日誌

校長室だより

学力をつけるためには?❶

 今日からは『学力をつけるためには?効果的なフィードバックで「やる気」を引き出す』について子育てベスト100を参考にして紹介します。

❶子どもの「タイプ」を知る  -タイプに合わせて学習法を選ぶ

親はよく「なぜ、うちの子は……」と、子どもができないことに目が向きがちですが、一方で、子どもがもっている「いいところ」には気づけていないことが多々あります。子どもの才能を存分に発揮させてあげられるよう、わが子のタイプを知る手がかりとなるのが「多重知能理論」です。1983年にハ一バード大学の心理学者ハワード・ガードナー博士が提唱したもので、人間のもつ知能には8種類あり、学校でのいわゆる「お勉強」として評価される知能は、このうちの2種類だけだそうです。

この8種類の中から、子どもの特性に合わせて得意分野を見つけ、得意な方法で学習させれば、その子のもつ能力は大きく引き上げられるとガードナー博士はいっています。子どもの個性を重視したこの理論は、アメリカやオランダ、オーストラリアの公教育にも導入され、成果をあげています。

 

子どもの「タイプ」を知るにはどうすればいい?

(1)8つの知能を知る

子どもが、以下のどのタイプに当てはまるかを考えます。

言語的知能:文章を書くことが得意。言葉に興味がある。読書好き。算数や理科より、 国語や社会が得意。

論理数学的知能:科学的なことに対する理解が早い。数量に興味があり、分析するのが得意。国語や社会より算数や理科が得意。

空間的知能:パズルや図形問題が得意。言葉で説明されるより、絵や図で説明されたほうが理解しやすい。

音楽的知能:歌や楽器演奏が上手で、音を聞き分けられたり、メロディをすぐに覚えられたりする。

身体運動的知能:スポーツが得意。実際に手を動かしたほうが理解しやすく、うまくできる。

対人的知能:ひとりでやるよりほかの人と一緒にやるほうが作業がはかどる。人に頼ったり頼られたりすることが多い。

内省的知能:ひとりでじっくり考え、作業するほうがはかどり、困ったときも自分だけで解決できる。

博物的知能:特定の物事にくわしい。図鑑に夢中になる。同じように見えても違うものについて細かい違いによく気づく。

(2)得意に合わせた方法を選ぶ

①と②に当てはまる子は勉強が得意なタイプが多く、学校での勉強に向いています。残りの6タイプの子には、次のような方法を取り入れると、学習がうまくはこびます。

空間的知能:図や写真をたくさん使った本を選ぶなど、ビジュアルを重視する。

音楽的知能:本や教材を音読したり歌にするなど、声に出す。

身体運動的知能:実験をしたり道具を使ったり、座るときにもバランスボールを使うなど、体を動かしながら集中させる。

対人的知能:ひとりではなく、家族や友だちと一緒にやる。

内省的知能:ひとりになれる場所や時間を確保する。

博物的知能:図鑑をそろえて、実物に触れる経験をさせる。

5日 安心感は、勇気と行動力の源!

5日の魔法の日めくりメッセージです。

安心感は、勇気と行動力の源! ~ずーっと、ずっと「いってらっしゃい」「いってきます」~

子どもは毎日、
新しいことに出合うために出発します。
しっかり、姿が見えなくなるまで
見送ってもらうことで、安心して旅立てるのです。
安心感が得られないと、不安で、
何事にも消極的になります。
安心感が得られると、エネルギーが充満して、
自分らしさが発揮できます。

「いってらっしゃい」「いってきます」の掛け合いで、
1歩前へ進めるのです!


 12月最初の土曜日です。ご家庭での子どもたちの変化はいかがでしょうか。子どもの中に安心感が得られているかどうかがポイントです。安心感が得られるときには、実際にはいなくても心の中に「いつでも見守られている」という感覚が育つことです。「愛着の形成」ということになります。小学校入学前に「愛着の形成」がなされないと、学校生活で困難な場面が生じます。お子さんによっては、十分に獲得されないこともあります。小学生の子どもたちに安心感が育つように、褒めて、認めて、励ましましょう。

創造力をつけるためには?⓬

⓬「落書き」をする  一脳の非集中モードで創造力がアップ

子どもは落書きの天才です。小さなころは壁や床、小学校に入るころには教科書やノー卜にも……。落書き=いたずら、というイメージがあるかもしれません。じつはいま、落書きが脳をリラックスさせ、創造力を発揮できる方法のひとつであることがわかってきています。落書きによって脳がリラックス、つまり非集中の状態になると、「脳の扁桃体の活性化が抑えられ、前頭極が活性化し、創造力が高まる」と、ハーバード大学の精神医学者、スリニ・ピレイ臨床准教授はいっています (『ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法』ダイヤモンド社)。落書きは、意識の壁を壊し、無意識の自己を呼び覚ましてくれる大事な時間なのです。

 

のびのびと「落書き」をするにはどうすればいい?

(1)壁一面を落書きスペースにする

ウォオールステッカーといって、壁一面を黒板やホワイトボードにできる便利な壁紙が手頃な値段で売られています。黒板はインテリアとしては深い緑が目にやさしく、部屋が落ち着いた感じになる反面、チョークの粉が部屋を汚してしまうのではないかとの心配もありますが、最近では粉が飛ばないチョークもあります。

ホワイトボードは発色がきれいですが、専用のペンがチョークよりも割高で、洋服についたときに落ちにくいことも。それぞれメリット、デメリットがあるものの、どちらを選んでも子どもにとっては間違いなく楽しい空間になります。

(2)消せるマーカーやクレヨンを使う

壁を落書きスペースにすることが難しい場合でも、「キットパス」という、ガラスに書いても濡れた布で消せる優れもののペンがあり、子どもは窓ガラスに思い切り落書きができます。また、濡れた壁に書けるタイプもあり、お風呂の中でも落書きができます。

(3)『らくがき絵本』シリーズを使う

『らくがき絵本』(ブロンズ新社)は、「らくがきこそが絵のはじまり」と、絵本作家の五味太郎さんがつくった絵本シリーズで、世界中で楽しまれています。空っぽのお鍋やでこぼこ道、こんな音のする絵を描こうとか、気の毒な犬を描こうとか、落書きをするためのユニークなテーマがたっぷりあり、子どもと一緒に大人も創造力が弾ける内容になっています。

(4)落書き好きは大成する

ピレイ准教授は、2007年までの44人のアメリカ大統領のうち、26人は落書き好きだったといっています。大統領のように、同時に複数の重要な仕事をこなさなければならない場合でも、落書きのような非集中の時間をとることで、時間の使い方がずっと効率的になることがわかっています。

たとえばグーグルのような企業が、社員にゲー厶やスポーツ、ジムの設備を提供しているのは、そうした根拠があるからです。落書きを通じて脳をリラックスさせたり、ふたたびギアを集中モードにしたりという脳内の切り替えが子どものころから育まれると、創造力や思考力などが高まるといえます。

4日 「あいさつ」は人とのつながり・結びつき

4日の魔法の日めくりメッセージです。

「あいさつ」は人とのつながり・結びつき ~目を見て「あいさつ」してるかな?

目を見ることは相手を認め、
信頼関係を結ぶ第1歩になります。
朝1番の「おはよう」は、
1日の清々しいスタートがきれますよ!

沢山の「あいさつ」を探して声に出してみましょう!
きっと、新しいつながりや、お友達と出合えますよ。

 2学期16週目の金曜日です。1週間の過ぎるのは早く感じる日々です。人と人があいさつを交わすことが改めて、重要視されています。ご家庭での「あいさつ」はいかでしょうか。元気な「あいさつ」ができる子は自分に自信があったり、エネルギーがあったりすると感じています。普段、私も負けなぐらいに「あいさつ」をしてエネルギーを与えていますが、学校が再開して子どもたちの姿が学校にある当たり前の光景になってきました。互いがつながり、結ばれていることを実感しながら、ご家庭での「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」などのあいさつをすすめてください。人とのつながりは向社会性の育成につながります。

創造力をつけるためには?⓫

⓫「本」で囲む  -読書は地頭をよくする万能の習慣

読書の習慣は、世界中の一流のリーダーに共通する特徴のひとつです。本は仕事に役立つ情報や新しいアイデアを生むための「知恵」を与えてくれます。子どもにとっても、本は視野を広げる大切な道具です。読書を通じて、魅力的な人物にたくさん出会い、新しい興味を見つけ、ワクワクします。そうして読書は想像力や創造力の基盤になりますが、その他にもさまざまな力が養われます。

ひとつは「読解力」です。本を読むか読まないかの差は、幼いときはあまり目立たないものの、年齢とともに少しずつ大きくなっていきます。トロント大学の心理学者、キース・スタノヴィッチ名誉教授は、読書においても「マタイ効果」が存在するといいます。マタイ効果とは聖書の一節になぞらえたもので、「富める者は富み、奪われるものはますます奪われる」という現象です。成長とともに、読書をすればするほど理解力が高まる子どもがいる一方、読書をしないためにどんどん理解力が追いつかなくなる子どももおり、その差は広がっていきます。

また、「語彙力」も発達します。ベネッセ・コーポレーションの語彙調査によると、高校生、大学生とも、読書が好きかどうかと読書量の多さは、語彙力との関連が非常に強いことがわかっています。読害量が増えると語彙が増え、理解力が高まり、本が好きになり、さらに読書量が増えるという好循環が生まれます。

さらに、「思いやり」も育まれます。国立青少年教育振興機構が2013年に行なった「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」によると、子どものころの読書活動が多いほど「できれば、社会や人のためになる仕事をしたいと思う」「電車やバスに乗ったとき、お年寄りや体の不自由な人に席をゆずろうと思う」といった意識が髙い傾向が見られました。

 

「本好き」にするにはどうすればいい?

(1)リビングに本棚を置く

世界に1400万人ほどしかいないにもかかわらずアインシュタインのような天才や、スターバックス、グーグル、フェイスブックの創業者を輩出、さらにはノーベル賞受賞者の約22%を占めてきたユダヤ人。迫害がくりかえされる中、彼らはどこへ行っても決して盗まれることのない「頭脳」を大切に育ててきたといわれています。

国際教養大学のアンドリュー・J・サター特任教授は、ユダヤ人の多くの家庭には、リビングなど家族が集まる場所に本棚があるといっています。上のほうには大人の本、下のほうには百科事典や図鑑、辞書など、子どもが自分で調べられる本を置いておき、わからないことがあれば一緒に調べるのだそうです。

また、リビングのほかにも、寝室や廊下など、自然と子どもの目にとまるところに本を置いておくと、いつでも気の向くままに手にとって読むことができます。

(2)読み聞かせをする

『魔法の読みきかせ』の著者、ジム・トレリースによると、子どもは中学2年生くらいまで、読む力が聞く力に追いつかないといいます。大人に読み聞かせてもらい、「わかった!」「面白かった!」という体験をすることが、もっと読みたいという気持ちにつながります。

(3)親が本を読む

厚生労働省が小学2年生とその親を対象にした調査によると、子どもが1か月に読む本の冊数は、両親が読む本の冊数にほぼ比例していることがわかりました。また、ベネッセの調査では、1か月に紙の本や電子書籍を3冊以上読むという人に、読書が好きになったきっかけを聞いたところ、「子どものころに、本を読み聞かせてもらったこと」「身近な人が本好きだったこと」との回答が最も多く選ばれました。両親が本を読む家庭では、子どもが読書好きになる傾向にあるようです。

3日 食を通じて宇宙とつながる

3日の魔法の日めくりメッセージです。

食を通じて宇宙とつながる ~「いただきます。」「ごちそうさま。」~

手を合わせて言う動作は、
自分と食事に関わる全ての事柄が
つながり合わさることを意味します。

親指にはご先祖様・お父さんなどと言う意味があるので、
親指を見て言うことで、
周りの方への感謝の心が育まれます。

食べ物への感謝の気持ちと共に、
人とのつながり、世界とのつながり、
宇宙とのつながりの中で
自分が生きていることを感謝出来るのです。


 2学期16週目、木曜日です。個人懇談に多くの保護者の皆様が希望していただき、誠にありがとうございました。学校で育てた大根でけんちん汁を自宅で作って食べましたが、旬を感じて大変おいしいです。旬をいただくことができる幸せを感じています。食べ物に感謝する気持ちで「(生き物の命を)いただきます。」「(生き物の命を)ごちそうさまでした。」と言うのだと祖父母から教えられたことを思い出します。生き物の命を大切にすることは、人間が生きるために必要な分だけ、命をいただくことなんですね。季節を感じつつ、食べ物を感謝してほしいものです。

創造力をつけるためには?❿

❿「ぼ一つ」とする  ―子どもは意外と疲れている

脳は体重の2%ほどの大きさですが、体が消費する全エネルギーの20%を使います。さらに、この脳の消費エネルギーの60〜80%が、デフォルトモードネットワーク(DMN)という脳回路に使われていますDMNは、脳が意識的な活動をしていないとき、つまり、ぼ一つとしているときに働いている領域です。自動車のアイドリング状態と同じで、これから起こるかもしれない出来事にそなえるため、さまざまな脳の活動をまとめあげるのに重要な役割を果たしています。さらに最近では研究が進み、このDMNが、 私たちの脳の中に散らばる「記憶の断片」を無意識のうちにつなぎ合わせ、思わぬ「ひらめき」を生み出しているのではないかと注目されています。

ぼ一っとしている子どもが目に入ると、「ぼ一っとしている時間がもったいない」と大人は思いがちですが、子どもは毎日学校で過ごすだけでも十分すぎる刺激を受け、体も脳も、大人が思う以上に疲れています。イエール大学の感情知性センターが考案した感情教育のツール「厶ードメーター」は、「いまどんな気分か」を色分けされた座標軸で表します。

エネルギーを横軸に、楽しさを縦軸にすると、4つに分けることができます。エネルギーも楽しさも大きい「黄ゾーン」、エネルギーは低いが楽しさが大きい「緑ゾーン」、エネルギーは高いが楽しさは小さい「赤ゾーン」、エネルギーが低く楽しさも小さい「青ゾーン」の4つです。

ある親は子どもに対して、エネルギーも楽しさも大きい「黄色ゾーン」にいることをつねに期待しますが、子どもには、エネルギーは少なく楽しさは大きい、穏やかでゆったりした「緑色ゾーン」でぼ一っとすることも必要です。ぼ一っとする時間は、子どもの創造力を育むうえで、とても貴重な時間になります。

 

 「ぼーっ」とするにはどうすればいい?

(1)ぼ一っとする時間を確保する

一日の中で、ぼんやり空想できるような時間を確保します。全米最優秀女子高生を育てた母であり、ライフコーチのボーク重子さんは、娘が通っていたアメリカ屈指の名門小学校でユニークな宿題に出合ったといいます。それは「毎日20分間の空想」です。ボークさんは、クレヨンや画材を置いた「アートルー厶」という空間をつくり、子どもが小学6年生になるくらいまで毎日20分間、自由に過ごさせました。

「毎日20分も空想していると飽きてしまう。でも、この『飽きる』という行為も、じつはとても大事。人は飽きるとクリエイティブになれるから」とボークさんはふりかえります (『世界最髙の子育て』ダイヤモンド社)

(2)疲れにくい脳をつくる

DMNが過活動になると、疲労感がたまっていき、それによって集中力やパフォーマンスが低下します。

逆に、DMNの活動を抑える脳構造をつくれば、疲労感を感じにくくなります。DMNの活動を抑えて疲れにくい脳をつくるには、スマホやPC、テレビなどの「スクリーン」をオフにすること、そして、マインドフルネスが有効です。

2日 物事が、うまくいく!

2日の魔法の日めくりメッセージです。

物事が、うまくいく! ~一緒にお部屋を片付けようね~

部屋の乱れは、心の乱れにつながります。
片付けをする事で、空間が整い、心も整理出来るので、
良いエネルギーが部屋に充満します。
部屋の片付けは、心が落ち着き、物事がうまくいきますよ。

ぬいぐるみ、ボール、積み木、
どこに何を片付けるのかを、

はっきり分かるように分類する工夫をしましょう。

一緒に片付けをすることが、習慣化する秘訣です!


 2学期16週目、水曜日です。12月になり、個人懇談の最終日になりました。幼児へのメッセージですが、小学生に向けたメッセージといっても不思議ではありません。きれいにすることは、場所を整え、次の行動へ切り替えることの準備になります。切り替えることや後片付け、計画的に行うことなどを「実行機能」と言います。この実行機能を上手くできるようにすることが小学生に重要なことと言われています。自分だけではできない子どもの場合、大人が一緒にかかわることで習慣化につながります。「段取り八分」とも言われているように、計画的に行えるようにすることが大人になって役に立ちます。子どもによい習慣を。

創造力をつけるためには?❾

「瞑想」する  ―親子でやれば楽しくできる

マインドフルネスとは、坐禅の瞑想を起源とする瞑想法のひとつで、最先端の脳科学や精神医学の分野で研究されています。マインドフルネスでは、いま、この瞬間に起きていることに意識を向け、それをあるがままに受け入れ、脳の疲れをリセットします。すると、不安や緊張、プレッシャーといったストレスが軽減され、心がよりポジティブでリラックスした状態になるので、幸福度が高くなるといわれています。

マインドフルネスは世界中のエリートやトップアスリートたちが実践していることで注目されるようになり、現在は発祥の地であるアメリカをはじめ、世界各国の教育現場にも取り入れられています。さらに、オランダエラスムス大学の研究チー厶によると、1日10分程度のマインドフルネス瞑想には創造性を高める効果があることもわかってきました。

 

楽しく「瞑想」するにはどうすればいい?

