本校は、『夢』『絆』『力』を学校教育目標として、「自ら学び、自ら感じ、自ら動く」生徒の育成を目指します。
臨時休業が延長になり、夏休みをはるかに超える期間の休みになりました。授業もない、部活もない、これだけの期間の休暇が、今後の人生にあるのでしょうか。
ふと、アメリカに留学をしていた時のことを思い出しました。アメリカの生徒は、毎年3ヶ月弱の夏休みがあります。9月から新年度が始まるアメリカでは、夏休みに宿題もありません。彼らは毎年どうやってこの長い休暇を過ごしていたのか・・・。思い出しながら、アメリカの夏休みについて紹介したいと思います。
夏休みは、学校がある日常ではできないことに時間をかける期間です。学校のある日々は、宿題や部活で毎日が終わってしまう。夏休みは、勉強、部活以外の事に時間が取れるチャンス。学校でのいつもの自分のポジションから抜け出して、いつもと違う自分を発見するチャンス。子どもたちは、サマーキャンプと呼ばれるオープンスクールのような所へ行って、違う学校の子と友達になったり、近所や親戚の子のベビーシッターをしたり、自分で作ったレモネードやクッキーを近所に売りに行ったり・・・。様々なボランティアに参加することも、当たり前のように行われています。この時期にとばかりに、皆、自分にできることを探し、自分の個性を伸ばしています。得意なことをもっと得意にしたり、できなかったことができるようなったり、知らなかったことに気付いたり、興味のあることに時間をかけたり・・・。自分で考え、行動する。子どもたちにとって、それが、宿題のない長い休みの、暗黙の課題のようです。夏休みは、ひと回り大きくなって新年度を迎えるための準備期間なのだと思います。
今皆さんが置かれている状況は、上記のような夏休みとは違い、外に出られなかったり、人に会えなかったりとかなり制約されてしまいますが、時間がたっぷりあるということには変わりません。この長期休業が、自分で考え、工夫し、行動して、自分を磨く時間になることを心から願っています。
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