日誌

校長室だより

今年度、体育館用のパイプ椅子をリニューアル

 先日、教育委員会から体育館用のパイプ椅子を購入していただき、春に購入していただいたのと合わせて80脚程度、リニューアルになっています。今まで使用しているものは、東大芦小学校時代のものですので、50年前のものになります。古くなったものの中でまだ使えるものは、校庭での使用に体育小屋に片付けました。処分するものは、来週中に古くて歪んでいる台車もふくめてお願いしてあります。新規のパイプ椅子台車をPTAの予算で3台ほど購入させていただきました。新しいパイプ椅子で卒業式を迎えられそうです。

 

おすすめの本より⑥

Q:“自分らしさ”って何?
A:はっきりした“自分らしさ”はわからないものなんだ
解説:「人は考える葦である」
 フランスの哲学者、ブレ-ズ・パスカルは「人は考える葦である」と言い残しているよ。葦とはススキに似ている、川辺や湖の岸などに生えるイネ科の植物だ。風が吹くと頼りなくゆらゆらと揺れる様子を見て、人は葦と同じように頼りない存在だと表現したんだ。
 科学やコンピュー夕―が発達して、人間は万能な存在であるかのように錯覚してしまうけれど、一番身近な自分らしさを考えても、答えはなかなか見つからないよね。人の多くは感情によって言動が変化するもの。優しい気持ちの時もあれば、抑えきれない怒りがわき上がる時もある。そして、集団や相手によっても変わる。家族、友達、好きな子、先生に見せている君の顔は、それぞれ少しずつでも違うよね。それは 相手によって持つ感情が違うからなんだ
 人は感情によって揺れ動く存在で、言うなれば君の感じたすべてが"自分らしさ"だよ。

6年2組公開授業の振り返り

 6年2組で道徳の公開授業がありました。「本当の自由」をテーマに、「大空に飛び立つ鳥」という教材を通して、考えていきました。小職は出張で公開授業を参観することができませんでしたが、放課後の授業研究会に多くの先生方が参加でき、誇りに感じました。

 授業者は学級の実態を考慮して、子ども自身の意見が出やすいように自分の考えをノートに書くようにしたとのことでした。参観者からは今回の授業でのよさを感じる意見が多く出され、よりよい授業実践のための感想が述べられていました。子どもたちの成長を感じることができた授業だったようで、嬉しくなりました。今後もよりよい授業実践をお願いしますね。

 

体力をつけるためには?❻

❻一緒に「料理」をする  -五感を育む刺激的な体験
 自分が子どもだったころに比べて、親子の会話時間が短くなったと感じる親が増えています。江崎グリコの調査では、仕事に家事にと忙しいうえ、子どもと向き合って会話するよりもスマホを利用している時間が長いという親が多くなっているようです。こうした中で、親子で一緒に料理をするのは貴重なコミュニケーションの機会になります。東京ガス都市生活研究所の調査によると、親子で料理をしている頻度が高いほど家族の仲がよく、幸福感が高い傾向にあります。

