日誌

校長室だより

20日 すべては一つ

20日の魔法の日めくりメッセージです。

すべては一つ ~トイレへ行ったら①流そう②ふたを閉めよう③手を洗おう~

複数のマナーを守ることが出来るようになると、
あらゆることは繋がっていて、
すべては一つだと分かるようになります。

今日は、20日目、
少し高度なことにチャレンジしてみましょう!


 2学期が始まって2か月が過ぎました。運動会の練習が本格化しようとしています。元気なあいさつでエネルギーをもらうことができます。ご家庭内でのあいさつはできていますか?起きてきてお家の方からあいさつをするのか?子どもからするのか?あいさつができる子は、向社会性があると言えます。あいさつを元気よくできる子は外向的志向があり、心が安定していると思います。また、学習に向き合う力を持っています。登校時に遠くから元気なあいさつをもらうと、1日の元気をいただきます。家庭や地域においても、元気なあいさつができるように励ましてください。あいさつはすべての活動のエネルギーです。あいさつができる子をみんなで育んでいきましょう。

コミュニケーション力をつけるためには?⓫

⓫話を「しっかり」と伝える  -どんな言い方がいちばん伝わる?

大人が「言うことを聞きなさい」と熱心になるほど、子どもはかたくなに抵抗していきます。すると大人のほうも気持ちが高ぶり、売り言葉に買い言葉のような状態になり、子どもに本当に伝えたいメッセージが伝わらず、かえって反感を買い、子どもの自尊心を傷つけてしまうだけに終わってしまいます。とはいえ、伝えるべきことはしっかり伝えなければなりません。そこで、親としては、メッセージを効果的に伝えられるスキルを知っておくと、お互いにストレスが少なく、尊重し合う関係がつくりやすくなります。

アメリカの児童心理学者、アデルフェイバとエレインマズリッシュは、子どもとの対話法についての草分け的存在だった児童心理学者、ハイム.G・ギノット博士のもとで学びながら、10年以上かけて親子向けのワークショップを数多く重ねました。その結果、次の5つのスキルを使うと、メッセージが効果的に伝わりやすくなることがわかりました。これらのスキルによって、親子が歩み寄れる空気ができてくるとフェイバらはいいます。

 

 話を「しっかり」と伝えるにはどうすればいい?

(1)「ありのまま」を伝える

子どもが不注意やいたずら、あるいは怠けたりサボったりして何か悪いことが起きると、「何度言ったらわかるの!?」「無責任」「OOする資格なし」などとつい口にしたくなります。ですが、そうは言わずに言い方を変えて、実際に起きたことだけ、ありのままを伝えます。子どもは、自分の悪いところを指摘されると反抗したくなるので、むしろ、ありのままを伝えて何をすべきか考えさせるほうが効果的です。具体的に起きたことだけを言われた子どもは、自分で問題解決の方法を見つけようとするからです。

(2)「情報」を与える

責める言葉は不要です。「手伝ってくれたら助かるな」「冷蔵庫に片づけないと腐っちゃうよ」といった、「いまやることがどんな良い(あるいは悪い)結果につながのか」を情報として伝えます。

(3)「一言」で言う

靴下が脱ぎっぱなしだったり、ルールが守れなかったり、毎日くりかえされるようなことは、長いお説教をするより「〇〇ちゃん、靴下!」「ボール遊びは外!」と一言でビシッと決めるほうが効果的です。ギノット博士は「堂々と力強く語るには、簡潔さが必要だ」といっています。

(4)「気持ち」を伝える

「好きじゃない」「困るイライラする」といった気持ちは、素直な感情を伝えることでメッセージが伝わりやすくなります。コツはその際、何に対してなぜそう感じるのかも具体的に伝えること。それによって子どもも、自分の気持ちをどうやって表現するかがわかってきます。たとえば、次のような感じです。「忙しいから手伝ってと言っているのに、誰も手伝ってくれなかったら、ママは怒りたくなるわ」「仕事が長引いたから夕飯の支度が間に合わなくてパパは困っているんだ。ニンジンの皮をむいてくれる?」

(5)「メッセージ」を書く

何度言っても伝わらないときは、疲れてしまいます。そんなときは、書いて伝えたほうが効果的なこともあります。伝えたいメッセージを紙に書いて、関連する場所に貼っておきます。

19日 ものには役割がある

19日の魔法の日めくりメッセージです。

ものには役割がある ~ものを大切にしよう~

「ものを大切にする」のは、
それぞれの役割を知ることです。
ものは、必要だから存在するのです。
それを壊れたから捨てる、
すぐに新しいものと取り換えるのではなく、
絵本やおもちゃをどうやって直すか考えたり、
工夫して新しい使い道を生み出していきましょう。


 2学期10週目の月曜日です。ものを大切にする人は、人を大切にすると言われています。ものを大切にする子どもを育んでいきましょう。ものを大切にするコツはものに名前を付けることです。私も初めて買った車のナンバーが「8」だったので、8番ブーと言ってたことを思い出します。また、1年生の担任をしたことが1度だけあるのですが、教え子の中に物を大事する子がいました。その子には頑張ったので本をプレゼントしました。その子は今、作家になっています。ものに愛着を感じることが人やものを大切にすることにつながります。

コミュニケーション力をつけるためには?❿

❿「しぐさ」を読みとる  ー  体からのメッセージを拾ってあげる

言葉はコミュニケーションの大切な手段のひとつですが、言葉だけでは十分に伝わらないことがあります。とくに言葉が未熟な子どもの感情は、表情やしぐさにあらわれます。子どものしぐさは、子どもの心を理解する重要な手がかりになります。法政大学の発達心理学者、渡辺弥生教授は、子どものしぐさに気づき、その特徴に合わせて次のように適切に対処してあげることが大切だといっています。

 

「しぐさ」を読みとって、どうする? 

(1)頻繁なまばたき、鼻を鳴らす、肩をすくめる →生活リズムを整える

本人の意思とは関係なく、体が勝手に動いてしまう「チック」という症状かもしれません。比較的男子に多い傾向にあります。小学校入学のころに発症する例が多く、脳内にあるドーパミン神経系の発達の問題が原因のようです。早寝早起きで生活のリズムを整え、リラックスした時間を過ごせば、ほとんどの場合、1年以内に自然に治るとぃわれてぃます。無理にやめさせようとすると、かえって悪化することもあります。長く続くようであれば、医師に相談します。

(2)一人でいることが多い →親が一緒に選んであげる

子どもが一人で遊んでばかりいる場合、友だちと一緒に遊びたくてもうまく声がかけられなかったり、どうやって友だちと一緒に遊んだりしたらいいのかがわかっていないことがあります。親からいくら「もっと友だちと遊びなさい」と言われても、わからないからできないのです。そこで、親のほうから「一緒に遊ぼう」と話しかけ、子どもをつれて一緒に友だちの輪に入って遊んでみます。すると子どもは「こんなふうにやればいいのか」と親の真似をし、声をかけられるようになっていきます。また、ボール遊びやボードゲームなどで、一人ではなく人と一緒に遊ぶことの楽しさを体験させると、自然に友だちを求めるようになります。

(3)問題行動を起こす →できていることをほめる

叱っても言うことを聞かず、問題行動をよく起こす場合、子どもには親の関心を引きたい、親を試したいという本音が隠れていることがあります。そのようなときは、しつこく叱るようなことはせず、短い言葉で厳しく注意します。そして、問題を起こさずに良い行動ができているときにも注目し「すごいね、ちゃんとできているね」と声をかけます。ただし、自分やまわりのケガなどにつながるような大きな問題行動を起こしたときは、しっかりと子どもの顔を正面から見て、真剣声と態度で叱る必要があります。

(4)無気力でゴロゴロ →お手伝いで小さな成功体験を

やる気がなくなっている子は、自分ができない理由を自分の能力のせいにしてしまい、「がんばってもしょうがない」と思い込んでいることがよくあります。そうしたときには、洗濯物を畳む、食卓に食器を並べるなど、ちょっとしたお手伝いで小さな成功体験をさせ、心から「ありがとう」と伝えると、子どもはがんばることが好きにいきます。

(5)おなかが痛くなる・頭が痛い・朝起きられない →まずは医者へ。問題なしなら解決を急がない

子どもが深刻な不調を訴えたときは、まずは医師の診察を受けることが第一です。医学的に明確な病気や症状ではないとわかれば、ストレスが原因かもしれません。解決を急いだり、大人が勝手に犯人探しをしたりすると 余計にストレスがかかるので、「いつでも相談に乗るからなんでも話してね」というメッセージをさりげなく伝え、ゆっくり見守りましょう。

コミュニケーション力をつけるためには?❾

❾「楽しい週末」を過ごす  -週末の交流で多様な価値観に触れる

これからの時代は、ますますグローバル化が進み、多様な人同士が協力し合って、さまざまな課題に向き合っていかなければなりません。そうして人と交流しながら協力し合っていける力を育むためには、子どものころからさまざま相手や場面に慣れることが大切です。とりわけ、子どもが家族や親戚など、いろいろな大人と関わり、対話することは、さまざまな価値観を学ぶ貴重な機会になります。

これは週末や休日を楽しく過ごすことで実現できます。家でゆっくり過ごすのもいいですが、あえて家事を一緒にしたり、他の大人と交流したりと、ふだん学校では体験しないことを楽しむ機会をつくるのです。子どもはさまざまなコミュニケーションを体験する中で、多様な相手とうまくやっていく力を自然に身につけていきます。

 

「楽しぃ週末」をつくるにはどうすればいい?

(1)「家事」を遊び感覚で一緒にやる

掃除や料理を、子どもと遊び感覚で楽しみます。掃除なら、生ごみになるような茶がら(玄関のたたきにまくとホコリを吸着)やミカンの皮((シンクや床磨き)、米のとぎ汁(雑巾で床水ふきしてワックス効果)などは、天然素材の清掃アイテムとして使えます。

子どもとの料理は、毎月1冊ずつクックパッドの『おりようりえほん』などをきっかけに、親子で料理を楽しみながら食への興味や知識を深められます。

また、家庭菜園などの土いじりも、楽しい対話が生まれます。プランターや発泡スチロールの箱を使った小さな畑でも、栽培できる野菜がたくさんあります。

子どもと家庭菜園を始めるときには『やさいのうえかたそだてかた』(小宮山洋夫著、岩崎書店)のような絵本を参考にすると子どもにも親しみやすいでしょう。

(2)公園に遊びにいく

いつもの公園もいいけれど、少し足を延ばせば、木登りや焚き火など、冒険遊びができる公園もあります。友だち家族を誘って行くのも楽しいですし、非日常の自然に触れると、ふだんとは違う会話が弾みそうです。冒険遊びができる公園については、特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会のホームページにくわしく掲載されており (http://bouken-asobiba.org)、全国に広がっています。

(3)博物館や美術館に行く

子どもの入館料が無料のところも多い博物館や美術館。「子どもにはまだ難しいかも?」という先入観は無用です。作品の背景がわからなくても、子どもは子どもなりの感性で受け止めます。ホンモノを見られる貴重な機会は、子どもの視野を広げてくれます。

(4)地元のイベントに參加する

お祭り、フリーマーケットなど、地元のイベントは自治体の広報誌や掲示板、ホームページでも確認できます。フリーマーケットでは、値段をつけたり、売り上げ目標を立てたり、お金の計算をするなど、大人と協力し台いながら、実際にモノを売る体験ができます

(5)冠婚葬祭、法事などの親戚づきあいも

いまの子どもたちは冠婚葬祭の経験があまりなく、葬式と法事の違いを知らない子も多いようです。冠婚葬祭に出ると慣習や伝統に触れることができますし、親戚づきあいは幅広い年齢層と交流できる貴重な機会でもあります。

(6)親間士も楽しい交流を

子どもを介して知り合うパパ友、ママ友は、子育ての「引き出し」を増やしてくれます。ふたりだけだと週来の過ごし方のレパートリーも限られてしまいますが、パパ友、ママ友がいると,それぞれの趣味や得意分野を生かして、楽しみ方が広がります。子どもが家でよく聒題にする友だちの名前を覚えておき、行事などで交流するきっかけがあれば思い切って話しかけてみると、交流の輪が広がるでしょう。

18日 その「言葉」で伝わりますか?

