日誌

校長室だより

学力をつけるためには?❶

 今日からは『学力をつけるためには?効果的なフィードバックで「やる気」を引き出す』について子育てベスト100を参考にして紹介します。

❶子どもの「タイプ」を知る  -タイプに合わせて学習法を選ぶ

親はよく「なぜ、うちの子は……」と、子どもができないことに目が向きがちですが、一方で、子どもがもっている「いいところ」には気づけていないことが多々あります。子どもの才能を存分に発揮させてあげられるよう、わが子のタイプを知る手がかりとなるのが「多重知能理論」です。1983年にハ一バード大学の心理学者ハワード・ガードナー博士が提唱したもので、人間のもつ知能には8種類あり、学校でのいわゆる「お勉強」として評価される知能は、このうちの2種類だけだそうです。

この8種類の中から、子どもの特性に合わせて得意分野を見つけ、得意な方法で学習させれば、その子のもつ能力は大きく引き上げられるとガードナー博士はいっています。子どもの個性を重視したこの理論は、アメリカやオランダ、オーストラリアの公教育にも導入され、成果をあげています。

 

子どもの「タイプ」を知るにはどうすればいい?

(1)8つの知能を知る

子どもが、以下のどのタイプに当てはまるかを考えます。

言語的知能:文章を書くことが得意。言葉に興味がある。読書好き。算数や理科より、 国語や社会が得意。

論理数学的知能:科学的なことに対する理解が早い。数量に興味があり、分析するのが得意。国語や社会より算数や理科が得意。

空間的知能:パズルや図形問題が得意。言葉で説明されるより、絵や図で説明されたほうが理解しやすい。

音楽的知能:歌や楽器演奏が上手で、音を聞き分けられたり、メロディをすぐに覚えられたりする。

身体運動的知能:スポーツが得意。実際に手を動かしたほうが理解しやすく、うまくできる。

対人的知能:ひとりでやるよりほかの人と一緒にやるほうが作業がはかどる。人に頼ったり頼られたりすることが多い。

内省的知能:ひとりでじっくり考え、作業するほうがはかどり、困ったときも自分だけで解決できる。

博物的知能:特定の物事にくわしい。図鑑に夢中になる。同じように見えても違うものについて細かい違いによく気づく。

(2)得意に合わせた方法を選ぶ

①と②に当てはまる子は勉強が得意なタイプが多く、学校での勉強に向いています。残りの6タイプの子には、次のような方法を取り入れると、学習がうまくはこびます。

空間的知能:図や写真をたくさん使った本を選ぶなど、ビジュアルを重視する。

音楽的知能:本や教材を音読したり歌にするなど、声に出す。

身体運動的知能:実験をしたり道具を使ったり、座るときにもバランスボールを使うなど、体を動かしながら集中させる。

対人的知能:ひとりではなく、家族や友だちと一緒にやる。

内省的知能:ひとりになれる場所や時間を確保する。

博物的知能:図鑑をそろえて、実物に触れる経験をさせる。

5日 安心感は、勇気と行動力の源!

5日の魔法の日めくりメッセージです。

安心感は、勇気と行動力の源! ~ずーっと、ずっと「いってらっしゃい」「いってきます」~

子どもは毎日、
新しいことに出合うために出発します。
しっかり、姿が見えなくなるまで
見送ってもらうことで、安心して旅立てるのです。
安心感が得られないと、不安で、
何事にも消極的になります。
安心感が得られると、エネルギーが充満して、
自分らしさが発揮できます。

「いってらっしゃい」「いってきます」の掛け合いで、
1歩前へ進めるのです!


 12月最初の土曜日です。ご家庭での子どもたちの変化はいかがでしょうか。子どもの中に安心感が得られているかどうかがポイントです。安心感が得られるときには、実際にはいなくても心の中に「いつでも見守られている」という感覚が育つことです。「愛着の形成」ということになります。小学校入学前に「愛着の形成」がなされないと、学校生活で困難な場面が生じます。お子さんによっては、十分に獲得されないこともあります。小学生の子どもたちに安心感が育つように、褒めて、認めて、励ましましょう。

創造力をつけるためには?⓬

⓬「落書き」をする  一脳の非集中モードで創造力がアップ

子どもは落書きの天才です。小さなころは壁や床、小学校に入るころには教科書やノー卜にも……。落書き=いたずら、というイメージがあるかもしれません。じつはいま、落書きが脳をリラックスさせ、創造力を発揮できる方法のひとつであることがわかってきています。落書きによって脳がリラックス、つまり非集中の状態になると、「脳の扁桃体の活性化が抑えられ、前頭極が活性化し、創造力が高まる」と、ハーバード大学の精神医学者、スリニ・ピレイ臨床准教授はいっています (『ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法』ダイヤモンド社)。落書きは、意識の壁を壊し、無意識の自己を呼び覚ましてくれる大事な時間なのです。

 

のびのびと「落書き」をするにはどうすればいい?

(1)壁一面を落書きスペースにする

ウォオールステッカーといって、壁一面を黒板やホワイトボードにできる便利な壁紙が手頃な値段で売られています。黒板はインテリアとしては深い緑が目にやさしく、部屋が落ち着いた感じになる反面、チョークの粉が部屋を汚してしまうのではないかとの心配もありますが、最近では粉が飛ばないチョークもあります。

ホワイトボードは発色がきれいですが、専用のペンがチョークよりも割高で、洋服についたときに落ちにくいことも。それぞれメリット、デメリットがあるものの、どちらを選んでも子どもにとっては間違いなく楽しい空間になります。

(2)消せるマーカーやクレヨンを使う

壁を落書きスペースにすることが難しい場合でも、「キットパス」という、ガラスに書いても濡れた布で消せる優れもののペンがあり、子どもは窓ガラスに思い切り落書きができます。また、濡れた壁に書けるタイプもあり、お風呂の中でも落書きができます。

(3)『らくがき絵本』シリーズを使う

『らくがき絵本』(ブロンズ新社)は、「らくがきこそが絵のはじまり」と、絵本作家の五味太郎さんがつくった絵本シリーズで、世界中で楽しまれています。空っぽのお鍋やでこぼこ道、こんな音のする絵を描こうとか、気の毒な犬を描こうとか、落書きをするためのユニークなテーマがたっぷりあり、子どもと一緒に大人も創造力が弾ける内容になっています。

(4)落書き好きは大成する

ピレイ准教授は、2007年までの44人のアメリカ大統領のうち、26人は落書き好きだったといっています。大統領のように、同時に複数の重要な仕事をこなさなければならない場合でも、落書きのような非集中の時間をとることで、時間の使い方がずっと効率的になることがわかっています。

たとえばグーグルのような企業が、社員にゲー厶やスポーツ、ジムの設備を提供しているのは、そうした根拠があるからです。落書きを通じて脳をリラックスさせたり、ふたたびギアを集中モードにしたりという脳内の切り替えが子どものころから育まれると、創造力や思考力などが高まるといえます。

4日 「あいさつ」は人とのつながり・結びつき

4日の魔法の日めくりメッセージです。

「あいさつ」は人とのつながり・結びつき ~目を見て「あいさつ」してるかな?

目を見ることは相手を認め、
信頼関係を結ぶ第1歩になります。
朝1番の「おはよう」は、
1日の清々しいスタートがきれますよ!

沢山の「あいさつ」を探して声に出してみましょう!
きっと、新しいつながりや、お友達と出合えますよ。

 2学期16週目の金曜日です。1週間の過ぎるのは早く感じる日々です。人と人があいさつを交わすことが改めて、重要視されています。ご家庭での「あいさつ」はいかでしょうか。元気な「あいさつ」ができる子は自分に自信があったり、エネルギーがあったりすると感じています。普段、私も負けなぐらいに「あいさつ」をしてエネルギーを与えていますが、学校が再開して子どもたちの姿が学校にある当たり前の光景になってきました。互いがつながり、結ばれていることを実感しながら、ご家庭での「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」などのあいさつをすすめてください。人とのつながりは向社会性の育成につながります。

創造力をつけるためには?⓫

⓫「本」で囲む  -読書は地頭をよくする万能の習慣

読書の習慣は、世界中の一流のリーダーに共通する特徴のひとつです。本は仕事に役立つ情報や新しいアイデアを生むための「知恵」を与えてくれます。子どもにとっても、本は視野を広げる大切な道具です。読書を通じて、魅力的な人物にたくさん出会い、新しい興味を見つけ、ワクワクします。そうして読書は想像力や創造力の基盤になりますが、その他にもさまざまな力が養われます。

ひとつは「読解力」です。本を読むか読まないかの差は、幼いときはあまり目立たないものの、年齢とともに少しずつ大きくなっていきます。トロント大学の心理学者、キース・スタノヴィッチ名誉教授は、読書においても「マタイ効果」が存在するといいます。マタイ効果とは聖書の一節になぞらえたもので、「富める者は富み、奪われるものはますます奪われる」という現象です。成長とともに、読書をすればするほど理解力が高まる子どもがいる一方、読書をしないためにどんどん理解力が追いつかなくなる子どももおり、その差は広がっていきます。

また、「語彙力」も発達します。ベネッセ・コーポレーションの語彙調査によると、高校生、大学生とも、読書が好きかどうかと読書量の多さは、語彙力との関連が非常に強いことがわかっています。読害量が増えると語彙が増え、理解力が高まり、本が好きになり、さらに読書量が増えるという好循環が生まれます。

さらに、「思いやり」も育まれます。国立青少年教育振興機構が2013年に行なった「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」によると、子どものころの読書活動が多いほど「できれば、社会や人のためになる仕事をしたいと思う」「電車やバスに乗ったとき、お年寄りや体の不自由な人に席をゆずろうと思う」といった意識が髙い傾向が見られました。

 

「本好き」にするにはどうすればいい?

(1)リビングに本棚を置く

世界に1400万人ほどしかいないにもかかわらずアインシュタインのような天才や、スターバックス、グーグル、フェイスブックの創業者を輩出、さらにはノーベル賞受賞者の約22%を占めてきたユダヤ人。迫害がくりかえされる中、彼らはどこへ行っても決して盗まれることのない「頭脳」を大切に育ててきたといわれています。

国際教養大学のアンドリュー・J・サター特任教授は、ユダヤ人の多くの家庭には、リビングなど家族が集まる場所に本棚があるといっています。上のほうには大人の本、下のほうには百科事典や図鑑、辞書など、子どもが自分で調べられる本を置いておき、わからないことがあれば一緒に調べるのだそうです。

また、リビングのほかにも、寝室や廊下など、自然と子どもの目にとまるところに本を置いておくと、いつでも気の向くままに手にとって読むことができます。

(2)読み聞かせをする

『魔法の読みきかせ』の著者、ジム・トレリースによると、子どもは中学2年生くらいまで、読む力が聞く力に追いつかないといいます。大人に読み聞かせてもらい、「わかった!」「面白かった!」という体験をすることが、もっと読みたいという気持ちにつながります。

(3)親が本を読む

厚生労働省が小学2年生とその親を対象にした調査によると、子どもが1か月に読む本の冊数は、両親が読む本の冊数にほぼ比例していることがわかりました。また、ベネッセの調査では、1か月に紙の本や電子書籍を3冊以上読むという人に、読書が好きになったきっかけを聞いたところ、「子どものころに、本を読み聞かせてもらったこと」「身近な人が本好きだったこと」との回答が最も多く選ばれました。両親が本を読む家庭では、子どもが読書好きになる傾向にあるようです。

3日 食を通じて宇宙とつながる

3日の魔法の日めくりメッセージです。

食を通じて宇宙とつながる ~「いただきます。」「ごちそうさま。」~

手を合わせて言う動作は、
自分と食事に関わる全ての事柄が
つながり合わさることを意味します。

親指にはご先祖様・お父さんなどと言う意味があるので、
親指を見て言うことで、
周りの方への感謝の心が育まれます。

食べ物への感謝の気持ちと共に、
人とのつながり、世界とのつながり、
宇宙とのつながりの中で
自分が生きていることを感謝出来るのです。


 2学期16週目、木曜日です。個人懇談に多くの保護者の皆様が希望していただき、誠にありがとうございました。学校で育てた大根でけんちん汁を自宅で作って食べましたが、旬を感じて大変おいしいです。旬をいただくことができる幸せを感じています。食べ物に感謝する気持ちで「(生き物の命を)いただきます。」「(生き物の命を)ごちそうさまでした。」と言うのだと祖父母から教えられたことを思い出します。生き物の命を大切にすることは、人間が生きるために必要な分だけ、命をいただくことなんですね。季節を感じつつ、食べ物を感謝してほしいものです。

創造力をつけるためには?❿

❿「ぼ一つ」とする  ―子どもは意外と疲れている

脳は体重の2%ほどの大きさですが、体が消費する全エネルギーの20%を使います。さらに、この脳の消費エネルギーの60〜80%が、デフォルトモードネットワーク(DMN)という脳回路に使われていますDMNは、脳が意識的な活動をしていないとき、つまり、ぼ一つとしているときに働いている領域です。自動車のアイドリング状態と同じで、これから起こるかもしれない出来事にそなえるため、さまざまな脳の活動をまとめあげるのに重要な役割を果たしています。さらに最近では研究が進み、このDMNが、 私たちの脳の中に散らばる「記憶の断片」を無意識のうちにつなぎ合わせ、思わぬ「ひらめき」を生み出しているのではないかと注目されています。

ぼ一っとしている子どもが目に入ると、「ぼ一っとしている時間がもったいない」と大人は思いがちですが、子どもは毎日学校で過ごすだけでも十分すぎる刺激を受け、体も脳も、大人が思う以上に疲れています。イエール大学の感情知性センターが考案した感情教育のツール「厶ードメーター」は、「いまどんな気分か」を色分けされた座標軸で表します。

エネルギーを横軸に、楽しさを縦軸にすると、4つに分けることができます。エネルギーも楽しさも大きい「黄ゾーン」、エネルギーは低いが楽しさが大きい「緑ゾーン」、エネルギーは高いが楽しさは小さい「赤ゾーン」、エネルギーが低く楽しさも小さい「青ゾーン」の4つです。

ある親は子どもに対して、エネルギーも楽しさも大きい「黄色ゾーン」にいることをつねに期待しますが、子どもには、エネルギーは少なく楽しさは大きい、穏やかでゆったりした「緑色ゾーン」でぼ一っとすることも必要です。ぼ一っとする時間は、子どもの創造力を育むうえで、とても貴重な時間になります。

 

 「ぼーっ」とするにはどうすればいい?