一緒に「料理」をするにはどうすればいい?
(1)キッチンで五感を養う
 料理をしていると、味見によって「味覚」が、材料を扱うことによって「触覚」が、調理中の変化を見ることで「視覚」が、野菜を切ったりぐつぐつ煮たり焼いたりすることで「聴覚」が、食材そのものや調理中に漂う香りから「嗅覚」が育まれていきます。材料を洗ったり、鍋をかき混ぜたり、味見をしたり、簡単な作業を手伝うだけでも、十分に五感が剌激されます。
(2)基本のスキルを身につける
 料理のスキルは、生きていくうえで欠かせない力です。「焼く・蒸す・煮る・炒める」という基本を身につけておけば、世界中どこへ行っても生き抜くことができます。子どもたちが生きる未来には、日本は人口 が減り、市場が縮小していきます。そうなれば、これまで以上に国外へと勉強や仕事の場を求める人が増えていくかもしれません。
 そんなとき、食べ慣れた味を簡単につくれるようにしておくことは、子どもの将来の大きな支えになります。まずはこの「4つの基本」で、塩やコショウのシンプルな味付けでもおいしい料理ができることを一緒に体験します。
(3)知識の「実感」を育む
 教育現場では、「いまの子どもは、知識はたくさん身についていても、実感的な知恵は乏しい」と嘆かれることがあります。たとえば「100グラ厶はどれくらい重い?」「15mlってだいたいどれくらいの分 量?」「大きなペットボトルにはどのくらい水が入る?」といったことが実感としてわからない子どもが多いといいます。料理で材料などを計測すると、体積や重さが感覚で理解できるようになります。
 こうした感覚が身につくと、算数や理科の勉強で非現実的な数字に出くわしたときにも「あれ、これはおかしいぞ。計算がどこか間違っているのかも」という直感が働くようにもなるようです。
(4)まかせて達成感を梅かせる
 料理は子どもが達成感を得やすい作業です。達成感を覚えると、子どもはやる気になります。子どものペースに合わせて料理をするのは時間や手間がかかりますが、親は極力手を貸さずプロセスにも結果にもあれこれ言わないようにします。
 「カレーにチョコレートを入れてみる?」「牛乳を豆乳に替えてみる?」などと話しながら、試行錯誤のきっかけをつくってあげるのも創造力が育ち、子どもの自信につながります。
(5)レシピを一緒に眺める
 「野菜を切る」「衣をつける」「団子のかたちにまるめる」といった、部分的な作業を子どもにまかせるときも、レシピ全体を一緒に眺めます。そして、その作業が全体の中でどんな役割なのかを考えます。なぜ野菜を細かく切るのか、なぜ衣をつける順番が決まっているのかなど、「なぜ?」を一緒に考えることが、子どもの能力を伸ばします。料理は客観的に自分自身の思考や行動を眺める「メタ認知能力」を育みます。「自分には何が足りないのか?」「どうすべきか?」を考える問題解決能力です。メタ認知能力は、幼児期後半から徐々に発達し始め、小学3年生くらいからしっかりと働くようになり、学力、そして将来の仕事の能力にも直結するといわれています。

おすすめの本より⑤

Q:自分のいいところがわからない
A:だれでも自分のことはわからないものなんだ
解説:「自分の顔を見ることはできない」
 人のいいところは、自分が当たり前だと思っているところにあるものだから、自分ではわからないんだよ。もし、人から褒められようと思ってやっているなら、それは“いいところ" とは言えないよね。
 フランスの哲学者、エマニュエル・レヴィナス(1906~1995)が「自分の顔を見ることはできない」と言っ ているように、自分のいいところはわからないものなんだ。「自分は嫌われていないか」「人からどう思われているか」と不安な時もあるだろう。でも“無意識の中"に君のいいところはかならずあるから、心配することはないよ。また、レヴィナスは「自分の顔は他人が1番よく知っていて、他人の顔は自分が1番よく 知っている」とも言っているんだ。自分がどう思われているかを不安に思うよりも、友達のいいところを探してみよう。今よりも友達関係がよくなるはずだよ。

おすすめの本より④

Q:奇麗になりたい

A:”品“を忘れないようにしよう

解説:「我らは美を愛すれど簡素さを失わず、知を愛すれど柔弱に陥らない」

古代アテナイの政治家で哲学者でもあるペリクレス(BC495頃~BC429)は「我らは美を愛すれど簡素さを失わず、知を愛すれど柔弱に陥らない」という演説をしたことがあるんだよ。この演説の意味は、美しいけれどもゴテゴテになりすぎない、知識をつけても弱々しくならない、ということなんだよ。

綺麗になりたい!オシャレをしたい!と思うのは自然なことだけど、そのことばかりに気を取られてしまうと、人間としての本来の美しさのバランスが崩れてしまうことがあるから注意しようね。

何事も、やりすぎは“品"をなくしてしまうからね…。ペリクレスは演説の中で本当の美しさには”品"が大切だということを教えてくれたんだよね。

“品"を忘れないためには、見た目だけの美しさにとらわれることなく、人間としての内面の美しさにも磨きをかけることが大切だよ。

体力をつけるためには?❺

❺「好き嫌い」をなくす  -苦手があるのは自然なこと

 味覚に関する研究の世界的権威である理学博士のジャック・ピュイゼ氏は、「誰一人として同じ味に対する同じ反応はない」といっています。4、5歳から7歳(長い場合は9歳くらい)まで、子どもは新しい食べ物を危険なものととらえます。とくに、苦昧や酸味については、「腐った異物」だとして、本能的に受けつけません。たとえば、小学生が嫌いな食べ物の上位を占めるゴーヤ、セロリ、ピーマンなどは、大人にとっては香りや食感を楽しめる食材ですが、多くの子どもにとっては危険な異物として受けとめられます。食べ物の好き嫌いは生まれもった本能的な反応であり、子どものときほど敏感で個人差が大きいのは自然なことです。

「好き嫌い」をなくすにはどうすればいい?