(1)ゆっくり座って呼吸する

背筋を伸ばして座り、お腹と肩の力を抜きます。あぐらでも大丈夫です。手は太ももの上に乗せるか、お腹に当てます。目は閉じるか、軽く前を見ます。ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹がふくらむ感覚、吐くときのへこむ感覚、空気が鼻を通っていく感覚に注意を向けます。余計なことが頭に浮かんできてもあわてず、呼吸に意識を向け直し、これを3分ほど続けます

(2)体の動きに注目する

マインドフルネスの第一人者としてイエール大学で先端脳科学研究に携わってきた久賀谷亮医師は、座ってじっと瞑想するのが苦手な場合には、「厶ーブメント瞑想」という方法を勧めています。この瞑想法は、体の動きに詳細に注意を向けることで、頭の中の雑念をリセットするというものです。たとえば、足を肩幅に開き、「筋肉や関節がどう動いてるかな」と意識しながら、腕の力を抜いてゆっくりと下から上に上げていきます。腕を上げきったらいったん止めて、筋肉の状態や肩の開きなどに注意を向けます。そしてまた、ゆっくりと腕を下げます。これを数回くりかえします。

(3)同じ時間同じ場所で

久賀谷医師は「毎日同じ時間同じ場所で、より長く続けることで効果が出てくる」といいます。脳の変化には継続的働きかけが重要です。ゲー厶やテレビなどの誘惑が周囲にない静かな場所で、1日3分× 3回を目標に、就寝前や入浴後など、時間を決めて実践します

(4)親子で一緒にやる

親子で一緒にやると、子どもに習慣付けしやすくなります。また、桜美林大学の身体心理学者、山口創教授は、子どもにストレスをもたらす最大の原因は親のストレスであり、親がマインドフルネスを実践すれば、子どものストレスも軽減できるといっています。

(5)触覚を剌激する

山口教授によると、子どもにとっては触覚を使うこともマインドフルネスになるそうです。粘土遊び、土いじり、フィンガーペインティングなど、触覚を刺激する遊びから、瞑想のような効果が得られるといいます。

1日 何事も基本から

1日の魔法の日めくりメッセージです。

何事も基本から ~朝、歯を磨こう!顔を洗おう!~

さあ、1日の始まりです!
自らの身を整えることが出来ると、
気持ちがシャキッとし、
清々しくなり、気合いが入ります。

エネルギー全開でスタート出来る習慣を付けましょう!


 今日から12月。2学期16週目で、今日と明日に個人懇談が予定されています。8月17日から始まった2学期もクリスマスの25日までになります。2学期のまとめの時期になりました。
 改めて基本を考えてみてください。朝起きたらすぐにトイレに行き、歯を磨くことの習慣を身につけさせることが体の健康につながる始まりでもあります。顔を洗って着替えて朝ご飯です。この一連の動作が身についているか、「おはようございます、おはよう」のあいさつも含めて、始めてみましょう。あいさつができる子は、学習に向き合う準備ができている証拠です。また、人とつながり合うための基本です。

創造力をつけるためには?❽

❽「想像力」を豊かにする  一いまの「無駄」が将来の力になる

ロシアの心理学者レフ・ヴィゴッキーは、「人間がもつ想像力は、創造力の重要な基盤となる」といっています。そして、遊びや趣味にこそ、さまざまな創造に結びつくタネがあることを指摘しています。想像力は芸術的な分野に限らず科学、そして日常生活や人間関係などにも欠かせないものです。ヴィゴッキーによると、想像力は一部の天才だけに備わった特殊な能力ではなく、すべての人に備わっているといいます。

パブロ ピカソも「子どもは誰でも芸術家だ。問題は大人になっても、芸術家でいられるかどうかだ」という言葉を残しています。子どもが生まれながらにもっている想像力を損なわず、豊かに育んでいくことは、新しい未来を創造していく力になります。

 

「想像力」を豊かにするにはどうすればいい?

(1)自由に遊ばせる

子ども用のプログラミング言語「スクラッチ(Scratch)」を開発したMITのミッチェル・レズニック博士は、幼稚園での子どもたちの学び方に注目し、「すべての世代の学習者は幼稚園児のように学ぶべきだ」といっています。そして、子どもたちが自分で選んだ遊びを楽しみながら実験したり、つくったり、いろいろな戦をする体験こそがとても大切だといいます。

ところが、子どものスケジュールをすべて習い事などで埋めてしまったり、テレビやゲーム、YouTubeに時間を奪われたりするばかりでは、内面から湧き出る想像の芽に気づく余裕がなくなってしまいます。

親は子どもに、自分のペースでゆったりと過ごせる時間をつくってあげる必要があります。

(2)おもちゃを与えすぎない

アメリカ、トレド大学の児童発達学の研究チー厶によると、おもちゃは少ないほうが子どもはより長い時間集中して遊び、探究心や想像力を発揮しやすくなることがわかっています。子どもにとってはむしろ空き箱や空き缶のようなものがおもちゃ以上に想像力をかきたてる楽しい遊び道具になります。

(3)友だちと遊ぶ

遊ぶときや何かをつくったりするときは、協力したり共有したり、刺激し合ったりできる仲間がいると、想像力がさらにふくらんでいきます。

(4)本を読む

読書は、現実では体験できないことを想像の中で体験させてくれます。読み聞かせは、親子で想像の世界に入りこむことができる楽しい時間です。

(5)応答する

言葉の発達は、子どもの想像力に影響します。法政大学の発達心理学者、渡辺弥生教授によると、たとえば子どもが雲などを見て「〇〇に見えるね」と言ったら、「そうだね」と受け止めてあげるだけでなく、「ママ(パパ)にはXXにも見えるなぁ」などと自分なりのイメージも伝えてあげるとよいそうです。

子どもはそうした対話を通じて言葉を豊かにすることで、想像の世界を広げていくのです。

(6)無駄も大切にする

心理学では、想像は何もないところから湧き出るのではなく、過去の経験を素材にして生み出されるといわれています。大人からすれば「どうしてそんなことにこだわるのかな」と理解できないようなことでも、子どもの経験は一つひとつが、いまのその子にとって必要なものです。一見、無駄に見えるようなことをしていても、じっくり見守ってあげることが大切です。

30日 チャレンジ精神!

30日の魔法の日めくりメッセージです。

チャレンジ精神! ~初めてのことにチャレンジしてみよう!~

やってみよう!は、どこから生まれるのでしょうか?
「日めくりメッセージ」をめくりはじめ、
30日が経ちました。


教えること、伝えること、育むこと、与えること・・・

安心感、自信、勇気・・・

素敵な自分

自分を理解してくれる人。
認められ、受け入れてもらえ、環境がバッチリ整えば
子どもは巣立っていけます。
すぐでもなくて、あせらず、ゆっくり見守れるあなた、
子どもの力を信じてお任せ出来るあなたがいますか?


 2学期16週目の月曜日。11月の晦日になりました。12月3日まで個人懇談が予定されています。ストレスを抱えているかもしれませんが、ウィズコロナ時代です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。英訳すると、「all one ́s power」「challenge」「thank you」になります。その根底には、見守って理解してくれる人、認めてくれる人が必要になります。家庭で地域で学校でみんなで育んでいきましょう。ご協力をお願いします。

創造力をつけるためには?❼

❼「アート」に触れる  -気軽にいろんな感想を語る

全米トップの美術大学、ロードアイランド・スクール・オブデザインのジョンマエダ前学長はこういっています。「20世紀の世界経済はサイエンスとテクノロジーが変えたが、21世紀の世界経済はアートとデザインが変える

実際、近年では、固定概念を壊し、自由な発想をもたらすものとして、アートがビジネスの世界でも重視されるようになっています。本物の芸術作品に触れると、その感動から創造力がかきたてられます。コロンビア大学芸術教育センターが行なった調査では、芸術の授業を多く受けている生徒ほど、創造力が高いことがわかっています。東京工芸大学のグラフィックデザイナー、福島治教授は、「アート鑑賞で右脳を刺激されることで、ふだんとは違う発想にもつながっていく」といいます。さらに、自分はどう感じたかを表現したり、他の鑑賞者の解釈を聞いたりすることで、まったく新しい発想を得ることができます。

 

効果的に「アート」に接するにはどうすればいい?

ニューヨーク近代美術館(MoMA)で編み出された「対話型アート鑑賞法」という教育プログラムでは、1520分かけてグループで1つの作品をじっくり鑑賞し、その後、専門の学芸員がリードしながら、作品について感じたこと、考えたことなどを話し合います

このプログラムは、世界各国の教育現場で採用され、とくにアメリカでは、約300の学校および約100の美術博物館で導入されています。家族で出かけるときにも、この鑑賞法を参考にしてみるといいでしよう。

(1)気軽に美術館に行く

特別な準備や、「子どもにはまだ難しいかも」「楽しめないのでは」といった気づかいは不要です。本物を見る機会として気軽に親子で楽しもうという程度の気持ちでふらりと出かけてみます。

(2)お気に入りの作品を選ぶ

作家が誰でどんな技法で、いつの時代に描かれたかなどを知る必要はありません。むしろ、美術に関する知識を介さず、まっさらな状態で作品に向き合い、親子でお気に入りの作品を選びます

(3)親子で対話する

次に、お気に入りの作品と向き合って、想像をふくらまします。「対話型アート鑑賞法」では、3つの問いかけをします。

この作品の中では、どんな出来事が起きているだろう?

作品のどこからそう思ったかな?

他に発見したことはある?

正解はないので、自由な発想で深く掘り下げていくことができます。また、子どもの発言がたどたどしいときには、「〜ということかな」などと言い換えてあげると、子どもが自分の気持ちに気づいたり、語彙を増やすことにもつながります。

(4)多様な意見を受け入れる

福島教授は、「対話型アート鑑賞で多様な意見に出会うと『人はみんな感覚が違う』ということを体番できる」といっています。家族や友人同士で自由に発言して、多様な意見を受け入れる土壤ができてくると、新しいアイデアが生まれやすくなります。

29日 喜び

29日の魔法の日めくりメッセージです。

喜び ~今日1つ、自分も相手も喜べることをしようね~

喜べる行いとは、
どんなことか考えてみましょう。

相手が笑顔になれること。
私も笑顔になれること。
自分で自分を褒めることが出来ること。
その行いで晴れ晴れとした気持ちになれること。
自信を持って出来ること。

自分に自信が持てると、責任感が育まれます。
どんな小さなことでも褒めて認めてあげましょう。
小さなことに気付き喜べることも素敵なことですね。


 2学期16週目、日曜日です。子どもたちには今やるべきことに全力で取り組むことをお願いしています。ご家庭で自分ができることを、誰かのために、できることをしてほしいと願っています。一日一善と言われていますが、小さなことでもその行為に気付き、褒めて認めてもらうとうれしくなります。小さな気付きの積み重ねが子どもも大人も良い成長につながるようです。プロセス(過程)の頑張りを褒めて認めていきましょう。

創造力をつけるためには?❻

❻「肯定表現」で話す  -ネガティブな思考を切り替える

人間はネガティブな感情や思考は忘れにくく、ついそのことばかり考えてしまう傾向にあります。進化の過程で恐怖や不安、怒りや非難といったネガティブな感情を抱くことで生命の危険から身を守ってきた結果、脳がそうしたネガティブな感情のほうが重要だと判断するようになったからです。ネガティブな感情は緊張や疲労感、無気力や自信のなさにつながるので、失敗を恐れず、新しいものに挑戦しようとする気持ちや行動にブレーキをかけてしまいます。

そこで、国際ポジティブ心理学会理事のイローナボニウエル博士は、ネガティブな感情を「肩に乗って考え方の癖を吹き込んでくるオウ厶」にたとえ、子どもの感じ方を変えていくプログラ厶を編み出しました(足立啓美他著、イローナボニウエル監修『子どもの「逆境に負けない心」を育てる本』法研)

オウ厶には、「誰かのせいだ」と言う非難オウ厶、「それは正しくない」と言う正義才ウ厶、「自分はみんなより劣っている」と言う敗北者オウ厶、「きっと悪いことが起こる」と思い込む心配オウ厶、「できるわけないよ」と思うあきらめオウ厶、「自分が悪いんだ」と自分を責める罪悪感オウ厶、「自分には関係ないし」と問題から目を背ける無関心オウ厶7種類がいます。子どもがネガティブな思考に陥っていると きは、この中でどのタイプが肩に乗っているのかを一緒に考え、そのオウ厶を追い払う方法を考えます。そして、オウ厶が吹き込む否定的な表現を、肯定的な表現に置き換えていきます。そのようにして気持ちを立て直すことで、ポジティブな気持ちや行動へと子どもを導きます。

 

「肯定表現」で話すにはどうすればいい?

(1)オウ厶の言葉を変えてみる

まずは子どものネガティブな感情に「そうだよね」「わかるよ」と共感したうえで、「少しだけ前向きに言い方を変えてみたらどうなるかな」とうながします。オウ厶の言っているセリフをイメージし、その後に「でも……」と続けて、どんなふうに言葉を続ければ、前向きな行動につなげられるかを考えさせるのです。たとえば「あいつのやったことは悪い」と言う非難オウ厶や正義オウムには、「でも、自分が悪いところもあるかもしれないから直すようにしよう」と続けられます。「うまくいくか不安だ」と言う心配オウ厶には、「でも、やらないよりやったほうがいい経験になるかも」。「自分にできるわけがない」と言うあきらめオウ厶や敗北者オウムには「でも、もう少しだけがんばってみよう」。そんな具合に続けていくと、ネガティブな感情がポジティブな感情に少しずつ変わっていきます。

(2)自分の肩に乗せたいオウ厶を考える

ネガティブな言葉を言ってくるオウ厶ではなく、どんな言葉をかけてくれるオウ厶がいたらいいかを一緒に考えます。「大丈夫!やればできるよ」と言ってくれる励ましオウ厶や、「よくやっているよ。リラックス、リラックス」と言ってくれるリラックスオウ厶など、自分を元気づけてくれたり、安心させてくれるようなオウ厶を、自由な発想でイメージします。

(3)「Yes,and」のマインドを大切にする

夢のような話をするとき、子どもの心はポジティブな感情であふれています。ですが大人はつい現実的に考え、「さすがにそれは無理……」と水を差してしまうことがあります。また、「それは素晴らしいアイデアだね。でも……」といったんは肯定しつつ、実現の可能性が低いなどの理由で結局は否定する言い方(Yes, but)も、子どもの感情をネガティブなほうへと導いてしまいます。

創造力の聖地、シリコンバレーでは、自由な発想やアイデアを遮断しないよう、「Yes, and」の思考が充満しているといわれています。「そうだね、それで……」と、もっとその発想を深めていくような問いかけです。子どもに対しても、「それで、どんなことができるの?」「それはどうしたら実現できるかな?」というポジティブなコミュニケーションをとることで、創造力を前向きに伸ばしていくことができます。

28日 子どもからのメッセージを受け取る

28日の魔法の日めくりメッセージです。

子どもからのメッセージを受け取る ~背筋を伸ばそう!ビシッといこう!~

背中が丸くなっているということは、
何かのメッセージです。
「背筋を伸ばしなさい」という言葉掛けだけでなく、
どうして、背筋が伸ばせないのかを
見ようとする姿勢を持ちましょう。
背中が丸まっていると呼吸も小さくなり、
行動力も小さくなります。
背筋がいつも伸びていると、目線が上向きになり、
自然にやる気が湧いてきます。

子どもがいつも背筋を伸ばせるように、
私達が子どもからのメッセージを受け取れるようになりましょう!

 2学期15週目、週末の土曜日です。個人懇談へのご協力ありがとございます。新型コロナウイルス感染症防止のため、ストレスの多い日々かと思います。保護者の皆様もストレスがあるように、子どもたちもありますので、メッセージを受け止めてください。子どものメッセージを受け取るために、ノンバーバル(非言語的)なところが大切になります。しぐさや姿勢、表情、視線など、子どもたちの家庭での様子を確認しながら、子どもたちの話を聞いてあげてください。そのことによって、互いの気づきが生まれます。頑張って、顔晴っていきましょう。

創造力をつけるためには?❺

❺「好奇心」を伸ばす  一親自身が「ワクワク」を追求する

好奇心は創造力の源です。「感動することをやめた人は、生きていないのと同じ」というアインシュタインの言葉がありますが、ワクワクした気持ちは人を意欲的にし、行動にかりたてます。2012年のOECD (経済協力開発機構)による成人(1665)を対象とした調査では、日本の学力は数的思考力などで世界トップクラスである一方、新しいことを学ぼうという意欲は低いことがわかりました。なんと日本の20歳の好奇心は、スウェーデンの65歳並みだそうです。いまはテクノロジーが発達し、なんでもその場で「ググる」ことで知りたい情報がすぐに手に入るようになりました。

一方で、その手軽さや便利さがあだとなり、知らないものをあえて積極的に深掘りしていこうとする好奇心が弱まっているとの指摘もあります。子どもたちには「新しいことを知りたい」「知らないことを学ぶことは楽しい」というワクワクした気持ちを育むための感動体験が必要です。

 

「好奇心」を伸ばすにはどうすればいい?