18日の魔法の日めくりメッセージです。

その「言葉」で伝わりますか? ~みんなの口からきれいなお花~

「言葉」は、自分の意識そのもので、
意思を伝えるためにあります。
傷つける「言葉」は、とげのある意識が、
嬉しくなる「言葉」は、やさしい意識が働いています。
伝えたい事は伝えるためには、
どんな「言葉」で表現しましょうか?
「言葉」は生きています。
私達から出てくるものは、
全て、意味があり役割があります。
私達大人が、お手本となり、お花が飛び出すような、
楽しくて、嬉しくなるような素敵な「言葉」をつかいましょう!


 2学期10週目日曜日です。家族の中でどのように言葉は使われていますか?日本では、昔から言葉は言霊と言われています。どのような言葉をつかうかが大切になりますが、プラスの言葉をつかってほしいと思います。悪口やからかう言葉、人が気になる言葉などのマイナスの言葉を使っていると、言われている人が当然嫌な気持ちになります。それだけでなく、言っている人もマイナスの影響が出てきます。一緒に生活するためには相手を思う気持ちを尊重することですね。国語で物語教材を学ぶことは、登場人物の気持ちを想像し、気持ちをつくることの積み重ねによって学んでいきます。夏目漱石の「こころ」の中で、気持ちではなく、心持ちという言葉を使っています。辞書では「心の持ち方。心がけ。気だて。感じていることや思っていること。」と記されています。

コミュニケーション力をつけるためには?❽

❽「読み聞かせ」をする -集中しなくても気長に読めばいい

「心を落ち着かせ、言語能力や想像力、情緒を育む」という読み聞かせの効果が、学術的にも明らかになってきています。日本大学大学院の認知神経科学者であった泰羅雅登教授が、読み聞かせをするとき子どもの脳のどこが活性化するかを調べたところ、脳の深部にある、感情や意欲、本能に関係する「大脳辺縁系」という部分であることがわかりました。泰羅教授は、これを「心の脳」と表現し、この心の脳を育めば、こわい、悲しい、楽しい、うれしいといった感情がわかる子どもに育つといっています。心の脳が育つと、さまざまな感情を脳が感じ取り、「また、やろう」とか「これはやってはいけない」といった動機付けがされ、意欲や道徳感にもつながるということです。

また、脳科学者、川島隆太教授の調査では、読み聞かせの時間が長いほど、母親の子育てのストレスが低くなるということもわかっています。子どもについては、読み聞かせによって言葉の発達が進むほか、言うことを聞かない、反抗するなどの問題行動も少なくなったといいます。こように読み聞かせは、心を育て、親子の気持ちを通わせて、落ち着いたコミユニケーションを再後にしてくれます。

 

「読み聞かせ」はどうやってすればいい?

(1)時間を決めて日課にする

夕飯や風呂の後、あるいは寝る前など、読み聞かせのタイミングや時間を決めて日課にします。子どもの本はあっという間に読めます。家事に追われていても、0分手を休めるだけで、短い絵本なら1〜2番は読めます。読み聞かせの時間がきたら、親子で一緒に本の世界にひたり、思いきり楽しみます。

(2)静かな環境で、気楽な気持ちで

子どもが集中できるよう、テレビや音楽は消します。子どもが最後まで集中して聞けないこともありますが、イライラして中断せず、最後まで気長に、いつもどおりに読んであげます。子どもはほかのことに気が散っていても、背中を向けたまま聞いていたりするようです。

(3)ゆっくり、はっきり読む

子どもが耳から入ってくる言葉やリズムをじっくりと味わい、想像をふくらますことができるよう、ゆっくり、はっきり読んであげます。

(4)同じ本を繰り返し読んでもOK

子どもは1冊の本を気に入ると、何度でもその本をくりかえし読みたがります。大人から見ると不思議なのですが、子どもにとってはつねに新しい気づきがあり、回を重ねるたびに自分の力で発見することが増えていきます。

(5)字を覚えることを目的にしない

読み聞かせで、すらすら読めない字を無理に追わされ、本を読むのが嫌になってしまっては本末転倒です。大人が読み聞かせてあげることで、子どもは本を読む楽しさを覚えていくのです。

(6)小学生以降も読んであげる

絵本の読み聞かせというと、赤ちゃんから5歳くらいまでというイメージが強く、小学生になるともう手遅れだと思うかもしれません。ところがアメリカのロングセラー『できる子に育つ魔法の読みきかせ』(筑摩書房)の著者、ジムトレリースによると、子どもは13歳くらいまで「読む力」より「聞く力」に長けているため、聞いた言葉を真似することで言語能力を獲得していくそうです。

読み聞かせは絵本だけに限りません。小学生になっても、本を読んであげることで新しい言葉を学び、さまざまな物事への興味や関心がめばえ、感情が豊かになっていきます。泰羅教授は、学習、思考や言語など、脳の高度な機能に関係する「大脳新皮質」が発達するには、まず脳の奥にある「心の脳」を健全に育む必要があるといっています。読み聞かせはこの脳の奥、子どもの脳の「根っこ」の部分を育ててくれるので、小学生からでも効果は十分に期待できます。

(7)本の選び方は?

絵本の場合、書店で選ぶ際には、見た目の鮮やかさに惑わされないようにします。白黒の本でも、子どもは頭の中で想像しながら自で色をつけていくともいわれ、長く読み継がれている名作はたくさんあります。子どもによい本を選ぶのが難しいときは定期購読を利用したり、「絵本ナビ」のような絵本の情報サイトで試し読みをしたり、評価や感想を参考にして選ぶのもよいでしょう。

児童書の定期購読サービスには、0歳〜小学6年生までを対象としたクレヨンハウスの「絵本の本棚」や、絵本ナビの「絵本クラブ」などがあります。

コミュニケーション力をつけるためには?❼

❼「根拠のない自信」をつける ー強く生きてぃくための大切な力

コミュニケーションが苦手だと感じるのが、自分に自信がもてないことも原因のひとつです。人は自分に自信がもてなければ、相手に拒否されて傷つくことを恐れ、人づきあいを避けようとしてしまいます。子どもも同じです。「自分はこれでいいんだ」と思える子どもは、自信をもって自分の気持ちを表すことができます。

20年にわたり、5000回以上の面接を通して子育ての悩みに寄り添ってきた、医師で臨床心理士でもある田中茂樹氏は、子どもが親ら見て間違ったことを主張してきたときには、それを理屈で否定しようとせず、意見を言えた勇気を認めてやることが大切だといっています。

「認められている」実感を与える

人が人として生きていくには、「理由はないけれどうまくいくような気がする」といった、無条件に自分を信じる力がとても重要です。これは精神医学では「基本的信頼感(ベーシックトラスト)」と呼ばれています。自分はいつも認められているという実感が、相手との心の壁を取り払い、コミュニケーションへの意欲につながるのです。

 

「根拠のない自信」をつけるにはどうすればいい?

(1)ありのままを受け入れる

「テストで100点をとった」「かけっこで一番だった」といった具体的な成果をほめるのもよいですが、そこから生まれる自信は根拠に基づいたものです。根拠のある自信は、根拠となる事実が消えるとなくなってしまいます。根拠のない自信は、そうした条件付きの自信ではなく、親からありのままを受け入れられ、愛されているという実感から生まれるものです。

(2)苦手に固執しない

苦手なことをがんばって克服するのは大事なことです。ですが、親が固執しすぎて子どもを追いつめると、自信どころか劣等感ばかり増してしまう可能性があります。

(3)大人は聞き手にまわる

子どもと話をするときは、親は聞く側にまわります。「そうだったんだ」「わかるよ」という相づちとともに、どのようなことにでも耳を傾けると、子どもは「自由に何を話してもいいんだ」と自信がもてます。

(4)立ち直る力を育む

子どもは小学校に入るころから自分と他者を比較するようになり、「負けたら悔しい」といった感情をもつようになります。大切なのは負けたとき、落ち込んだときに立ち直る力を身につけることです。この回復力は、心理学では「レジリエンス」と呼ばれています。子どもが失敗したときも、他の子と比べるのではなく、良い面に注目して「よくがんばったね」「勇気があったね」などと認めてあげると、立ち直る力を伸ばしてあげることができます。

(5)子どもを信じる

児童青年精神科医の佐々木正美医師は、「子どもは自分を信じてもらうことによって、信じてくれた人を信じます。そして自分が信じられたことによって、自分を信じることができるのです」という言葉を残しています。まずは親が子どもを信じる。そうすれば、子どもは親を信じ、自分を信じることができます。

コミュニケーション力をつけるためには?❻

❻叱る -叱るときは具体的にわかりやすく-

最近はあまり叱らないでほめる子育てがいいという風潮がありますが、東京大学の遠藤利彦教授は、「しつけというのは『ほめる』と『叱る』の両方があって、しつけになるのだと思う」といっています。「可愛くば五つ教えて三つほめ二つ叱って良き人にせよ」という二宮尊徳の言葉がありますが、「子どもには5つ教えたらまず3つほめ、叱るのは2つくらいにしておく」 くらいがちょうどいい塩梅のようです。

 

うまく「叱る」にはどうすればいい?

(1)深呼吸する

何度言い聞かせても、子どもが言うことを聞こうとしないとき、感情的に大きな声が出てしまうことがあります。怒りの感情が行きすぎると、子どもは自分が親に嫌われているのではないか、愛されていないのではないかと不安になります。親のほうが怒りの沸点を超えてしまったようなときには、一度、深呼吸をして自分の気持ちを落ち着かせます。できるだけ2人だけの場所で人前で叱られると、子どもは自尊心を傷つけられ、恥ずかしさで頭がいっぱいになるので、何を言われても頭に入ってきません。まわりにほかの子などがいるときは、できるだけ人目の少ないところへ移動します。

(2)人格を否定しない

「おまえはバカだ」「生まれつきアタマが悪」いといった人格を否定するような言葉は決して使わず、具体的な言動だけを指摘します。子どもは「バカ」と言われ続けると、本当に「自分はアタマが悪い」と思い込み、「努力したってしかたない」「自分には才能がない」とあきらめてしまうようになりかねません。

(3)具体的に理由を伝える

「『なんで叱られているのか、理由は自分で考えなさい』は、親の手抜きでしかない」と明治大学の諸富祥彦教授はいいます。具体的に「なにがどうしていけなかったのか」「次はどう改善するべきか」を、子どもにわかるような言葉で簡潔に説明します。

(4)人と比べない

だれでも人と比べられると、自分に自信がもてなくなります。とくにきょうだいで比べられると、愛情不足を感じることもあります。すると必要以上に反抗的な態度になり、ますます親の言うことを聞かなくなってしまいます。また、子どもを他の子と比べるのは、親自身が自分を苦しめることにもなります。「〇〇ちゃんはよくできるのにうちの子は」と比較して考える癖をやめると、「叱るほどのことではなかったかも」と気づくことが意外と多いものです。

(5)「冷静になれる場所」をつくる

欧米では、子どもを落ち着かせ、健やかに導くことができる「ポジティブタイムアウ卜(前向きな小休止)」や「シンキングタイム(考える時間)」と呼ばれる方法が広く知られています。これは、子どもの気持ちが高ぶったときに、いったん立ち止まって、気持ちを落ち着かせる時間をもつという方法です。時間の目安は「子どもの年齢×1分」です。