(1)無理強いはしないがあきらめない

 好き嫌いのような本能的な反応には無理に逆らおうとせず、見ただけで嫌がるようなら強制する必要はありません。とくに苦味に対する味覚が育つのはかなり遅いので、子どもが苦い食べ物を嫌うのは自然な反応です。ただし、だからといって食べさせるのをやめるのではなく、2〜3日あけてから、少し味や調理の仕方を変えてもう一度試します。 子どもの味覚を育むには、新しい食べ物に親しむことが重要だからです。ただし、毎回、無理に食べさせようとはせず、食べなくても気にしないで、淡々とくりかえします。生理学的に味覚が変わり始める10歳あたりになると、コショウや塩、野菜も好むようになってきます。苦味の強い野菜には甘めの昧付けをするなどの工夫で、少しずつ昧覚の幅を広げていきます。

(2)味の刺激で脳の発達をうながす

 食べ物の味は、舌の表面にある味蕾という器官でキャッチされ、神経細胞を通して脳に伝えられます。味蕾は8歳から急速に増え、12歳をピークに減っていってしまいます。味蕾が味をキャッチするたびに送られる信号は脳を刺激し、脳の発達をうながします。 脳の発達は、小脳が8歳ごろ、大脳は12歳ごろで完成するといわれています。いろいろな味を経験することで脳が刺激を受けると、「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」の五感が研ぎすまされていきます。食べることは、たんなる生存のためだけでなく、脳の発達にもつながっているのです。ジャック・ピュイゼ氏は「刺激が乏しくてつまらない食べものは言葉を眠らせ、言語を衰遇させる」といっています。また、12歳までに基本の味をきちんと体験していない子どもは、成長してから問題行動を起こしやすいという研究結果もあります。とくに味蕾がキヤッチできるのは、食材そのものの自然の昧です。自然の味から基本の「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」の5つの味を見分けるごとに味蕾の数が増え、味覚力が鍛えられていきます。

(3)大人がおいしそうに食べるのを見せる

 栄養のことだけでいうと、嫌いな特定の食ベ物を食べなくてもほかの食べ物で代替できるので、好きなものだけでお腹を満たしていても、子どもは十分に育ちます。とはいえ、味覚は脳の発達にもつながっているので、その意味では子どもがさまざまな味を経験するのは大切なことです。大人ができるだけいろいろな食材に挑戦し、おいしそうに食べているところを見せると、子どもも新しい食べ物に興味を覚え、チャレンジしてみようという意欲がわきます。家庭では、親が好きでないものは食卓に上りにくい傾向にありますが、子どもに機会を与えるために、大人もさまざまな味に挑戦します。

(4)好き嫌いを克服するための工夫

 みじん切りにして、ハンバーグやカレーなどに入れてしまう、子どもの好きなキャラクターのぬいぐるみや人形を使って応援する、ゆでて苦味を減らすなどがあります。また、苦味や酸味のある食べ物には、甘味や塩味をつける(ホウレンソウにゴマだれ、マーマレードにハチミツ、ゆで卵に塩など)こともよいようです。

体力をつけるためには?❹

❹「朝ごはん」を食べる  -シンプルなパターンをつくる

 人は寝ているあいだもエネルギーを少しずつ消費するので、朝起きたときにはエネルギーが不足しています。寝ているあいだは体温も低下し、体は省エネモードになっています。そこで、朝ごはんを食べて体温を上昇させ、全身にエネルギーを満たすことによって、脳も体も活動的になれるのです。
 脳を使うには、ブドウ糖がエネルギー源として必要です。朝ごはんではブドウ糖を補い、血糖値を上げて脳にエネルギーを届けることで、脳をしっかりと目覚めさせます。また、嚙むことによって「幸せホルモン」、セロトニンが分泌されます。セロトニンは精神を落ち着かせる神経伝達物質で、これが不足すると気分が落ち込んだり、寝つきが悪くなったりします。セロトニンがつくられるのは起きているあいだだけ。朝ごはんをしっかり嚙んで食べれば、脳内で「幸せホルモン」の分泌が活性化します。

