。小学校低学年の筋肉はもっと弱いので、大人より注意が必要」と警鐘を鳴らします。

 成長期の骨には骨を長く成長させるために重要な「成長軟骨」というものがあり、このやわらかい骨の層にハードな練習で負担がくりかえし加わると、障害が出てくるのだそうです。炎症を起こしたり、骨がはがれたり折れたりしてしまうこともあります。適切な治療が遅れるとそのまま固まって元に戻らなくなり、 大人になっても痛みに悩まされる人もいます。とくに身長が伸びている時期は、骨がまだやわらかいため、ケガを予防するには、負担の大きい無理な練習をさせないことが大切です。

うまく「スポーツ」をするにはどうすればいい?

(1)さまざまな競技を楽しむ

 欧米の子どもには、野球、サッカー、バス ケットボールなど、季節ごとに競技を変える「マルチスポーツ」が定着しています。さまざまな種目を体験することで、隠れた可能性を見つける機会を増やすだけでなく、さまざまな体の部位を使うことでバランスのよい体づくりができるからです。メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は、小学校時代に野球だけでなく水泳も習っていたことが、関節の柔軟さにつながっているといわれています。マルチスポーツのメリットには注目が集まっています。

(2)オーバーユースに気をつける

 村瀬医師は、オーバーユースを防ぐために、毎日違うことをするよう勧めています。たとえば野球をしているなら、今日走りこんだら、翌日は素振りをして上半身を使う、違うポジションでやってみる、右打ちも左打ちもやる、といった具合です。

(3)スポーツの前後にストレッチをする

 成長途中のやわらかい骨を守り、筋肉や靱帯などの筋を痛めないためには、スポーツの前後に必ずストレッチをやるようにします。ラジオ体操は、運動前に行なうと筋肉が温まって体がやわらかくなり、血行がよくなります。運動後は疲れた筋肉に乳酸などの疲労物質がたまっているので、深い呼吸とともにストレッチをして、ゆっくりとクールダウンします。

(4)筋肉の炎症にはアイシング

 冷やすことは、筋肉の炎症を抑えて回復を早めるために有効です。炎症やケガのダメージを抑える方法として「RICE」と呼ばれる処置が知られています。まずは安静にし(Rest)、氷で患部を冷やし(Ice)、腫れているときは軽く圧を加えて(Compression)包帯を卷き、20分間ほど患部を心臓より高い位置に上げます(Elevation)。RICEは、捻挫や打撲のときの応急処置としても不可欠です。

おすすめの本より⓬

Q:どうしてルールを守らなくちゃいけないの?

A:ルールは自分以外の人と一緒にいるために必要なんだ

解説:「自然状態では“万人の万人に対する闘争“が起きる」

 ルールは自分以外の人と一緒にいるために必要なものなんだ。世界に人が君一人しかいない場合は、ルールはいらないね。

 政治哲学者として有名なトマス・ホッブズは、「自然状態では“万人の万人に対する闘争“が起きる」と言ったよ。自然状態とはルールのない無法地帯のことで、富や権力を求めて戦い合い、人は人に対して”オオカミ“になると主張した。争いをしないためにも絶対的な権力統治が必要になって、ルールができたんだ。

 ただ、ルールにはかならず従わなければならないというものでもないよ。ルールは他人と一緒に生きるための、“仮のもの”でもある。 集まった人や状況によっては、そのルールは通用しなくなる場合もあるよね。そんな時は「ルールだから守らなきゃダメ!」と押しつけるのではなく、「人と共存するためにはこのルールは必要かな?」と考えることも大切だよ。

雨があがって!

 今日の5時頃、雨があがって東の空に大きな虹を見ることができました。しかも、2重の虹です。職員玄関から職員はスマホでシャッターを押していました。写真からは伝わりにくいかもしれませんが、紹介します。