これをするには、前もってタイムアウトのために「落ち着ける場所」を決めておきます。子どもは決まった空間で気分が落ち着いてくると、自分の振る舞いや発言を反省し、同じ失敗はくりかえしたくないと考えられるよう になります。

(6)「勉強しろ」と叱るのは効果なし

「子供の生活と学びに関する親子調査 2015-2016 (東京大学社会科学研究所ベネッセ教育総合研究所)によると、呼勉強好きな子」は自分の好奇心や関心など内発的動機から勉強している割合が高いのに対し、「勉強嫌いの子」は、先生や親に叱られたくないからという外発的動機で勉強している割合が高いことがわかりました。意見や行動を他人から強制されると反発し、かえって自分の意見に固執することを、心理学では「心理的リアクタンス」と呼びます。「勉強しなさい」と叱れば叱るほど、子どもは強く反発し、勉強から遠ざかります。諸富教授はやみくもに叱るより「最初の10分間でよいので、子どもと一緒に勉強してやるほうが効果的」だと言っています。

17日 「ほこり」の持てる私になる

17日の魔法の日めくりメッセージです。

「ほこり」の持てる私になる ~落ちているゴミを拾いましょう!~

人の役に立つことを、
誰も見ていなくとも勇気を持って、
恥ずかしがらずに、堂々と行動に移す。
自分の意思を貫く。
習慣づくことによって、
自尊心が芽生え、自分に自信が持て、
何でも、「やってみよう」と挑戦できるようになりますよ。
親子で、まず出来ることからやってみましょう。

 2学期9週目の週末です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。そのためのベースや原動力になるのは、やる気や自尊心、自信などです。ほめて、認めて、励ましていくことが大切です。情緒的サポートといわれており、ほめるポイントは、結果や能力でなく過程です。過程での頑張りをほめてみてください。小学生のうちに自分のために、みんなのために役立つことができるように育みましょう。例えば、「なぜ、石けんを使って手洗いをするのか?」を子どもと考えたり、調べたりすることもおもしろいのではないでしょうか。親水性と疎水性という、水に付きやすい性質と水をはじきやすい性質、「水と油」とよく言いますが、それをうまくつなげるのが石けんの役割です。界面活性剤という石けんの役割によって、菌が落ちることになります。今だからできることを一緒に考えたり、調べたりして、子どものやる気や自信などを育んでみてください。

コミュニケーション力をつけるためには?❺

❺「スキンシップ」を大切にする
 ―脳にも心にもいい「やさしい刺激」-

スキンシップは子どものストレスを軽減して情緒を安定させ、精神的な自立をうながす成長の土台となります。スキンシップをとると、愛情ホルモンとも呼ばれる「オキトシン」という脳内物質が分泌されます。子どものころにオキシトシンを分泌しやすい脳にしておくと、大人になっても他者への信頼や安心感が続き、周囲の人と温かい人間関係を築くこと呼できるといわれています。さらに、記憶力がよくなり、学習効果が高まり、ストレスにも強くなることがわかっています。

 

「皮膚」への刺激で脳に好影響を与える

2018年のベルメゾンの調査によると、ス キンシップがとれている家庭ではとれていない家庭に比べ、保護者が「家族の絆jを約3倍も深いと感じていることがわかりました。ところが残念なことに、12歳までの子どもをもつ保護者の約半数が、小学校入学のころから「スキンシップが減っている」と実感しているようです。桜美林大学の山口創教授は、子どものころに十分なスキンシップをとっておくと、その効果は一生続くといいます。皮膚は「第二の脳」ともいわれており、温かくやさしい剌激が皮膚から脳にダイレクトに届くことで、心身の発達に良い影響を与えてくれるのです。

 

1 「スキンシップ」をするにはどうすればぃぃ?

(1)子どもが求めてきたら拒まない

親子のスキンシップが多いほど、子どもは過程を「安全基地」のように感じることができます。スキンシップを拒まれると子どもは不安を感じてしまうので、拒まず受け入れてあげます。

(2)手をつなぐ

手は癒しの源です。「手当て」という言葉は、昔の人が病気やケガの患部に手を当てて治していたことに由来するともいわれます。手をつないで歩く、あるいは握手でも、手のぬくもりは人を安心させます。

(3)頭をなでる

「よかったね」「よくがんばったね」などと声をかけるときに頭をなでると、子どもは愛情を感じて、喜びます。思春期に近づくにつれ、親子のスキンシップは減っていきますが、そんな時期でも頭をなでることは触れ合いのよい機会になります。

(4)肩や背中をポンとたたく

赤ちゃんは背中をポンポンとたたかれると、母親の胎内にいたときの心音を思い出し、落ち着くのだそうです。子どもが寝る際には背中にポンポンと静かに手を当ててあげたり、「いってらっしゃい!」と「おかえり」といった挨拶のついでに、肩や背中にポンとやさしく触れてあげるだけでも、安心した気持ちになれるようです。山口教授は「このワンポイント型の何倍もの感情が伝わる」といっています。

(5)ハイタッチする

ハイタッチは、「イエーイ!」「やったね!」と言いながらお互いが向きあって目を合わせ、言葉以上に喜びや感動を共有できます。

(6)こちょこちょする

無理強いは禁物ですが、子どもが喜んだり、楽しめたりするようなら、こちょこちょとくすぐり合う遊びにもスキンシップによるリラックス効果があります。また、笑うことで情報を伝達する神経回路「シナプス」を増やし、脳の働きをよくします。

(7)ハグする

武蔵野学院大学の澤口俊之教授によると、子どもによくハグをする親子は互いの関係性がよく、親子ともよく眠れるなど、心身ともに健やかになるそうです。また、親からハグをされてきた親の93.7%が自分の子へもハグをしており、育児スタイルは親から子へと受け継がれているようだと指摘しています。

(8)効果が高いのは夕方以降

副交感神経は「休息の神経」ともいわれ、体をリラックスさせる働きをもつ神経です。 桜美林大学の山口教授は、スキンシップを副交感神経が優位になる夕方以降に行なうと、さらに効果が高まるといいます。また、秒速5センチメートル程度の速さで動かしながら触れると、副交感神経が最も優位になるそうです。私たちが大切な人やペッ卜などをなでるとき、無意識のうちにこの速さで手を動かしていることが多いようです。手のひら全体を使ってしっかりと触れると効果的だと山口教授は勧めています。

16日 食事のマナーを伝えましょう

16日の魔法の日めくりメッセージです。

食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~

「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。

お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。

一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。


 食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。

15日 自分を守る、社会のルールを守る

15日、魔法の日めくりメッセージです。

自分を守る、社会のルールを守る ~信号を守ろう!車に気をつけよう!~

子どもが、親と一緒に歩く間に、
自分の身は自分で守ることが出来るよう、
しっかりと交通ルールを教えましょう。

社会のルールである交通ルールを守ることで、
自分も社会の一員であることを
認識できるようになってきます。

まず、大人である私達が社会のルールを守れるように
見本となりましょう。


 2学期9週目の木曜日で、就学時健康診断を午後予定しています。子どもたちは午後1時下校になります。また、3年生と4年生は午前中に社会科見学も予定されています。
 新型コロナウイルス感染予防のためには、自分を守ることの大切さを痛感させられます。学校での新しい生活様式が始まっています。ルールは何のためにあるのでしょうか。二人以上の生活の中では必ずあります。子どもたちの好きなスポーツにも遊びにもルールがあり、守ることで楽しむことができます。ルールだけでなくマナーも守れる子どもたちを育んでいきましょう。

14日 躍動するわくわく感!

14日の魔法の日めくりメッセージです。

躍動するわくわく感! ~絵本はわくドキ~

絵本は、自分自身でページを進める事も、
戻る事も、止める事もできます。
主導権が自分にあり、探究心、やる気、
自発的な行動を促します。
又、想像力も培われます。
いくつになっても、絵本にふれることで、
冒険心を持ち、何かやってみたくなるような
わくわく感が湧いてきますよ。

一番は何より一緒に絵本を開くこと。
「あなたと一緒に」開く絵本が子どもには格別なものなのです。
さあ、14日目です。絵本の国へ出発しましょう。


 2学期9週目、水曜日で折り返しです。本という共通のものを通じて、地域の人や大人との会話から学ぶことが多くあります。親戚の人との会話からも多くの学びがあるはずです。ミクロとマクロの視点から考えることが大切です。可能でしたら、親子読書や家読に取り組んでみてはいかがでしょうか。非認知能力を育てるのにも読書は大変有効です。学力は「学ぶ力」です。本校の教育目標「自ら学ぶ子」と同じように文字を読んで考える力(読解力)を育てることです。

コミュニケーション力をつけるためには?❹

❹「ごっこ遊び」をする

 発達心理学の権威、レフ・ヴィゴツキーは、ごっこ遊びを「認知・情緒・社会的発達を促す高度な遊び」と捉えています。ごっこ遊びをする子どもたちは、キャラクターやヒーローなどになりきることで、集中力や記憶力、自分の能力に対する自信を養います

 また、自分たちで話をつくりあげていくので、計画性や創造力も育まれます。さらに、さまざまに考えを出し合いながら自分たちで役割分担をするなどコミュニケーションが活発になるので、協調性や自制心も身につきます。

 ヴァンダービルト大学の言語学者、デヴィッド・ディッキンソン教授によると、ごっこ遊びをより多くした子どものほうが1年後の言語力が高いこともわかっています。

 それでは、親子で「ごっこ遊び」を楽しむ方法を紹介します。

 

(1)小道具やスペースを準備する

 おままごとやお医者さんごっこ、お店屋さんごっこなどに使える小道具やスペースをあらかじめ準備しておくと、ごっこ遊びの世界に入りやすくなります。年齢が上がるにつれて、空き箱や布、ひもなどの手近な材料を使って自分で小道具をつくることも始めていくと、ますます創造力が養われます。

(2)大人も一緒に「なりきる」

一緒に遊んでいる大人が楽しんでいれば、子どもも楽しくなってきます。大人のほうからすすんで役になりきって、食べるふりをしては「今度は〇〇ちゃんがどうぞ」と言って真似をさせるなど、最初は手伝ってあげるといいでしょう。お医者さんごっこなら患者、お店屋さんごっこなら客という感じで、大人が脇役にまわると、子どもがお芝居をリードし、自分から話をふくらましやすくなります

(3)子どもの想像力をさまたげない

 子どもの世界観は、大人の想像するものとは異なることがあります。無理に正そうとはせず、子どもの世界観につきあうようにします。親が家事などで途中で抜けるときには「ご飯、作らなきゃいけないからここまでね」とは言わず、「ちょっと出かけてくるけど、(ぬいぐるみの)お友だちと仲良くお料理を作っててね」といった表現で子どもの世界観を壊さないようにすると、子どもは集中が途切れずに楽しく遊べます。

(4)さまざまな光景を「観察」する

 ごっこ遊びには、毎日の生活の中で目にするさまざまなことや実体験をそのまま生かすことができます。お医者さんに行ったら「聴診器ってどんなふうに使うのかな?」と注目したり、スーパーではレジの様子を眺めたり、会話で子どもの好奇心をくすぐりながら日々の暮らしに一緒に注目していると、観察力も養われていきます。

13日 けじめとルールを伝える第1歩

13日の魔法の日めくりメッセージです。

けじめとルールを伝える第1歩 ~靴をそろえようね~

1度しゃがんで靴をそろえるのは、
けじめをつけ、それぞれ物事には
ルールがあることを認識する動作です。
例えば、園で靴をそろえると、園のルールを、
「さあ、今から守るぞ!」と認識できるのです。
友達の家には友達の家のルール、
自分の家には自分の家のルールがあり、
社会には社会のルールがある。

靴をそろえることで、けじめがつき、
ルールを守ろうという意識が向けられますよ。

 2学期9週目、火曜日です。一人で遊ぶときには、ルールは相手任せ(ゲームならゲームのルールのもとに)になりますが、二人以上の遊びにはルールがあり、スポーツにはスポーツのルールがあります。学校には学校のルールがあります。ルールが守られ、定着している土台の上にリレーション(関係性、つながり)ができます。保護者の皆様が職員を信頼していることも土台になっています。これらに基づいて、学校では「守られていることによる心地よさ」を感じさせるように職員一丸となって取り組んでいます。どうぞ、みんな(家庭、地域、職員)で子どもたちを育んでいきましょう。

コミュニケーション力をつけるためには?❸

❸子どもの話を聞く

子どもは大人にしてみれば何がおもしろいのかよくわからないような話、とりとめもない話をたくさんしたがります。今日は誰と遊んだか、食べものや好きな本、空想など、子どもは無条件に聞いてもらえることで安心や落ち着き、自信、認められた喜びを感じます

話を聞いてあげると子どもは「話すことが楽しい」「話すと心が楽になる」と感じ、もっと話したいと思うようになります。そこから豊かな表現力、語彙力も育まれていきます。

脳トレで有名な東北大学の川島隆太教授は、仙台市に住んでいる7万人の小中高生を2010年から7年間追跡調査したところ、「家の人にしっかり話を聞いてもらった」と答えた子は、学力が上がる傾向が見られ、学力にも影響しているようです。

 

1 子どもの話、どうやって聞けばいい?