(1)ぼ一っとする時間を確保する

一日の中で、ぼんやり空想できるような時間を確保します。全米最優秀女子高生を育てた母であり、ライフコーチのボーク重子さんは、娘が通っていたアメリカ屈指の名門小学校でユニークな宿題に出合ったといいます。それは「毎日20分間の空想」です。ボークさんは、クレヨンや画材を置いた「アートルー厶」という空間をつくり、子どもが小学6年生になるくらいまで毎日20分間、自由に過ごさせました。

「毎日20分も空想していると飽きてしまう。でも、この『飽きる』という行為も、じつはとても大事。人は飽きるとクリエイティブになれるから」とボークさんはふりかえります (『世界最髙の子育て』ダイヤモンド社)

(2)疲れにくい脳をつくる

DMNが過活動になると、疲労感がたまっていき、それによって集中力やパフォーマンスが低下します。

逆に、DMNの活動を抑える脳構造をつくれば、疲労感を感じにくくなります。DMNの活動を抑えて疲れにくい脳をつくるには、スマホやPC、テレビなどの「スクリーン」をオフにすること、そして、マインドフルネスが有効です。

2日 物事が、うまくいく!

2日の魔法の日めくりメッセージです。

物事が、うまくいく! ~一緒にお部屋を片付けようね~

部屋の乱れは、心の乱れにつながります。
片付けをする事で、空間が整い、心も整理出来るので、
良いエネルギーが部屋に充満します。
部屋の片付けは、心が落ち着き、物事がうまくいきますよ。

ぬいぐるみ、ボール、積み木、
どこに何を片付けるのかを、

はっきり分かるように分類する工夫をしましょう。

一緒に片付けをすることが、習慣化する秘訣です!


 2学期16週目、水曜日です。12月になり、個人懇談の最終日になりました。幼児へのメッセージですが、小学生に向けたメッセージといっても不思議ではありません。きれいにすることは、場所を整え、次の行動へ切り替えることの準備になります。切り替えることや後片付け、計画的に行うことなどを「実行機能」と言います。この実行機能を上手くできるようにすることが小学生に重要なことと言われています。自分だけではできない子どもの場合、大人が一緒にかかわることで習慣化につながります。「段取り八分」とも言われているように、計画的に行えるようにすることが大人になって役に立ちます。子どもによい習慣を。

創造力をつけるためには?❾

「瞑想」する  ―親子でやれば楽しくできる

マインドフルネスとは、坐禅の瞑想を起源とする瞑想法のひとつで、最先端の脳科学や精神医学の分野で研究されています。マインドフルネスでは、いま、この瞬間に起きていることに意識を向け、それをあるがままに受け入れ、脳の疲れをリセットします。すると、不安や緊張、プレッシャーといったストレスが軽減され、心がよりポジティブでリラックスした状態になるので、幸福度が高くなるといわれています。

マインドフルネスは世界中のエリートやトップアスリートたちが実践していることで注目されるようになり、現在は発祥の地であるアメリカをはじめ、世界各国の教育現場にも取り入れられています。さらに、オランダエラスムス大学の研究チー厶によると、1日10分程度のマインドフルネス瞑想には創造性を高める効果があることもわかってきました。

 

楽しく「瞑想」するにはどうすればいい?

(1)ゆっくり座って呼吸する

背筋を伸ばして座り、お腹と肩の力を抜きます。あぐらでも大丈夫です。手は太ももの上に乗せるか、お腹に当てます。目は閉じるか、軽く前を見ます。ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹がふくらむ感覚、吐くときのへこむ感覚、空気が鼻を通っていく感覚に注意を向けます。余計なことが頭に浮かんできてもあわてず、呼吸に意識を向け直し、これを3分ほど続けます

(2)体の動きに注目する

マインドフルネスの第一人者としてイエール大学で先端脳科学研究に携わってきた久賀谷亮医師は、座ってじっと瞑想するのが苦手な場合には、「厶ーブメント瞑想」という方法を勧めています。この瞑想法は、体の動きに詳細に注意を向けることで、頭の中の雑念をリセットするというものです。たとえば、足を肩幅に開き、「筋肉や関節がどう動いてるかな」と意識しながら、腕の力を抜いてゆっくりと下から上に上げていきます。腕を上げきったらいったん止めて、筋肉の状態や肩の開きなどに注意を向けます。そしてまた、ゆっくりと腕を下げます。これを数回くりかえします。

(3)同じ時間同じ場所で

久賀谷医師は「毎日同じ時間同じ場所で、より長く続けることで効果が出てくる」といいます。脳の変化には継続的働きかけが重要です。ゲー厶やテレビなどの誘惑が周囲にない静かな場所で、1日3分× 3回を目標に、就寝前や入浴後など、時間を決めて実践します

(4)親子で一緒にやる

親子で一緒にやると、子どもに習慣付けしやすくなります。また、桜美林大学の身体心理学者、山口創教授は、子どもにストレスをもたらす最大の原因は親のストレスであり、親がマインドフルネスを実践すれば、子どものストレスも軽減できるといっています。

(5)触覚を剌激する

山口教授によると、子どもにとっては触覚を使うこともマインドフルネスになるそうです。粘土遊び、土いじり、フィンガーペインティングなど、触覚を刺激する遊びから、瞑想のような効果が得られるといいます。

1日 何事も基本から

1日の魔法の日めくりメッセージです。

何事も基本から ~朝、歯を磨こう!顔を洗おう!~

さあ、1日の始まりです!
自らの身を整えることが出来ると、
気持ちがシャキッとし、
清々しくなり、気合いが入ります。

エネルギー全開でスタート出来る習慣を付けましょう!


 今日から12月。2学期16週目で、今日と明日に個人懇談が予定されています。8月17日から始まった2学期もクリスマスの25日までになります。2学期のまとめの時期になりました。
 改めて基本を考えてみてください。朝起きたらすぐにトイレに行き、歯を磨くことの習慣を身につけさせることが体の健康につながる始まりでもあります。顔を洗って着替えて朝ご飯です。この一連の動作が身についているか、「おはようございます、おはよう」のあいさつも含めて、始めてみましょう。あいさつができる子は、学習に向き合う準備ができている証拠です。また、人とつながり合うための基本です。

創造力をつけるためには?❽

❽「想像力」を豊かにする  一いまの「無駄」が将来の力になる

ロシアの心理学者レフ・ヴィゴッキーは、「人間がもつ想像力は、創造力の重要な基盤となる」といっています。そして、遊びや趣味にこそ、さまざまな創造に結びつくタネがあることを指摘しています。想像力は芸術的な分野に限らず科学、そして日常生活や人間関係などにも欠かせないものです。ヴィゴッキーによると、想像力は一部の天才だけに備わった特殊な能力ではなく、すべての人に備わっているといいます。

パブロ ピカソも「子どもは誰でも芸術家だ。問題は大人になっても、芸術家でいられるかどうかだ」という言葉を残しています。子どもが生まれながらにもっている想像力を損なわず、豊かに育んでいくことは、新しい未来を創造していく力になります。

 

「想像力」を豊かにするにはどうすればいい?

(1)自由に遊ばせる

子ども用のプログラミング言語「スクラッチ(Scratch)」を開発したMITのミッチェル・レズニック博士は、幼稚園での子どもたちの学び方に注目し、「すべての世代の学習者は幼稚園児のように学ぶべきだ」といっています。そして、子どもたちが自分で選んだ遊びを楽しみながら実験したり、つくったり、いろいろな戦をする体験こそがとても大切だといいます。

ところが、子どものスケジュールをすべて習い事などで埋めてしまったり、テレビやゲーム、YouTubeに時間を奪われたりするばかりでは、内面から湧き出る想像の芽に気づく余裕がなくなってしまいます。

親は子どもに、自分のペースでゆったりと過ごせる時間をつくってあげる必要があります。

(2)おもちゃを与えすぎない

アメリカ、トレド大学の児童発達学の研究チー厶によると、おもちゃは少ないほうが子どもはより長い時間集中して遊び、探究心や想像力を発揮しやすくなることがわかっています。子どもにとってはむしろ空き箱や空き缶のようなものがおもちゃ以上に想像力をかきたてる楽しい遊び道具になります。

(3)友だちと遊ぶ

遊ぶときや何かをつくったりするときは、協力したり共有したり、刺激し合ったりできる仲間がいると、想像力がさらにふくらんでいきます。

(4)本を読む

読書は、現実では体験できないことを想像の中で体験させてくれます。読み聞かせは、親子で想像の世界に入りこむことができる楽しい時間です。

(5)応答する

言葉の発達は、子どもの想像力に影響します。法政大学の発達心理学者、渡辺弥生教授によると、たとえば子どもが雲などを見て「〇〇に見えるね」と言ったら、「そうだね」と受け止めてあげるだけでなく、「ママ(パパ)にはXXにも見えるなぁ」などと自分なりのイメージも伝えてあげるとよいそうです。

子どもはそうした対話を通じて言葉を豊かにすることで、想像の世界を広げていくのです。

(6)無駄も大切にする

心理学では、想像は何もないところから湧き出るのではなく、過去の経験を素材にして生み出されるといわれています。大人からすれば「どうしてそんなことにこだわるのかな」と理解できないようなことでも、子どもの経験は一つひとつが、いまのその子にとって必要なものです。一見、無駄に見えるようなことをしていても、じっくり見守ってあげることが大切です。

30日 チャレンジ精神!

30日の魔法の日めくりメッセージです。

チャレンジ精神! ~初めてのことにチャレンジしてみよう!~

やってみよう!は、どこから生まれるのでしょうか?
「日めくりメッセージ」をめくりはじめ、
30日が経ちました。


教えること、伝えること、育むこと、与えること・・・

安心感、自信、勇気・・・

素敵な自分

自分を理解してくれる人。
認められ、受け入れてもらえ、環境がバッチリ整えば
子どもは巣立っていけます。
すぐでもなくて、あせらず、ゆっくり見守れるあなた、
子どもの力を信じてお任せ出来るあなたがいますか?


 2学期16週目の月曜日。11月の晦日になりました。12月3日まで個人懇談が予定されています。ストレスを抱えているかもしれませんが、ウィズコロナ時代です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。英訳すると、「all one ́s power」「challenge」「thank you」になります。その根底には、見守って理解してくれる人、認めてくれる人が必要になります。家庭で地域で学校でみんなで育んでいきましょう。ご協力をお願いします。

創造力をつけるためには?❼

❼「アート」に触れる  -気軽にいろんな感想を語る

全米トップの美術大学、ロードアイランド・スクール・オブデザインのジョンマエダ前学長はこういっています。「20世紀の世界経済はサイエンスとテクノロジーが変えたが、21世紀の世界経済はアートとデザインが変える

実際、近年では、固定概念を壊し、自由な発想をもたらすものとして、アートがビジネスの世界でも重視されるようになっています。本物の芸術作品に触れると、その感動から創造力がかきたてられます。コロンビア大学芸術教育センターが行なった調査では、芸術の授業を多く受けている生徒ほど、創造力が高いことがわかっています。東京工芸大学のグラフィックデザイナー、福島治教授は、「アート鑑賞で右脳を刺激されることで、ふだんとは違う発想にもつながっていく」といいます。さらに、自分はどう感じたかを表現したり、他の鑑賞者の解釈を聞いたりすることで、まったく新しい発想を得ることができます。

 

効果的に「アート」に接するにはどうすればいい?