(1)すぐに教えない

インターネットで調べるとすぐに知りたいことがわかり、さらに関連するリンクを次々とクリックしていけば、どんどん情報が流れてきます。親は子どもの疑問に対して、そうして答えを与えると、問題を解決したような気分になりますが、簡単に答えだけを知ったところで記憶にとどまらないことも多いものです。むしろ「どういうことかな?」「知りたい!」というモヤモヤした気持ちを抱えたまま、自分で図書館に行って調べるなど、あえて時間をかけて確かめるほうが好奇心が深まります。親は、子どもが自分で調べる方法を教えてあげるかたちでサポートするとよいでしょう。

(2)図鑑を置く

東北大学の脳科学者、瀧靖之教授は、恐竜、宇宙、昆虫、動物、魚、植物、人体、岩石など、さまざまな図鑑を子どもがいつでもさわれる場所に置くことを勧めています(『「賢い子」は図鑑で育てる』講談社)。最初は親が一緒に読み、「仲間にはほかにどんなものがいるかな?」などと声をかけながら楽しく誘導します。最近の図鑑に付いているDVDは画質もよいうえにリアル感にあふれているので、ますます好奇心が刺激されます。

(3)好きなことにハマらせる

子どもがポケモンのキャラクターや戦隊ヒーローにしか興味をもたない場合でも、とことんハマらせます。ひとつのことに夢中になる経験は、好奇心を追求する力の源泉になります

さらに、戦隊ヒーローやキャラクターには基になっているモチーフがある場合が多いので、宇宙や星座、恐竜などへの興味につなげていくこともできると、瀧教授はいっています。

(4)親もワクワクする

一方的に図鑑を与えて「読みなさい」と命令しておきながら、親が何も関心を示さなければ、子どもが好奇心を感じることはありません。親も自分の好奇心を追求し、わからないことがあれば調べる習慣や、新しい知識を人に伝える喜びをワクワクしながら示すことで、子どもは新しく学んでいく意欲を感じられるようになります。

(5)外に連れ出す

図鑑で知識を得たなら、知識をさらに深めるために、外の自然や博物館などに子どもと出かけてみます。机上で知識を得て、五感を使って本物を体験することをくりかえすと、脳の広範囲が刺激され、好奇心の土台ができあがっていきます

27日 「見えないこと」こそ意味がある

27日の魔法の日めくりメッセージです。

「見えないこと」こそ意味がある ~お友達の素敵なところを3つ見つけよう~

人はすぐ嫌なところに目が向くことが多いですが、
子どもの間に、人や、物事に対して
素敵なところを見つける習慣をつけていると、
いつもプラス思考になることが出来ます。
「人には必ず素敵なところがある!」
表面だけでなく、中味を見つけられることは、
人として誇りになる宝物です。

見えないことこそ、
大きな真実が隠れていることを伝えましょう。


 2学期15週目の金曜日です。個人懇談を予定しています。新型コロナウイルス感染予防に努めていただき、ありがとうございます。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!子どもの中で良いところや素敵なところ、頑張りを見ようとする、見つけようとすると、人のよさに気付きます。プラス思考にすることです。プラス思考をしないと成長には絶対つながりません。プラスの言葉を言う子どもと大人は必ずよい方向に成長すると言われています。子どもの頑張り、顔晴り(笑顔で晴れやかな姿)をたくさん見ることができるよう支援していきましょう。

創造力をつけるためには?❹

❹「ゲー厶」とつきあう  -ゲー厶をコミュニケーションに生かす

時間を忘れてのめりこむ子どもが多く、もっぱら恨まれ役のゲー厶(テレビゲーム、コンピュータゲー厶)ですが、世界ではその教育効果が研究され、さまざまなメリットも明らかになってきています。たとえば「マインクラフト」というゲー厶は、世界中の教育現場ですでに幅広く活用されています。レゴのようなブロックを使い、好きなものをつくっていくゲー厶ですが、レゴと違ってつくったものを自由に動かせる楽しさがあります。さらに自分独自の世界をつくっていく過程で、木を切る斧や土を掘るスコップなどの道具をつくったり、効率的に材料を集める方法を考えたりするなど、さまざまな発想を生み出す創造力や問題解決力が身につくといわれています。

また、世代を問わず人気の高いアクションゲー厶については、スイスジュネーブ大学の神経心理学者、ダフネバヴェリア教授が、集中力や計画性、批判的思考力、反射神経、立体の認知能力(頭の中に思い描いた物体を回転させる力)などを強化する効果をもたらすとしています。アメリカではゲー厶開発者と教育の専門家が連携し、ゲー厶学習を基本にした学校づくりもすでに行なわれています。ゲー厶と教育に関する研究にくわしい、東京大学大学院情報学環の藤本徹講師は、「親がゲー厶を漠然と不安視するよりも、むしろ積極的に関わることで、子どもは依存に陥ることなく、ゲームがもたらすよい影響を受けることができる」といっています。

 

「ゲー厶」とうまくつきあうにはどうすればいい?

(1)親の目の届く場所でやる

親の目が行き届く場所で、子どもがゲー厶をしている状態をしっかりと見守るようにします。「端末は自分の部屋に持ち込まない」「端末と充電器はリビングに置き場を決める」というルールを徹底します。

(2)レーティングを活用する

ゲー厶には、暴力的、性的なシーンが含まれることがあり、子どもには不適切なものも数多くあります。特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)という組織が、ゲー厶ソフトの表現内容にもとづいて対象年齢等を表示しているので、子どものゲー厶を選ぶ際はCERO A (全年齡対象) という、最も基準が厳しいものを選ぶようにします。

(3)課金ゲー厶に注意する

オンラインゲー厶やスマホゲー厶では、無料とうたいながら、射幸心をあおってアイテ厶を買わせるようなものがあります。子どもが親のスマートフォンやタブレットを使ってゲー厶をしていると、気づかないうちに課金してしまうこともあるので、注意が必要です。

(4)あえてゲー厶の話をする

藤本講師は「野球やサッカーのことは親子で気さくに会話をするのに、ゲー厶については親自身が興味ないからと話題にものぼらない。ゲー厶にまつわる親子の不和は、こうしたコミュニケーション不足から起こることが多い」と指摘します。

積極的にゲー厶を話題にしたり、親が子どもにゲー厶を教えてもらったり、実際に体験してみるなど、ゲー厶は親子のコミュニケーションツールとして活用できます。すると子どもは親との信頼関係が強まったと実感し、自主的に時間をコントロールするなど、自律心が芽生えるようになります。

(5)「ゲー厶をやりなさいJと言ってみる

子どもが約束を守らずゲー厶をやめないようなときには、怒りのあまりゲー厶自体を禁止してしまうことがあります。ですが人間には、ダメと禁止されるとかえって興味が高まり、逆の行動に走りたくなるという心理現象があり、「カリギュラ効果」と呼ばれています。つまり、ゲー厶を禁止されるよりも、ゲー厶を毎日強制されたり、やり方にいちいちロ出しをされたりするほうが、かえって興味をなくしてしまうこともあるのです。藤本講師は「親は子どもがゲームをしている姿にばかり注意が向いてしまうが、子どもなりに忙しくがんばっている一日の中で、ひとつの息抜きの時間としてゲームを楽しんでいる。厳しく制限すると、かえってこっそりゲー厶をしようという行動につながりやすい。むしろ、『宿題や家の手伝いをきちんとやった後でなら、気がすむまでゲー厶で遊んでよい』といったルールにするほうが、自分でゲームとの付き合い方を工夫するような望ましい行動をうながすことができる」といっています。

26日 笑顔は元気の発信源!

26日の魔法の日めくりメッセージです。

笑顔は元気の発信源! ~一日、にこにこ笑顔~

怖い顔・沈んだ顔はマイナスエネルギーを発信します。

笑顔はプラスのエネルギーを発信しますので、
心も活き活きと元気になります。
顔は、いつも周りから見られていますので、
笑顔を通して周りに元気を発信し、
幸せにする凄い力がありますよ!

今日は一日、笑顔全開でいきましょう!


 2学期15週目の木曜日です。今日から個人懇談が予定されています。家庭において元気な挨拶で始まっていますか?くり返すとよくなる
「ザイオンス効果」があいさつにはあります。まずは、親自身が大人が挨拶をすることではないでしょうか。挨拶をされたら、必ず返すことも忘れてはなりません。挨拶の「挨」には「心を開く」、「拶」には「相手に近づく」という意味があります。気持ちをこめてあいさつをしていきましょう。すぐにできなくても責めずに、あいさつで笑顔や笑い声があると、プラスのエネルギーを周りにも発信できます。大人の笑顔が子どもの笑顔になり、子どもの笑顔が大人の笑顔になります。子どもも大人も笑顔でいきましょう!口にストローをくわえていると唇はとがったものになります。一方、口にストローを横にしてくわえると口角があがって笑顔になります。

創造力をつけるには?❸

❸「型」にはめない  -ロをはさむのをぐっとこらえる

 アップル共同創業者のスティーブジョブズは、「創造性とはいろいろなものをつなぐ力だ」といっています。技術がさまざまな教養と結ばれてこそ、我々の胸を高鳴らせるような結果をもたらすとの信念から、iPadiPhoneが生まれました。ジョブズが重視したのは「リベラルアーツ」というもので、その起源はギリシャローマ時代の「自由7科」(文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽)にあり、専門や職業訓練とは別の豊かな教養のことを指します。型破りな発想が求められるいまの時代、専門だけを極めるのではなく、これまでの教科や分野の枠組みを超えた幅広い教養を身につけることが重視されてきています。

 

「型」にはめないためには何を意識すればいい?

(1)命令形をやめる

(あなたは)〜しなさい」「〜すべきだ(ではなぃ)」という言葉を押しつけていると、子どもは自分で考えるのをやめてしまいます。こうした命令や禁止、制限するような表現は、「You メッセージ」と呼ばれます。これに対して「I メッセージ」は、自分の気持ちを伝えるものです。「僕は〜だと心配だなあ」「私は〜だから安心したわ」といったふうに気持ちを告げられると、子どもはそれを助言として聞きつつ、自分の頭で考えることができます。子どもが自分で考え、行動できるようにするためには、命令形は逆効果です。

(2)レッテルを貼らない

たとえば算数のテストがよくなかったからといって、「私も苦手だったから私に似たのね」「わが家は全員文系だから」などとまわりから言われると、子どもは本当に「自分は算数が苦手だ」と思い込むようになります。これは、周囲の期待が低い場合、その期待通りにパフォーマンスが低下してしまうという心理学の現象で、「ゴーレム効果」と呼ばれるものです。「〜に向いている」「〜は何の役にも立たない」などと決めつけるのも、子どもの視野を狭めることになります。一見、学校の勉強には関係がなかったり役に立たなそうなことでも、子どもが興味をもったり熱中していることには、ロをはさまず見守るようにします。

(3)子どもの選択を尊重する

親の勝手な基準で子どもの選択肢を限定したり、親が代わりに決めたりしてしまうと、子どもの隠れた可能性にフタをしてしまうことになるかもしれません。そもそも、親の判断が正しいという保証はどこにもないのです。今日どんな服を着るかといった些細なことから、どんなことをして遊ぶか、どんな習い事をしたいか、将来どんなことをやってみたいかなどまで、事の大小を問わず、ひとつずつ子ども自身で選ばせるようにします。その際、親ができることは、選択肢について案を出したり、調べたりしてあげることです。子どもの選択が親の期待通りではなく、想定の範囲からはみでてしまうと、親は否定したくなるものです。 

ですがそこで一歩ふみとどまり、それは「自分の考える枠からはみだしてほしくないというエゴではないか」と自分に問いかけてみます。もしかしたら子どもは失敗するかもしれませんが、失敗から学ぶことも成長の機会と考え、その選択を尊重します。失敗も含めたその経験が、子どものレジリエンスを育み、そして未来の可能性につながっていくかもしれないのです。

25日 限りなく我を0に近づける

25日の魔法の日めくりメッセージです。

限りなく我を0に近づける ~まず、「はい」~

今日一日は、まず、「はい」と返事をしてみましょう!
繰り返して21回「はい」と
言えるようになってきた頃には、
素直に行動出来るようになりますよ。

「でも・・・」「だって・・・」と、
考えてばかりいると自分の前に見えない壁が出来、
物事が進まなくなってしまいます。

「はい」は、我と壁を取る練習ですよ!


 2学期、15週目の水曜日。授業参観が予定されています。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!「はい」の返事は、素直に考えて行動することができることにつながります。言い訳を言うことは、やる前からできないことにつながります。人の脳は「声に出して言ったことにだまされる」と言われています。「もうだめだ」、「できない」と言っていると絶対にできません。「大丈夫」、「できる」と言う言葉にだまされて出来るようになるのです。プラスの言葉を言うのはそのためです。

創造力をつけるためには?❷

❷本物を「体験」する ―体を動かして五感を刺激する

「プログラミング教育の父」とも呼ばれるマサチューセッツエ科大学(MIT)の発達心理学者、シーモア・パパート名誉教授は、次のような言葉を残しています。「知識は理解するということの、ほんの一部に過ぎない。本当の理解とは体験から獲得するものである。」学校で教わる知識だけでなく、自分で体験し、試行錯誤することで、より深い学びに到達できるのだとパパート名誉教授はいっています。

 

 どんなことを「体験」するのがいい?

(1)自然体験で五感を刺激する

フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグやアメリカのオバマ前大統領にも影響を与えたといわれる「モンテッソーリ教育」は、子どもの自立をめざす教育法です。このモンテッソーリ教育では、「感覚教育」を大事にしています。子どもは感覚が鋭く敏感なので、右脳への刺激が、知的活動の基礎を築きます。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を養うことで、創造力や表現力を育む「好きなこと」を見つけることができます

そのためモンテッソーリ教育では、自然体験や日常生活のお手伝いなどを通じて体を動かし、五感を刺激することを重視しています。ディズニーやグーグル本社の社内保育園で採用されて最近注目を集めている幼児教育「レッジョエミリアアプローチ」でも、子どもが自分で考え、手を使い、体を動かして活動を楽しむことを教育の柱にしています。

(2)ホンモノになりきる

 公立小学校教諭としてさまざまな実践をしてきた元東京学芸大学准教授の岩瀬直樹氏は、「自己主導型」の学びを提唱しています。そのひとつの例として、岩瀬氏は小学校の教員時代、「作家の時間」という学び方を導入しました。子どもたちが作家になりきり、自分の書きたいテーマで作品を番き、読者であるクラスメイトたちに読んでもらうという取り組みです。

書いたら読み返して修正し、清書して、誰かに読んでもらう。そしてたくさんのフイードバックを受けてどんどん作品をよくしていくという体験を重ね、書く力が磨かれていくといいます。子どもたちにあまり人気のない作文の時間が「書きたいことを書く時間」に変わり、創作を楽しむことができるようになるのです。

子ども向けの職業体験施設「キッザニア」でも、実際にそこで体験した職業をめざすようになる子どもがたくさんいます。ホンモノになりきることで、子どもは自分から主体的に取り組めるようになります

(3)創作活動をする

創作活動はまさに直接体験です。「作家の時間」もそうですが、たとえばプログラミングも創作活動のひとつです。自分でつくりたいものを決め、それをどうやって動かすかを考えていく体験が、創造力を刺激します。また4次世代の教育環境のひとつとして、「ファブラボ」というものも注目されるようになっています。

ファプラボとは、3 Dプリンタなどの最新機器を使って、気軽にものづくりができる工房です。2002年にMITから始まったものですが、その工房はいまや世界90か国 1000か所以上に及んでいます。機器の値段も安くなってきたことから、日本にも少しずつ拠点が広がっているので、こうした場所で創作体験をしてみるのも、オンリーワンの自分の作品をつくる力と自信を育んでくれます。

24日 自分に出来ること・・・

24日の魔法の日めくりメッセージです。

自分に出来ること・・・ ~使わない電気は消そうね~

自分の行動が
周りに影響力を与えていて、地球とつながっている。

コツコツと続けることによって大きな力になり、
宇宙ともつながっている。

エコ活動で周りにも
目を向けることが出来るようになります。

そして、つながりの中に自分の存在意義を
認められるようになりますよ!


 2学期、16週目の火曜日です。「部屋にだれもいないときに電気を消すのはなぜなのか?」と質問したとき、お子さんはどのようなことを答えるでしょうか?理由が答えられたら、次に行動に移すことができるかです。毎日の生活の中で、家の手伝いをすることや、食事、洗濯、掃除、健康管理を一緒に行うなどを続けてできたということがあってほしいものです。家族のために、自分でできることをするということが1週間の中で、どれぐらいあるのかも家族会議で話し合ってみてはいかがでしょうか?頑張って、顔晴って子どもたち!

創造力をつけるためには?❶

 今日からは『創造力をつけるためには?柔軟な脳にたくさんの「刺激」を与える』を子育てベスト100からご紹介いたします。

❶「楽器」を習う ―楽しんで創造力を伸ばす

アメリカのジョージアエ科大学に音楽知能研究所を創設したパラグコーディア元教授は、音楽は数学や科学における「創造性の火付け役」になることを明らかにしています。また、音楽やアートは「人が生きることや人の心の基盤となるもの」だとコーディア元教授はいっています。ヴァーモント大学のジェームズハズィアック医学博士らの研究でも、楽器の練習が子どもたちの独創的な表現力を育むのに大きな効果をもたらすことがわかっています。楽器の演奏は英語で「プレイ」という動詞を使います。楽器は遊びながら学べるものなのです。学校では副教科として扱われる音楽ですが、豊かな創造性を育むには欠かせない素養です。

 

「楽器」はいつ、何を選べばいい?