 カウンセリングで有名なカール・ロジャース博士は、アクティブ・リスニング(積極的傾聴)を提唱しました。ロジャース博士は、自らカウンセリングを行った多くの事例から、聴く(傾聴する、心を込めて聞く)側に大切な要素として「①共感的理解」「②無条件の肯定的関心」「③自己一致」を挙げています。わかりやすくまとめると、次のようになります。

(1)共感する(①)

子どもが話をしているときは、子どもの立場になって共感しながら聞いてあげます。「疲れた」と言ってきたら「疲れたね」と子どもの言葉をくり返したり、「へえ」「そうなんだね」と相づちを打ったりうなずいたりしながら聞きます。

(2)否定しない(②)

主役はあくまでも話し相手である子どもであり、立場が逆転しないように気をつけます。そのためには、「◯◯したほうがいい」「◯◯しなさい」などと大人の意見を押しつけず、質問もできるだけ手短にし、話題を変えないようにします。

たとえ子どもの話が間違った内容でも、「でも」「だけど」と否定せず、肯定的に話を聞きます。子どもが間違ったやり方で何かしてしまった場合でも、まずは否定せず、共感してあげながら意見やアドバイスを伝えると、子どもは素直に受け入れやすくなります。

(3)話の内容をよく確認する(③)

子どもの話でわからないところをそのまま聞き流してしまうと、子どもは「話を真剣に聴いてくれない」と感じてしまいます。わからないときは質問し、くわしい内容を確認します。

(4)聞いてあげられる「余裕」をもつ

ストレスや過労でイライラしたり疲れたりすると、子どもが話しかけてもうわの空になってしまいます。子どもの話をしっかり聞いてあげるには、大人の側も心身ともに余裕が必要です。たとえば、仕事などで忙しく、疲れてしまったときは、できあいのお弁当で済ませるなどして、なるべくリラックスできる時間をもつようにするとよいでしょう。

12日 丸ごとドーン!と受けとめる

12日の魔法の日めくりメッセージです。

丸ごとドーン!と受けとめる ~「お帰り」「ただいま」~

子どもは毎日、
新しい出来事の中で精一杯過ごしてきます。
この想いを誰かに受け止めて欲しい!
と、帰ってきます。

しっかりと心を抱きしめてあげるためにも、
目を見て笑顔で迎え入れて下さい。

「お帰り」「ただいま」という言葉で、
嫌なことも、すべてリセットされやすくなり、

次への行動が起こしやすくなりますよ。


 2学期9週目が始まり、週始めの月曜日です。丸ごと受け止めてもらえることは、子どもたちにとって安心することになります。秩父神社に「親の心得」があります。「赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心離すな」です。小学生には子ども同士の仲間関係を大切にしつつ、必要なときに助けてあげてほしいということです。よく斜めの関係になることで受け止めやすくなります。例えば、祖父母の方々は受け止めやすい存在です。子どもから目を離さずに守ってください。どうぞ宜しくお願いします。

コミュニケーション力をつけるためには?❷

❷「聞く力」を身につける

SNSなどを通じたバーチャルなコミュニケーションが一般化し、目の前にいる相手の話をじっくり聞く機会が減っています。しかし、「聞く」ことは、人の話に集中し、よく理解するための重要なスキルです。子どもは、「聞く力」を身につけることで、以下のようなさまざまな力を育むことができます。

 

学力「聞く→わかる→楽しい→もっと知りたい→聞く」という学びの好循環が生まれます。

表現力や語彙力音声を敏感に聞き取る力は子どもの頃のほうが優れており、成長とともに失われていきます。子どもの頃から聞く力があれば、耳から新しい表現や言葉をキャッチしてどんどん習得していくことができます。

集中力落ち着いて相手の話を聞くことで、集中力が養われます。

・我慢強さ:相手の話の途中で口を挟んだり、無視したりせずにしっかり耳を傾けることで、我慢強さも身につきます。

共感力子どもは自分の気持ちをわかってもらいたい思いが強く、相手を理解することはまだ得意ではありませんが、話を聞く習慣をつけることで、相手の気持ちを理解できるようになっていきます。

 

1 「聞く力」はどうやって育てる?

(1)親が子どもの顔を見て話を聞く

 子どもが話しかけてきたときは、背中を向けたまま聞くようなことはせず、向き直って、子どもの顔を見ながら話を聞きます。「子どもが育つ魔法の言葉」の中に、「子どもは親を手本にして育つ。毎日の生活での親の姿こそが、子どもに最も影響をもつ」といっています。

 子どもは大人が自分の話を聞いてくれる姿を見て、人の話を聞くとはどういうことかを学びます。

(2)「読み聞かせ」をする

 楽しい本の時間は、子どもが「聞く力」を伸ばすチャンスです。絵が多く文が短い絵本から始め、成長していくにつれて、絵本が少ない文字の多い、長めの話を選ぶようにします。

(3)「伝言ゲーム」をする

 「今から言う言葉をパパに伝えてね」と伝言ゲーム感覚でお願いすると、子どもは夢中になります。正しく伝えられたら「すごいね!」と忘れずに声をかけます。

(4)「心の道具」を使う

 アメリカのメトロポリタン州立大学デンヴァー校の研究者、エレーナ・ボドロヴァとデボラ・レオングは、家庭で「聞く力」が育たなかった子どもたち向けに「心の道具(ツール・オブ・ザ・マインド)」というプログラムを開発しました。このプログラムでは、子どもは「視覚」を通じて行動をうながされます。

 たとえば絵本を読むときは、「読む番」の子どもは目の前に「口の絵」を置き、自分が読み手であることをまわりに伝えます。その他の子どもは「耳の絵」を持って、自分は話し手ではなく聞き手であることを自覚するといった方法です。

 このツールは、学校や保育園などの集団の場で「聞く力」を育てる際、子どもたちになじみやすく、聞く力だけでなく、自制心や学力の向上にもつながっています。家でも親子で読み聞かせをしたり、対話したりするときに応用することができます。

11日 聴くことは宝箱

11日の魔法の日めくりメッセージです。

聴くことは宝箱 ~お話は最後まで・・・~

相手の話が終わるまでしっかり聴くことで、
自分より相手を優先することが出来、
注意深く聴き取る力、集中力が身に付き、
よく知ることが出来ます。
習慣化すると、人をまとめる力、
リーダーシップ力にもつながります。

まず、お母さんが子どもの話に
「あいづち」をうちながら、最後まで聴くことで、
子どもに満足感が得られ、
自然に最後まで話を聴ける子に育ちますよ。

 2学期9週目の日曜日です。話を聴くことには様々なよさがあります。話を普段聴くことができない場合、一緒にお風呂に入ることで可能になります。また、絵本などを読み聞かせすることも効果的です。聴くときにはうなずいたり、相づちを打ったりすると、聴いてもらっているという気持ちが高まります。出来事や事実を聴きながら、流れている気持ちや思いを併せて聴いてください。「◯◯だったので、・・・と言う気持ち(感じ)なんだね」と、フィードバックするとより有効になります。金曜日の夕方から日曜日と時間がありますので、子どもたちの話に耳を傾けていただけると幸いです。

コミュニケーション力をつけるためには?❶

 コミュニケーション力をつけるためには、『❶「対話」をする』『❷「聞く力」を身につける』『❸子どもの話を聞く』『❹「ごっこ遊び」をする』『❺「スキンシップ」を大切にする』・・・『⓰「挨拶」をする』『⓱「プレゼン力」を鍛える』『⓲「手本」を見せる』までの18項目が考えられます。子育てベスト100から引用して紹介していきます。

❶「対話」をする

世界の教育機関が21世紀において最も大事なスキルと認識しているのが「対話する能力」 です。対話を通じてそれぞれが自分の強みを生かし、知恵を補い合いながら新しいアイディアを生み出していくことが、これから時代に求められています。グーグルやフェイスブック、スターバックスの創業者をはじめ、起業家精神に富むユダヤ人は「議論好き」として知られています。その理由のひとつは、彼らが教典とする『タルムード』にあります。

『タルムード』には指導者らによる異なる解釈がたくさん並んでおり、ユダヤ人はさらにその解釈をめぐって、ぐるぐると終わりなき渦巻き状の議論をくりかえしています。こうした対話を通じて、物事の多面的なとらえ方や批判的な思考力を身につけるといわれています。また、東大生197名へのアンケートでは、その9割が、家庭では「食事」「移動(送迎)」「お風呂」の時間などをうまく活用し、親子でしっかり会話をしていたと答えています。家庭での対話は、高い学力の下支えにもなっているのです。

 

1 「対話力」はどうやって育てる?

(1)110分、子どもの話を聞く

毎日、子どもが安心して話ができる時間を意識的につくります。忙しい日常では「〇〇しなさい」と命令口調になりがちですが、それでは一方通行です。他愛のない内容でも、まずは「へぇ、そうなんだ」と関心を示してあげると、子どもはもっと対話したくなります。

(2)スマホの電源を切る

最近は、食事中でも各自が自分のスマホをのぞきこみ、食卓でリアルに向き合っているのにコミュニケーションが生まれないという状況も珍しくありません。対話の時間がもてるよう、思い切って電源を切ると、自然に対話が生まれます。

(3)5回、質問する

子どもと対話をするときは、1回聞いて「そうなんだね」で終わらせるのでなく、何度か聞き返してあげることを勧めており、「5回やりとりすることを心がけよう」と言われています。その際大事なのは、子どもにたくさんしゃべらせることです。そのためには、イエスかノーかで答えられるような質問ではなく、「なぜ?」「なに?」「どんな?」「どうやって?」「もし?」で聞くと、話がはずみます。「今日、学校で楽しかったことはなに?」「今日は大雨だったけど、みんなはどんな格好で学校に来てたの?」といった感じで質問をしてみると、子どもは具体的に話しやすくなります。

(4)「いいね」を忘れない

子どもは共感されると、ここは自分が何を話しても大丈夫な場所だと安心できます。子どもの意見には「いいね!」と言ってあげます。

(5)あえて「反論」を言う
 ただし、「いいね!」ばかりだと、子どもは自分にとって耳の痛いことや聞きたくないことには耳を傾けなくなってしまいます。そこでときどき、「いいね!」と言って共感を示しつつ、あえて反対の意見を投げかけてみます。決して子どもの意見を非難するわけではありません。違う見方を伝えることで、対話を深めるのです。

10日 自己責任力

10日の魔法の日めくりメッセージです。

自己責任力 ~脱いだ服、片付けられるかな?~

脱いだ服は、ついつい、親が片付けてしまいますが、
ここではぐっと堪えて自分で片付けられるように
導きましょう。

自分の行動に最後まで責任を持つ。

伝えたい大切な「自己責任能力」を
毎日の繰り返しの中で身に付けさせてあげましょう。


 今日は土曜日です。台風14号の接近で暴風雨が心配されます。読書をしてほしいなと思います。自分のことは自分でできるように見守って、声をかけたり教えたりして励ましていきましょう。コーチングの考えが必要になります。その場その場での成長を促すかかわりが大切です。目をかけ、手をかけ、声をかけるなど宜しくお願いします。
 ペップトークをご存じですか。試合
前に、指導者が選手に対してポジティブな言葉を投げかけるというもの。たとえば、試合を控えた選手に対して「絶対勝て!」などとプレッシャーをかけるのではなく、「練習どおりにやれば大丈夫だよ」と前向きな言葉を投げかけます。あるいは、ミスをした選手を叱るのはなく、「次はうまくいくはずだ」と励ますといった手法です。多民族国家であるアメリカのチームスポーツが特に強いのは、コーチが選手たちにペップトークを使うことで士気を高めているからだと言われてます。ポジティブな言葉は、チーム全体に一体感をもたらす効果があるのです。

9日 家族の輪は会話から!