きちんと「朝ごはん」を食べるにはどうすればいい?
(1)余裕を持って起こす
 「小学生の6人に1人が朝ごはんを食べていないという残念なデータがあります。子どもはまだ消化管が十分に発達しておらず一度にたくさん食べることができないので、3食しっかり食べることで大事な栄養を摂取する必要があります。
また、エネルギー不足のまま学校へ行くと、授業に集中できず頭がぼ一っとしたり、体が思うように動かず、ケガをしやすくなったりします。起きてから家を出るまでに必ず朝ごはんを食べられるよう、余裕を持って起こすようにします。
(2)パターンを決める
 朝ごはんも「主食:主菜:副菜=3:1:2」でとるのが基本です。とはいえ、忙しい朝にそこまで手をかけるのも大変なので、「朝はパターンを決めておくと楽」と管理栄養士の牧野氏は次のように勧めます。「ごはんが主食なら主菜は卵や納豆、副菜は前日の味噌汁にする。パンが主食ならロールパンのように焼かずに食べられるパンを選び、チーズやゆで卵などを主菜にすると簡単に済みます。副菜はミニトマトやゆで置きのブロッコリーを常備しておくと便利ですが、 時間がないときは野菜ジュースでも補えます」

体力をつけるためには?❸

❸「外食」を楽しむ  一親子でリラックスできる貴重な機会
 子どもたちが大好きな外食。親にとっても準備と片づけのいらない貴重な気分転換です。一方で、コロナ禍にありますので十分に留意する必要も生じています。特に、緊急事態宣言中ですので、ステイホームです。ご家庭での食事を楽しんでください。安心できる状況でしたら以下のこともいかがでしょうか。
 平日だと親の帰りが遅くなったり、習い事があってきようだいでも食事の時間がばらばらだったりしますが、週末の外食なら家族そろって、テレビをつけることもなく、ワイワイとみんなでおしゃべりをしながら、ゆっくり楽しく食べられます。

「外食』を上手に生かすにはどうすればいい?
(1)珍しい料理を体験する
 「子連れでも気楽なところJと考えると、ついファミレスに足が向きがちです。でもせっかくなら、家では食べないようなものを体験してみると、子どもの味覚を広げる貴重な機会になります。グローバル化がますます進み、将来わが子が日本以外のどこかで働くことになるかもしれません。さまざまな食文化を受け入れられるようにしておくことも、親としてできることのひとつです。同じカレーでも、家で食べるカレーライスではなくナンを使って食べる「インドカレー」、タイの定番の屋台料理である「ガパオごはん」うどんに似ているベトナ厶の国民料理「フォー」など、辛くなくしてもらえば子どもでも食べやすいエスニック料理はたくさんあります。
(2)週に一度くらいならファストフードもOK
 おまけのおもちゃに釣られて子どもが行きたがるのはファストフードのお店です。最近のファストフードチェーンは品質や安全性が非常に厳しく管理されており、過剰に神経質になる必要はありません。ただ、高脂質、高カロリーのメニューが多いので、ファストフードを食べた日は、脂っこいものを控えて野菜をたっぷりとらせるなど、1日3食のトータルの栄養バランスを考えることは大切です。
 また、それは、ラーメンや牛丼などを好んで食べる大人にも当てはまること。ファストフードを食べるときは、頻繁に食べるのは健康に悪いということを意識付けするようにします。
(3)スマホやゲー厶はかばんにしまう
 家族みんなで出かける外食は親子のコミュニケーションの貴重な時間です。せっかくの機会に、それぞれがスマホを見たり、ゲー厶をしてたりしていてはもったいないです。
 食事中の会話が多ければ、子どものコミュニケーション能力が高くなるともいわれています。また、家族間でのリラックスした会話を通じて、自己肯定感も育まれていきます。会話をはさみながら食事をすると、ゆっくり食べることができ、肥満の防止にもつながります。食事を通じた家族団欒にはたくさんの効用があります。

挑戦!「漢検の日」

 9時から漢検が始まりました。2年生の教室で10級から8級に、5年教室で7級から準2級に挑戦です。昇降口で消毒をし、教室前で検温して決められた席に着きました。試験の説明がそれぞれで行われました。漢字に挑戦、頑張って顔晴ってください。