(1)始めるのにいい時期は「59歳」

南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校のロバート.A.カティエッタ教授によると、子どもの脳の発達を考慮すると、歌や音で遊んだり、音楽そのものに触れたりするのは生まれた直後からが望ましく、楽器のレッスンを体験してみるのは5歳くらいから、本格的に始めるのは69歳がちょうどよいそうです。

(2)ピアノを習う

ピアノは両手を使い、10本の指それぞれに別の動きをさせながら、「いま演奏すべき音の情報」や「次に弾く音符の情報」など膨大な情報量を処理する必要があるため、感性をつかさどる右脳と、言葉や論理をつかさどる左脳の両方を大いに刺激します。そのためピアノはほかの楽器と比べて、計画性や社会性、問題解決能力、運動能力、言語能力といった知能を高められるといわれています。

(3)ヴァイオリンを習う

多くの子どもたちにレッスンをしているヴァイオリニストの西谷国登氏は、ヴァイオリンは気軽に誰かと一緒に演奏でき、練習で共演者とコミュケーションをとる機会も生まれるため、自然と社交性が養われるといいます。さらに、ヴァイオリンは小さく軽いので、いろいろなところに持ち運んで、ほかの人と関わって薬しめる楽器です。ピアノに比べると安価な点も魅力ですが、長く続ける場合には成長に応じて買い替えが必要になります。

(4)ドラム、ギターを習う

最近ではドラ厶やギターも習い事の楽器として人気です。ドラ厶は「叩けば音が出る」という気軽さから子どもになじみやすく、全身を使うので、運動能力がアップする効果もあります。ギターは、基礎の段階をクリアするまでが難しい楽器ですが、ポップミュージックを演奏できるという親しみやすさや楽器の値段のお手頃さも人気の理由のようです。

(5)毎日、短時間、練習する

練習は「無理やり」や「長時間」だと、子どもを楽器嫌いにしてしまいます。練習時間は子どもの集中力が続く「10分程度」で十分です。学習習慣と同様、ごはんやお風呂の前など、タイミングを決めておきます。ポジティブ心理学の第一人者であるミハイ・チクセントミハイ教授によると、練習に集中するコツは、「つねに目標をはっきりさせておくこと」。そしてその目標は、「難しくても練習すれば達成できるレベルのもの」であることが重要だといいます。自分がいま、何を目標にしているのかが理解できているなら、どこにエネルギーの焦点を合わせればいいかがわかり、集中しやすくなるのです。

23日 情緒豊かに

23日の魔法の日めくりメッセージです。

情緒豊かに ~旬のものを食べようね!~

日本には、四季があります。
四季を通して、情緒を感じることが出来ます。
大地の恵み、季節に必要なエネルギーを教えてくれ、
情感が得られるのです。

自然が与えてくれるエネルギーを感じ取れる様に
食べ物の旬を味わいましょう!


 2学期16週目の月曜日ですが、勤労感謝の日で祝日です。ストレスの解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。

自己肯定感をつけるには?⓰

⓰「生き物」を飼う ―「お世話」でやさしい心を育てる

人や動物、植物に対して、自分より弱いものを慈しみ、育て、世話をしたいと思う気持ちを「養護性」といいます。これは大人だけでなく、子どもにも備わっています。養護性を感じて世話をすることは、生きる活力の源になります。とくに生き物を飼うと、エサを求められたり、なでると喜んだりされるので、世話が報われることをダイレクトに感じられます。生き物の世話をすることで、思いやりや愛情が芽生え、子どもの心も成長していくのです。

 

賢く「生き物」を飼うにはどうすればいい?

(1)飼いやすいのは魚と昆虫

経済的な負担が軽く、鳴き声やにおいの卜ラブルもほとんどなく、手間がかからないのは魚と虫です。飼いやすいのは魚ならメダカ、グッピー、金魚、虫ならダンゴ厶シ、カタツムリ、カブ卜厶シ、バッタなどです。

(2)しつけをする

犬や猫を飼う場合には、言うことを聞かなかったり、飼い主を嚙んだりすることがないよう、しつけをすることが欠かせません。大手前大学現代社会学部の心理学者、中島由佳准教授は、ペットへの「猫かわいがり」は問題行動を起こす可能性を高めると忠告しています(『ひとと動物の絆の心理学』ナカニシヤ出版)。動物は「つねに自分の要求が通る」と学習すると、自分は家族の中でトップだと思い込み、自分の地位を脅かすような家族の振る舞いをストレスに感じるようになります。とくに生後3か月を過ぎてからは、新しい刺激に対して好奇心より恐怖心を感じるようになり、不安から攻撃につながることがあります。「三つ子の魂百まで、ということわざは、動物にも当てはまるようだ」と中島准教授はいっています。

(3)家で飼えない場合は学校で

中島准教授らの研究によると、家で動物を飼ったことがなくても、学校できちんと飼育することを学べば、子どもの心に動物を大切に思う心が育ち、人への思いやりにもつながることがわかっています。学校では、子どもたちが世話をした後、抱いたりなでたりする「ふれあい」の時間をもつことが重要だと中島准教授はいいます。「ふれあい」の体験を通じて、動物が喜ぶことや嫌がることを学びながら、愛着を育んでいくのです。

(4)犬に読み聞かせをする

アメリカでは、子どもが犬に読み聞かせをするプログラ厶があります(読書介助犬プログラ厶)。このプログラムでは、読むのが苦手な子や、友だちとうまくコミュニケーションを取れない子が、犬という忠実な聞き手を相手に、1対1で約15分間の読み聞かせをします。子どもは他の子の目を気にしなくてもよいので、間違えてからかわれるというプレッシャーがなく、リラックスして読むことに集中できます。

子どもが言葉の意味を理解していないと思われるときには、「〇〇(犬の名前)はその言葉を初めて聞くと思うよ。どんな意味か教えてあげて」と言って、一緒に辞書を引いて調ベます。犬を介在させることで、子どもは自分が知らなくても引け目を感じず自分のペースで学習を進めることができます。

 

22日 ナンバーワンよりオンリーワン

22日の魔法の日めくりメッセージです。

ナンバーワンよりオンリーワン ~自分の好きなところを3つ見つけよう!~

自分のことをもっと、好きになりましょう!
沢山、素敵なところがありますよ。
親子で素敵なところを
見つけ合いっこしましょう。
素敵なところを発見することに意味があります。
苦手なことを直そうと思うより
素敵な所を深めましょう。

自分を好きになると自信が持て、
もっと可能性が広がり、もっと素敵になりますよ。


 2学期16週目の日曜日です。ウイズコロナの時代で、新型コロナウイルス感染症によるストレスに適応できるようなってきましたか?!親子で過ごす時間が長くなると、子どもたちの素敵なこと(よさや頑張っていること等)を当たり前と思わずに見つめ直すことが求められています。お子さんの素敵なことをいくつあげることができるでしょうか?苦手なことや課題となるところは見つかりやすいものです。マイナスな言葉がけでは子どもも大人もよくありません。子どものやる気や自信を育むためにも、頑張りの過程をほめたり、認めたりして伸ばしてください。プラスの言葉をかけてください。

自己肯定感をつけるには?⓯

⓯「強み」に注目する —注目すれば伸びていく

「幸福」の研究で有名なペンシルベニア大学のマーティンセリグマン教授は、「幸福な人生を送る人は自分の強みを知っていて、それを使っている」といいます。ポジティブ心理学者のリーウォーターズ教授の調査では、「強みに注目するタイプの親」をもつ10代の子どもには、次のような心理的な特徴が見られました(『ストレングス・スイッチ』光文社)。

・人生に対する満足度が高い

・喜びや希望といった、ポジティブな感情が大きい

・自分の強みをよく理解している

・強みを生かして、宿題を締め切りに間に合わせる

・強みを生かして、友だちとの問題を解決する

・積極的な方法でストレスを解消する

・日常的なストレスをあまり感じない

親が子どもの強みに注目すると、子どもの自己肯定感が高まることがわかります。

 

 「強み」に注目するにはどうすればいい?

(1)ネガティブな思考に気づく

私たちには、自分の弱点に関して、うまく見過ごすという無意識の心理メカニズムが働いています。また厄介なのは、受け入れたくない自分の弱点を、無意識のうちに相手に押しつけてしまうことです。これは心理学では「投影」と呼ばれるもので、わが子のためと言いながら、じつは自分の願望を子どもに託してしまうのです。さらに、脳は本来、正しいものよりも間違ったものにすばやく、頻繁に気づくように設計されています。親は無意識に、子どもの強みより弱みや欠点に目が向いてしまいがちであることを自覚しておきます。

(2)「強みモード」に切り替える

ネガティブ思考から抜け出せず子どもの弱みや欠点しか目に入らないときには、「脳内を意識的に『強みモード』に切り替える必要がある」とウォーターズ教授はいいます。「強みモード」に切り替えるためには、①数回、深呼吸し、②「強みはあるが、ただ隠れているだけ。強みを見つけるスイッチを入れよう」と自分に言い聞かせます。脳は意識を向けるところにエネルギーが流れるため、意識的に強みに目を向けるようにしていれば、自然と子どもの強みに関心が向くようになります。

(3)観察する

ウォーターズ教授によると、強みには次の3つの要素があります。

・得意:同じ年齢の子どもより、うまくできるか。すぐに上達したか。

・熱意:イキイキとして熱中しているか。

・頻度:空いた時間に何をしていることが多いか。

上手にこなせると子どもはうれしくなり、ますます熱中してもっと積極的にやろうとします。こうして強みの3要素は好循環を生み、強みをさらに伸ばしていきます。

3つを満たさずたとえば「得意」というだけで子どもにその活動を押しつけても「それは強みに見えるだけで、本当の強みではない」とウォーターズ教授は指摘します。

(4)見方を変える

弱みや欠点に見えることも、とらえ方を変えれば自分の強みだと思えるようになります。コップに水が半分入っているのを「半分しか入っていない」と見るか、「半分も入っている」と見るか。「ものは言いよう」なのです。これを心理学では『リフレーミング』と呼び、実際に心理療法で使われています。

リフレーミングの例

・あきっぽい→環境にすぐなじめる/好奇心旺盛

・いいかげん/のんびり→おおらか

・落ち着きがない→子どもらしい/元気

・臆病/優柔不断→慎重/用心深い

・反抗的→自立心がある/自分の意見がある

・勉強嫌い→勉強以外に好きなことがある

・忘れっぽい→こだわらない/新しいことにチヤレンジする

(5)強みをピックアップして伝える

子どもの強みをひとつ選んで、その強みを1週間見守り、気づいたことを子どもに伝えます。「がんばって宿題をしていたね。粘り強くてまじめなところに感心したよ」「妹の着替えをてつだってくれてうれしかったわ。思いやりがあるのね」といった言葉をかけます。あるいは子ども自身に自分の強みをひとつ選ばせ、その強みがとてもよく表れていると思う体験談を教えてもらうのも、子どもが自分の強みを自覚するきっかけになります。

21日 会話は子育てのキーワード

21日の魔法の日めくりメッセージです。

会話は子育てのキーワード ~ゆったり、お喋り、楽しもう!~

お喋りは楽しいものです。
その中で、子どもの事をもっと深く知る、
親の事をもっと知ってもらう。
楽しい会話の中で、認め合う関係、
喜びも悲しみも共有できる関係、
相談し合う関係が作れます。

毎日が忙しい日々。
すこし、ゆったり、のんびりと会話を楽しみましょう。


 2学期15週目が終わり、3連休になります。話を聴いてもらえたという安心感がよりよい関係性を築きます。一緒にお風呂の中での会話はゆったりした中で楽しむことができます。会話の中で大切にしたい言葉は、「ありがとう」と「うれしい」などです。「〇〇のお手伝いをしてくれて、ありがとう!」「お母さんはうれしかったよ!」「お父さんは〇〇したんだって聞いたよ。ありがとう!」子どもにエネルギーを与える言葉です。

自己肯定感をつけるには?⓮

⓮「小さな喜び」を味わう ―つらさに打ち勝つ「お楽しみの貯金」

日々の生活の中で小さな喜びを味わうことは、ポジティブな感情を引き出してくれます。ハーバード大学元講師のポジティブ心理学者、ショーンエイカー博士によると、ポジティブな感情が湧き起こると視野が広がり、ストレスや不安に対する強力な毒消し効果が得られるそうです。

メルボルン大学のポジティブ心理学者、リーウォーターズ教授は、こうした小さな喜びを「お楽しみの貯金」として蓄えておけば、つらいときにもその思い出をひっぱり出して気持ちを立て直せるといっています。

 

「小さな喜び」を味わうにはどうすればいい?

(1)五感を働かせる

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を意識すると、身近にある喜びを見つけやすくなります。「レーズンエクササイズ」は、五感を研ぎ澄まし、気持ちを落ち着かせるのに効果があるといわれ、アメリカの多くの学校で取り入れられています。ゆったりと座り、レーズンをつまみ、初めて見るものだと思ってよく観察します。形、色、弾力や匂いを確かめます。じっくり観察した後はロに含み、最初は喃まずに舌の上で転がして、風味や舌ざわりを感じてみます。

それからゆっくり噛んで味わってから飲み込みます。のどを通っていく感覚も意識しながら、お腹の中に運ばれていく様子、それが血液になって体の隅々にまで届く様子、骨や筋肉に変わっていく様子を想像します。レーズンの代わりに、チョコレートや梅干しなどでもOKです。

(2)「目隠し」をして食べる

人間の感覚は、その8割を視覚に頼っているといわれます。その視覚を遮断すると、他の感覚が敏感に働き、ふだんは気づかないような喜びに出合うことができます。スイスで始まった「ブラインドレストラン」のコンセプトは世界に広まり、日本でも取り入れているお店がありますが、これはアイマスクをして食事をすることで、食材の新たな魅力に気づく試みです。

何を食べるのかが見えないだけに、他の人が食べている音にも注意が向くので、聴覚も使います。子どもと一緒なら食材の当てっこや食べ比べをするなど、ゲーム感覚で楽しめます。

(3)「スクラップブック」をつくる

アメリカのロヨラ大学の社会心理学者、フレッドブライアント教授によると、過去のいい思い出は現在の幸福感を高めてくれるそうです。過去を思い出すひとつの方法として、ブライアント教授は、「スクラップブックづくり」を勧めています。昔の写真を1枚ずつ見ていきながら、楽しい思い出を彩るページを子どもと一緒につくることで幸せな気持ちになれ、楽しい会話が弾むといいます。

(4)人に与える

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究では、人間は生まれつき、他の誰かに何かを「与える」ことで幸福を感じるのだそうです。2歳未満の幼児でも「自分が人に何かをしてあげたときに、してもらったときよりも強い喜びを示す」ことがわかっています。

家のお手伝い、弟妹やペットの世話、おこづかいからの募金など、自分が誰かの役に立つという経験は、子どもにとって喜びになるものです。

20日 すべては一つ

20日の魔法の日めくりメッセージです。

すべては一つ ~トイレへ行ったら①流そう②ふたを閉めよう③手を洗おう~

複数のマナーを守ることが出来るようになると、
あらゆることは繋がっていて、
すべては一つだと分かるようになります。

今日は、20日目、
少し高度なことにチャレンジしてみましょう!


 2学期15週目も週末の金曜日です。6年生は修学旅行の2日目です。元気なあいさつでエネルギーをもらうことができます。ご家庭内でのあいさつはできていますか?起きてきてお家の方からあいさつをするのか?子どもからするのか?あいさつができる子は、向社会性があると言えます。あいさつを元気よくできる子は外向的志向があり、心が安定していると思います。また、学習に向き合う力を持っています。登校時に遠くから元気なあいさつをもらうと、1日の元気をいただきます。家庭や地域においても、元気なあいさつができるように励ましてください。あいさつはすべての活動のエネルギーです。あいさつができる子をみんなで育んでいきましょう。

自己肯定感をつけるには?⓭

⓭「家族旅行」をする  -成長に大切な非日常体験

旅行は、日常では出会えない人と出会い、自然、歴史、芸術、文化など「本物」に触れ、五感を使って「非日常」を体験することで、子どもの視野が大きく広がる機会です。東洋大学国際観光学部の森下晶美教授によると、子どものころに家族旅行の経験が多い人は、成人後も、コミュニケーションや社会性、思いやりなどの点で自己肯定感が高いという傾向が明らかになっています。観光庁の調査でも、子ども時代の旅行回数が多いほど、その旅行経験が「いまの自分に役立っている」と感じている人が多いと報告されています

「家族旅行」をするにはどうすればいい?