ニューヨーク近代美術館(MoMA)で編み出された「対話型アート鑑賞法」という教育プログラムでは、1520分かけてグループで1つの作品をじっくり鑑賞し、その後、専門の学芸員がリードしながら、作品について感じたこと、考えたことなどを話し合います

このプログラムは、世界各国の教育現場で採用され、とくにアメリカでは、約300の学校および約100の美術博物館で導入されています。家族で出かけるときにも、この鑑賞法を参考にしてみるといいでしよう。

(1)気軽に美術館に行く

特別な準備や、「子どもにはまだ難しいかも」「楽しめないのでは」といった気づかいは不要です。本物を見る機会として気軽に親子で楽しもうという程度の気持ちでふらりと出かけてみます。

(2)お気に入りの作品を選ぶ

作家が誰でどんな技法で、いつの時代に描かれたかなどを知る必要はありません。むしろ、美術に関する知識を介さず、まっさらな状態で作品に向き合い、親子でお気に入りの作品を選びます

(3)親子で対話する

次に、お気に入りの作品と向き合って、想像をふくらまします。「対話型アート鑑賞法」では、3つの問いかけをします。

この作品の中では、どんな出来事が起きているだろう?

作品のどこからそう思ったかな?

他に発見したことはある?

正解はないので、自由な発想で深く掘り下げていくことができます。また、子どもの発言がたどたどしいときには、「〜ということかな」などと言い換えてあげると、子どもが自分の気持ちに気づいたり、語彙を増やすことにもつながります。

(4)多様な意見を受け入れる

福島教授は、「対話型アート鑑賞で多様な意見に出会うと『人はみんな感覚が違う』ということを体番できる」といっています。家族や友人同士で自由に発言して、多様な意見を受け入れる土壤ができてくると、新しいアイデアが生まれやすくなります。

29日 喜び

29日の魔法の日めくりメッセージです。

喜び ~今日1つ、自分も相手も喜べることをしようね~

喜べる行いとは、
どんなことか考えてみましょう。

相手が笑顔になれること。
私も笑顔になれること。
自分で自分を褒めることが出来ること。
その行いで晴れ晴れとした気持ちになれること。
自信を持って出来ること。

自分に自信が持てると、責任感が育まれます。
どんな小さなことでも褒めて認めてあげましょう。
小さなことに気付き喜べることも素敵なことですね。


 2学期16週目、日曜日です。子どもたちには今やるべきことに全力で取り組むことをお願いしています。ご家庭で自分ができることを、誰かのために、できることをしてほしいと願っています。一日一善と言われていますが、小さなことでもその行為に気付き、褒めて認めてもらうとうれしくなります。小さな気付きの積み重ねが子どもも大人も良い成長につながるようです。プロセス(過程)の頑張りを褒めて認めていきましょう。

創造力をつけるためには?❻

❻「肯定表現」で話す  -ネガティブな思考を切り替える

人間はネガティブな感情や思考は忘れにくく、ついそのことばかり考えてしまう傾向にあります。進化の過程で恐怖や不安、怒りや非難といったネガティブな感情を抱くことで生命の危険から身を守ってきた結果、脳がそうしたネガティブな感情のほうが重要だと判断するようになったからです。ネガティブな感情は緊張や疲労感、無気力や自信のなさにつながるので、失敗を恐れず、新しいものに挑戦しようとする気持ちや行動にブレーキをかけてしまいます。

そこで、国際ポジティブ心理学会理事のイローナボニウエル博士は、ネガティブな感情を「肩に乗って考え方の癖を吹き込んでくるオウ厶」にたとえ、子どもの感じ方を変えていくプログラ厶を編み出しました(足立啓美他著、イローナボニウエル監修『子どもの「逆境に負けない心」を育てる本』法研)

オウ厶には、「誰かのせいだ」と言う非難オウ厶、「それは正しくない」と言う正義才ウ厶、「自分はみんなより劣っている」と言う敗北者オウ厶、「きっと悪いことが起こる」と思い込む心配オウ厶、「できるわけないよ」と思うあきらめオウ厶、「自分が悪いんだ」と自分を責める罪悪感オウ厶、「自分には関係ないし」と問題から目を背ける無関心オウ厶7種類がいます。子どもがネガティブな思考に陥っていると きは、この中でどのタイプが肩に乗っているのかを一緒に考え、そのオウ厶を追い払う方法を考えます。そして、オウ厶が吹き込む否定的な表現を、肯定的な表現に置き換えていきます。そのようにして気持ちを立て直すことで、ポジティブな気持ちや行動へと子どもを導きます。

 

「肯定表現」で話すにはどうすればいい?

(1)オウ厶の言葉を変えてみる

まずは子どものネガティブな感情に「そうだよね」「わかるよ」と共感したうえで、「少しだけ前向きに言い方を変えてみたらどうなるかな」とうながします。オウ厶の言っているセリフをイメージし、その後に「でも……」と続けて、どんなふうに言葉を続ければ、前向きな行動につなげられるかを考えさせるのです。たとえば「あいつのやったことは悪い」と言う非難オウ厶や正義オウムには、「でも、自分が悪いところもあるかもしれないから直すようにしよう」と続けられます。「うまくいくか不安だ」と言う心配オウ厶には、「でも、やらないよりやったほうがいい経験になるかも」。「自分にできるわけがない」と言うあきらめオウ厶や敗北者オウムには「でも、もう少しだけがんばってみよう」。そんな具合に続けていくと、ネガティブな感情がポジティブな感情に少しずつ変わっていきます。

(2)自分の肩に乗せたいオウ厶を考える

ネガティブな言葉を言ってくるオウ厶ではなく、どんな言葉をかけてくれるオウ厶がいたらいいかを一緒に考えます。「大丈夫!やればできるよ」と言ってくれる励ましオウ厶や、「よくやっているよ。リラックス、リラックス」と言ってくれるリラックスオウ厶など、自分を元気づけてくれたり、安心させてくれるようなオウ厶を、自由な発想でイメージします。

(3)「Yes,and」のマインドを大切にする

夢のような話をするとき、子どもの心はポジティブな感情であふれています。ですが大人はつい現実的に考え、「さすがにそれは無理……」と水を差してしまうことがあります。また、「それは素晴らしいアイデアだね。でも……」といったんは肯定しつつ、実現の可能性が低いなどの理由で結局は否定する言い方(Yes, but)も、子どもの感情をネガティブなほうへと導いてしまいます。

創造力の聖地、シリコンバレーでは、自由な発想やアイデアを遮断しないよう、「Yes, and」の思考が充満しているといわれています。「そうだね、それで……」と、もっとその発想を深めていくような問いかけです。子どもに対しても、「それで、どんなことができるの?」「それはどうしたら実現できるかな?」というポジティブなコミュニケーションをとることで、創造力を前向きに伸ばしていくことができます。

28日 子どもからのメッセージを受け取る

28日の魔法の日めくりメッセージです。

子どもからのメッセージを受け取る ~背筋を伸ばそう!ビシッといこう!~

背中が丸くなっているということは、
何かのメッセージです。
「背筋を伸ばしなさい」という言葉掛けだけでなく、
どうして、背筋が伸ばせないのかを
見ようとする姿勢を持ちましょう。
背中が丸まっていると呼吸も小さくなり、
行動力も小さくなります。
背筋がいつも伸びていると、目線が上向きになり、
自然にやる気が湧いてきます。

子どもがいつも背筋を伸ばせるように、
私達が子どもからのメッセージを受け取れるようになりましょう!

 2学期15週目、週末の土曜日です。個人懇談へのご協力ありがとございます。新型コロナウイルス感染症防止のため、ストレスの多い日々かと思います。保護者の皆様もストレスがあるように、子どもたちもありますので、メッセージを受け止めてください。子どものメッセージを受け取るために、ノンバーバル(非言語的)なところが大切になります。しぐさや姿勢、表情、視線など、子どもたちの家庭での様子を確認しながら、子どもたちの話を聞いてあげてください。そのことによって、互いの気づきが生まれます。頑張って、顔晴っていきましょう。

創造力をつけるためには?❺

❺「好奇心」を伸ばす  一親自身が「ワクワク」を追求する

好奇心は創造力の源です。「感動することをやめた人は、生きていないのと同じ」というアインシュタインの言葉がありますが、ワクワクした気持ちは人を意欲的にし、行動にかりたてます。2012年のOECD (経済協力開発機構)による成人(1665)を対象とした調査では、日本の学力は数的思考力などで世界トップクラスである一方、新しいことを学ぼうという意欲は低いことがわかりました。なんと日本の20歳の好奇心は、スウェーデンの65歳並みだそうです。いまはテクノロジーが発達し、なんでもその場で「ググる」ことで知りたい情報がすぐに手に入るようになりました。

一方で、その手軽さや便利さがあだとなり、知らないものをあえて積極的に深掘りしていこうとする好奇心が弱まっているとの指摘もあります。子どもたちには「新しいことを知りたい」「知らないことを学ぶことは楽しい」というワクワクした気持ちを育むための感動体験が必要です。

 

「好奇心」を伸ばすにはどうすればいい?

(1)すぐに教えない

インターネットで調べるとすぐに知りたいことがわかり、さらに関連するリンクを次々とクリックしていけば、どんどん情報が流れてきます。親は子どもの疑問に対して、そうして答えを与えると、問題を解決したような気分になりますが、簡単に答えだけを知ったところで記憶にとどまらないことも多いものです。むしろ「どういうことかな?」「知りたい!」というモヤモヤした気持ちを抱えたまま、自分で図書館に行って調べるなど、あえて時間をかけて確かめるほうが好奇心が深まります。親は、子どもが自分で調べる方法を教えてあげるかたちでサポートするとよいでしょう。

(2)図鑑を置く

東北大学の脳科学者、瀧靖之教授は、恐竜、宇宙、昆虫、動物、魚、植物、人体、岩石など、さまざまな図鑑を子どもがいつでもさわれる場所に置くことを勧めています(『「賢い子」は図鑑で育てる』講談社)。最初は親が一緒に読み、「仲間にはほかにどんなものがいるかな?」などと声をかけながら楽しく誘導します。最近の図鑑に付いているDVDは画質もよいうえにリアル感にあふれているので、ますます好奇心が刺激されます。

(3)好きなことにハマらせる

子どもがポケモンのキャラクターや戦隊ヒーローにしか興味をもたない場合でも、とことんハマらせます。ひとつのことに夢中になる経験は、好奇心を追求する力の源泉になります

さらに、戦隊ヒーローやキャラクターには基になっているモチーフがある場合が多いので、宇宙や星座、恐竜などへの興味につなげていくこともできると、瀧教授はいっています。

(4)親もワクワクする

一方的に図鑑を与えて「読みなさい」と命令しておきながら、親が何も関心を示さなければ、子どもが好奇心を感じることはありません。親も自分の好奇心を追求し、わからないことがあれば調べる習慣や、新しい知識を人に伝える喜びをワクワクしながら示すことで、子どもは新しく学んでいく意欲を感じられるようになります。

(5)外に連れ出す

図鑑で知識を得たなら、知識をさらに深めるために、外の自然や博物館などに子どもと出かけてみます。机上で知識を得て、五感を使って本物を体験することをくりかえすと、脳の広範囲が刺激され、好奇心の土台ができあがっていきます

27日 「見えないこと」こそ意味がある

27日の魔法の日めくりメッセージです。

「見えないこと」こそ意味がある ~お友達の素敵なところを3つ見つけよう~

人はすぐ嫌なところに目が向くことが多いですが、
子どもの間に、人や、物事に対して
素敵なところを見つける習慣をつけていると、
いつもプラス思考になることが出来ます。
「人には必ず素敵なところがある!」
表面だけでなく、中味を見つけられることは、
人として誇りになる宝物です。

見えないことこそ、
大きな真実が隠れていることを伝えましょう。


 2学期15週目の金曜日です。個人懇談を予定しています。新型コロナウイルス感染予防に努めていただき、ありがとうございます。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!子どもの中で良いところや素敵なところ、頑張りを見ようとする、見つけようとすると、人のよさに気付きます。プラス思考にすることです。プラス思考をしないと成長には絶対つながりません。プラスの言葉を言う子どもと大人は必ずよい方向に成長すると言われています。子どもの頑張り、顔晴り(笑顔で晴れやかな姿)をたくさん見ることができるよう支援していきましょう。

創造力をつけるためには?❹

❹「ゲー厶」とつきあう  -ゲー厶をコミュニケーションに生かす

時間を忘れてのめりこむ子どもが多く、もっぱら恨まれ役のゲー厶(テレビゲーム、コンピュータゲー厶)ですが、世界ではその教育効果が研究され、さまざまなメリットも明らかになってきています。たとえば「マインクラフト」というゲー厶は、世界中の教育現場ですでに幅広く活用されています。レゴのようなブロックを使い、好きなものをつくっていくゲー厶ですが、レゴと違ってつくったものを自由に動かせる楽しさがあります。さらに自分独自の世界をつくっていく過程で、木を切る斧や土を掘るスコップなどの道具をつくったり、効率的に材料を集める方法を考えたりするなど、さまざまな発想を生み出す創造力や問題解決力が身につくといわれています。

また、世代を問わず人気の高いアクションゲー厶については、スイスジュネーブ大学の神経心理学者、ダフネバヴェリア教授が、集中力や計画性、批判的思考力、反射神経、立体の認知能力(頭の中に思い描いた物体を回転させる力)などを強化する効果をもたらすとしています。アメリカではゲー厶開発者と教育の専門家が連携し、ゲー厶学習を基本にした学校づくりもすでに行なわれています。ゲー厶と教育に関する研究にくわしい、東京大学大学院情報学環の藤本徹講師は、「親がゲー厶を漠然と不安視するよりも、むしろ積極的に関わることで、子どもは依存に陥ることなく、ゲームがもたらすよい影響を受けることができる」といっています。

 

「ゲー厶」とうまくつきあうにはどうすればいい?