9日の魔法の日めくりメッセージです。

家族の輪は会話から! ~楽しくみんなでごはんを食べよう!~

「お喋りしながら楽しく食べる。」
毎日必ずとる食事の時間は、
家族の大切なコミュニケーションの場で、
会話のキャッチボールが出来る場、唯一の家族共通の場です。

会話で心が通い合うと、
何でも話し合える仲になり家族関係が上手くいきます。

テレビを見ながら食事を摂ると集中力がなくなり、

味覚も分からず無関心な子になりますよ。


 2学期8週目の金曜日です。新型コロナによるストレスに上手に付き合いながら、新しい生活様式が求められています。一緒に食事をすることには、大きな意味があります。衣食住の「食」を司っており、その場での楽しい会話によって「つながり」や「絆」が深まっていきます。朝食や夕食のいずれか一つは、一緒に楽しい場になるようにしていきましょう。大人の世界でも今ではない懇親会があったり、ランチをしたりする(今はできにくい状況ですが)ことは、同じものを一緒に食べて会話することで輪や和が広がったり深まったりします。同じことですね。残念なことですが、給食では会話しないでの食事になっていましたが、ご家庭では会話をしながらの楽しい食事をすすめてください。

感情はどのようにして育つのか?⑬

13 子どものトラウマを形成しやすい心の状態(2)
 解離様式を身につけて、ネガティヴな感情が社会化されないような感情の育ちをすることが、トラウマを形成しやすい心の状態につながるということについて、事例を通じて考えてみましょう。

Cさんは年子の三人姉妹の長女でした。幼いときから「しっかりしているね」といつもほめられるほど、いつでもどこでもきちんとしている子で、二人の妹の面倒をよくみており、母にとっては頼もしい存在でした。小学校に入学後、クラスの中でけんかがあり、男の子が怪我をして血を流してしまうという出来事がありました。Cさんは息をのんでその場に立ち尽くしていました。その事故について、母に不安を訴えることもなく、泣くこともなく、母は友人の保護者から事故があったことを聞いた程度だったそうです。その後しばらくして、学校が怖くて登校できなくなりました。

Cさんは「よいおねえちゃん」として育つプロセスの中で、ネガティヴな感情を壁のむこうに追いやる習慣がついているという発達をしていたと想定されます。同じようにその事故を目撃したとしても、お母さんに「怖かった一」と話し、泣くことを通して、ネガティヴな感情を受容され、安心するという体験ができれば、その事故の記憶を安全なものとして処理していくことができます。解離様式を身につけ、ネガティヴな感情が社会化されない習慣のついている子どもは、心的苦痛をともなう出来事に遭遇したときに、容易に解離することで一時的な安全を保とうとするために、PTSDが生じやすくなってしまうのです。Cさんの場合は、学校恐怖という形のPTSDとして不登校が発症していました。Cさんが回復していくプロセスは、単に事故についての恐怖が処理されるということにとどまらず、壁そのものが壊れていき、妹や母に対する怒りや悲しみ、嫉妬の気持ちがよい子の気持ちとまじりあい、統合されていくプロセスでした。

このように、日常的な親子のコミュニケーションの中で、ネガティヴな感情が社会化されない習慣がつくているといったことは、たやすく PTSD状態を引き起こすという意味での脆弱性を抱えることになります。同じような理由で、「いじめられ」は今の子どもたちにとってはたやすく深い傷になります。そして、「いじめられ」による傷は対人不安、人間不信を生み、長期にわたる不登校やひきこもりにつながっていくのです。

親子のコミュニケーションの中で解離様式を身につけてネガティヴな感情が社会化されずに育つと、複雑性PTSD等という既成の診断名で診断されるのは青年期以降です。児童期の症状が増幅されていくプロセスを理解するには、家族や学校という子どもが育つシステムでの相互作用を視野に入れる必要があります。個人と環境との相互作用をも視野に入れた上で、児童期に適切な対応をしていくことは、複雑性PTSD、解離性障害などの発症予防するためにもきわめて重要です。既成の診断名が冠せられる前の年齢の子どもたちの育ちを軌道修正することによって、育ちなおしを可能にするための視点が、ネガティヴな感情の社会化という視点なのです。

8日 自分は大切な存在!

8日の魔法の日めくりメッセージです。

自分は大切な存在! ~手洗いうがいは大切だよ~

手洗い・うがいを通して、
自分の体を大切にする習慣を身に付けましょう。
手を洗うとは、表裏、爪の間まで気を付けること。
うがいは、喉の奥の見えない汚れを取ること。
見えていることだけにとらわれないで、
自分を大切にしましょう。

すぐに結果が見えないことでも習慣化することで、
自分というものは、外見だけでなく、
”中身も大切なんだ”と分かります。

自分を大切に出来ているようになると、
他の人・ものも大切にする事が出来るようになりますよ。


 2学期8週目の木曜日です。1年生と3年生は生憎の雨の中での遠足です。台風14号の接近で秋雨前線が活発化して寒い1日になりそうです。新型コロナウイルス感染予防のための新しい生活様式の中心は、こまめな石けんを使った手洗いやマスクをつけた生活です。また、毎朝の検温を行っていただいています。自分を守ることは、みんなを守ることです。自分のことを守るためには、まず自分自身が意識や自覚をもとにした行動になります。行動化につながるためには、子どもに理由を伝えていくことが大切になります。引き続き、宜しくお願いします。

感情はどのようにして育つのか?⑫

12 子どものトラウマを形成しやすい心の状態(1)

子どもの感情の育ちの中でことばとのつながりを持たず、ネガティヴな感情は社会化されることが難しくなっています。ネガティヴな感情は、混沌としたエネルギーのまま閉じ込められ、成長発達のなんらかの機会をきっかけに暴発してしまいます。

身体と認知の壁は解離の度合いによって、レースのカーテンのような状態から、鉄筋コンクリートの壁のような状態までスペクトラムな度合いがあると考えてください。虐待や体罰などにより、鉄筋コンクリー卜の壁が構成されているような場合は、思春期になって解離性障害を発症するような深刻な状態であると考えられます。レースのカーテンレベルの壁は、いまどきの多くの子どもたちに共通した感情の構造であり、多くの子どもたちが抱えている脆弱性の問題に通じるものと言えます。脆弱性とはトラウマを形成しやすい心の状態です。感情の発達のプロセスにおいて、健常なレベルでの解離の防衛をたくさんたくさん使って、適応のための解離様式を身につけている場合には、病理的なレベルでの解離のメカニズムをもつ「トラウマ」を形成しやす状況です。このトラウマを形成しやすい心の状態は、子どもたちが傷つきやすく、挫折しやすくなっていることが背景のひとつであると考えられます。

トラウマは、心的外傷を受けた出来事の記憶の問題であると考えられています。「心の傷」というのは、あいまいな響きをもつことばですが、実は「記憶」の問題なのです。我々が経験する出来事は、通常、認知・情動(その出来事にともなう感情)・身体感覚・イメージ・音などの情報がセットになって記憶され、脳の神経回路の中で情報処理されると考えられています。ところが、耐えがたくつらい出来事(外傷本体験)に出会うと、脳の「海馬」の働きが抑えられることにより、認知・情動・身体感覚・イメージ・音というまとまりが、切り離されて、つらさを感じないようになります。これは「解離」といわれる防衛のメカニズムであり、人がつらい経験の中を生き延びようとする適応のプロセスでもあります。しかしながら、そのような外傷記憶は、それを思い出させるような引き金の存在により、突然予測不可能な形で、フラッシュバックします。フラッシュバックとは、つらい体験をしたときに適応するために切り離されていた身体感覚や情緒(激しい怒りや悲しみなど)が一挙に蘇り、一種のパニックに陥る状態をいいます。

7日 無償の愛を満タンに!

7日の魔法の日めくりメッセージです。

無償の愛を満タンに! ~ぎゅ~っと抱きしめ合おうね♡~

無条件に抱きしめましょう。
心を抱きしめることで、
きっと、強がりや意地っ張りな心がほぐれ、
素直な心が戻ってきますよ!
”下の子が生まれた!”
”喧嘩した!”
”叱った!”
そんな時には特に、しっかり抱きしめて愛を伝え、
安心させあげましょう。

今日は7日目、子どもをしっかり抱きしめましょう♡


 子どもの心のエネルギーが空になると、やる気や意欲はでません。もちろん大人も同じです。心のネルギーを貯める器が子どもによって大きかったり、小さかったりします。器が大きくなった子はときどきで大丈夫ですが、まだ小さい子には沢山のエネルギーを貯め続けることができるようにお願いします。一緒に楽しく食事をする、一緒にお風呂に入る、女の子なら髪の毛をとかす、楽しくコミュニケーションするなど、一緒に何かをすることでエネルギーが満ちてきます。そのときに、頑張って顔晴っていることを伝えていきましょう。

6日 役立つ事の「喜び」を知ること

6日の魔法の日めくりメッセージです。

役立つ事の「喜び」を知ること ~お手伝い出来るかな?~

どんな小さなお手伝いでも、
沢山の「有難う」のシャワーを浴びせて、
褒めて認めてあげましょう!

人のために行動することに喜びを実感すると、
将来、社会に貢献でき、
思いやりや責任感が育まれ、
志の持てる子になりますよ。


 2学期8週目の火曜日です。5年生は臨海自然教室で、4年生は益子への遠足です。誰かのために役立つことができるようになるためには、褒められた、認められたということを実感したり、自覚したりすることが必要になります。「だれかのために、みんなのために」行ったことが承認される経験が多いお子さんに育ててることが大切だと「エミール(ルソー)」でも述べられています。「自分のために生き、みんなのために生きる」そんな子どもたちを育んでいきましょう。

5日 安心感は、勇気と行動力の源!

5日の魔法の日めくりメッセージです。

安心感は、勇気と行動力の源! ~ずーっと、ずっと「いってらっしゃい」「いってきます」~

子どもは毎日、
新しいことに出合うために出発します。
しっかり、姿が見えなくなるまで
見送ってもらうことで、安心して旅立てるのです。
安心感が得られないと、不安で、
何事にも消極的になります。
安心感が得られると、エネルギーが充満して、
自分らしさが発揮できます。

「いってらっしゃい」「いってきます」の掛け合いで、
1歩前へ進めるのです!