(1)テーマを決める

旅を通じて育つ「旅育」という考えを提唱し、子どもの成長に旅行をどう役立てるかを紹介している旅行ジャーナリストの村田和子氏は、家族旅行に「テーマ」を設定することを勧めています。その際、子どもの年齢や成長に合わせた内容を選ぶこと、興味がなさそうなら無理をせず機会を改めることがポイントだといいます。日常で子どもが興味をもっていることを手がかりにしたり、親子で一緒に初めての経験にチャレンジしたりするなど、子どもが自分から進んで関われるテーマを考えます。

「寝台列車に乗る」「化石の発掘体験をする」「牧場で乳搾りをする」「カヤックに挑戦する」「高山植物を見る」など、さまざまなテーマが考えられます。

(2)作戦会議をする

オランダ・エラスムス大学の調査によると、旅行へ行く際に最も幸福度が高まるのは旅行の計画を立てているときだそうです。子どもを連れていくだけの旅行ではなく、家族それぞれが行きたい場所、やりたいことを持ち寄り、話し合うことを村田氏は勧めています。子どもがまだ低学年で、自分で案を出せないとき親が予算や日程を踏まえた案を複数用意し、子どもに選ばせます。その際、選んだ理由を子どもからしっかり引き出すことも大切だと村田氏はいっています。

(3)一緒に準備をする

旅先で何が必要か、何をしようかと親子で話しながら準備をすると、想像力が養われます。村田氏の家庭では、電車の乗り換えを調ベて案内をする「案内係」、お土産の予算管理をする「会計係」などの役割を決めていたそうです。子どもに役割をまかせると、自然に主体性が身についていきます。

(4)移動時間にコミュニケーションを深める

旅行には移動がつきものですが、子どもは三半規管が弱いため、近いところばかり見ていると酔いやすくなります。

家族旅行にはゲー厶機は持参せず外の景色を楽しんだり、おしゃべりをするなど、コミュニケーションを深める時間に充てると、家族旅行の充実感が一層アップします。

(5)思い出を記録に残す

思い出を記録に残すと、旅行をふりかえりやすくなります。村田氏は、旅の記録として、家族でひと言ずつしたためたハガキを旅先から自宅に送っていたそうです。数年して見返すと、ひらがなから漢字まじりへ変わる子どもの文字に成長を感じるといいます。子ども自身にとっても、記録があればそれを見返すことをきっかけに旅行の記憶をよみがえらせることができ、楽しい思い出が心の成長を後押ししてくれます。

19日 ものには役割がある

19日の魔法の日めくりメッセージです。

ものには役割がある ~ものを大切にしよう~

「ものを大切にする」のは、
それぞれの役割を知ることです。
ものは、必要だから存在するのです。
それを壊れたから捨てる、
すぐに新しいものと取り換えるのではなく、
絵本やおもちゃをどうやって直すか考えたり、
工夫して新しい使い道を生み出していきましょう。


 2学期15週目の木曜日です。6年生は今日と明日が修学旅行になります。楽しい思い出にしてほしいと願っています。ものを大切にする人は、人を大切にすると言われています。ものを大切にする子どもを育んでいきましょう。ものを大切にするコツはものに名前を付けることです。私も初めて買った車のナンバーが「8」だったので、8番ブーと言ってたことを思い出します。また、1年生の担任をしたことが1度だけあるのですが、教え子の中に物を大事する子がいました。その子には頑張ったので本をプレゼントしました。その子は今、作家になっています。ものに愛着を感じることが人やものを大切にすることにつながります。

職員研修

 1年生の国語の研究授業について、職員で協議しました。講師は上都賀教育事務所の増田指導主事です。今年度、20回程度ご指導いただいているところです。私たち教職員も、研究授業や公開授業を通して指導力を向上させ、子どもたちの前に立ちたいと研修に常に励んでいます。児童と共に、「学びの秋」にしています。
   

自己肯定感をつけるには?⓬

押しつけない「いい距離感」で接する

どんな親にも、わが子に対して「こんな子どもでいてほしい」という理想があるでしょう。そしてその理想から少しでも外れると、心配に思うあまり、つい余計な言葉をかけたり行動をしたりしてしまうものです。親としては励ましたり助けたりしているつもりですが、これは子どもの立場からすれば「押しつけられているJ状態にほかなりません。たとえば、子どもの感情を考えずに「それでいいと思っているの?」「そんなことで泣いちゃダメ!」といった言い方で正論を押しつけられると、子どもは突き放されているような気持ちになります。

反対に、子どもと一体化しすぎると、「〇〇ちゃんはうまくできないだろうから、パパ(ママ)が代わりにやってあげるよ」などと言って、子どもの不快や苦しみ、起こりそうな困難を先回りして防ごうとしてしまいます。これでは、子どもから「経験」を奪い、子どもが自分の能力に気づくことをさまたげることになります。親自身が自分の言動が子どもに及ぼしている影響に気づいていないことも多く、親の思いを押しつけられた子どもはキレるか、自分の本当の気持ちを隠すか、どちらかしか選べなくなります。親子の適切な距離感というのはなかなか難しいものですが、「子どもを突き放しすぎず、一体化しすぎない」という意識をもっておくようにします。

 

「親の思いを押しつけない」ために何を意識すればいい?

(1)本当の問題はどこにあるのかを知る

たとえば子どもが何かを嫌がっているとき、なぜそんなに嫌なのか、話をじっくり聞いてやる気がないように見えていても、本当は失敗を恐れているのなら、失敗は成長の機会だと教えてあげることで背中を押し、恥ずかしくてできないのなら、恥ずかしさを取り除くにはどうすればいいか、解決の方法を一緒に考えてみます。子どもの気持ちに「共感」するのです。

(2)「まだ」のひと言を加える

スタンフォード大学のキャロル・Sドウエック教授は、「Not Yet思考」(まだ思考)による発想の転換を勧めています。子どもが「できない」「イヤだ」と言うとき、「まだ〜」という言葉をつけ加えるだけで、「まだできない(やりたくない)だけ」「(もう少し練習すれば)できるかもしれない」というモチベーションに変えることができるといいます。いまできなかったり、やる気がしなくても、それは「目標や成功に到達するまでの道のりの一部だ」と思える力を育みます。

(3)他の子と比べない

親の不安や心配は、他の子どもと比較してしまうことからも湧いてくるものです。また、子どもが昨日は前向きだったのに、今日は後ろ向きな反応をするということもよくあります。子どもはそのくらい複雑で、一人ひとり違うのだということ、そして子どもによって成長の仕方や速さもさまざまだということを心に留めておきます。

(4)自分と比べない

自分が成功したから子どもにも同じルールを敷くのが安全だと考えたり、自分が叶えられなかった夢を子どもに託したりするのは、子どもの幸せを願う親心からです。ですが、子どもの将来の幸せは、子ども自身が人生を通じて見つけていくものです。世の中が劇的に変化しているいま、大人の尺度や判断がこれからの世界でも通用するという保証はどこにもないことを、親は肝に銘じておく必要があります。


18日 その「言葉」で伝わりますか?

18日の魔法の日めくりメッセージです。

その「言葉」で伝わりますか? ~みんなの口からきれいなお花~

「言葉」は、自分の意識そのもので、
意思を伝えるためにあります。
傷つける「言葉」は、とげのある意識が、
嬉しくなる「言葉」は、やさしい意識が働いています。
伝えたい事は伝えるためには、
どんな「言葉」で表現しましょうか?
「言葉」は生きています。
私達から出てくるものは、
全て、意味があり役割があります。
私達大人が、お手本となり、お花が飛び出すような、
楽しくて、嬉しくなるような素敵な「言葉」をつかいましょう!


 2学期15週目、週半ばの水曜日です。家族の中でどのように言葉は使われていますか?日本では、昔から言葉は言霊と言われています。どのような言葉をつかうかが大切になりますが、プラスの言葉をつかってほしいと思います。悪口やからかう言葉、人が気になる言葉などのマイナスの言葉を使っていると、言われている人が当然嫌な気持ちになります。それだけでなく、言っている人もマイナスの影響が出てきます。一緒に生活するためには相手を思う気持ちを尊重することですね。国語で物語教材を学ぶことは、登場人物の気持ちを想像し、気持ちをつくることの積み重ねによって学んでいきます。夏目漱石の「こころ」の中で、気持ちではなく、心持ちという言葉を使っています。辞書では「心の持ち方。心がけ。気だて。感じていることや思っていること。」と記されています。

自己肯定感をつけるには?⓫

⓫受け入れる  -無条件で認めてあげる

 アメリカの心理学者、アブラハ厶マズロー博士は「人間は自己実現に向けて絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層に分けて説明しました。最初に空腹、睡眠など「生命の維持」を求める生理的欲求があり、それが満たされると次は「安全なところに住みたい」と求める安全欲求、さらに「家族、友人と親しくありたい」と求める親和欲求、そして「他者から価値ある存在と認められたい」と求める承認欲求へと、欲求の内容が進化していきます。「自己実現」の欲求は階層の頂点にあり、人が自分の能力を発揮するには、下位の層にあるさまざまな欲求を満たす必要があるというのがマズローの考えです。

  存在を心から認める

子どもの“強み”を引き出す教育で、さまざまな学校の校長として活躍してきた教育者、ジョェニファ一・フォックスは、「子どもに健全な未来を望むのであれば、すべての子どもが持って生まれた価値を心から信じることから始めなければならない」と述べています(『子供の強みを見っけよう』日本経済新聞出版社)。つまり、子どもが将来、自己実現するには、子どもの承認欲求を満たすこと。そのためには子どものありのままを受け入れることが欠かせないということです。

 

「存在そのもの」を受け入れるにはどうすればいい?

(1)条件をつけない

 親としては子どものことを十分に認めているつもりでも、じつは子どもが「がんばったから」「よい成績だったから」と、条件付きでほめていることが意外と多いものです。成績が抜群によく、まじめな努力家でも、疎外感や失敗への恐怖を感じている子どもは少なくありません。「どんなことがあってもあなたは私の宝物」「どんなあなたでも大好き」と伝えることで初めて、子どもの承認欲求は満たされます。

(2)アドバイスを押しつけない

親はよかれと思って、自分の体験やアドバイスを子どもに伝えようとします。ところ子どもは、必ずしもいつもアドバイスを求いるわけではなく、ただ話を聞き、受け入れてほしいと思っているだけということも少なくありません。子どもには、大人が理解し、信じてくれているという思いが必要です。そのために、「子どもの思いを聞く」という姿勢で接すると、子どもはむしろ自分からアドバイスを求めるようになります。

(3)要求ではなく「気持ち」を受け入れる

白百合女子大学の発達心理学者、秦野悦子教授は、「子どもの気持ちを受け止める」ことと「子どもの要求を受け入れる」ことは別だといいます。子どもが駄々をこねたり、自分の要求を曲げなかったりするときは、まず子どもの気持ちを受け止め、認めます。そうして子どもに「自分は認められた」と安心させてから、要求を受け入れられない理由を説明したり、改めて何をしたいのかを聞き出したりするとよいそうです。

 また、秦野教授は「その場から離れて気持ちを切り替えさせたり、ぎゅっと抱きしめて安心させたりすることも効果的」だといっています。

17日 「ほこり」の持てる私になる

17日の魔法の日めくりメッセージです。

「ほこり」の持てる私になる ~落ちているゴミを拾いましょう!~

人の役に立つことを、
誰も見ていなくとも勇気を持って、
恥ずかしがらずに、堂々と行動に移す。
自分の意思を貫く。
習慣づくことによって、
自尊心が芽生え、自分に自信が持て、
何でも、「やってみよう」と挑戦できるようになりますよ。
親子で、まず出来ることからやってみましょう。


 2学期15週目の火曜日です。学校保健委員会が開催されます。
 本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。そのためのベースや原動力になるのは、やる気や自尊心、自信などです。ほめて、認めて、励ましていくことが大切です。情緒的サポートといわれており、ほめるポイントは、結果や能力でなく過程です。過程での頑張りをほめてみてください。小学生のうちに自分のために、みんなのために役立つことができるように育みましょう。例えば、「なぜ、石けんを使って手洗いをするのか?」を子どもと考えたり、調べたりすることもおもしろいのではないでしょうか。親水性と疎水性という、水に付きやすい性質と水をはじきやすい性質、「水と油」とよく言いますが、それをうまくつなげるのが石けんの役割です。界面活性剤という石けんの役割によって、菌が落ちることになります。今だからできることを一緒に考えたり、調べたりして、子どものやる気や自信などを育んでみてください。

自己肯定感をつけるには?❿

❿「習い事」をする③  -お金のやりくりをする

ベネッセ教育総合研究所が20173月に318(高校3年生)までの子をもつ母親1万6170人を対象に、塾などの学校外での「教育活動」について調査したところ、月にかかるお金の平均が3歳では3200円、ピークとなる中学3年生では25900円にものぼることがわかりました。「教育費にお金がかかり過ぎると思うか」との質問に対しては、「とてもそう思う」「まあまあそう思う』と答えた人が全体で67.2%となり、多くの保護者が教育費に対して負担が重いと感じています。

一方で家計再生コンサルタントの横山光昭氏は、「子どもの教育費を抑えるために、まず見直しを図りたいのは習い事の費用」といい、「『子どものため』という大義名分で、子どもに聞いてみると『やりたいわけではない』『なんとなくすすめられて』というケースも多い」と指摘します。

ファイナンシャルプランナーなど金融の専門家によると、習い事の費用は年収の5%程度が理想とのこと。とりわけ英語やプログラミングなど、親世代が未経験、あるいは苦手と感じる分野には不安がつきものですが、教育資金は成長とともに負担が増加するので、資金繰りは長期的に考える必要があります。

 

習い事の「お金」、どうすればいい?

(1)大学進学の資金を最優先に考える

子どもにかかる学費のピークは大学進学時です。私立か国立かによって幅がありますが、入学金を含めて、入学1年目だけでも90万〜140万円程度の費用がかかります。横山氏は、大まかな目安として「大学入学までに300万円を目標に貯めるとよい」といっています。横山氏によると、0〜15歳に支給される児童手当をすべて貯金しておくだけで約200万円になるそうです。

子ども名義の通帳をつくり、児童手当と教育資金をそこにコツコツと積み立てていくこと。そのお金は、絶対にほかのことに使わないことがポイントだといいます。

(2)新しく1つ始めたら1つやめる

習い事が1つ増えると、費用が増すだけでなく、自由な時間も減ります。幼児教育に詳しい東京大学大学院総合文化研究科の開一夫教授は、「習い事を増やすほどに、友人と遊ぶ時間や親と食卓を囲みながらゆっくりと話す時間が減っていくことも認識したうえで、その習い事が本当に必要か判断してほしい」といっています。

(3)オンライン学習も選択肢に

オンライン英会話やプログラミング講座など、子ども向けのオンライン学習サービスが増えています。子どもの理解度に合わせて個別に最適化された「Qubena (キュビナ)」や「すらら」のようなオンライン教材を使えば、お金や移動時間が節約できるほか、子どもにとって最も効率的な学習が実現でき、時間の余裕も生み出してくれます。

 


16日 食事のマナーを伝えましょう

16日の魔法の日めくりメッセージです。

食事のマナーを伝えましょう ~お茶碗を持ってごはんを食べよう!~

「ごはんを大切に食べる」という
想いを形で表現できるように、
食事のマナー・仕方に目を向けてみましょう。

お茶碗を持ってごはんを食べる、
お箸をおいてからお茶を飲む、
ご飯とおかずを交互に食べる、
一つひとつを大切にできるように、
マナーを守って楽しく食べる。

一度お子さんと一緒に食事のマナーを考えて下さい。
毎日必ずとる食事は、マナーを伝えられる大切な時間です。

 2学期、14週目の月曜日です。今日は本校で人権教育研修会が行われます。新規採用の先生方が2年1組の道徳や6年1組の社会での研究授業に参加します。
 食事での食べ方やマナーからその子の様子がわかるとも言われています。私自身は食べるのが早いのですが、職業柄そのようになっているのかもしれません。食事に限らず、そのときどきでマナーを教えてください。家庭で生活するうえで日々やっていること、食事、洗濯、掃除、健康管理というものを子どもと一緒にやって、子どもができるようにする時間として使うことができたかを振り返ってみてください。

自己肯定感をつけるには?❾

❾習い事をする②  -スケジュールをゆったり組む

最近では共働き世帯が増え、放課後の居場所代わりに習い事や塾に通わせるケースも見られます。親にとっては安心できる預け先が確保できるうえに、子どもの能力も伸ばしてもらえて「一石二鳥」の気分ですが、子どもにとってはぼうっとしたり、自由気ままに遊べる時間が減ったりするので、心身ともにそれなりの負担がかかってしまうことになります。遊びの研究の第一人者である精神科医、スチュアートブラウン博士は、大人が用意した習い事ではなく、子どもが「ただ遊ぶJことの重要性を指摘しています。自由な遊びは、感情を整え、思い通りに行かないときにも苛立ったりせず、まわりの人の話に耳を傾け、前向きな気持ちになれるといったスキルを身につけられ、自己肯定感の土台になります。子どもが習い事をする際には、自由に遊べる時間を確保し、適正なスケジュールを考えることが必要です。

 

習い事の「スケジュール」、どう組めばいい?