(1)親の目の届く場所でやる

親の目が行き届く場所で、子どもがゲー厶をしている状態をしっかりと見守るようにします。「端末は自分の部屋に持ち込まない」「端末と充電器はリビングに置き場を決める」というルールを徹底します。

(2)レーティングを活用する

ゲー厶には、暴力的、性的なシーンが含まれることがあり、子どもには不適切なものも数多くあります。特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)という組織が、ゲー厶ソフトの表現内容にもとづいて対象年齢等を表示しているので、子どものゲー厶を選ぶ際はCERO A (全年齡対象) という、最も基準が厳しいものを選ぶようにします。

(3)課金ゲー厶に注意する

オンラインゲー厶やスマホゲー厶では、無料とうたいながら、射幸心をあおってアイテ厶を買わせるようなものがあります。子どもが親のスマートフォンやタブレットを使ってゲー厶をしていると、気づかないうちに課金してしまうこともあるので、注意が必要です。

(4)あえてゲー厶の話をする

藤本講師は「野球やサッカーのことは親子で気さくに会話をするのに、ゲー厶については親自身が興味ないからと話題にものぼらない。ゲー厶にまつわる親子の不和は、こうしたコミュニケーション不足から起こることが多い」と指摘します。

積極的にゲー厶を話題にしたり、親が子どもにゲー厶を教えてもらったり、実際に体験してみるなど、ゲー厶は親子のコミュニケーションツールとして活用できます。すると子どもは親との信頼関係が強まったと実感し、自主的に時間をコントロールするなど、自律心が芽生えるようになります。

(5)「ゲー厶をやりなさいJと言ってみる

子どもが約束を守らずゲー厶をやめないようなときには、怒りのあまりゲー厶自体を禁止してしまうことがあります。ですが人間には、ダメと禁止されるとかえって興味が高まり、逆の行動に走りたくなるという心理現象があり、「カリギュラ効果」と呼ばれています。つまり、ゲー厶を禁止されるよりも、ゲー厶を毎日強制されたり、やり方にいちいちロ出しをされたりするほうが、かえって興味をなくしてしまうこともあるのです。藤本講師は「親は子どもがゲームをしている姿にばかり注意が向いてしまうが、子どもなりに忙しくがんばっている一日の中で、ひとつの息抜きの時間としてゲームを楽しんでいる。厳しく制限すると、かえってこっそりゲー厶をしようという行動につながりやすい。むしろ、『宿題や家の手伝いをきちんとやった後でなら、気がすむまでゲー厶で遊んでよい』といったルールにするほうが、自分でゲームとの付き合い方を工夫するような望ましい行動をうながすことができる」といっています。

26日 笑顔は元気の発信源!

26日の魔法の日めくりメッセージです。

笑顔は元気の発信源! ~一日、にこにこ笑顔~

怖い顔・沈んだ顔はマイナスエネルギーを発信します。

笑顔はプラスのエネルギーを発信しますので、
心も活き活きと元気になります。
顔は、いつも周りから見られていますので、
笑顔を通して周りに元気を発信し、
幸せにする凄い力がありますよ!

今日は一日、笑顔全開でいきましょう!


 2学期15週目の木曜日です。今日から個人懇談が予定されています。家庭において元気な挨拶で始まっていますか?くり返すとよくなる
「ザイオンス効果」があいさつにはあります。まずは、親自身が大人が挨拶をすることではないでしょうか。挨拶をされたら、必ず返すことも忘れてはなりません。挨拶の「挨」には「心を開く」、「拶」には「相手に近づく」という意味があります。気持ちをこめてあいさつをしていきましょう。すぐにできなくても責めずに、あいさつで笑顔や笑い声があると、プラスのエネルギーを周りにも発信できます。大人の笑顔が子どもの笑顔になり、子どもの笑顔が大人の笑顔になります。子どもも大人も笑顔でいきましょう!口にストローをくわえていると唇はとがったものになります。一方、口にストローを横にしてくわえると口角があがって笑顔になります。

創造力をつけるには?❸

❸「型」にはめない  -ロをはさむのをぐっとこらえる

 アップル共同創業者のスティーブジョブズは、「創造性とはいろいろなものをつなぐ力だ」といっています。技術がさまざまな教養と結ばれてこそ、我々の胸を高鳴らせるような結果をもたらすとの信念から、iPadiPhoneが生まれました。ジョブズが重視したのは「リベラルアーツ」というもので、その起源はギリシャローマ時代の「自由7科」(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)にあり、専門や職業訓練とは別の豊かな教養のことを指します。型破りな発想が求められるいまの時代、専門だけを極めるのではなく、これまでの教科や分野の枠組みを超えた幅広い教養を身につけることが重視されてきています。

 

「型」にはめないためには何を意識すればいい?

(1)命令形をやめる

(あなたは)〜しなさい」「〜すべきだ(ではなぃ)」という言葉を押しつけていると、子どもは自分で考えるのをやめてしまいます。こうした命令や禁止、制限するような表現は、「You メッセージ」と呼ばれます。これに対して「I メッセージ」は、自分の気持ちを伝えるものです。「僕は〜だと心配だなあ」「私は〜だから安心したわ」といったふうに気持ちを告げられると、子どもはそれを助言として聞きつつ、自分の頭で考えることができます。子どもが自分で考え、行動できるようにするためには、命令形は逆効果です。

(2)レッテルを貼らない

たとえば算数のテストがよくなかったからといって、「私も苦手だったから私に似たのね」「わが家は全員文系だから」などとまわりから言われると、子どもは本当に「自分は算数が苦手だ」と思い込むようになります。これは、周囲の期待が低い場合、その期待通りにパフォーマンスが低下してしまうという心理学の現象で、「ゴーレム効果」と呼ばれるものです。「〜に向いている」「〜は何の役にも立たない」などと決めつけるのも、子どもの視野を狭めることになります。一見、学校の勉強には関係がなかったり役に立たなそうなことでも、子どもが興味をもったり熱中していることには、ロをはさまず見守るようにします。

(3)子どもの選択を尊重する

親の勝手な基準で子どもの選択肢を限定したり、親が代わりに決めたりしてしまうと、子どもの隠れた可能性にフタをしてしまうことになるかもしれません。そもそも、親の判断が正しいという保証はどこにもないのです。今日どんな服を着るかといった些細なことから、どんなことをして遊ぶか、どんな習い事をしたいか、将来どんなことをやってみたいかなどまで、事の大小を問わず、ひとつずつ子ども自身で選ばせるようにします。その際、親ができることは、選択肢について案を出したり、調べたりしてあげることです。子どもの選択が親の期待通りではなく、想定の範囲からはみでてしまうと、親は否定したくなるものです。 

ですがそこで一歩ふみとどまり、それは「自分の考える枠からはみだしてほしくないというエゴではないか」と自分に問いかけてみます。もしかしたら子どもは失敗するかもしれませんが、失敗から学ぶことも成長の機会と考え、その選択を尊重します。失敗も含めたその経験が、子どものレジリエンスを育み、そして未来の可能性につながっていくかもしれないのです。

25日 限りなく我を0に近づける

25日の魔法の日めくりメッセージです。

限りなく我を0に近づける ~まず、「はい」~

今日一日は、まず、「はい」と返事をしてみましょう!
繰り返して21回「はい」と
言えるようになってきた頃には、
素直に行動出来るようになりますよ。

「でも・・・」「だって・・・」と、
考えてばかりいると自分の前に見えない壁が出来、
物事が進まなくなってしまいます。

「はい」は、我と壁を取る練習ですよ!


 2学期、15週目の水曜日。授業参観が予定されています。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!「はい」の返事は、素直に考えて行動することができることにつながります。言い訳を言うことは、やる前からできないことにつながります。人の脳は「声に出して言ったことにだまされる」と言われています。「もうだめだ」、「できない」と言っていると絶対にできません。「大丈夫」、「できる」と言う言葉にだまされて出来るようになるのです。プラスの言葉を言うのはそのためです。

創造力をつけるためには?❷

❷本物を「体験」する ―体を動かして五感を刺激する

「プログラミング教育の父」とも呼ばれるマサチューセッツエ科大学(MIT)の発達心理学者、シーモア・パパート名誉教授は、次のような言葉を残しています。「知識は理解するということの、ほんの一部に過ぎない。本当の理解とは体験から獲得するものである。」学校で教わる知識だけでなく、自分で体験し、試行錯誤することで、より深い学びに到達できるのだとパパート名誉教授はいっています。

 

 どんなことを「体験」するのがいい?

(1)自然体験で五感を刺激する

フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグやアメリカのオバマ前大統領にも影響を与えたといわれる「モンテッソーリ教育」は、子どもの自立をめざす教育法です。このモンテッソーリ教育では、「感覚教育」を大事にしています。子どもは感覚が鋭く敏感なので、右脳への刺激が、知的活動の基礎を築きます。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を養うことで、創造力や表現力を育む「好きなこと」を見つけることができます

そのためモンテッソーリ教育では、自然体験や日常生活のお手伝いなどを通じて体を動かし、五感を刺激することを重視しています。ディズニーやグーグル本社の社内保育園で採用されて最近注目を集めている幼児教育「レッジョエミリアアプローチ」でも、子どもが自分で考え、手を使い、体を動かして活動を楽しむことを教育の柱にしています。

(2)ホンモノになりきる

 公立小学校教諭としてさまざまな実践をしてきた元東京学芸大学准教授の岩瀬直樹氏は、「自己主導型」の学びを提唱しています。そのひとつの例として、岩瀬氏は小学校の教員時代、「作家の時間」という学び方を導入しました。子どもたちが作家になりきり、自分の書きたいテーマで作品を番き、読者であるクラスメイトたちに読んでもらうという取り組みです。

書いたら読み返して修正し、清書して、誰かに読んでもらう。そしてたくさんのフイードバックを受けてどんどん作品をよくしていくという体験を重ね、書く力が磨かれていくといいます。子どもたちにあまり人気のない作文の時間が「書きたいことを書く時間」に変わり、創作を楽しむことができるようになるのです。

子ども向けの職業体験施設「キッザニア」でも、実際にそこで体験した職業をめざすようになる子どもがたくさんいます。ホンモノになりきることで、子どもは自分から主体的に取り組めるようになります

(3)創作活動をする

創作活動はまさに直接体験です。「作家の時間」もそうですが、たとえばプログラミングも創作活動のひとつです。自分でつくりたいものを決め、それをどうやって動かすかを考えていく体験が、創造力を刺激します。また4次世代の教育環境のひとつとして、「ファブラボ」というものも注目されるようになっています。

ファプラボとは、3 Dプリンタなどの最新機器を使って、気軽にものづくりができる工房です。2002年にMITから始まったものですが、その工房はいまや世界90か国 1000か所以上に及んでいます。機器の値段も安くなってきたことから、日本にも少しずつ拠点が広がっているので、こうした場所で創作体験をしてみるのも、オンリーワンの自分の作品をつくる力と自信を育んでくれます。

24日 自分に出来ること・・・

24日の魔法の日めくりメッセージです。

自分に出来ること・・・ ~使わない電気は消そうね~

自分の行動が
周りに影響力を与えていて、地球とつながっている。

コツコツと続けることによって大きな力になり、
宇宙ともつながっている。

エコ活動で周りにも
目を向けることが出来るようになります。

そして、つながりの中に自分の存在意義を
認められるようになりますよ!


 2学期、16週目の火曜日です。「部屋にだれもいないときに電気を消すのはなぜなのか?」と質問したとき、お子さんはどのようなことを答えるでしょうか?理由が答えられたら、次に行動に移すことができるかです。毎日の生活の中で、家の手伝いをすることや、食事、洗濯、掃除、健康管理を一緒に行うなどを続けてできたということがあってほしいものです。家族のために、自分でできることをするということが1週間の中で、どれぐらいあるのかも家族会議で話し合ってみてはいかがでしょうか?頑張って、顔晴って子どもたち!

創造力をつけるためには?❶

 今日からは『創造力をつけるためには?柔軟な脳にたくさんの「刺激」を与える』を子育てベスト100からご紹介いたします。

❶「楽器」を習う ―楽しんで創造力を伸ばす

アメリカのジョージアエ科大学に音楽知能研究所を創設したパラグコーディア元教授は、音楽は数学や科学における「創造性の火付け役」になることを明らかにしています。また、音楽やアートは「人が生きることや人の心の基盤となるもの」だとコーディア元教授はいっています。ヴァーモント大学のジェームズハズィアック医学博士らの研究でも、楽器の練習が子どもたちの独創的な表現力を育むのに大きな効果をもたらすことがわかっています。楽器の演奏は英語で「プレイ」という動詞を使います。楽器は遊びながら学べるものなのです。学校では副教科として扱われる音楽ですが、豊かな創造性を育むには欠かせない素養です。

 

「楽器」はいつ、何を選べばいい?