 2学期8週目の月曜日です。ご家庭での子どもたちの変化はいかがでしょうか。子どもの中に安心感が得られているかどうかがポイントです。安心感が得られるときには、実際にはいなくても心の中に「いつでも見守られている」という感覚が育つことです。「愛着の形成」ということになります。小学校入学前に「愛着の形成」がなされないと、学校生活で困難な場面が生じます。お子さんによっては、十分に獲得されないこともあります。小学生の子どもたちに安心感が育つように、褒めて、認めて、励ましましょう。

4日 「あいさつ」は人とのつながり・結びつき

4日の魔法の日めくりメッセージです。

「あいさつ」は人とのつながり・結びつき ~目を見て「あいさつ」してるかな?

目を見ることは相手を認め、
信頼関係を結ぶ第1歩になります。
朝1番の「おはよう」は、
1日の清々しいスタートがきれますよ!

沢山の「あいさつ」を探して声に出してみましょう!
きっと、新しいつながりや、お友達と出合えますよ。


 2学期8週目に入り、日曜日です。早朝草刈りで始まり、1週間があっという間に過ぎたと感じる日々です。人と人があいさつを交わすことが改めて、重要視されています。ご家庭での「あいさつ」はいかでしょうか。元気な「あいさつ」ができる子は自分に自信があったり、エネルギーがあったりすると感じています。普段、私も負けなぐらいに「あいさつ」をしてエネルギーを与えていますが、学校が再開して子どもたちの姿が学校にある当たり前の光景になってきました。互いがつながり、結ばれていることを実感しながら、ご家庭での「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」などのあいさつをすすめてください。人とのつながりは向社会性の育成につながります。

3日 食を通じて宇宙とつながる

3日の魔法の日めくりメッセージです。

食を通じて宇宙とつながる ~「いただきます。」「ごちそうさま。」~

手を合わせて言う動作は、
自分と食事に関わる全ての事柄が
つながり合わさることを意味します。

親指にはご先祖様・お父さんなどと言う意味があるので、
親指を見て言うことで、
周りの方への感謝の心が育まれます。

食べ物への感謝の気持ちと共に、
人とのつながり、世界とのつながり、
宇宙とのつながりの中で
自分が生きていることを感謝出来るのです。


 2学期7週目の週末です。1日が十五夜で、2日は満月だったと思います。給食でもけんちん汁が出ました。くりご飯やけんちん汁を自宅でも食べていますが、旬を感じて大変おいしいです。旬をいただくことができる幸せを感じています。食べ物に感謝する気持ちで「(生き物の命を)いただきます。」「(生き物の命を)ごちそうさまでした。」と言うのだと祖父母から教えられたことを思い出します。生き物の命を大切にすることは、人間が生きるために必要な分だけ、命をいただくことなんですね。季節を感じつつ、食べ物を感謝してほしいものです。

2日 物事が、うまくいく!

2日の魔法の日めくりメッセージです。

物事が、うまくいく! ~一緒にお部屋を片付けようね~

部屋の乱れは、心の乱れにつながります。
片付けをする事で、空間が整い、心も整理出来るので、
良いエネルギーが部屋に充満します。
部屋の片付けは、心が落ち着き、物事がうまくいきますよ。

ぬいぐるみ、ボール、積み木、
どこに何を片付けるのかを、
はっきり分かるように分類する工夫をしましょう。

一緒に片付けをすることが、習慣化する秘訣です!


 2学期7週目の週末金曜日です。幼児へのメッセージですが、小学生に向けたメッセージといっても不思議ではありません。きれいにすることは、場所を整え、次の行動へ切り替えることの準備になります。切り替えることや後片付け、計画的に行うことなどを「実行機能」と言います。この実行機能を上手くできるようにすることが小学生に重要なことと言われています。自分だけではできない子どもの場合、大人が一緒にかかわることで習慣化につながります。「段取り八分」とも言われているように、計画的に行えるようにすることが大人になって役に立ちます。子どもによい習慣を。

1日 何事も基本から

1日の魔法の日めくりメッセージです。

何事も基本から ~朝、歯を磨こう!顔を洗おう!~

さあ、1日の始まりです!
自らの身を整えることが出来ると、
気持ちがシャキッとし、
清々しくなり、気合いが入ります。

エネルギー全開でスタート出来る習慣を付けましょう!


 今日から10月。メガネの日やコーヒーの日、日本茶の日などでもあります。また、50周年記念行事の一つとして、空撮による写真撮影も予定しています。
 改めて基本を考えてみてください。朝起きたらすぐにトイレに行き、歯を磨くことの習慣を身につけさせることが体の健康につながる始まりでもあります。顔を洗って着替えて朝ご飯です。この一連の動作が身についているか、「おはようございます、おはよう」のあいさつも含めて、始めてみましょう。あいさつができる子は、学習に向き合う準備ができている証拠です。また、人とつながり合うための基本です。

30日 チャレンジ精神!

30日の魔法の日めくりメッセージです。

チャレンジ精神! ~初めてのことにチャレンジしてみよう!~

やってみよう!は、どこから生まれるのでしょうか?
「日めくりメッセージ」をめくりはじめ、
30日が経ちました。

教えること、伝えること、育むこと、与えること・・・

安心感、自信、勇気・・・

素敵な自分
自分を理解してくれる人。
認められ、受け入れてもらえ、環境がバッチリ整えば
子どもは巣立っていけます。
すぐでもなくて、あせらず、ゆっくり見守れるあなた、
子どもの力を信じてお任せ出来るあなたがいますか?


 2学期7週目の水曜日。月末を迎えました。引き続き、新型コロナウイルス感染防止のため、新しい生活様式定着への挑戦が求められています。ストレスを抱えているかもしれませんが、ウィズコロナ時代です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。英訳すると、「all one ́s power」「challenge」「thank you」になります。その根底には、見守って理解してくれる人、認めてくれる人が必要になります。家庭で地域で学校でみんなで育んでいきましょう。ご協力をお願いします。

29日 喜び

29日の魔法の日めくりメッセージです。

喜び ~今日1つ、自分も相手も喜べることをしようね~

喜べる行いとは、
どんなことか考えてみましょう。

相手が笑顔になれること。
私も笑顔になれること。
自分で自分を褒めることが出来ること。
その行いで晴れ晴れとした気持ちになれること。
自信を持って出来ること。

自分に自信が持てると、責任感が育まれます。
どんな小さなことでも褒めて認めてあげましょう。
小さなことに気付き喜べることも素敵なことですね。

 2学期7週目、火曜日です。昨日、5年生は稲刈りがあり、上手に稲を刈る子どもたちを見ることができてうれしい気持ちになりました。今日は3年生の算数の公開授業を楽しみにしています。頑張りを期待しているところです。子どもたちには今やるべきことに全力で取り組むことをお願いしています。一日一善と言われていますが、小さなことでもその行為に気付き、褒めて認めることですね。小さな気付きの積み重ねが子どもも大人も良い成長につながるようです。プロセス(過程)の頑張りを褒めて認めていきましょう。

感情はどのようにして育つのか?⑪

11 ネガティヴな感情が社会化されないとき(3)

親の前で「よい子」でいてくれることを強く願っており、叱ることができないでいる場合にも、同様のことが起こるのです。虐待がある場合に、子どもの感情が解離することは、虐待についての研究などで以前より強調されてきていることですが、「叱れない」場合にも同様のことが起こっているということは、これまであまり認識されてきていないと思います。しかし、子どもがダブルバインド状況から逃れて、その環境に適応するために解離するという仮説を設定すると、この現象を理解することができるのです。

親が自分の前で「よい子」でいてくれることを強く願い、親が子どもとの葛藤を避けて、子どもがいつもにこにこしてポジティヴな感情のみでいてくれればよいと、意識的にも無意識的にも望んでいるときには、子どもがネガティヴな感情を表出したとき、親は非言語的に強い不安を表出することになります。葛藤を避ける傾向があるので、言語的に子どものネガティヴな感情を否定しませんが、非言語的には不安や怒りが表出されます。言語的には愛しているというメッセージを受け取り、非言語的には愛せないというメッセージを受け取るという矛盾したダブルバインド状態に陥ります。

小2男子 主訴:暴言や乱暴

小学校2年生のB君は、学校では野獣のごとく手におえない存在として問題児になっていました。ささいなことでかんしゃくをおこし、暴言をはき、注意されるとわけがわからなくなって乱暴をしました。困惑した担任が母にそのことを伝えると母は、驚いて信じることができませんでした。母は7年間B君を育ててきたけれども、そんな姿を一度も見たことがないのです。家では「王子様」であり、思いやりのあるやさしい子だといいます。父も母も一人っ子のB君がかわいくて仕方がありません。大事に育ててきたのです。

相談で母に、毎日B君に次のように言ってあげることをお願いしました。「あなたが学校でいや一な気持ちになるようなことがあったら、お母さんはそのことをすごく知りたいから、教えてね」。同時に、家でも手におえないやんちゃな姿がみられるようになったら、良くなっているサインであるということを母に伝えました。母がB君の「いやな気持ち」に関心を向け受け止めようと努力すると、わずか2週間で、B君はむかつく話を母にするようになりました。そしてその話を共感的に聞いているうちに、母に文句を言うようになったのです。それと並行して学校での問題行動は収まりました。極端な二面性はなくなり、家でも学校でも同じやんちゃな男の子の姿をみせるようになったのです。

ところが、「王子様」が突然母に反乱を始めたことは、母にとっては「理想の子ども」を失うということを意味し、大きな喪失感をもたらすものでした。ある日B君が自分を受け止めきれない母を批判して「母親失格だ」と叫びました。すると母は混乱して泣きつづけたのです。夜おそく帰ってきた父は目を真っ赤にした母に事情をききました。そこで父は、寝ているB君を起こして「お母さんを悲しませてはいけない」ということをこんこんと言ってきかせたのでした。B君がネガティヴな感情を社会化できないできた理由はここにありました。B君は自分の身体からあふれるネガティヴな感情を自然のままに表出すると母を不幸にし、父からも否定されるという関係性の中で育ってきていたのです。

その後、父も母も状況をよく理解し、子どもとしてのB君をありのままで受け入れることができる ようになりました。B君は、ベランダで虫を飼い始めました。これまでB君は虫がきらいと母に言っていましたが、それは母が好まないからであり、本当は虫を飼ってみたかったのです。

そういう本音が出せるようになり、2ヶ月後には何の問題もなくなりました。母は振り返ってこう話しました。「私たちは、子どもを愛していたのだけど、どこかペットのようにしていたのだと思います。私の理想の子どもであってほしかったし、王子様のようにかわいかったのです。今、子どもの人格を尊重するということがわかってきました。」

B君の事例は、大事に育ててきている場合であっても、虐待的関係にある場合と同様の感情の発達をするということを、シンプルな形で教えてくれた事例でした。B君の事例にみられたダブルバインド状態は、やんちゃな男の子であるB君が身体からあふれてくるネガティヴな感情を表出すると、母がたいへん不安になり、父は母を心配して、B君に母に不安な顔をさせるようなことをしてはいけないと制御するという関係から生みだされていました。B君は母にも父にも愛されるためには、身体からあふれてくるネガティヴな感情はないことにしていたと想定されるのです。

感情を解離させるのは、適応のためであり、子どもが親に愛されるためなのだということが重要なところです。家族が避けがたい不条理の中で懸命に生きているときにも、子どもは親に負担をかけないために、自ら感情をコントロールして、よい子になります。たとえば、親がガン告知をうけて手術をしたり、祖父母の病気の看病や介護を抱えていたり、リストラにより失業したり、兄弟姉妹にハンディキャップをもつ子が生まれたり、事故があったり、家族関係に不和があったりなど、親自身が必死に精一杯生きているとき、子どもは自らネガティヴな感情をないことにして、親を癒す子どもでいようとします。子どもは、本当にけなげな存在なのです。大人を助けるために不遇な環境に適応するために、自らの感情を解離させて適応するという感情のコントロールができてしまうのです。

28日 子どもからのメッセージを受け取る

28日の魔法の日めくりメッセージです。

もからのメッセージを受け取る ~背筋を伸ばそう!ビシッといこう!~

背中が丸くなっているということは、
何かのメッセージです。
「背筋を伸ばしなさい」という言葉掛けだけでなく、
どうして、背筋が伸ばせないのかを
見ようとする姿勢を持ちましょう。
背中が丸まっていると呼吸も小さくなり、
行動力も小さくなります。
背筋がいつも伸びていると、目線が上向きになり、
自然にやる気が湧いてきます。

子どもがいつも背筋を伸ばせるように、
私達が子どもからのメッセージを受け取れるようになりましょう!