(1)過密スケジュールを防ぐ

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の精神科医、ダニエル.J .シーゲル教授らは、子どもが習い事による過密スケジュールに陥るのを防ぐため、次のようなポイントを意識することを提唱しています(『自己肯定感を高める子育て』)

・子どもが自由に使える時間がある

子どもが、きょうだいや友だちと気ままに楽しく過ごせる時間、ぼうつとしたり何かに没頭できたりする時間が十分にあるかどうかを意識します。

・十分な陲眠がとれている

習い事が多過ぎて睡眠時間が削られていないか注意します。

・子どもにストレスがたまっていない

子どもが疲れやすかったり、不機嫌だったりしていないか、不安や緊張などを感じているそぶりを見せていないか、注意深く見るようにします。

・家族で夕食を食べられる

毎日は難しいかもしれませんが、家族が一緒に食卓を囲む時間がまったくないほど忙しいのは心が落ち着きません。

・スケジュールに親がイライラしない

子どもの過密スケジュールで親自身も忙しくなってしまい、ストレスがたまってくると、子どもとの対話でもイライラしやすくなります。親子で過密スケジュールにふりまわされて体が疲れていないか、精神的にもつらくなっていないか意識するようにします。

・頻繁に急かさない

「早く」「急いで」という言葉を頻繁にロにしていないか、改めてふりかえってみます。

そうした言葉が出るのは、スケジュールが過密なせいだけでなく、子どもの体が疲れてしまっていて、動きが鈍くなっている可能性もあります。

(2)早くから始めなくてもいい

以上に加えて、スケジュールを考えるうえで知っておきたいのは、習い事は必ずしも早く始める必要はないということです。山梨大学大学院の教育学者、中村和彦教授がオリンピックのさまざまな競技のメダリス卜40人を調査した結果、そのスポーツしか体験したことがないという人は2人しかいなかったといい、その9割は、小学校時代12時間以上遊んでいました

音楽や英語についても、日常的に親が楽しんで聴いたり学んだりしている環境があれば、子どもには良質な音が自然と耳に入り、センスが身につくことにつながるようです。

15日 自分を守る、社会のルールを守る

15日、魔法の日めくりメッセージです。

自分を守る、社会のルールを守る ~信号を守ろう!車に気をつけよう!~

子どもが、親と一緒に歩く間に、
自分の身は自分で守ることが出来るよう、
しっかりと交通ルールを教えましょう。

社会のルールである交通ルールを守ることで、
自分も社会の一員であることを
認識できるようになってきます。

まず、大人である私達が社会のルールを守れるように
見本となりましょう。


 2学期14週目、日曜日です。新型コロナウイルス感染予防のためには、自分を守ることの大切さを痛感させられます。学校での新しい生活様式が慣れてきましたが再確認が必要です。ルールは何のためにあるのでしょうか。二人以上の生活の中では必ずあります。子どもたちの好きなスポーツにも遊びにもルールがあり、守ることで楽しむことができます。ルールだけでなくマナーも守れる子どもたちを育んでいきましょう。

自己肯定感をつけるには?❽

❽習い事をする①  -習い事を選ぶ

習い事は、子どもが好きなことを見つけ、自信をつけるきっかけになります。ところで、いまの小学生はいったいどんな習い事をしているのでしよう。20198月に学研教育総合研究所が小学16年生の親子1200組を対象に行なった調査によると、いま小学生がしている習い事は、1位が「水泳」、2位が「受験のための塾学校の補習のための塾」でした。3位は「通信教育」、4位「音楽教室」、5位「英語塾(読み書き中心)英会話教室Jと続いています。

同研究所が20189月に調査した、保護者が子どもに習わせたい習い事は、1位「英語塾英会話教室」、2位「水泳」、3位「そろばん」で、小学1年生の保護者では男女ともに「そろばん」が1位と人気です。2017年の調査では8位だった「プログラミングjは6位に上昇しており、2020年度からのプログラミングの必修化で注目が集まっているようです。ベネッセ教育総合研究所の「学校外教育活動に関する調査2017」でも、「運動やスポーツをするよりももっと勉強をしてほし い」かを問う質問に対して、4割に近い保護者が「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えており、2009年の調査に比べて13%も増加しています。その傾向はとくに低年齢で顕著で、未就学児の保護者では14.4%から27.4%と、2倍近くになっています。その傾向はとくに低年齢で顕著で、未就学児の保護者では14.4%から27.4%と、2倍近くになっています。

  子どもの習い事ランキング

1位 水泳28.4

2位 受験のための塾学校の補習のための塾16.7

3位 通信教育14.26

4位 音楽教室(歌や楽器など)14.0

5位 英番塾(読み番き中心)英会話教室13.6

6位 そろばん7.5

7位 書道7.5

8位 サッカーフットサル6.9

9位 武遂(柔道、空手、剣道など)5.6

10位 体操教室5.5

 こうした調査結果からは、保護者の「勉強重視」の傾向が強まっていることがわかります。2020年度以降、大学入試はこれまでのような学力試験いっぺんとうではなく、思考力判断力表現力や主体性といった多面的な評価への変革を掲げていますが、変革の中身がいまだ見えにくく、不安に思う保護者が増えているのかもしれません。

 

習い事を「賢く選ぶ」にはどうすればいい?

(1)子どもの「やりたい!」を最優先に

教育学者の白梅学園大学汐見稔幸名誉学長は、子どもの習い事で親子の意見が衝突したときには、必ず子どもの「好き」を優先してあげてほしいといいます。「これが好き」「上手になりたい」という強い意志が大切で、とくに小さい子は、やっていて「面白い」と思えることがないと続きません。

(2)子どもにぴったりの指導者指導法を探す

汐見学長は「親の目から見て『子どもをやる気にさせるのが上手』『自分が子どもだったら教えてもらいたい』と思える先生がいたら、そこに入れてみること」を勧めています。習い事の種類で決めるよりも、「この指導者やこの教え方なら、子どもが好きになりそう」という視点で選ぶほうがいいといいます。

(3)最初に「目標」を決める

教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、習い事を始める際は、最初に目標を決めておくことを勧めています。たとえば水泳なら、「25メートル、クロールで泳ぎ切れるようになること」など。が付く習い事ならどの級までがんばるか、目標を立てます。

あるいは、「途中でしんどくなっても半年間は続ける」「〇年生の発表会までがんばる」などと、期間を目標にすることもできます。目標を達成できたら、さらに続けるかやめるかを、改めて子ども自身に決めさせます。受験と重なるなど、一時的に続けるのが難しくなる時期もありますが、子どもがやめたいと言わないかぎりは、細く長くでも続けたほうがいいと汐見学長はいいます。人生 100年の時代には、その習い事が長い人生を豊かにする生涯の趣味になるかもしれません。

(4)最後は「ポジティブ」に終える

もし、子どもが自分からやめたいと言ってきたなら、そのときも最初に決めた目標がきりのよい「やめどき」になります。おおた氏は、「習い事はやめどきが肝心」だとし、「区切りまで到達してやめると『よくここまでがんばったね』『よく目標を達成したね』と、ポジティブなかたちで幕を閉じることができる」といっています。

14日 躍動するわくわく感!

14日の魔法の日めくりメッセージです。

躍動するわくわく感! ~絵本はわくドキ~

絵本は、自分自身でページを進める事も、
戻る事も、止める事もできます。
主導権が自分にあり、探究心、やる気、
自発的な行動を促します。
又、想像力も培われます。
いくつになっても、絵本にふれることで、
冒険心を持ち、何かやってみたくなるような
わくわく感が湧いてきますよ。

一番は何より一緒に絵本を開くこと。
「あなたと一緒に」開く絵本が子どもには格別なものなのです。
さあ、14日目です。絵本の国へ出発しましょう。


 2学期13週目、週末の土曜日です。本という共通のものを通じて、地域の人や大人との会話から学ぶことが多くあります。親戚の人との会話からも多くの学びがあるはずです。ミクロとマクロの視点から考えることが大切です。可能でしたら、親子読書や家読に取り組んでみてはいかがでしょうか。非認知能力を育てるのにも読書は大変有効です。学力は「学ぶ力」です。本校の教育目標「自ら学ぶ子」と同じように文字を読んで考える力(読解力)を育てることです。ぜひ、本を読んでみてください。

自己肯定感をつけるには?❼

❼家族の「一戦力」にする  ―まかせて、感謝する

 内閣府は令和元年版『子供若者白書』の中で、「日本の若者の自己肯定感の低さには、自分が役に立たないと感じる自己有用感の低さが関わっている」と分析しています。かつての日本では、子どもも家族の重要な一戦力でした。祖父母や親を助けるために弟や妹の面倒を見たり、子どもたちが家事労働を積極的に引き受けないと手が足りないほどでした。

しかし、いまの子どもたちには、「誰かの役に立つ」機会が減っています。両親ともに働く家庭が増えて、親は仕事と家庭の両立に多忙を極め、子どもたちもまた、習い事などでスケジュールが埋まった忙しい生活を送っています。子どもの社会參画を支援するNPO法人コヂカラニッポンの林田香織理事は、「親に余裕がなくなっている現代の日本では、子どもの出番は意識しないとつくることができない」といっています。忙しい親にとっては、子どもに手伝わせるより自分でやったほうが早いことも多いものです。ですが、子どもにとってお手伝いは「誰かの役に立つ」ことのできる責重な機会です。お手伝いは、子どもの自己肯定感を育める大切な体験なのです。

 

どうやって家族の「一戦力」にする?

(1)子どもに頼れる家事はたくさんある

掃除洗濯料理のほかにも、家事はたくさんあります。むしろ家事の約8割は「名もなき家事」と呼ばれているものです。大和八ウスエ業がまとめた「名もなき家事」トップ10には、「玄関で脱ぎっぱなしの靴を揃える」「トイレットペーパーの補充交換」「脱いだ服を洗濯カゴに入れる」「オモチヤの片づけ」など、子どもでも十分に力を発揮できる仕事がたくさん並んでいます。こうしたこまごまとした家事は、すべて親が抱えこむのではなく、子どもにも分担させます。

「名もなき家事」ランキング

1位 裏返しに脱いだ衣類・丸まったままの靴下をひっくり返す作業

第2位  玄関で脱ぎっぱなしの靴の片づけ・下駄箱へ入れる/靴を揃える

3位  トイレットペーパーの補充・交換

4位  服の脱ぎっぱなしを片づける・クローゼットにかける/

脱ぎ捨てた服を回収して洗濯カゴへ入れる

5位  食事の献立を考えること

第6位 飲み終わったコッブやペットボトル・空き缶を片づける/洗う

7位 子どもが散らかしたオモチャなどの片づけ

8位 シャンプー・洗剤・八ンドソープなどの補充・詰め替え

9位 資源ゴミの分別・仕分け

9位  お風呂や洗面台の排水溝にたまった髮の毛を取り除く/

お風呂の排水溝の掃除・網替え

(2)子どもにまかせる

子どもにお手伝いをさせたときに、親が手や口を出したり、誘導したりしてしまうと、子どもが達成感を味わえなくなります。失敗したり、途中でくじけたりするのも成長のための経験です。つい口出ししたくなる気持ちを抑え、思いきってすべてをまかせて子どもなりに試行錯誤する様子を見守ります。子どもは自分で対処できると、自分の能力に不安がなくなり、自信をもてるようになります。

(3)社会のルールや危険なことを教える

ゴミの分別仕分けといった社会のルールや、刃物、火の扱いなどはきちんと教えておきます。とくに、子どもの安全に関わることは、間違った道具の使い方をしていないか、燃えそうなものが近くにないかなど、目を離さないように注意して見守ります

(4)感謝を伝える

「よくできたね」とほめるのではなく、「ありがとう」「助かった!」と言うと、自分は人の役に立っているんだという自己有用感が高まります。また、子どもの手伝う様子をよく観察して、「〇〇が好きなんだね」「××が得意だね」などと声をかけてあげます。こうして親が認めてくれることでも、子どもの自己肯定感は高まります。

13日 けじめとルールを伝える第1歩

13日の魔法の日めくりメッセージです。

けじめとルールを伝える第1歩 ~靴をそろえようね~

1度しゃがんで靴をそろえるのは、
けじめをつけ、それぞれ物事には
ルールがあることを認識する動作です。
例えば、園で靴をそろえると、園のルールを、
「さあ、今から守るぞ!」と認識できるのです。
友達の家には友達の家のルール、
自分の家には自分の家のルールがあり、
社会には社会のルールがある。

靴をそろえることで、けじめがつき、
ルールを守ろうという意識が向けられますよ。

 2学期13週目、週末の金曜日です。一人で遊ぶときには、ルールは相手任せ(ゲームならゲームのルールのもとに)になりますが、二人以上の遊びにはルールがあり、スポーツにはスポーツのルールがあります。学校には学校のルールがあります。ルールが守られ、定着している土台の上にリレーション(関係性、つながり)ができます。保護者の皆様が職員を信頼していることも土台になっています。これらに基づいて、学校では「守られていることによる心地よさ」を感じさせるように職員一丸となって取り組んでいます。どうぞ、みんな(家庭、地域、職員)で子どもたちを育んでいきましょう。

自己肯定感をつけるには?❻

❻「なんでも言える環境」をつくる  ―勇気をもって甘やかす

子どもにとって望ましい環境について、英語では「safe」という単語がよく使われます。日本語では「安全」と訳されますが、英語では必ずしも物理的な危険から遠ざけるということだけではなく、「無条件にそこにいられる」というニュアンスが含まれています。心理学者のアルフレッドアドラーは、子どものころから本音を言わず、周囲の空気を読んで同調することをくりかえしていると、自分を信頼できなくなってしまうと指摘しています。

自分を信頼できないと、まわりの人のことも信頼できなくなり、社会の誰かの役に立ちたいという思いも芽生えなくなってしまいます。子どもにとって、周囲と同じでなければならないというプレッシャーや、失敗や間違いを気にせず、率直に自分の考えや感情をさらけだせる安全な場所が必要です。

 

「なんでも言える環境」をつくるにはどうすればいい?

(1)寄り添う姿勢で

子どもにダメ出しばかりしていると、子どもはつねに「こんなことを言ったらバカだと思われるのではないか」「こんなことをしたら怒られるのではないか」といった不安にとらわれてしまうようになります。親は子どもに完璧を求めずありのままを受け入れ、子どもが本音を押し殺さないように寄り添います

(2)愛情を伝える

子どもには「目の前にいてくれるだけでうれしい」「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちを言葉やスキンシップで伝えます。50年間、子どもの精神医療に尽力した佐々木正美医師は、晩年の著書の中で「どうぞ子どもを甘やかすことを決して恐れず厭(いと)わず、一生懸命にかわいがって育ててあげてください」と記しています(『子どもの心の育てかた』河出書房新社)。佐々木医師は「過保護」は悪いことではないといい、愛情をたっぷりと受けることで、子どもは自他に対して「絶対的な信頼感」を知り、「自律心」が育つのだといっています。

(3)先回りしない

ただし佐々木医師は、過保護と過干渉は違うことも指摘しています。過干渉は、親が子どもを心配するあまりつい先回りをし、一方的に「こうしたほうがいい」と思うことを言ったり、手を貸したりしてしまうことです。過干渉は自立の芽を摘みとり、自主性、主体性を損なうおそれがあると佐々木医師はいいます。しつけという点では、やってはいけないことへの最低限の干渉は必要です。しかし子どもは、周囲から「ああしなさい、こうしなさい」と言われてばかりいると、自分のやりたいことがわからなくなって自分を見失っていくと、佐々木医師は警鐘を鳴らしています。

(4)否定的な態度に気をつける

否定的な考え方や態度は子どもに伝染します。トロント大学の生命倫理学者、ケリー・ボウマン教授は「感情は伝染する。中でもネガティブな感情こそ、最もうつりやすいだろう」と述べています。親が批判的否定的な考えが強いと、子どもにも伝染し、子どもは自分自身のことを悪く言われているわけではなくても、自分に自信がもてなくなってしまいます。

12日 丸ごとドーン!と受けとめる

12日の魔法の日めくりメッセージです。

丸ごとドーン!と受けとめる ~「お帰り」「ただいま」~

子どもは毎日、
新しい出来事の中で精一杯過ごしてきます。
この想いを誰かに受け止めて欲しい!
と、帰ってきます。

しっかりと心を抱きしめてあげるためにも、
目を見て笑顔で迎え入れて下さい。

「お帰り」「ただいま」という言葉で、
嫌なことも、すべてリセットされやすくなり、

次への行動が起こしやすくなりますよ。


 今日は木曜日。3年生、社会の学習で消防団の方に来校いただき、ご指導いただきます。消防車を見学したり、お話をしていただいたりします。専門家から学ぶことができる貴重な学習です。
 丸ごと受け止めてもらえることは、子どもたちにとって安心することになります。秩父神社に「親の心得」があります。「赤子には肌を離すな 幼児には手を離すな 子供には眼を離すな 若者には心離すな」です。小学生には子ども同士の仲間関係を大切にしつつ、必要なときに助けてあげてほしいということです。よく斜めの関係になることで受け止めやすくなります。例えば、祖父母の方々は受け止めやすい存在です。子どもから目を離さずに守ってください。どうぞ宜しくお願いします。

自己肯定感をつけるには?❺

❺「感謝の心」を育てる -心を豊かにする感謝のスキル

カリフォルニア大学デービス校のポジティブ心理学者、ロバートエモンズ教授は「感謝の心をもっていると、妬み、憤り、後悔や落ち込みといった、私たちを幸福から遠ざける有害な感情を抱かなくなる」といっています。感謝の心は毎日のちょっとした“練習”で、生涯にわたってポジティブで幸せに生きられる強みになります。

筑波大の社会心理学者、相川充教授らの研究では、子どもに感謝のスキルを教えると、感謝の心が後から育ってくることがわかっています。「(学校や家庭では)目に見えない感謝の心を教えることが推奨されるが、目に見える感謝のスキルを教えるほうがいい」と相川教授は勧めています。

 

「感謝の心」を育てるにはどうすればいい?