(1)始めるのにいい時期は「59歳」

南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校のロバート.A.カティエッタ教授によると、子どもの脳の発達を考慮すると、歌や音で遊んだり、音楽そのものに触れたりするのは生まれた直後からが望ましく、楽器のレッスンを体験してみるのは5歳くらいから、本格的に始めるのは69歳がちょうどよいそうです。

(2)ピアノを習う

ピアノは両手を使い、10本の指それぞれに別の動きをさせながら、「いま演奏すべき音の情報」や「次に弾く音符の情報」など膨大な情報量を処理する必要があるため、感性をつかさどる右脳と、言葉や論理をつかさどる左脳の両方を大いに刺激します。そのためピアノはほかの楽器と比べて、計画性や社会性、問題解決能力、運動能力、言語能力といった知能を高められるといわれています。

(3)ヴァイオリンを習う

多くの子どもたちにレッスンをしているヴァイオリニストの西谷国登氏は、ヴァイオリンは気軽に誰かと一緒に演奏でき、練習で共演者とコミュケーションをとる機会も生まれるため、自然と社交性が養われるといいます。さらに、ヴァイオリンは小さく軽いので、いろいろなところに持ち運んで、ほかの人と関わって薬しめる楽器です。ピアノに比べると安価な点も魅力ですが、長く続ける場合には成長に応じて買い替えが必要になります。

(4)ドラム、ギターを習う

最近ではドラ厶やギターも習い事の楽器として人気です。ドラ厶は「叩けば音が出る」という気軽さから子どもになじみやすく、全身を使うので、運動能力がアップする効果もあります。ギターは、基礎の段階をクリアするまでが難しい楽器ですが、ポップミュージックを演奏できるという親しみやすさや楽器の値段のお手頃さも人気の理由のようです。

(5)毎日、短時間、練習する

練習は「無理やり」や「長時間」だと、子どもを楽器嫌いにしてしまいます。練習時間は子どもの集中力が続く「10分程度」で十分です。学習習慣と同様、ごはんやお風呂の前など、タイミングを決めておきます。ポジティブ心理学の第一人者であるミハイ・チクセントミハイ教授によると、練習に集中するコツは、「つねに目標をはっきりさせておくこと」。そしてその目標は、「難しくても練習すれば達成できるレベルのもの」であることが重要だといいます。自分がいま、何を目標にしているのかが理解できているなら、どこにエネルギーの焦点を合わせればいいかがわかり、集中しやすくなるのです。

23日 情緒豊かに

23日の魔法の日めくりメッセージです。

情緒豊かに ~旬のものを食べようね!~

日本には、四季があります。
四季を通して、情緒を感じることが出来ます。
大地の恵み、季節に必要なエネルギーを教えてくれ、
情感が得られるのです。

自然が与えてくれるエネルギーを感じ取れる様に
食べ物の旬を味わいましょう!


 2学期16週目の月曜日ですが、勤労感謝の日で祝日です。ストレスの解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。

自己肯定感をつけるには?⓰

⓰「生き物」を飼う ―「お世話」でやさしい心を育てる

人や動物、植物に対して、自分より弱いものを慈しみ、育て、世話をしたいと思う気持ちを「養護性」といいます。これは大人だけでなく、子どもにも備わっています。養護性を感じて世話をすることは、生きる活力の源になります。とくに生き物を飼うと、エサを求められたり、なでると喜んだりされるので、世話が報われることをダイレクトに感じられます。生き物の世話をすることで、思いやりや愛情が芽生え、子どもの心も成長していくのです。

 

賢く「生き物」を飼うにはどうすればいい?

(1)飼いやすいのは魚と昆虫

経済的な負担が軽く、鳴き声やにおいの卜ラブルもほとんどなく、手間がかからないのは魚と虫です。飼いやすいのは魚ならメダカ、グッピー、金魚、虫ならダンゴ厶シ、カタツムリ、カブ卜厶シ、バッタなどです。

(2)しつけをする

犬や猫を飼う場合には、言うことを聞かなかったり、飼い主を嚙んだりすることがないよう、しつけをすることが欠かせません。大手前大学現代社会学部の心理学者、中島由佳准教授は、ペットへの「猫かわいがり」は問題行動を起こす可能性を高めると忠告しています(『ひとと動物の絆の心理学』ナカニシヤ出版)。動物は「つねに自分の要求が通る」と学習すると、自分は家族の中でトップだと思い込み、自分の地位を脅かすような家族の振る舞いをストレスに感じるようになります。とくに生後3か月を過ぎてからは、新しい刺激に対して好奇心より恐怖心を感じるようになり、不安から攻撃につながることがあります。「三つ子の魂百まで、ということわざは、動物にも当てはまるようだ」と中島准教授はいっています。

(3)家で飼えない場合は学校で

中島准教授らの研究によると、家で動物を飼ったことがなくても、学校できちんと飼育することを学べば、子どもの心に動物を大切に思う心が育ち、人への思いやりにもつながることがわかっています。学校では、子どもたちが世話をした後、抱いたりなでたりする「ふれあい」の時間をもつことが重要だと中島准教授はいいます。「ふれあい」の体験を通じて、動物が喜ぶことや嫌がることを学びながら、愛着を育んでいくのです。

(4)犬に読み聞かせをする

アメリカでは、子どもが犬に読み聞かせをするプログラ厶があります(読書介助犬プログラ厶)。このプログラムでは、読むのが苦手な子や、友だちとうまくコミュニケーションを取れない子が、犬という忠実な聞き手を相手に、1対1で約15分間の読み聞かせをします。子どもは他の子の目を気にしなくてもよいので、間違えてからかわれるというプレッシャーがなく、リラックスして読むことに集中できます。

子どもが言葉の意味を理解していないと思われるときには、「〇〇(犬の名前)はその言葉を初めて聞くと思うよ。どんな意味か教えてあげて」と言って、一緒に辞書を引いて調ベます。犬を介在させることで、子どもは自分が知らなくても引け目を感じず自分のペースで学習を進めることができます。

 

22日 ナンバーワンよりオンリーワン

22日の魔法の日めくりメッセージです。

ナンバーワンよりオンリーワン ~自分の好きなところを3つ見つけよう!~

自分のことをもっと、好きになりましょう!
沢山、素敵なところがありますよ。
親子で素敵なところを
見つけ合いっこしましょう。
素敵なところを発見することに意味があります。
苦手なことを直そうと思うより
素敵な所を深めましょう。

自分を好きになると自信が持て、
もっと可能性が広がり、もっと素敵になりますよ。


 2学期16週目の日曜日です。ウイズコロナの時代で、新型コロナウイルス感染症によるストレスに適応できるようなってきましたか?!親子で過ごす時間が長くなると、子どもたちの素敵なこと(よさや頑張っていること等)を当たり前と思わずに見つめ直すことが求められています。お子さんの素敵なことをいくつあげることができるでしょうか?苦手なことや課題となるところは見つかりやすいものです。マイナスな言葉がけでは子どもも大人もよくありません。子どものやる気や自信を育むためにも、頑張りの過程をほめたり、認めたりして伸ばしてください。プラスの言葉をかけてください。

自己肯定感をつけるには?⓯

⓯「強み」に注目する —注目すれば伸びていく

「幸福」の研究で有名なペンシルベニア大学のマーティンセリグマン教授は、「幸福な人生を送る人は自分の強みを知っていて、それを使っている」といいます。ポジティブ心理学者のリーウォーターズ教授の調査では、「強みに注目するタイプの親」をもつ10代の子どもには、次のような心理的な特徴が見られました(『ストレングス・スイッチ』光文社)。

・人生に対する満足度が高い

・喜びや希望といった、ポジティブな感情が大きい

・自分の強みをよく理解している

・強みを生かして、宿題を締め切りに間に合わせる

・強みを生かして、友だちとの問題を解決する

・積極的な方法でストレスを解消する

・日常的なストレスをあまり感じない

親が子どもの強みに注目すると、子どもの自己肯定感が高まることがわかります。

 

 「強み」に注目するにはどうすればいい?

(1)ネガティブな思考に気づく

私たちには、自分の弱点に関して、うまく見過ごすという無意識の心理メカニズムが働いています。また厄介なのは、受け入れたくない自分の弱点を、無意識のうちに相手に押しつけてしまうことです。これは心理学では「投影」と呼ばれるもので、わが子のためと言いながら、じつは自分の願望を子どもに託してしまうのです。さらに、脳は本来、正しいものよりも間違ったものにすばやく、頻繁に気づくように設計されています。親は無意識に、子どもの強みより弱みや欠点に目が向いてしまいがちであることを自覚しておきます。

(2)「強みモード」に切り替える

ネガティブ思考から抜け出せず子どもの弱みや欠点しか目に入らないときには、「脳内を意識的に『強みモード』に切り替える必要がある」とウォーターズ教授はいいます。「強みモード」に切り替えるためには、①数回、深呼吸し、②「強みはあるが、ただ隠れているだけ。強みを見つけるスイッチを入れよう」と自分に言い聞かせます。脳は意識を向けるところにエネルギーが流れるため、意識的に強みに目を向けるようにしていれば、自然と子どもの強みに関心が向くようになります。

(3)観察する

ウォーターズ教授によると、強みには次の3つの要素があります。

・得意:同じ年齢の子どもより、うまくできるか。すぐに上達したか。

・熱意:イキイキとして熱中しているか。

・頻度:空いた時間に何をしていることが多いか。

上手にこなせると子どもはうれしくなり、ますます熱中してもっと積極的にやろうとします。こうして強みの3要素は好循環を生み、強みをさらに伸ばしていきます。

3つを満たさずたとえば「得意」というだけで子どもにその活動を押しつけても「それは強みに見えるだけで、本当の強みではない」とウォーターズ教授は指摘します。

(4)見方を変える

弱みや欠点に見えることも、とらえ方を変えれば自分の強みだと思えるようになります。コップに水が半分入っているのを「半分しか入っていない」と見るか、「半分も入っている」と見るか。「ものは言いよう」なのです。これを心理学では『リフレーミング』と呼び、実際に心理療法で使われています。

リフレーミングの例

・あきっぽい→環境にすぐなじめる/好奇心旺盛

・いいかげん/のんびり→おおらか

・落ち着きがない→子どもらしい/元気

・臆病/優柔不断→慎重/用心深い

・反抗的→自立心がある/自分の意見がある

・勉強嫌い→勉強以外に好きなことがある

・忘れっぽい→こだわらない/新しいことにチヤレンジする

(5)強みをピックアップして伝える

子どもの強みをひとつ選んで、その強みを1週間見守り、気づいたことを子どもに伝えます。「がんばって宿題をしていたね。粘り強くてまじめなところに感心したよ」「妹の着替えをてつだってくれてうれしかったわ。思いやりがあるのね」といった言葉をかけます。あるいは子ども自身に自分の強みをひとつ選ばせ、その強みがとてもよく表れていると思う体験談を教えてもらうのも、子どもが自分の強みを自覚するきっかけになります。

21日 会話は子育てのキーワード

21日の魔法の日めくりメッセージです。

会話は子育てのキーワード ~ゆったり、お喋り、楽しもう!~

お喋りは楽しいものです。
その中で、子どもの事をもっと深く知る、
親の事をもっと知ってもらう。
楽しい会話の中で、認め合う関係、
喜びも悲しみも共有できる関係、
相談し合う関係が作れます。

毎日が忙しい日々。
すこし、ゆったり、のんびりと会話を楽しみましょう。


 2学期15週目が終わり、3連休になります。話を聴いてもらえたという安心感がよりよい関係性を築きます。一緒にお風呂の中での会話はゆったりした中で楽しむことができます。会話の中で大切にしたい言葉は、「ありがとう」と「うれしい」などです。「〇〇のお手伝いをしてくれて、ありがとう!」「お母さんはうれしかったよ!」「お父さんは〇〇したんだって聞いたよ。ありがとう!」子どもにエネルギーを与える言葉です。

自己肯定感をつけるには?⓮

⓮「小さな喜び」を味わう ―つらさに打ち勝つ「お楽しみの貯金」

日々の生活の中で小さな喜びを味わうことは、ポジティブな感情を引き出してくれます。ハーバード大学元講師のポジティブ心理学者、ショーンエイカー博士によると、ポジティブな感情が湧き起こると視野が広がり、ストレスや不安に対する強力な毒消し効果が得られるそうです。

メルボルン大学のポジティブ心理学者、リーウォーターズ教授は、こうした小さな喜びを「お楽しみの貯金」として蓄えておけば、つらいときにもその思い出をひっぱり出して気持ちを立て直せるといっています。

 

「小さな喜び」を味わうにはどうすればいい?