 2学期7週目、月曜日で5年生は稲刈り体験が行われ、その後わらでっぽうを作る予定です。新型コロナウイルス感染症防止のため、ストレスの多い日々かと思います。保護者の皆様もストレスがあるように、子どもたちもありますので、メッセージを受け止めてください。子どものメッセージを受け取るために、ノンバーバル(非言語的)なところが大切になります。しぐさや姿勢、表情、視線など、子どもたちの家庭での様子を確認しながら、子どもたちの話を聞いてあげてください。そのことによって、互いの気づきが生まれます。頑張って、顔晴っていきましょう。

感情はどのようにして育つのか?⑩

10 ネガティヴな感情が社会化されないとき(2)

子どもの適応スタイルとしての解離様式を、親子のコミュニケーションの視点から考えています。子どもの感情の発達途上において、身体と認知の間における解離現象というものが、きわめて顕著に見られています。親子のコミュニケーションの改善が、子どもの解離様式を無効化して、感情の統合を促します。

A君の暴発

A君の父は、厳しくしつけなければならないとの信念をもち、厳しい体罰を加えました。母の心の 中には、赤ちゃんを殴るような子どもはどうしても愛せないという拒絶の気持ちがわいてきていました。3歳になったA君は見違えるほどよい子になり、弟をかわいがるようになりました。それからあきらはとてもやさしいおだやかなお兄ちゃんになり、弟が生まれたときにあれほど激しい子どもだったことは両親も忘れてしまうほどでした。ところが、小学校入学後、おだやかにしているかと思うと、突然に友だちを突き飛ばしたり、殴りかかったりするようになりました。家では大変おだやかで、弟をよくかわいがり、母の手伝いをするやさしいお兄ちゃんなので、両親は学校での様子を理解することができません。

このような感情の状態にある子どもは、身体と認知(頭)との間で解離していますので、身体で感じているネガティヴな感情が非言語的に表情などに表出されないという特徴をもちます。家では、にこにこおだやかで、感情的になることもなく、困っていることは何もないという子どもの姿です。それはまさに親が求めている理想の子どもの姿かもしれません。ところが、解離させていたネガティヴな感情は、学校でのちょっとしたトラブルや不安を喚乱状態に陥ったのです。おうちモードと学校モードが壁で隔てられているような状態になっているので、おうちでの様子と学校での様子がまったく異なるのです。

表情というものは、意識でコントロールしたくてもできないという性質をもつものです。勝手に顔が赤くなってしまったり、元気のない顔や不安な顔になってしまったり、あるいは「何かいいことあったの?」と隠しておきたいこともばれてしまったりするものです。身体と認知がつながりをもっている状態にあるときには、感情はおのずと表情に非言語的に表出されます。ところが、のイメージで示したような感情の育ちをしている子どもは、感情が非言語的に表出されないのです。すごく困っているのに、元気な顔をしていて、いじめられているのに、へらへらしていて、つらいことを明るく話し、葛藤を抱えるということができないのです。つらいことを明るく話すので、つらさを理解してもらえず、ますますネガティヴな感情を承認される機会を失うという悪循環にはまつていきます。

A君の例は、弟が生まれれば当然に生じる嫉妬の感情を、親から「当然」のことと承認してもらえな いところから派生して、しつけの行きすぎや叱りすぎが生じ、ネガティヴな感情の社会化が妨げられるという例でした。このように、しつけをあせり、きちんとよい子にしなければと思うあまり、叱りすぎることによって体罰も生じ、虐待的関係に陥ってしまうという例が、ひとつの典型です。

感情はどのようにして育つのか?⑨

9 ネガティヴな感情が社会化されないとき(1)

身体の中を流れるエネルギーとして体験されている感情が大人に察知されて、ことばで適切に名づけてもらうという過程を経て、感情は社会化されていきます。ところが、実際の子育ての中では、これはそれほど簡単なことではないのです。

A君の哀しみ

2歳のA君の下に弟が生まれました。A君は、お母さんが弟を抱っこしている姿をみると、身体の中から不快なエネルギーがあふれてくるのを感じます。A君はそのエネルギーに突き動かされて、お母さんの胸に抱かれる弟に乱暴なことをしてしまいます。お母さんは、生まれたばかりの赤ちゃんが怪我をするのではないかと気が気ではありません。必死に「ことば」でA君に教えます。「赤ちゃんは弱いのだから、絶対にたたいてはいけません」「あなたはお兄ちゃんだからやさしくしてあげてね」両親が何度話して聞かせても、A君の弟への攻撃はやみませんでした。

最初は「ことば」により「ものわかり」を促そうとするのが、一般的なかかわりでしょう。理屈でわからせて行動を制御することを求めるかかわりです。A君の身体の中を流れているエネルギーに即したことばではないので、感情の社会化に必要な過程は起こりません。A君には頭ではいけないこととわかっていても、弟がお母さんの胸に抱かれていると、身体からネガティヴな感情があふれてきてしまうのです。ネガティヴな感情を持っていると、親に愛されないということも明らかです。このような状況においては、容易にダブルバインド状態が生じます。

つまり、親は当然A君を愛しています。弟を乱暴しないよい子になってもらいたいと願うこと自体、愛しているということを意味しています。しかし、子どもの身体からあふれてくる不快な感情がある限り、A君は親から愛されない。A君は親から非言語的には愛しているといったメッセージを受け取り、言語的には愛さないというメッセージを受け取るという矛盾した状態に陥ります。このようなダブルバインド状態にさらされていると、子どもは親から愛されるために、親に承認してもらえないネガティヴな感情をないことにするという防衛が働いて、その家族の状況に適応するのではないかと想定できます。それは、解離の防衛という反応です。

子どもが感情の発達の途上において、身体からあふれてくるネガティヴな感情を持っていると、親を不幸にし、自分が愛されないというような状況におかれたとします。すると、あたかも身体(非言語領域)と認知(頭・言語領域)との間に壁ができているかのような状態に陥ります。解離様式を身につけた状態と言えます。

人は耐え難くつらい感情が喚起されるような状況にさらされると、その感情を感じないように防衛することができます。生き延びるための適応の手段です。虐待を受けて育った子どもが、解離の防衛を用いて生き延び、のちにその後遺症として解離性障害を呈することはよく知られています。解離には、正常反応としての解離から、解離性同一性障害(多重人格)という病理の進行した状態までがあり、解離現象は幅広いスペクトラムで捉えられると言われています。子どもの解離現象は、非常に一般的にみられるものであるため、解離として認識されることはまれです。子どもたちは、自分の解離反応について苦痛や不満を訴えることがないと言われています。解離による離人症状などを不快なものと感じることができるためには、「感情面や認知面での一定の成熟度が必要だ」とし、思春期や成人期ほど自己を意識していない子どもは、解離していること自体への認識ももっていません。そして「解離現象はそれ自体が病理的なものであるわけではなく、解離の存在が適応的な変化を妨げるようになってはじめて、解離現象は病理的なものとなる」と説明されています。

27日 「見えないこと」こそ意味がある

27日の魔法の日めくりメッセージです。

「見えないこと」こそ意味がある ~お友達の素敵なところを3つ見つけよう~

人はすぐ嫌なところに目が向くことが多いですが、
子どもの間に、人や、物事に対して
素敵なところを見つける習慣をつけていると、
いつもプラス思考になることが出来ます。
「人には必ず素敵なところがある!」
表面だけでなく、中味を見つけられることは、
人として誇りになる宝物です。

見えないことこそ、
大きな真実が隠れていることを伝えましょう。


 2学期7週目、日曜日です。新型コロナウイルス感染予防に努めていただき、ありがとうございます。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!子どもの中で良いところや素敵なところ、頑張りを見ようとする、見つけようとすると、人のよさに気付きます。プラス思考にすることです。プラス思考をしないと成長には絶対つながりません。プラスの言葉を言う子どもと大人は必ずよい方向に成長すると言われています。子どもの頑張り、顔晴り(笑顔で晴れやかな姿)をたくさん見ることができるよう支援していきましょう。

26日 笑顔は元気の発信源!

26日の魔法の日めくりメッセージです。

笑顔は元気の発信源! ~一日、にこにこ笑顔~

怖い顔・沈んだ顔はマイナスエネルギーを発信します。

笑顔はプラスのエネルギーを発信しますので、
心も活き活きと元気になります。
顔は、いつも周りから見られていますので、
笑顔を通して周りに元気を発信し、
幸せにする凄い力がありますよ!

今日は一日、笑顔全開でいきましょう!


 2学期6週目の週末、土曜日です。家庭において元気な挨拶で始まっていますか?笑顔や笑い声があると、プラスのエネルギーを周りにも発信できます。大人の笑顔が子どもの笑顔になり、子どもの笑顔が大人の笑顔になります。子どもも大人も笑顔でいきましょう!口にストローをくわえていると唇はとがったものになります。一方、口にストローを横にしてくわえると口角があがって笑顔になります。

25日 限りなく我を0に近づける

25日の魔法の日めくりメッセージです。

限りなく我を0に近づける ~まず、「はい」~

今日一日は、まず、「はい」と返事をしてみましょう!
繰り返して21回「はい」と
言えるようになってきた頃には、
素直に行動出来るようになりますよ。

「でも・・・」「だって・・・」と、
考えてばかりいると自分の前に見えない壁が出来、
物事が進まなくなってしまいます。

「はい」は、我と壁を取る練習ですよ!


 2学期、6週目の週末です。2年生は子ども科学館への遠足です。室内ですが、外遊びができるかどうか心配です。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!「はい」の返事は、素直に考えて行動することができることにつながります。言い訳を言うことは、やる前からできないことにつながります。人の脳は「声に出して言ったことにだまされる」と言われています。「もうだめだ」、「できない」と言っていると絶対にできません。「大丈夫」、「できる」と言う言葉にだまされて出来るようになるのです。プラスの言葉を言うのはそのためです。

24日 自分に出来ること

24日の魔法の日めくりメッセージです。

自分に出来ること・・・ ~使わない電気は消そうね~

自分の行動が
周りに影響力を与えていて、地球とつながっている。

コツコツと続けることによって大きな力になり、
宇宙ともつながっている。

エコ活動で周りにも
目を向けることが出来るようになります。

そして、つながりの中に自分の存在意義を
認められるようになりますよ!


 2学期、6週目木曜日です。「部屋にだれもいないときに電気を消すのはなぜなのか?」と質問したとき、お子さんはどのようなことを答えるでしょうか?理由が答えられたら、次に行動に移すことができるかです。毎日の生活の中で、家の手伝いをすることや、食事、洗濯、掃除、健康管理を一緒に行うなどを続けてできたということがあってほしいものです。頑張って、顔晴って子どもたち!

23日 情緒豊かに

23日の魔法の日めくりメッセージです。

情緒豊かに ~旬のものを食べようね!~

日本には、四季があります。
四季を通して、情緒を感じることが出来ます。
大地の恵み、季節に必要なエネルギーを教えてくれ、
情感が得られるのです。

自然が与えてくれるエネルギーを感じ取れる様に
食べ物の旬を味わいましょう!