(1)1週間に一度は感謝の時間を

相川教授は、1週間に一度くらいでも感謝すべきできごとを思い浮かべると、幸福感がアップするといっています。とくに日本人は、「感謝すべきことがあっても、むしろ「すまないな」「申し訳ない」といった気持ちが先に立ってしまう傾向があります。だからこそ意識して、「あのことで自分はいま、こんなによくなった」とか「おかげで自分はいま、こんなに幸せなんだ」と、よい状態になった結果に目を向けるようにするとよいそうです。

子どもとふりかえるときには、こんなフレーズが便利です。

「〇〇が××してくれた」ことにありがとう

「〇〇がおいしかった」ことにありがとう

「大好きな〇〇がそばにいてくれた」ことにありがとう

(2)親が手本になる

子どもは身近な存在を手本にして、同じような動作や行動をします。子どもが「ありがとう」を言えないとき、「ありがとうは?」と無理強いするのではなく、親が一緒に言ったり、ふだんからまわりに「ありがとう」と伝えたりすることを習慣にし、お手本になります

(3)感謝される経験をする

お手伝いなどを通じて「ありがとう」「助かったよ」と感謝されると、子どもは自分が役に立てたことに喜びを感じます。東邦大学医学部の生理学者、有田秀穂名誉教授によると、感謝されることで感じる温かい気持ちは、オキシトシンの分泌によって生まれています。先に「愛情ホルモン」として紹介したオキシトシンですが、このホルモンが分泌されると、ポジティブな気持ちになる効果もあります

(4)感謝の気持ちを書いて伝える

ポジティブ心理学では、感謝の手紙を書くことで、手紙を受け取る側だけでなく、送る側の幸福感も高まることがわかっています。言葉で「ありがとう」と言いにくいときには書くことでも感謝を伝えられることを教えます。

(5)感謝のビンをつくる

空きビンを使って「感謝のビン」とラベルを貼り、誰かに感謝したいことが起こるたび、折り紙などカラフルな紙にそれを書き込み、ビンに入れていきます。大晦日や誕生日などの節目にビンを開け、中のメッセージを読んでふりかえります。

11日 聴くことは宝箱

11日の魔法の日めくりメッセージです。

聴くことは宝箱 ~お話は最後まで・・・~

相手の話が終わるまでしっかり聴くことで、
自分より相手を優先することが出来、
注意深く聴き取る力、集中力が身に付き、
よく知ることが出来ます。
習慣化すると、人をまとめる力、
リーダーシップ力にもつながります。

まず、お母さんが子どもの話に
「あいづち」をうちながら、最後まで聴くことで、
子どもに満足感が得られ、
自然に最後まで話を聴ける子に育ちますよ。

 今日は木曜日です。話を聴くことには様々なよさがあります。話を普段聴くことができない場合、一緒にお風呂に入ることで可能になります。また、絵本などを読み聞かせすることも効果的です。聴くときにはうなずいたり、相づちを打ったりすると、聴いてもらっているという気持ちが高まります。出来事や事実を聴きながら、流れている気持ちや思いを併せて聴いてください。「◯◯だったので、・・・と言う気持ち(感じ)なんだね」と、フィードバックするとより有効になります。子どもたちの話に耳を傾けていただけると幸いです。

自己肯定感をつけるには?❹

❹「レジリエンス」を鍛える -強く生きていける「心の筋肉」

逆境や困難、未知のものに直面したときの粘り強さや適応力、へこんでも撥ね返せるような心の復元力を「レジリエンス」と呼びます。レジリエンスは、子どもたちが自立して生きていけるようになるための重要な資質のひとつです。国際ポジティブ心理学会理事のイローナボニウェル博士は、レジリエンスは生まれつきの資質ではなく、筋肉のように鍛えられるといい、「レジリエンスマッスル」というプログラ厶を編み出しました。

いざ逆境や困難に直面したときにレジリエンスを発揮できるよう心の筋肉を日ごろから鍛えておくというトレーニングで、「心の予防接種」とも呼ばれています。

 

「レジリエンスJを鍛えるにはどうすればいい?

(1)「自分を肯定する言葉」を考える(I am マッスル)

ボニウェル博士は、自分の強みを知ることでレジリエンスが生まれるといっています。「私は〜です(I am)」という形で自分の長所、自信を感じるところを言葉にしてみます。「やさしい」「がんばりやさん」「おもしろい」など、子ども自身が考えたり、家族や友だちなどまわりの人にも聞いてみたりします。

(2)「できること」を考える(l canマッスル)

かけっこが一番じゃなくても、勉強が得意ではなくても、「妹や弟と遊べる」「お手伝いができる」「一人で学校へ行ける」など、子どもが「〜できる(I can)」と言えることはたくさんあります。そんな「できること」をひとつずつ、一緒に考えてあげます。できることを「見える化」する作業が、子どもの自信につながります。

(3)「環境」に気づく(l haveマッスル)

「力持ちのお父さん」「おいしいごはんをつくるお母さん」「赤ちゃんのときから大切にしているぬいぐるみ」など、「〜をもっている(l have)」と言えることや、自分が大事にしている人やものを挙げていくことで、自分のいる環境のいいところに目を向けます。

(4)「好きなこと」を思い出す(I likeマッスル)

野球、サッカー、ダンス、歌……子どもが好きだと思えるものはたくさんあります。「自分は〜が好き(I like)」と言えることを子どもと一緒に挙げていきます。好きなものを思い浮かべてポジティブな感情を積み重なると、ドーパミンという脳内ホルモンが分泌されます。ドーパミンは脳を覚醒させるので、逆境や困難に直面しても乗り越えようとする意欲をかき立てます。

(5)「共感」と「信頼」を伝える

東京学芸大学の臨床心理学者、深谷和子名誉教授は、子どもが落ち込んだり、傷ついたりしているとき、親や家族はまずは共感してあげることが大切だといいます。「そうだよね、それはめげるよねJと現状を認めてあげること、そしてその気持ちを理解して受け入れたうえで、「あなたなら大丈夫」と絶対的な信頼感を示してあげることが、子どもにとって励みとなり、どんな状況にあってもたくましく生きていける力につながります。

子どもは自分のつらい気持ちに共感してくれる人から励まされると、「もうちょっとがんばってみよう」と思えるようになるのです。

10日 自己責任力

10日の魔法の日めくりメッセージです。

自己責任力 ~脱いだ服、片付けられるかな?~

脱いだ服は、ついつい、親が片付けてしまいますが、
ここではぐっと堪えて自分で片付けられるように
導きましょう。

自分の行動に最後まで責任を持つ。

伝えたい大切な「自己責任能力」を
毎日の繰り返しの中で身に付けさせてあげましょう。


 自分のことは自分でできるように見守って、声をかけたり教えたりして励ましていきましょう。コーチングの考えが必要になります。その場その場での成長を促すかかわりが大切です。目をかけ、手をかけ、声をかけるなど宜しくお願いします。
 ペップトークをご存じですか。試合
前に、指導者が選手に対してポジティブな言葉を投げかけるというもの。たとえば、試合を控えた選手に対して「絶対勝て!」などとプレッシャーをかけるのではなく、「練習どおりにやれば大丈夫だよ」と前向きな言葉を投げかけます。あるいは、ミスをした選手を叱るのはなく、「次はうまくいくはずだ」と励ますといった手法です。多民族国家であるアメリカのチームスポーツが特に強いのは、コーチが選手たちにペップトークを使うことで士気を高めているからだと言われてます。ポジティブな言葉は、チーム全体に一体感をもたらす効果があるのです。

自己肯定感をつけるには?❸

❸「自制心」をもたせる  ―自分を抑える技術を知る

子どもがかんしゃくを起こしたり、駄々をこねたり、感情や体をコントロールできないのは、脳のしくみに原因があります。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の精神科医、ダニエル J シーゲル臨床教授は、共著書『自己肯定感を高める子育て』(大和書房)の中で、子どもの発育中の脳を「建設中の2階建ての家」にたとえています

1階は脳のかなり原始的な部分で、強い感情や本能、消化や呼吸などの基本機能を含む基礎的な活動を担っています。これに対して2階は、計画を立てたり、複雑な問題を考えたり、想像力を働かせるなど、思考や感情のコントロールという高度な機能が働く部分です。

シーゲル教授によると、脳の1階は生まれた時点でかなり発達している一方で、2階は時間をかけて発達し、建設が終わるのは20 代半ばだそうです。

つまり、子どもの2階の脳はまだ完成にはほど遠いため、感情と体のコントロールができないのは当然のことなのです。発達期に2階の脳を育て、強くしてやることで、自分の感情を理解し、落ち着きのある人生を送れるスキルを育むことができます。

 

 「自制心」をもたせるにはどうすればいい?

(1)手で脳をつくってみる

シーゲル教授は、握りこぶしを自分の脳に見立てて、子どもに「2階建ての脳」のしくみを理解させることを勧めています。

親指を内側にして手を握る

これを自分の脳に見立てます。握った手をちょっとゆるめてみると、親指が見えます。そのあたりが脳の1階です。イライラしてカッときたり、うれしくて興奮したり、恋しくて落ち込んだときのような強い気持ちは、この1階部分から出てきます2階の脳は残りの4本の指の部分で、そうした強い気持ちでザワザワした心を「大丈夫」「落ち着いて」と思わせてくれます。

パッと4本の指を立ててみる

①で握った手をゆるめて、パッと4本の指をまっすぐ立ててみます。2階の脳が、もう1階のザワザワした心を助けられていない状態です。嫌なこと、つらいことが起きて、怒鳴ったり、暴れたりしたくなる瞬間の脳はこんな感じです。

もう一度、4本の指をゆっくり曲げて親指を握る

2階の脳が1階の脳の強い気持ちを抑えて、ゆっくりした気持ちにしてくれることを実感します。落ち着いて理性を発揮すれば、感情を抑えられることを教えます。

(2)親が自制心をもって行動する

脳には、まわりの人の行動を見たときに自分の脳内で同じ行動を再現する「ミラー・ニューロン」と呼ばれる神経細胞があります。これによって人は他人の行動を脳内でシミュレーションし、理解・共感できるといわれています。この効果を考えると、子どもがかんしゃくを起こしたり、強い不安で取り乱しているとき、親まで取り乱してしまうと、子どもの不安をさらに強化してしまうと考えられます。そうしたときも、親ができるだけ落ち着いて、根気よく冷静な態度を見せ続けることが、子どもの自制心を育むことにつながります。

9日 家族の輪は会話から!

9日の魔法の日めくりメッセージです。

家族の輪は会話から! ~楽しくみんなでごはんを食べよう!~

「お喋りしながら楽しく食べる。」
毎日必ずとる食事の時間は、
家族の大切なコミュニケーションの場で、
会話のキャッチボールが出来る場、唯一の家族共通の場です。

会話で心が通い合うと、
何でも話し合える仲になり家族関係が上手くいきます。

テレビを見ながら食事を摂ると集中力がなくなり、

味覚も分からず無関心な子になりますよ。


 2学期13週目の月曜日です。2学期も残り7週となっています。新型コロナによるストレスに上手に付き合いながら、新しい生活様式が求められています。一緒に食事をすることには、大きな意味があります。衣食住の「食」を司っており、その場での楽しい会話によって「つながり」や「絆」が深まっていきます。朝食や夕食のいずれか一つは、一緒に楽しい場になるようにしていきましょう。大人の世界でも今ではない懇親会があったり、ランチをしたりする(今はできにくい状況ですが)ことは、同じものを一緒に食べて会話することで輪や和が広がったり深まったりします。同じことですね。残念なことですが、給食では会話しないでの食事になっていましたが、ご家庭では会話をしながらの楽しい食事をすすめてください。

自己肯定感をつけるには?❷

❷「多様な視点」を手に入れる  -ひとつの正解だけをめざさない

日本の子どもは、年齢が上がるにつれて自尊感情が低下し、高校生になると非常に低くなります。その原因のひとつは「受験で多く見られるような『閉じた問い(解答範囲が制限された問い)』とそれに基づく評価が挙げられるのではないか」と、小児科医でお茶の水女子大学名誉教授の榊原洋一氏は指摘します。「たったひとつの正しい解を追い求める行為をくりかえしていると、子どもは自分のできないことにばかり目が向くようになる」といいます。

シドニー大学の神経科学者、アランスナイダー教授の研究では、世界中のスポーツ選手、政治家などを調べた結果、どの分野においてもトップに立つ人は、多面的な方法で物事を見ようとしていることがわかりました。子どもたちを「正解はひとつだ」というとらわれから解放し、柔軟に考える自由を示してあげる必要があります。

 

「多様な視点」を手に入れるにはどうすればいい?

(1)「安心して発言できる場所」をつくる

家庭を子どもにとって安心できる場所にします。安心とは、自分の意見を躊躇なく言える状態のことです。子どもが「間違うのではないか」「ばかにされるのではないか」「否定されるのではないか」と感じることなく、自由に発言したり、気楽に質問や反論したりできる雰囲気をつくります。

(2)たくさんの「答え」がある体験をする

たとえば料理をすれば、「正解はひとつではない」という体験ができます。レシピを検索すると、同じ献立でもさまざまなつくり方があり、味の濃淡や風味のちがいがあることがわかります。また、料理では想定外のハプニングが起きることもあるので、そのつど柔軟に対応し、試行錯誤する経験にもなります。野菜や植物を育てたり、生き物を飼ったりすることも、こうした経験につながることでしよう。読書や映画.芸術鑑賞、日常のニュースなども、家族でとらえ方の違いを共有することで、たくさんの視点があることを実感できます。

(3)さまざまな人の生き方を知る

親子でさまざまな人と出会う機会をもっと、人生の楽しみ方、仕事のやりがい、失敗の経験やその乗り越え方など、多様な人生観に触れられます。伝記を一緒に読むのもよい方法です。歴史に名を残すような人は、それまでの常識を疑い、たくさん失敗したり、周りから理解されず白い目で見られたりしながら、偉大な発明や発見をしています。こうした人々のたどった道を知ることで考え方が柔軟になり、正解か不正解かで評価されない広い世界が見えてきます

(4)親も常識妄アップデートする

親も、自分が正しいと思っていることが本当に正しいかどうかについて、少し冷静になって考えてみるといいかもしれません。科学や歴史の世界で昔は常識だったことが、いまでは間違いだったとされていることもあります。ネットを通じてあらゆる情報が手に入るいま、子どものほうが新常識にくわしいということも珍しくありません。親自身、新聞や本を読んで勉強し、自分たちの思い込みやこだわりをアップデートすることが大切です。

8日 自分は大切な存在!

8日の魔法の日めくりメッセージです。

自分は大切な存在! ~手洗いうがいは大切だよ~

手洗い・うがいを通して、
自分の体を大切にする習慣を身に付けましょう。
手を洗うとは、表裏、爪の間まで気を付けること。
うがいは、喉の奥の見えない汚れを取ること。
見えていることだけにとらわれないで、
自分を大切にしましょう。

すぐに結果が見えないことでも習慣化することで、
自分というものは、外見だけでなく、
”中身も大切なんだ”と分かります。

自分を大切に出来ているようになると、
他の人・ものも大切にする事が出来るようになりますよ。


 2学期14週目の日曜日です。新型コロナウイルス感染予防のための新しい生活様式の中心は、こまめな石けんを使った手洗いやマスクをつけた生活です。また、毎朝の検温を行っていただいています。自分を守ることは、みんなを守ることです。自分のことを守るためには、まず自分自身が意識や自覚をもとにした行動になります。行動化につながるためには、子どもに理由を伝えていくことが大切になります。引き続き、宜しくお願いします。

自己肯定感をつけるには?❶

 今日から自己肯定感をつけるにはどうしたらよいか、子育てベスト100をもとにしてご紹介いたします。

❶「良質な睡眠」をとる  ―日本の子どもは睡眠が足りない

 ジョージワシントン大学の臨床神経心理学者、ウイリアムステイクスラッド教授によると、睡眠には「癒し」の効果があるといいます。寝ているあいだに、起きているときに経験したつらい感情が和らぎ、ストレスに関連した神経化学物質が脳からなくなるためです。朝起きるとなんだか頭がスッキリしたと感じるのには、科学的な根拠があるのです。十分に睡眠がとれれば脳はリフレッシュして、思考と行動をコントロールすることができます。一方で、「子どもがキレやすかったり、プレッシャーやストレス、不安に弱い場合、睡眠不足が引き金になったりすることがある」と、小児科医でもある文教大学教育学部の成田奈緒子教授と臨床心理士の上岡勇二氏は指摘します。質のよい睡眠は、体の成長や学カアップのためだけでなく、心の安定にもとても重要だということです。

 

「良質な睡眠」をとるにはどうすればいい?

(1)子どもの理想的な睡眠時間は?