(1)五感を働かせる

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を意識すると、身近にある喜びを見つけやすくなります。「レーズンエクササイズ」は、五感を研ぎ澄まし、気持ちを落ち着かせるのに効果があるといわれ、アメリカの多くの学校で取り入れられています。ゆったりと座り、レーズンをつまみ、初めて見るものだと思ってよく観察します。形、色、弾力や匂いを確かめます。じっくり観察した後はロに含み、最初は喃まずに舌の上で転がして、風味や舌ざわりを感じてみます。

それからゆっくり噛んで味わってから飲み込みます。のどを通っていく感覚も意識しながら、お腹の中に運ばれていく様子、それが血液になって体の隅々にまで届く様子、骨や筋肉に変わっていく様子を想像します。レーズンの代わりに、チョコレートや梅干しなどでもOKです。

(2)「目隠し」をして食べる

人間の感覚は、その8割を視覚に頼っているといわれます。その視覚を遮断すると、他の感覚が敏感に働き、ふだんは気づかないような喜びに出合うことができます。スイスで始まった「ブラインドレストラン」のコンセプトは世界に広まり、日本でも取り入れているお店がありますが、これはアイマスクをして食事をすることで、食材の新たな魅力に気づく試みです。

何を食べるのかが見えないだけに、他の人が食べている音にも注意が向くので、聴覚も使います。子どもと一緒なら食材の当てっこや食べ比べをするなど、ゲーム感覚で楽しめます。

(3)「スクラップブック」をつくる

アメリカのロヨラ大学の社会心理学者、フレッドブライアント教授によると、過去のいい思い出は現在の幸福感を高めてくれるそうです。過去を思い出すひとつの方法として、ブライアント教授は、「スクラップブックづくり」を勧めています。昔の写真を1枚ずつ見ていきながら、楽しい思い出を彩るページを子どもと一緒につくることで幸せな気持ちになれ、楽しい会話が弾むといいます。

(4)人に与える

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究では、人間は生まれつき、他の誰かに何かを「与える」ことで幸福を感じるのだそうです。2歳未満の幼児でも「自分が人に何かをしてあげたときに、してもらったときよりも強い喜びを示す」ことがわかっています。

家のお手伝い、弟妹やペットの世話、おこづかいからの募金など、自分が誰かの役に立つという経験は、子どもにとって喜びになるものです。

20日 すべては一つ

20日の魔法の日めくりメッセージです。

すべては一つ ~トイレへ行ったら①流そう②ふたを閉めよう③手を洗おう~

複数のマナーを守ることが出来るようになると、
あらゆることは繋がっていて、
すべては一つだと分かるようになります。

今日は、20日目、
少し高度なことにチャレンジしてみましょう!


 2学期15週目も週末の金曜日です。6年生は修学旅行の2日目です。元気なあいさつでエネルギーをもらうことができます。ご家庭内でのあいさつはできていますか?起きてきてお家の方からあいさつをするのか?子どもからするのか?あいさつができる子は、向社会性があると言えます。あいさつを元気よくできる子は外向的志向があり、心が安定していると思います。また、学習に向き合う力を持っています。登校時に遠くから元気なあいさつをもらうと、1日の元気をいただきます。家庭や地域においても、元気なあいさつができるように励ましてください。あいさつはすべての活動のエネルギーです。あいさつができる子をみんなで育んでいきましょう。

自己肯定感をつけるには?⓭

⓭「家族旅行」をする  -成長に大切な非日常体験

旅行は、日常では出会えない人と出会い、自然、歴史、芸術、文化など「本物」に触れ、五感を使って「非日常」を体験することで、子どもの視野が大きく広がる機会です。東洋大学国際観光学部の森下晶美教授によると、子どものころに家族旅行の経験が多い人は、成人後も、コミュニケーションや社会性、思いやりなどの点で自己肯定感が高いという傾向が明らかになっています。観光庁の調査でも、子ども時代の旅行回数が多いほど、その旅行経験が「いまの自分に役立っている」と感じている人が多いと報告されています

「家族旅行」をするにはどうすればいい?

(1)テーマを決める

旅を通じて育つ「旅育」という考えを提唱し、子どもの成長に旅行をどう役立てるかを紹介している旅行ジャーナリストの村田和子氏は、家族旅行に「テーマ」を設定することを勧めています。その際、子どもの年齢や成長に合わせた内容を選ぶこと、興味がなさそうなら無理をせず機会を改めることがポイントだといいます。日常で子どもが興味をもっていることを手がかりにしたり、親子で一緒に初めての経験にチャレンジしたりするなど、子どもが自分から進んで関われるテーマを考えます。

「寝台列車に乗る」「化石の発掘体験をする」「牧場で乳搾りをする」「カヤックに挑戦する」「高山植物を見る」など、さまざまなテーマが考えられます。

(2)作戦会議をする

オランダ・エラスムス大学の調査によると、旅行へ行く際に最も幸福度が高まるのは旅行の計画を立てているときだそうです。子どもを連れていくだけの旅行ではなく、家族それぞれが行きたい場所、やりたいことを持ち寄り、話し合うことを村田氏は勧めています。子どもがまだ低学年で、自分で案を出せないとき親が予算や日程を踏まえた案を複数用意し、子どもに選ばせます。その際、選んだ理由を子どもからしっかり引き出すことも大切だと村田氏はいっています。

(3)一緒に準備をする

旅先で何が必要か、何をしようかと親子で話しながら準備をすると、想像力が養われます。村田氏の家庭では、電車の乗り換えを調ベて案内をする「案内係」、お土産の予算管理をする「会計係」などの役割を決めていたそうです。子どもに役割をまかせると、自然に主体性が身についていきます。

(4)移動時間にコミュニケーションを深める

旅行には移動がつきものですが、子どもは三半規管が弱いため、近いところばかり見ていると酔いやすくなります。

家族旅行にはゲー厶機は持参せず外の景色を楽しんだり、おしゃべりをするなど、コミュニケーションを深める時間に充てると、家族旅行の充実感が一層アップします。

(5)思い出を記録に残す

思い出を記録に残すと、旅行をふりかえりやすくなります。村田氏は、旅の記録として、家族でひと言ずつしたためたハガキを旅先から自宅に送っていたそうです。数年して見返すと、ひらがなから漢字まじりへ変わる子どもの文字に成長を感じるといいます。子ども自身にとっても、記録があればそれを見返すことをきっかけに旅行の記憶をよみがえらせることができ、楽しい思い出が心の成長を後押ししてくれます。

19日 ものには役割がある

19日の魔法の日めくりメッセージです。

ものには役割がある ~ものを大切にしよう~

「ものを大切にする」のは、
それぞれの役割を知ることです。
ものは、必要だから存在するのです。
それを壊れたから捨てる、
すぐに新しいものと取り換えるのではなく、
絵本やおもちゃをどうやって直すか考えたり、
工夫して新しい使い道を生み出していきましょう。


 2学期15週目の木曜日です。6年生は今日と明日が修学旅行になります。楽しい思い出にしてほしいと願っています。ものを大切にする人は、人を大切にすると言われています。ものを大切にする子どもを育んでいきましょう。ものを大切にするコツはものに名前を付けることです。私も初めて買った車のナンバーが「8」だったので、8番ブーと言ってたことを思い出します。また、1年生の担任をしたことが1度だけあるのですが、教え子の中に物を大事する子がいました。その子には頑張ったので本をプレゼントしました。その子は今、作家になっています。ものに愛着を感じることが人やものを大切にすることにつながります。

職員研修

 1年生の国語の研究授業について、職員で協議しました。講師は上都賀教育事務所の増田指導主事です。今年度、20回程度ご指導いただいているところです。私たち教職員も、研究授業や公開授業を通して指導力を向上させ、子どもたちの前に立ちたいと研修に常に励んでいます。児童と共に、「学びの秋」にしています。
   

自己肯定感をつけるには?⓬

押しつけない「いい距離感」で接する

どんな親にも、わが子に対して「こんな子どもでいてほしい」という理想があるでしょう。そしてその理想から少しでも外れると、心配に思うあまり、つい余計な言葉をかけたり行動をしたりしてしまうものです。親としては励ましたり助けたりしているつもりですが、これは子どもの立場からすれば「押しつけられているJ状態にほかなりません。たとえば、子どもの感情を考えずに「それでいいと思っているの?」「そんなことで泣いちゃダメ!」といった言い方で正論を押しつけられると、子どもは突き放されているような気持ちになります。

反対に、子どもと一体化しすぎると、「〇〇ちゃんはうまくできないだろうから、パパ(ママ)が代わりにやってあげるよ」などと言って、子どもの不快や苦しみ、起こりそうな困難を先回りして防ごうとしてしまいます。これでは、子どもから「経験」を奪い、子どもが自分の能力に気づくことをさまたげることになります。親自身が自分の言動が子どもに及ぼしている影響に気づいていないことも多く、親の思いを押しつけられた子どもはキレるか、自分の本当の気持ちを隠すか、どちらかしか選べなくなります。親子の適切な距離感というのはなかなか難しいものですが、「子どもを突き放しすぎず、一体化しすぎない」という意識をもっておくようにします。

 

「親の思いを押しつけない」ために何を意識すればいい?

(1)本当の問題はどこにあるのかを知る

たとえば子どもが何かを嫌がっているとき、なぜそんなに嫌なのか、話をじっくり聞いてやる気がないように見えていても、本当は失敗を恐れているのなら、失敗は成長の機会だと教えてあげることで背中を押し、恥ずかしくてできないのなら、恥ずかしさを取り除くにはどうすればいいか、解決の方法を一緒に考えてみます。子どもの気持ちに「共感」するのです。

(2)「まだ」のひと言を加える

スタンフォード大学のキャロル・Sドウエック教授は、「Not Yet思考」(まだ思考)による発想の転換を勧めています。子どもが「できない」「イヤだ」と言うとき、「まだ〜」という言葉をつけ加えるだけで、「まだできない(やりたくない)だけ」「(もう少し練習すれば)できるかもしれない」というモチベーションに変えることができるといいます。いまできなかったり、やる気がしなくても、それは「目標や成功に到達するまでの道のりの一部だ」と思える力を育みます。

(3)他の子と比べない

親の不安や心配は、他の子どもと比較してしまうことからも湧いてくるものです。また、子どもが昨日は前向きだったのに、今日は後ろ向きな反応をするということもよくあります。子どもはそのくらい複雑で、一人ひとり違うのだということ、そして子どもによって成長の仕方や速さもさまざまだということを心に留めておきます。

(4)自分と比べない

自分が成功したから子どもにも同じルールを敷くのが安全だと考えたり、自分が叶えられなかった夢を子どもに託したりするのは、子どもの幸せを願う親心からです。ですが、子どもの将来の幸せは、子ども自身が人生を通じて見つけていくものです。世の中が劇的に変化しているいま、大人の尺度や判断がこれからの世界でも通用するという保証はどこにもないことを、親は肝に銘じておく必要があります。


18日 その「言葉」で伝わりますか?

18日の魔法の日めくりメッセージです。

その「言葉」で伝わりますか? ~みんなの口からきれいなお花~

「言葉」は、自分の意識そのもので、
意思を伝えるためにあります。
傷つける「言葉」は、とげのある意識が、
嬉しくなる「言葉」は、やさしい意識が働いています。
伝えたい事は伝えるためには、
どんな「言葉」で表現しましょうか?
「言葉」は生きています。
私達から出てくるものは、
全て、意味があり役割があります。
私達大人が、お手本となり、お花が飛び出すような、
楽しくて、嬉しくなるような素敵な「言葉」をつかいましょう!


 2学期15週目、週半ばの水曜日です。家族の中でどのように言葉は使われていますか?日本では、昔から言葉は言霊と言われています。どのような言葉をつかうかが大切になりますが、プラスの言葉をつかってほしいと思います。悪口やからかう言葉、人が気になる言葉などのマイナスの言葉を使っていると、言われている人が当然嫌な気持ちになります。それだけでなく、言っている人もマイナスの影響が出てきます。一緒に生活するためには相手を思う気持ちを尊重することですね。国語で物語教材を学ぶことは、登場人物の気持ちを想像し、気持ちをつくることの積み重ねによって学んでいきます。夏目漱石の「こころ」の中で、気持ちではなく、心持ちという言葉を使っています。辞書では「心の持ち方。心がけ。気だて。感じていることや思っていること。」と記されています。

自己肯定感をつけるには?⓫

⓫受け入れる  -無条件で認めてあげる

 アメリカの心理学者、アブラハ厶マズロー博士は「人間は自己実現に向けて絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層に分けて説明しました。最初に空腹、睡眠など「生命の維持」を求める生理的欲求があり、それが満たされると次は「安全なところに住みたい」と求める安全欲求、さらに「家族、友人と親しくありたい」と求める親和欲求、そして「他者から価値ある存在と認められたい」と求める承認欲求へと、欲求の内容が進化していきます。「自己実現」の欲求は階層の頂点にあり、人が自分の能力を発揮するには、下位の層にあるさまざまな欲求を満たす必要があるというのがマズローの考えです。

  存在を心から認める

子どもの“強み”を引き出す教育で、さまざまな学校の校長として活躍してきた教育者、ジョェニファ一・フォックスは、「子どもに健全な未来を望むのであれば、すべての子どもが持って生まれた価値を心から信じることから始めなければならない」と述べています(『子供の強みを見っけよう』日本経済新聞出版社)。つまり、子どもが将来、自己実現するには、子どもの承認欲求を満たすこと。そのためには子どものありのままを受け入れることが欠かせないということです。

 

「存在そのもの」を受け入れるにはどうすればいい?