 2学期6週目になりました。50周年記念行事の表彰や空撮を予定していましたが、爆破予告による臨時休業になってしまいました。迷惑極まりないことです。ストレスの解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。

感情はどのようにして育つのか?⑧

8 子ども自身が本当の意味で「よい子」に育つことを願うには

子育てには、逆説的なむずかしさがあります。例えば、「怒りをロントロールできる子になるためには、どうすればいいのか」ということについての理想的な育て方があるとします。「攻撃的なテレビやビデオは見せない、ゲームはせいぜい30分でやめさせる、食事は自然食でジャンクフードは食べさせない、早寝早起き、睡眠は十分にとる、夫婦は仲良く、父親も子育てに参加する」など。これらのひとつひとつはそのとおり大事な努力目標です。ところが、このように完璧に子どもを育てようと思ったとたんに、それはここまで述べてきたような「理想的な子どもを求める子育て」になってしまうという逆説に陥ってしまうのです。これらを完璧にこなして、親の言うとおりに子どもが従って育ったとしたら、子どもの感情の発達は支障をきたすことになってしまいます。理想を求めて子育てをするときに起こってくる問題は、「子どもの顔」を見ていないということです。

「子どもの顔」には、身体の中を流れる感情のエネルギーが表出されています。子どもの身体からあふれてくる感情の非言語的表出を見ていれば、おのずと親の理想どおりにことは進まなくなります。私たちが子どもの顔、子どもの身体からあふれてくるものをしっかりと見て、それに応じて親として感じる動物的な勘のようなものに自信をもってかかわっていくことができれば、子育てはそれほど困難なものではないはずです。

子どもは「自己愛」を映し出す存在であり、子どもを育てるということは「自分を愛する」という大きな課題をつきつけてくるプロセスでもあると言われています。ですから、「自分を愛する」ということについて大きな不安を抱えている場合や、自分の中に切り捨ててしまいたいくらい嫌だと思っている部分があるような場合には、子どものネガティヴな感情にふれると、不快な感情がひっぱり出されてきてしまいます。自分の中の弱さやだめなところも含めて自分を受け入れている感じ(いわゆる自己受容感)を確かなものとして持てていると、子どもが自分の理想を満たしてくれる存在ではなかったとしても、子どもと自分との距離を適度にたもつことができます。ある意味、子育ては理想を上手にあきらめていくプロセスでもあるわけです。親が上手にあきらめられたとき、子どもは親の理想を実現する存在という条件づきではない、ありのままの存在として認められることになるわけです。

子どもの頃から、他者との比較、評価の中で育てられてきた現代の親世代は、大人になっても、他者からの評価におびえ、根底に自己否定的な思いを抱えており、その不全感を子どもで埋めようとする傾向が強い時代にあると言えます。大切な子どもだから、よい子、理想の子に育てたいという願いをもつことは、当然のことなのですが、その願いの方向が、自分の満たされざる不全感を埋めることに向いているとき、子育ては苦痛の源になってしまいます。子育ては「ほどほど」が一番であり、「よい親」を求めない社会の雰囲気が「ほどほど」を育てていきます。だれもが苦労しながら、子どもを育ててきたということに共感するやさしい社会が、親世代にゆとりを与えてくれるのです。

22日 ナンバーワンよりオンリーワン

22日の魔法の日めくりメッセージです。

ナンバーワンよりオンリーワン ~自分の好きなところを3つ見つけよう!~

自分のことをもっと、好きになりましょう!
沢山、素敵なところがありますよ。
親子で素敵なところを
見つけ合いっこしましょう。
素敵なところを発見することに意味があります。
苦手なことを直そうと思うより
素敵な所を深めましょう。

自分を好きになると自信が持て、
もっと可能性が広がり、もっと素敵になりますよ。


 4連休の最終日です。新型コロナウイルス感染症によるストレスに適応できるようなってきましたか?!親子で過ごす時間が長くなると、子どもたちの素敵なこと(よさや頑張っていること等)を当たり前と思わずに見つめ直すことが求められています。お子さんの素敵なことをいくつあげることができるでしょうか?苦手なことや課題となるところは見つかりやすいものです。マイナスな言葉がけでは子どもも大人もよくありません。子どものやる気や自信を育むためにも、頑張りの過程をほめたり、認めたりして伸ばしてください。プラスの言葉をかけてください。

感情はどのようにして育つのか?⑦

7 親に対して「よい子」であることを強く願うとき

親に対して「よい子」であることを願う場合というのは、反対にこわくて叱れない、叱りたくないという状況を生み出します。この場合、自分自身の前で子どもが「よい子」の顔を見せてくれていれば、子育てはとても楽しいのですが、自分の目の前で子どもが泣いたり、ぐずぐずしたり、言うことをきかなかったりすると、とても大きな不安が喚起されます。無意識的にですが、子どもが自分の言うことをきかないと、自分自身を否定されているような不安におそわれるのです。ですから、子どもがぐずぐず言わないように、「いつもにこにこ明るい子」でいてくれるように、子どもの機嫌をとりがちになります。子どもとの葛藤を恐れているのです。一見、とても民主的で対等な友だち親子であるようにうつります。親の前で「いつもにこにこ明るい子」である子どもは、親を癒す役割を担うことによって、愛されるという立場におかれることになります。子どもは親を大好きですから、親が不安にならないように、親を満足させることのできる自分を演出するようになります。

この関係は、たとえが悪いですがある意味、ペットとの関係に似ています。ペットは飼い主を癒す役割をもつものとして愛されます。飼い主の前でどのような顔を見せれば愛されるかをペットも学習していくわけですが、人間の子どももこのような関係の中では、同じことが起こります。子どもは身体的な存在ですから、身体からあふれてくるエネルギーをぶつけて、ぐずり、泣き、すねて、反抗します。そのようなネガティヴな感情をぶつけられると、親自身もとても不快な気持ちになります。他者からみて「よい子」であることを願っている場合には、叱りすぎてしまうのですが、親の前で「よい子」でいてほしいと強く願う親の場合には、不安や不快な気持ちにさせられること自体を避けようとします。

子育てによって生じる自分自身の不安や不快を回避することが親にとっては常に重要なので、子どもにトラブルが起こったときには、苦情を言う傾向が強くなります。「宿題を出さないでください」「あの子と席を離してください」「〇〇係にはさせないでください」などという学校への要求は、そのことをめぐって、子どもが家でネガティヴな感情を表出し、それにより親が不安や不快を感じ、その結果、自分自身の不安や不快を回避するためには、先生にお願いしようという発想になっている場合が多くあります。親の心の中にわきあがってくる不安や不快な感情を、親自身が受け止めることができないのは、叱りすぎる場合と同様に、親自身が育ってきたプロセスと関係があります。

子どもが親の理想を満たしてくれているうちは、親子ともに特に問題を感じないかもしれません。ところが、親の前で「よい子」でいてくれることのみをきわめて強く願っている場合には、成長とともに子どもが親を癒す役割をとれなくなったときに、精神的に捨てられてしまうということも起こります。親に不快な気持ちを引き起こす子どもは、かかわりをもたないという形で捨てられ、情緒的に一線をひかれてしまうということが起こります。援助交際やプチ家出などの問題に見られる民主的に放任された親子の関係は、まさにそのことを意味しています。子どもたちは居場所をもとめてさまよい続けます。

21日 会話は子育てのキーワード

21日の魔法の日めくりメッセージです。

会話は子育てのキーワード ~ゆったり、お喋り、楽しもう!~

お喋りは楽しいものです。
その中で、子どもの事をもっと深く知る、
親の事をもっと知ってもらう。
楽しい会話の中で、認め合う関係、
喜びも悲しみも共有できる関係、
相談し合う関係が作れます。

毎日が忙しい日々。
すこし、ゆったり、のんびりと会話を楽しみましょう。

 4連休の3日目です。話を聴いてもらえたという安心感がよりよい関係性を築きます。一緒にお風呂の中での会話はゆったりした中で楽しむことができます。会話の中で大切にしたい言葉は、「ありがとう」と「うれしい」などです。「〇〇のお手伝いをしてくれて、ありがとう!」「お母さんはうれしかったよ!」「お父さんは〇〇したんだって聞いたよ。ありがとう!」子どもにエネルギーを与える言葉です。

感情はどのようにして育つのか?⑥

6 他者から見て「よい子」であることを強く願うとき

他者から見て「よい子」であることを強く願っている場合、それが実現できないときに、親自身にとっても大きな不安が喚起され、どうしても「叱らずにはいられない」という状態に陥ってしまいます。子どもが「みんなと同じ」「よい子」でないと、親の中にとてつもなく大きな不安が喚起され、その不安は、自分が子どもを愛することができなくなるのではないかという不安に通じていきます。なんらかの理由で子どもが「みんなと同じ」ではなくなったとき、必死で叱ることを通して子どもに「みんなと同じ」であることを要求してしまいます。「みんなと同じ」でなければ、他者からそれなりに「よい子」と見てもらえず、「だめな親」という自分に対する評価として返ってくることへの怖れが、子どもを叱るという行為に突き動かしてしまいます。親の愛情の裏返しとして、虐待的関係に陥ってしまうと言われています。

たとえば、子どもが幼稚園や保育園で、順番を守って並ぶとか、食事の時間が終わるまで席についているとか、きちんとした子どもなら「ふつうに」できることができないということで、幼稚園や保育園の先生から、「お宅のお子さんはみんなと同じようにできない」ということを伝えられると、他者から見て「よい子」であることを願っている親はとてつもない不安におそわれ、子どもを必死に叱り、早くきちんとしつけなければとあせることになります。朝、親からスムーズに離れられず、ぐずぐず泣くということが毎日続くと、他の子どものようにどうして「ふつうに」できないのだろうと、子どもに対して怒りの気持ちがわいてきてしまいます。

また、自分を基準にして「ふつう」と思っていると、子どもが「ふつうではない」と思いこんだときに、他者から見て「よい子」には見えないような気がして、不安におそわれます。そして早くきちんとしつけなくてはとあせり、叱ることが日常になってしまいます。「ふつうお兄ちゃんだったら、弟にゆずることができるでしょう!」「ふつう、二年生にもなれば、ひとりでお留守番できるでしょう!」

 「みんなと同じ」や「ふつう」についての認識は、多くの場合、私たち親の世代が自分の親からできてあたりまえと求められ、必死に実現しようとがんばってきたことなのです。他者から見て「よい子」であることを強く願う親は、自分自身も幼いころから、ずっと他者から見て「よい子」として育ってきていることが多いものです。他者から見て「よい子」であるということは、親自身も他者から見て「よい親」だと見られるということと直結しています。子育てに困難が伴うのは、常にパラレルに自分がどう育てられたかという記憶がよみがえり、子どものときの自分自身の辛さが再現されてしまうからなのです。

20日 すべては一つ

20日の魔法の日めくりメッセージです。

すべては一つ ~トイレへ行ったら①流そう②ふたを閉めよう③手を洗おう~

複数のマナーを守ることが出来るようになると、
あらゆることは繋がっていて、
すべては一つだと分かるようになります。

今日は、20日目、
少し高度なことにチャレンジしてみましょう!


 4連休の2日目です。元気なあいさつでエネルギーをもらうことができます。ご家庭内でのあいさつはできていますか?起きてきてお家の方からあいさつをするのか?子どもからするのか?あいさつができる子は、向社会性があると言えます。あいさつを元気よくできる子は外向的志向があり、心が安定していると思います。学習に向き合う力を持っています。登校時に遠くから元気なあいさつをもらうと、1日の元気をいただきます。家庭や地域においても、元気なあいさつができるように励ましてください。あいさつはすべての活動のエネルギーです。あいさつができる子を育んでいきましょう。