(1)条件をつけない

 親としては子どものことを十分に認めているつもりでも、じつは子どもが「がんばったから」「よい成績だったから」と、条件付きでほめていることが意外と多いものです。成績が抜群によく、まじめな努力家でも、疎外感や失敗への恐怖を感じている子どもは少なくありません。「どんなことがあってもあなたは私の宝物」「どんなあなたでも大好き」と伝えることで初めて、子どもの承認欲求は満たされます。

(2)アドバイスを押しつけない

親はよかれと思って、自分の体験やアドバイスを子どもに伝えようとします。ところ子どもは、必ずしもいつもアドバイスを求いるわけではなく、ただ話を聞き、受け入れてほしいと思っているだけということも少なくありません。子どもには、大人が理解し、信じてくれているという思いが必要です。そのために、「子どもの思いを聞く」という姿勢で接すると、子どもはむしろ自分からアドバイスを求めるようになります。

(3)要求ではなく「気持ち」を受け入れる

白百合女子大学の発達心理学者、秦野悦子教授は、「子どもの気持ちを受け止める」ことと「子どもの要求を受け入れる」ことは別だといいます。子どもが駄々をこねたり、自分の要求を曲げなかったりするときは、まず子どもの気持ちを受け止め、認めます。そうして子どもに「自分は認められた」と安心させてから、要求を受け入れられない理由を説明したり、改めて何をしたいのかを聞き出したりするとよいそうです。

 また、秦野教授は「その場から離れて気持ちを切り替えさせたり、ぎゅっと抱きしめて安心させたりすることも効果的」だといっています。

17日 「ほこり」の持てる私になる

17日の魔法の日めくりメッセージです。

「ほこり」の持てる私になる ~落ちているゴミを拾いましょう!~

人の役に立つことを、
誰も見ていなくとも勇気を持って、
恥ずかしがらずに、堂々と行動に移す。
自分の意思を貫く。
習慣づくことによって、
自尊心が芽生え、自分に自信が持て、
何でも、「やってみよう」と挑戦できるようになりますよ。
親子で、まず出来ることからやってみましょう。


 2学期15週目の火曜日です。学校保健委員会が開催されます。
 本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。そのためのベースや原動力になるのは、やる気や自尊心、自信などです。ほめて、認めて、励ましていくことが大切です。情緒的サポートといわれており、ほめるポイントは、結果や能力でなく過程です。過程での頑張りをほめてみてください。小学生のうちに自分のために、みんなのために役立つことができるように育みましょう。例えば、「なぜ、石けんを使って手洗いをするのか?」を子どもと考えたり、調べたりすることもおもしろいのではないでしょうか。親水性と疎水性という、水に付きやすい性質と水をはじきやすい性質、「水と油」とよく言いますが、それをうまくつなげるのが石けんの役割です。界面活性剤という石けんの役割によって、菌が落ちることになります。今だからできることを一緒に考えたり、調べたりして、子どものやる気や自信などを育んでみてください。

自己肯定感をつけるには?❿

❿「習い事」をする③  -お金のやりくりをする

ベネッセ教育総合研究所が20173月に318(高校3年生)までの子をもつ母親1万6170人を対象に、塾などの学校外での「教育活動」について調査したところ、月にかかるお金の平均が3歳では3200円、ピークとなる中学3年生では25900円にものぼることがわかりました。「教育費にお金がかかり過ぎると思うか」との質問に対しては、「とてもそう思う」「まあまあそう思う』と答えた人が全体で67.2%となり、多くの保護者が教育費に対して負担が重いと感じています。

一方で家計再生コンサルタントの横山光昭氏は、「子どもの教育費を抑えるために、まず見直しを図りたいのは習い事の費用」といい、「『子どものため』という大義名分で、子どもに聞いてみると『やりたいわけではない』『なんとなくすすめられて』というケースも多い」と指摘します。

ファイナンシャルプランナーなど金融の専門家によると、習い事の費用は年収の5%程度が理想とのこと。とりわけ英語やプログラミングなど、親世代が未経験、あるいは苦手と感じる分野には不安がつきものですが、教育資金は成長とともに負担が増加するので、資金繰りは長期的に考える必要があります。

 

習い事の「お金」、どうすればいい?

(1)大学進学の資金を最優先に考える

子どもにかかる学費のピークは大学進学時です。私立か国立かによって幅がありますが、入学金を含めて、入学1年目だけでも90万〜140万円程度の費用がかかります。横山氏は、大まかな目安として「大学入学までに300万円を目標に貯めるとよい」といっています。横山氏によると、0〜15歳に支給される児童手当をすべて貯金しておくだけで約200万円になるそうです。

子ども名義の通帳をつくり、児童手当と教育資金をそこにコツコツと積み立てていくこと。そのお金は、絶対にほかのことに使わないことがポイントだといいます。

(2)新しく1つ始めたら1つやめる

習い事が1つ増えると、費用が増すだけでなく、自由な時間も減ります。幼児教育に詳しい東京大学大学院総合文化研究科の開一夫教授は、「習い事を増やすほどに、友人と遊ぶ時間や親と食卓を囲みながらゆっくりと話す時間が減っていくことも認識したうえで、その習い事が本当に必要か判断してほしい」といっています。

(3)オンライン学習も選択肢に

オンライン英会話やプログラミング講座など、子ども向けのオンライン学習サービスが増えています。子どもの理解度に合わせて個別に最適化された「Qubena (キュビナ)」や「すらら」のようなオンライン教材を使えば、お金や移動時間が節約できるほか、子どもにとって最も効率的な学習が実現でき、時間の余裕も生み出してくれます。

 


16日 食事のマナーを伝えましょう

16日の魔法の日めくりメッセージです。

食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~

「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。

お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。

一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。

 2学期、14週目の月曜日です。今日は本校で人権教育研修会が行われます。新規採用の先生方が2年1組の道徳や6年1組の社会での研究授業に参加します。
 食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。

自己肯定感をつけるには?❾

❾習い事をする②  -スケジュールをゆったり組む

最近では共働き世帯が増え、放課後の居場所代わりに習い事や塾に通わせるケースも見られます。親にとっては安心できる預け先が確保できるうえに、子どもの能力も伸ばしてもらえて「一石二鳥」の気分ですが、子どもにとってはぼうっとしたり、自由気ままに遊べる時間が減ったりするので、心身ともにそれなりの負担がかかってしまうことになります。遊びの研究の第一人者である精神科医、スチュアートブラウン博士は、大人が用意した習い事ではなく、子どもが「ただ遊ぶJことの重要性を指摘しています。自由な遊びは、感情を整え、思い通りに行かないときにも苛立ったりせず、まわりの人の話に耳を傾け、前向きな気持ちになれるといったスキルを身につけられ、自己肯定感の土台になります。子どもが習い事をする際には、自由に遊べる時間を確保し、適正なスケジュールを考えることが必要です。

 

習い事の「スケジュール」、どう組めばいい?

(1)過密スケジュールを防ぐ

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の精神科医、ダニエル.J .シーゲル教授らは、子どもが習い事による過密スケジュールに陥るのを防ぐため、次のようなポイントを意識することを提唱しています(『自己肯定感を高める子育て』)

・子どもが自由に使える時間がある

子どもが、きょうだいや友だちと気ままに楽しく過ごせる時間、ぼうつとしたり何かに没頭できたりする時間が十分にあるかどうかを意識します。

・十分な陲眠がとれている

習い事が多過ぎて睡眠時間が削られていないか注意します。

・子どもにストレスがたまっていない

子どもが疲れやすかったり、不機嫌だったりしていないか、不安や緊張などを感じているそぶりを見せていないか、注意深く見るようにします。

・家族で夕食を食べられる

毎日は難しいかもしれませんが、家族が一緒に食卓を囲む時間がまったくないほど忙しいのは心が落ち着きません。

・スケジュールに親がイライラしない

子どもの過密スケジュールで親自身も忙しくなってしまい、ストレスがたまってくると、子どもとの対話でもイライラしやすくなります。親子で過密スケジュールにふりまわされて体が疲れていないか、精神的にもつらくなっていないか意識するようにします。

・頻繁に急かさない

「早く」「急いで」という言葉を頻繁にロにしていないか、改めてふりかえってみます。

そうした言葉が出るのは、スケジュールが過密なせいだけでなく、子どもの体が疲れてしまっていて、動きが鈍くなっている可能性もあります。

(2)早くから始めなくてもいい

以上に加えて、スケジュールを考えるうえで知っておきたいのは、習い事は必ずしも早く始める必要はないということです。山梨大学大学院の教育学者、中村和彦教授がオリンピックのさまざまな競技のメダリス卜40人を調査した結果、そのスポーツしか体験したことがないという人は2人しかいなかったといい、その9割は、小学校時代12時間以上遊んでいました

音楽や英語についても、日常的に親が楽しんで聴いたり学んだりしている環境があれば、子どもには良質な音が自然と耳に入り、センスが身につくことにつながるようです。

15日 自分を守る、社会のルールを守る

15日、魔法の日めくりメッセージです。

自分を守る、社会のルールを守る ~信号を守ろう!車に気をつけよう!~

子どもが、親と一緒に歩く間に、
自分の身は自分で守ることが出来るよう、
しっかりと交通ルールを教えましょう。

社会のルールである交通ルールを守ることで、
自分も社会の一員であることを
認識できるようになってきます。

まず、大人である私達が社会のルールを守れるように
見本となりましょう。


 2学期14週目、日曜日です。新型コロナウイルス感染予防のためには、自分を守ることの大切さを痛感させられます。学校での新しい生活様式が慣れてきましたが再確認が必要です。ルールは何のためにあるのでしょうか。二人以上の生活の中では必ずあります。子どもたちの好きなスポーツにも遊びにもルールがあり、守ることで楽しむことができます。ルールだけでなくマナーも守れる子どもたちを育んでいきましょう。

自己肯定感をつけるには?❽

❽習い事をする①  -習い事を選ぶ

習い事は、子どもが好きなことを見つけ、自信をつけるきっかけになります。ところで、いまの小学生はいったいどんな習い事をしているのでしよう。20198月に学研教育総合研究所が小学16年生の親子1200組を対象に行なった調査によると、いま小学生がしている習い事は、1位が「水泳」、2位が「受験のための塾学校の補習のための塾」でした。3位は「通信教育」、4位「音楽教室」、5位「英語塾(読み書き中心)英会話教室Jと続いています。

同研究所が20189月に調査した、保護者が子どもに習わせたい習い事は、1位「英語塾英会話教室」、2位「水泳」、3位「そろばん」で、小学1年生の保護者では男女ともに「そろばん」が1位と人気です。2017年の調査では8位だった「プログラミングjは6位に上昇しており、2020年度からのプログラミングの必修化で注目が集まっているようです。ベネッセ教育総合研究所の「学校外教育活動に関する調査2017」でも、「運動やスポーツをするよりももっと勉強をしてほし い」かを問う質問に対して、4割に近い保護者が「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えており、2009年の調査に比べて13%も増加しています。その傾向はとくに低年齢で顕著で、未就学児の保護者では14.4%から27.4%と、2倍近くになっています。その傾向はとくに低年齢で顕著で、未就学児の保護者では14.4%から27.4%と、2倍近くになっています。

  子どもの習い事ランキング

1位 水泳28.4

2位 受験のための塾学校の補習のための塾16.7

3位 通信教育14.26

4位 音楽教室(歌や楽器など)14.0

5位 英番塾(読み番き中心)英会話教室13.6

6位 そろばん7.5

7位 書道7.5

8位 サッカーフットサル6.9

9位 武遂(柔道、空手、剣道など)5.6

10位 体操教室5.5

 こうした調査結果からは、保護者の「勉強重視」の傾向が強まっていることがわかります。2020年度以降、大学入試はこれまでのような学力試験いっぺんとうではなく、思考力判断力表現力や主体性といった多面的な評価への変革を掲げていますが、変革の中身がいまだ見えにくく、不安に思う保護者が増えているのかもしれません。

 

習い事を「賢く選ぶ」にはどうすればいい?

(1)子どもの「やりたい!」を最優先に

教育学者の白梅学園大学汐見稔幸名誉学長は、子どもの習い事で親子の意見が衝突したときには、必ず子どもの「好き」を優先してあげてほしいといいます。「これが好き」「上手になりたい」という強い意志が大切で、とくに小さい子は、やっていて「面白い」と思えることがないと続きません。

(2)子どもにぴったりの指導者指導法を探す

汐見学長は「親の目から見て『子どもをやる気にさせるのが上手』『自分が子どもだったら教えてもらいたい』と思える先生がいたら、そこに入れてみること」を勧めています。習い事の種類で決めるよりも、「この指導者やこの教え方なら、子どもが好きになりそう」という視点で選ぶほうがいいといいます。

(3)最初に「目標」を決める

教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、習い事を始める際は、最初に目標を決めておくことを勧めています。たとえば水泳なら、「25メートル、クロールで泳ぎ切れるようになること」など。が付く習い事ならどの級までがんばるか、目標を立てます。

あるいは、「途中でしんどくなっても半年間は続ける」「〇年生の発表会までがんばる」などと、期間を目標にすることもできます。目標を達成できたら、さらに続けるかやめるかを、改めて子ども自身に決めさせます。受験と重なるなど、一時的に続けるのが難しくなる時期もありますが、子どもがやめたいと言わないかぎりは、細く長くでも続けたほうがいいと汐見学長はいいます。人生 100年の時代には、その習い事が長い人生を豊かにする生涯の趣味になるかもしれません。

(4)最後は「ポジティブ」に終える

もし、子どもが自分からやめたいと言ってきたなら、そのときも最初に決めた目標がきりのよい「やめどき」になります。おおた氏は、「習い事はやめどきが肝心」だとし、「区切りまで到達してやめると『よくここまでがんばったね』『よく目標を達成したね』と、ポジティブなかたちで幕を閉じることができる」といっています。

14日 躍動するわくわく感!

14日の魔法の日めくりメッセージです。

躍動するわくわく感! ~絵本はわくドキ~

絵本は、自分自身でページを進める事も、
戻る事も、止める事もできます。
主導権が自分にあり、探究心、やる気、
自発的な行動を促します。
又、想像力も培われます。
いくつになっても、絵本にふれることで、
冒険心を持ち、何かやってみたくなるような
わくわく感が湧いてきますよ。

一番は何より一緒に絵本を開くこと。
「あなたと一緒に」開く絵本が子どもには格別なものなのです。
さあ、14日目です。絵本の国へ出発しましょう。


 2学期13週目、週末の土曜日です。本という共通のものを通じて、地域の人や大人との会話から学ぶことが多くあります。親戚の人との会話からも多くの学びがあるはずです。ミクロとマクロの視点から考えることが大切です。可能でしたら、親子読書や家読に取り組んでみてはいかがでしょうか。非認知能力を育てるのにも読書は大変有効です。学力は「学ぶ力」です。本校の教育目標「自ら学ぶ子」と同じように文字を読んで考える力(読解力)を育てることです。ぜひ、本を読んでみてください。

自己肯定感をつけるには?❼

❼家族の「一戦力」にする  ―まかせて、感謝する

 内閣府は令和元年版『子供若者白書』の中で、「日本の若者の自己肯定感の低さには、自分が役に立たないと感じる自己有用感の低さが関わっている」と分析しています。かつての日本では、子どもも家族の重要な一戦力でした。祖父母や親を助けるために弟や妹の面倒を見たり、子どもたちが家事労働を積極的に引き受けないと手が足りないほどでした。

しかし、いまの子どもたちには、「誰かの役に立つ」機会が減っています。両親ともに働く家庭が増えて、親は仕事と家庭の両立に多忙を極め、子どもたちもまた、習い事などでスケジュールが埋まった忙しい生活を送っています。子どもの社会參画を支援するNPO法人コヂカラニッポンの林田香織理事は、「親に余裕がなくなっている現代の日本では、子どもの出番は意識しないとつくることができない」といっています。忙しい親にとっては、子どもに手伝わせるより自分でやったほうが早いことも多いものです。ですが、子どもにとってお手伝いは「誰かの役に立つ」ことのできる責重な機会です。お手伝いは、子どもの自己肯定感を育める大切な体験なのです。

 

どうやって家族の「一戦力」にする?

(1)子どもに頼れる家事はたくさんある

掃除洗濯料理のほかにも、家事はたくさんあります。むしろ家事の約8割は「名もなき家事」と呼ばれているものです。大和八ウスエ業がまとめた「名もなき家事」トップ10には、「玄関で脱ぎっぱなしの靴を揃える」「トイレットペーパーの補充交換」「脱いだ服を洗濯カゴに入れる」「オモチヤの片づけ」など、子どもでも十分に力を発揮できる仕事がたくさん並んでいます。こうしたこまごまとした家事は、すべて親が抱えこむのではなく、子どもにも分担させます。

「名もなき家事」ランキング

1位 裏返しに脱いだ衣類・丸まったままの靴下をひっくり返す作業

第2位  玄関で脱ぎっぱなしの靴の片づけ・下駄箱へ入れる/靴を揃える

3位  トイレットペーパーの補充・交換

4位  服の脱ぎっぱなしを片づける・クローゼットにかける/

脱ぎ捨てた服を回収して洗濯カゴへ入れる

5位  食事の献立を考えること

第6位 飲み終わったコッブやペットボトル・空き缶を片づける/洗う

7位 子どもが散らかしたオモチャなどの片づけ

8位 シャンプー・洗剤・八ンドソープなどの補充・詰め替え

9位 資源ゴミの分別・仕分け

9位  お風呂や洗面台の排水溝にたまった髮の毛を取り除く/

お風呂の排水溝の掃除・網替え

(2)子どもにまかせる

子どもにお手伝いをさせたときに、親が手や口を出したり、誘導したりしてしまうと、子どもが達成感を味わえなくなります。失敗したり、途中でくじけたりするのも成長のための経験です。つい口出ししたくなる気持ちを抑え、思いきってすべてをまかせて子どもなりに試行錯誤する様子を見守ります。子どもは自分で対処できると、自分の能力に不安がなくなり、自信をもてるようになります。

(3)社会のルールや危険なことを教える

ゴミの分別仕分けといった社会のルールや、刃物、火の扱いなどはきちんと教えておきます。とくに、子どもの安全に関わることは、間違った道具の使い方をしていないか、燃えそうなものが近くにないかなど、目を離さないように注意して見守ります

(4)感謝を伝える

「よくできたね」とほめるのではなく、「ありがとう」「助かった!」と言うと、自分は人の役に立っているんだという自己有用感が高まります。また、子どもの手伝う様子をよく観察して、「〇〇が好きなんだね」「××が得意だね」などと声をかけてあげます。こうして親が認めてくれることでも、子どもの自己肯定感は高まります。

13日 けじめとルールを伝える第1歩

13日の魔法の日めくりメッセージです。

けじめとルールを伝える第1歩 ~靴をそろえようね~

1度しゃがんで靴をそろえるのは、
けじめをつけ、それぞれ物事には
ルールがあることを認識する動作です。
例えば、園で靴をそろえると、園のルールを、
「さあ、今から守るぞ!」と認識できるのです。
友達の家には友達の家のルール、
自分の家には自分の家のルールがあり、
社会には社会のルールがある。

靴をそろえることで、けじめがつき、
ルールを守ろうという意識が向けられますよ。

 2学期13週目、週末の金曜日です。一人で遊ぶときには、ルールは相手任せ(ゲームならゲームのルールのもとに)になりますが、二人以上の遊びにはルールがあり、スポーツにはスポーツのルールがあります。学校には学校のルールがあります。ルールが守られ、定着している土台の上にリレーション(関係性、つながり)ができます。保護者の皆様が職員を信頼していることも土台になっています。これらに基づいて、学校では「守られていることによる心地よさ」を感じさせるように職員一丸となって取り組んでいます。どうぞ、みんな(家庭、地域、職員)で子どもたちを育んでいきましょう。

自己肯定感をつけるには?❻

❻「なんでも言える環境」をつくる  ―勇気をもって甘やかす

子どもにとって望ましい環境について、英語では「safe」という単語がよく使われます。日本語では「安全」と訳されますが、英語では必ずしも物理的な危険から遠ざけるということだけではなく、「無条件にそこにいられる」というニュアンスが含まれています。心理学者のアルフレッドアドラーは、子どものころから本音を言わず、周囲の空気を読んで同調することをくりかえしていると、自分を信頼できなくなってしまうと指摘しています。

自分を信頼できないと、まわりの人のことも信頼できなくなり、社会の誰かの役に立ちたいという思いも芽生えなくなってしまいます。子どもにとって、周囲と同じでなければならないというプレッシャーや、失敗や間違いを気にせず、率直に自分の考えや感情をさらけだせる安全な場所が必要です。

 

「なんでも言える環境」をつくるにはどうすればいい?

(1)寄り添う姿勢で

子どもにダメ出しばかりしていると、子どもはつねに「こんなことを言ったらバカだと思われるのではないか」「こんなことをしたら怒られるのではないか」といった不安にとらわれてしまうようになります。親は子どもに完璧を求めずありのままを受け入れ、子どもが本音を押し殺さないように寄り添います

(2)愛情を伝える

子どもには「目の前にいてくれるだけでうれしい」「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちを言葉やスキンシップで伝えます。50年間、子どもの精神医療に尽力した佐々木正美医師は、晩年の著書の中で「どうぞ子どもを甘やかすことを決して恐れず厭(いと)わず、一生懸命にかわいがって育ててあげてください」と記しています(『子どもの心の育てかた』河出書房新社)。佐々木医師は「過保護」は悪いことではないといい、愛情をたっぷりと受けることで、子どもは自他に対して「絶対的な信頼感」を知り、「自律心」が育つのだといっています。

(3)先回りしない

ただし佐々木医師は、過保護と過干渉は違うことも指摘しています。過干渉は、親が子どもを心配するあまりつい先回りをし、一方的に「こうしたほうがいい」と思うことを言ったり、手を貸したりしてしまうことです。過干渉は自立の芽を摘みとり、自主性、主体性を損なうおそれがあると佐々木医師はいいます。しつけという点では、やってはいけないことへの最低限の干渉は必要です。しかし子どもは、周囲から「ああしなさい、こうしなさい」と言われてばかりいると、自分のやりたいことがわからなくなって自分を見失っていくと、佐々木医師は警鐘を鳴らしています。

(4)否定的な態度に気をつける

否定的な考え方や態度は子どもに伝染します。トロント大学の生命倫理学者、ケリー・ボウマン教授は「感情は伝染する。中でもネガティブな感情こそ、最もうつりやすいだろう」と述べています。親が批判的否定的な考えが強いと、子どもにも伝染し、子どもは自分自身のことを悪く言われているわけではなくても、自分に自信がもてなくなってしまいます。

12日 丸ごとドーン!と受けとめる

12日の魔法の日めくりメッセージです。

丸ごとドーン!と受けとめる ~「お帰り」「ただいま」~

子どもは毎日、
新しい出来事の中で精一杯過ごしてきます。
この想いを誰かに受け止めて欲しい!
と、帰ってきます。

しっかりと心を抱きしめてあげるためにも、
目を見て笑顔で迎え入れて下さい。

「お帰り」「ただいま」という言葉で、
嫌なことも、すべてリセットされやすくなり、

次への行動が起こしやすくなりますよ。


 今日は木曜日。3年生、社会の学習で消防団の方に来校いただき、ご指導いただきます。消防車を見学したり、お話をしていただいたりします。専門家から学ぶことができる貴重な学習です。
 丸ごと受け止めてもらえることは、子どもたちにとって安心することになります。秩父神社に「親の心得」があります。「赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心離すな」です。小学生には子ども同士の仲間関係を大切にしつつ、必要なときに助けてあげてほしいということです。よく斜めの関係になることで受け止めやすくなります。例えば、祖父母の方々は受け止めやすい存在です。子どもから目を離さずに守ってください。どうぞ宜しくお願いします。

自己肯定感をつけるには?❺

❺「感謝の心」を育てる -心を豊かにする感謝のスキル

カリフォルニア大学デービス校のポジティブ心理学者、ロバートエモンズ教授は「感謝の心をもっていると、妬み、憤り、後悔や落ち込みといった、私たちを幸福から遠ざける有害な感情を抱かなくなる」といっています。感謝の心は毎日のちょっとした“練習”で、生涯にわたってポジティブで幸せに生きられる強みになります。

筑波大の社会心理学者、相川充教授らの研究では、子どもに感謝のスキルを教えると、感謝の心が後から育ってくることがわかっています。「(学校や家庭では)目に見えない感謝の心を教えることが推奨されるが、目に見える感謝のスキルを教えるほうがいい」と相川教授は勧めています。

 

「感謝の心」を育てるにはどうすればいい?

(1)1週間に一度は感謝の時間を

相川教授は、1週間に一度くらいでも感謝すべきできごとを思い浮かべると、幸福感がアップするといっています。とくに日本人は、「感謝すべきことがあっても、むしろ「すまないな」「申し訳ない」といった気持ちが先に立ってしまう傾向があります。だからこそ意識して、「あのことで自分はいま、こんなによくなった」とか「おかげで自分はいま、こんなに幸せなんだ」と、よい状態になった結果に目を向けるようにするとよいそうです。

子どもとふりかえるときには、こんなフレーズが便利です。

「〇〇が××してくれた」ことにありがとう

「〇〇がおいしかった」ことにありがとう

「大好きな〇〇がそばにいてくれた」ことにありがとう

(2)親が手本になる

子どもは身近な存在を手本にして、同じような動作や行動をします。子どもが「ありがとう」を言えないとき、「ありがとうは?」と無理強いするのではなく、親が一緒に言ったり、ふだんからまわりに「ありがとう」と伝えたりすることを習慣にし、お手本になります

(3)感謝される経験をする

お手伝いなどを通じて「ありがとう」「助かったよ」と感謝されると、子どもは自分が役に立てたことに喜びを感じます。東邦大学医学部の生理学者、有田秀穂名誉教授によると、感謝されることで感じる温かい気持ちは、オキシトシンの分泌によって生まれています。先に「愛情ホルモン」として紹介したオキシトシンですが、このホルモンが分泌されると、ポジティブな気持ちになる効果もあります

(4)感謝の気持ちを書いて伝える

ポジティブ心理学では、感謝の手紙を書くことで、手紙を受け取る側だけでなく、送る側の幸福感も高まることがわかっています。言葉で「ありがとう」と言いにくいときには書くことでも感謝を伝えられることを教えます。

(5)感謝のビンをつくる

空きビンを使って「感謝のビン」とラベルを貼り、誰かに感謝したいことが起こるたび、折り紙などカラフルな紙にそれを書き込み、ビンに入れていきます。大晦日や誕生日などの節目にビンを開け、中のメッセージを読んでふりかえります。