アメリカ国立睡眠財団によると、子どもの理想の平均睡眠時間は35歳で1013時間、613歳で911時間です。これに対して江戸川大学睡眠研究所所長の福田一彦教授は、日本の子どもたちは世界的に見て睡眠時間が短く、その主な要因は寝る時間が遅いからだと述べています。

(2)お風呂は寝る90分前がベスト

スタンフォード大学の精神医学者、西野精治教授によると、人は眠くなるとき、体の内部の温度である「深部体温」が下がる特徴があるといいます。寝る90分前に入浴すると、寝るころにちょうど体温が下がり、眠りやすくなるそうです。

(2)寝る直前は食事を控える

寝ているあいだも胃は消化活動を続けます。食事をしてから、胃腸の働きが一段落するまで約3時間かかるので、できるだけ寝る3時間前までに食事をすませるようにします。

(3)朝は朝日を浴びる

睡眠ホルモンの「メラトニン」は脳から分泌されるホルモンで、このホルモンの働きによって人は眠くなり、自然に睡眠に入ることができます。メラトニンは、朝の光で分泌が抑えられ、夜の暗い環境で分泌が高まります。朝起きたらすぐにカーテンをあけ、朝日を浴びることで分泌を抑え、逆に夜は分泌を高めるために明るさを控えます。

(4)電子機器は寝る1時間前から見ない

寝る前にブルーライトに当たると、良質な睡眠をもたらしてくれるメラトニンが分泌されにくくなります。夕食後は電子機器をオフにし、部屋を暗くして、目に入ってくる光の量を減らしていきます。

(5)休みの日に「寝だめ」しない

「平日に早寝早起きができていても、週末に朝寝坊すると、時差ボケのような状態になり、脳が萎縮したり、反応時間や正答率の低下が生じたりするなどの弊害が出てくるというデータがある」と、福田教授は指摘します。また、文部科学省が全国の中学生を対象に、「平日と休日の起床時間が2時間以上ずれる頻度」と「イライラの有無」との関係について調査した結果、よくずれる人ほどイライラし、ずれが小さい人はあまりイライラしないことがわかりました。

平日と休日の起床時間のずれは、精神状態の悪化を招きます。週末くらいは朝寝坊して寝だめしたいところですが、「平日と休日のずれはできれば1時間以内にとどめておくべき」と福田教授はいっています。

7日 無償の愛を満タンに!

7日の魔法の日めくりメッセージです。

無償の愛を満タンに! ~ぎゅ~っと抱きしめ合おうね♡~

無条件に抱きしめましょう。
心を抱きしめることで、
きっと、強がりや意地っ張りな心がほぐれ、
素直な心が戻ってきますよ!
”下の子が生まれた!”
”喧嘩した!”
”叱った!”
そんな時には特に、しっかり抱きしめて愛を伝え、
安心させあげましょう。

今日は7日目、子どもをしっかり抱きしめましょう♡


 2学期も残り7週間になっています。子どもの心のエネルギーが空になると、やる気や意欲はでません。もちろん大人も同じです。心のネルギーを貯める器が子どもによって大きかったり、小さかったりします。器が大きくなった子はときどきで大丈夫ですが、まだ小さい子には沢山のエネルギーを貯め続けることができるようにお願いします。一緒に楽しく食事をする、一緒にお風呂に入る、女の子なら髪の毛をとかす、楽しくコミュニケーションするなど、一緒に何かをすることでエネルギーが満ちてきます。そのときに、頑張って顔晴っていることを伝えていきましょう。

チューリップの球根をいただいました

 本校で3年生から6年生の書写の指導していただいている板橋和子先生からチューリップの球根をいただいました。4種類の球根で合計200球です。板橋先生は、鹿沼市更生保護女性会の会長です。更生保護女性会の活動の一環として、本校にチューリップの球根を寄付してくださいました。誠にありがとうございました。
 

思考力をつけるためには?⓬

⓬「思考」を掘り下げる -「デザイン思考」を体験する

変化の激しいこれからの時代に生きていく子どもたちには、さまざまな場面で問いを掘り下げ、ときどきのニーズに合った新しいものを生み出していく、柔軟な思考力が求められます。そこで注目されているのが「デザイン思考」です。この方法は、もともとはデザイナーが使っていた手法を活用したものです。人々の日常を観察する中で自分なりの問いを立て、仮説を考え、仮説をすぐ簡単な試作品に落とし込み、感想や意見を聞きながら改良を重ねていくという、スピーディなものづくりの考え方です。

デザイン的思考が生み出した有名な事例がiPodです。人々がどのように音楽を聴いているかを観察した結果、「すべての音楽をポケットに入れて持ち運ぶ」というコンセプトが生まれ、何度も試作をくりかえして世界的なヒット商品となりました。このデザイン思考を子どもたちに体験させるキュリオ・スクールの代表、西山恵太氏は「子どもたちはデザイン思考を体験することによって『答えがないのは当たり前』『答えは自分でつくるんだ』というマインドになっていくといいます。

身近なもので好奇心をくすぐり、問ぃかけるだけで、子どもたちからはたくさんアイデアが出てくるそうです。さまざまなオープンクエスチョンの問ぃかけと対話を通じて思考を掘り下げてぃくことで、自分なりの答えをつくる力が育つのです。

 

 「思考を掘り下げる」にはどうすればいい?

(1)身近なもので「お題」を見つける

思考を掘り下げるには“お題”が必要です。子ども自身がお題を思いつかない場合は、大人が代わりに考えます。コンビニに並んでいるさまざまなペットボトルの形、街で見かける企業のロゴ……近所を散歩しているだけで、いろんなお題が見つかります。西山氏によると「なぜ、誰のために、それがつくられたんだろうね」「どういう意味があるんだろうね」などと問いかけるだけで、子どもはどんどん思考を掘り下げていくことができるといいます。

(2)自分でアイデアを考えさせる

どうしても子どもは“正解”を知りたがります。ですがそこは、「パパ(ママ)もわからないんだよね。なんでだろうね?」と共感するにとどめます。「他にも方法はない?」などと聞いていくと、自分から調べたり、悩んだりしながら、自分なりのアイデアを考えるようになります

(3)アイデアを形にする

デザイン思考で大事なプロセスは、まずは試しにつくってみることです。思考を掘り下げた結果、見えてきたことをアイデアの入り口にして、自分のロゴマークをつくってみるなど、簡単なお絵かきや工作で、子ども自身のアイデアを形にすると、考える力や想像力が養われます。

(4)言い換えて確認する

子どものアイデアや発言がピント外れだなと感じても、否定せずにそのまま受け入れます。子どもは一度否定されると、その後安心して発言できなくなってしまうからです。否定する代わりに、「それってこうことかな?」と、別の表現で言い換えてあげます。「見当違いに見えることでも、とっては表現力が足りないだけで、本質的なこととつながっている場合がよくある」と西山氏はいいます。「それは間違っている」「こっちが正しい」と伝えるほうが簡単ですが、言い換えて確認してあげることで、考えを掘り下げさせるだけでなく、語彙や表現を豊かにすることもできます。

6日 役立つ事の「喜び」を知ること

6日の魔法の日めくりメッセージです。

役立つ事の「喜び」を知ること ~お手伝い出来るかな?~

どんな小さなお手伝いでも、
沢山の「有難う」のシャワーを浴びせて、
褒めて認めてあげましょう!

人のために行動することに喜びを実感すると、
将来、社会に貢献でき、
思いやりや責任感が育まれ、
志の持てる子になりますよ。


 2学期13週目も週末の金曜日です。実りの秋のなかで、読書の秋です。誰かのために役立つことができるようになるためには、褒められた、認められたということを実感したり、自覚したりすることが必要になります。「だれかのために、みんなのために」行ったことが承認される経験が多いお子さんに育ててることが大切だと「エミール(ルソー)」でも述べられています。「自分のために生き、みんなのために生きる」そんな子どもたちを育んでいきましょう。

思考力をつけるためには?⓫

⓫「子ども扱い」しない  ―子どもに「敬意」をもつとは?

ベストセラー『嫌われる勇気』( ダイヤモンド社)で知られるアドラー心理学。オーストリア出身の精神科医で心理学者のアルフレッドアドラーは軍医として戦争の悲惨さを体験し、賞罰や叱責、暴力という手段を使わない問題解決を考えられる人を育てたいと、独自の教育理論や療法を編み出しました。その基本は「人間はすべて平等であり、大人も子どもも対等である」という考えにあります。アドラーは子どもを勇気づけ、「私には能力がある」「私は認められている」と感じられる心を育てることをめざしたのです。

 

子どもを「対等」に扱う

大人の指示に従わせてばかりいると、その子どもは大人に頼る癖がついてしまい、いつまでも自立できなくなってしまいます。子ども扱いせず対等に向き合うことで、子どもは自分の頭で考え、行動する力を身につけていくことができます。

 

「子ども扱い」しないためにはどうすればいい?

(1)課題を「分離」する

親は子どもに対して「絶対〇〇がいい」「××すべきだ」といった言葉づかいをしてしまうことがありますが、これは親が心配のあまり、子どもの課題に口出しをしてしいる状態だとアドラーはいいます。そして、親の課題と子どもの課題は「分離すべき」だとし、子どものためだと言いながら、本当は親自身が安心するためにやることを「自己欺瞞」と呼びました。子どもの課題は、本来は子どもが自分の力で解決すべきこと。子どもを信頼してまかせてみて、自分で解決できれば、子どもは自分に能力があると感じられるようになります。

(2)子どもの考えに敬意をもつ

子どもには大人とは違う視点、大人にはない発想力があり、実際に子どもから教わることは意外と多いものです。「親は子どもより上」という固定観念では、子どもの柔軟な思考力を伸ばすことはできません。子どもの意見や考えだからといって、真剣に聞かずに受け流したりせず、敬意をもって耳を傾けることが大切です。子どもにたくさん話をさせ、じっくりと聞いてあげると、子どもは「自分は認められている」と実感して、自分の考えに自信をもつことができます。

(3)言葉づかいに気をつける

子どもに対して言葉づかいを丁寧にすると、命令したり従わせようとしたりする表現にならず、感情的になってこじれることが少なくなります。

(4)大人が自分の感情に気づく

子どもに対して怒りや不安、心配といったマイナスの感情があると、子どもを恐れさせたり、言うことを無理に聞かせようとしたりしてしまいます。マイナスの感情からは、「何回言ったらわかるの」「いいから〇〇しなさい」「✕✕に決まっているじゃない」といった命令や、反論の余地がない強い言葉が生まれ、「親が上で子ども下」という一方的な関係性が強く出てしまいます

親は自分のマイナスの感情に気づいたなら、場所を変えるなどしてクールダウンし、「自分は子どもの課題に干渉しているだけではないか」「もっと子どもの気持ちに歩み寄れないか」と冷静に考えてみます。

5日 安心感は、勇気と行動力の源!

5日の魔法の日めくりメッセージです。

安心感は、勇気と行動力の源! ~ずーっと、ずっと「いってらっしゃい」「いってきます」~

子どもは毎日、
新しいことに出合うために出発します。
しっかり、姿が見えなくなるまで
見送ってもらうことで、安心して旅立てるのです。
安心感が得られないと、不安で、
何事にも消極的になります。
安心感が得られると、エネルギーが充満して、
自分らしさが発揮できます。

「いってらっしゃい」「いってきます」の掛け合いで、
1歩前へ進めるのです!


 11月5日(木)、昨日の50周年記念人形劇を楽しみ、2学期も後半です。ご家庭での子どもたちの変化はいかがでしょうか。子どもの中に安心感が得られているかどうかがポイントです。安心感が得られるときには、実際にはいなくても心の中に「いつでも見守られている」という感覚が育つことです。「愛着の形成」ということになります。小学校入学前に「愛着の形成」がなされないと、学校生活で困難な場面が生じます。お子さんによっては、十分に獲得されないこともあります。小学生の子どもたちに安心感が育つように、褒めて、認めて、励ましましょう。

思考力をつけるためには?❿

❿「男女の違い」に対応する  ―特徴を知って能力を伸ばす

人間の脳には右脳と左脳があります。左脳は主に言語表現や論理的思考をつかさどり、分析的な役割をします。右脳は主にイメージの認識や空間の把握、直感やひらめき、想像力をつかさどり、情緒的な役割を担います。脳の発達でみると、男の子は男性ホルモンの影響によって成長ホルモンが抑制されるため、体と脳の成熟が一時的に抑えられます。そのため、男の子のほうが女の子より脳の成熟が遅いことがわかっています

女の子は左脳が早く成熟し、脳の左右のバランスを取るために両脳をつなぐ脳梁も男の子より太くなります。一方で男の子は女の子に比べて左脳の発達が遅く、右脳が発達していきます。そのため、女の子は言語能力に優れ、器用でさまざまなことを同時にこなせる要領のよさがあり、男の子はひとつのことに集中して取り組み、図形や空間認識が得意な傾向にあります。もちろん得意不得意は個人差によるものが大きいですが、子どもの場合はこうした男女の脳の発達の違いから生まれていることもあります。それぞれの特徴を理解しておくと、子ども能力を無理なく伸ばすことができます。

 

うまく「男女の違い」に対応するにはどうすればいい?

(1)男の子は、たくさんしゃべらせる

男の子は言語表現をつかさどる左脳の発達が女の子に比べて遅くなります。男の子に話しかけてもいつも答えがひと言うだけ、という感じでも、発達面では自然なことなのです。そこで男の子にはオープン・クエスチョンで質問してたくさんしゃべらせ、大人は聞き役に徹します。男子の教育に詳しい開成中学高校の柳沢幸雄前校長は「言いたいことを伝えられるのは、『言葉ではなく論理』。論理を理解する基盤を育てるには、子どもがセンテンス(文章)を最後までしゃべり終えるようにうながすこと」といっています(『男の子を伸ばす母親が10歳までしていること』朝日新聞出版)

(2)女の子は、自信をつけてあげる

女の子は男の子に比べて左右の脳がバランスよく発達するので、さまざまなことを同時に器用にこなすことが得意です。いっぽう、そのバランスを崩さないように失敗を避け、周囲の期待に応えようと生真面目にがんばりすぎる傾向があります。女の子には、まず家庭をなんでも話せる安全な場所にすること、そしてスモールステップで成功体験を積ませることで、自信をつけてあげます。女の子でも十分に自信がついてリミッターが外れれば、柔軟で型破りな発想が生まれてくるようになります。

(3)先入観を押しつけない

男女別学のほうが共学よりも成績がよいだけでなく、科目選択や「やればできる」と自信がもてる自己効力感にも好影響があるという調査結果が世界各地で報告されています。理由としては「男子は理系、女子は文系」といった先入観を押しつけられないこと、異性の目を気にすることなく好きな学問や趣味に没頭できることなどが挙げられます。男女の脳は、発達の速さに差はあるものの、世間で通説としていわれているほどその差はまだ明らかにはなっていないようです。「男の子(女の子)だから……」というのではなく、その子の個性を損なわないように成長を見守ることが大切です。

4日 「あいさつ」は人とのつながり・結びつき

4日の魔法の日めくりメッセージです。

「あいさつ」は人とのつながり・結びつき ~目を見て「あいさつ」してるかな?

目を見ることは相手を認め、
信頼関係を結ぶ第1歩になります。
朝1番の「おはよう」は、
1日の清々しいスタートがきれますよ!

沢山の「あいさつ」を探して声に出してみましょう!
きっと、新しいつながりや、お友達と出合えますよ。


 2学期13週目に入り、3連休後の水曜日です。創立50周年記念行事として、地元の劇団くぐつによる人形劇を鑑賞します。人と人があいさつを交わすことが改めて、重要視されています。ご家庭での「あいさつ」はいかでしょうか。元気な「あいさつ」ができる子は自分に自信があったり、エネルギーがあったりすると感じています。普段、私も負けなぐらいに「あいさつ」をしてエネルギーを与えていますが、学校が再開して子どもたちの姿が学校にある当たり前の光景になってきました。互いがつながり、結ばれていることを実感しながら、ご家庭での「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」などのあいさつをすすめてください。人とのつながりは向社会性の育成につながります。

思考力をつけるためには?❾

❾「やり抜く力」を養う  ―努力と情熱がものをいう

英語で「グリット」とは、目標に対して興味をもちつづけ、困難や挫折を味わってもあきらめずに努力を続けられる力、すなわち「やり抜く力」のことです。アメリカの教育省が21世紀教育の最重要課題として掲げ、オバマ前大統領やマイクロソフトのビル・グイツ、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグをはじめ、各界のリーダーたちがこの「グリット」を重要視しています。

グリット研究の第一人者であるペンシルベニア大学の心理学者アンジェラダックワース教授は、人が偉業を達成するには才能よりもグリットが重要であることを科学的に実証しました。さらに、グリットを計測する方法を独自に編み出したところ、社会的に活躍している人々はその数値が高いことがわかりました。グリットが強い人は、自分のやるべきことを最後まで成し遂げやすいこと、また、グリットは幸福感や健康とも比例していることがわかっています。グリットの強さには遺伝的な影響もありますが、ダックワース教授は、グリットは「伸ばせる能力」だといっています(『やり抜く力』ダイヤモンド社)。

 

 「やり抜く力」はどう伸ばす?

(1)好きなことを見つける

ダックワース教授は「その道を極めた達人でさえ、最初は気楽な初心者だった」といい、「必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事」と述べています。アメリカの教育心理学者、ベンジャミン・ブルーム博士の研究でも、なにごとも習い始めの時期には、やさしくて面倒見のよい指導者を得ることが重要であり、威圧的で厳しすぎる両親や教師は、子どものやる気を損なってしまうことがわかっています。ますは子どもがどんなことに情熱を感じているか、興味の対象が何かをじっくりと観察します。

(2)「少し高めの目標」を設定する

情熱を傾けられることが見つかったら、少し高めの目標を設定し、それをクリアするために練習します。できれば同じ時間に同じ場所で練習することを「日課」にします。好きなことがまだ見つからない場合でも、毎日の宿題や運動などで、少し高めの目標を設定して練習を重ねれば、勤勉さが身につきます。

ヒューストン大学の心理学者、ロバート・アイゼンバーガー教授は自身の研究から、勤勉きは練習によって身につけることができ、難しいことに取り組むことで、ほかの難しいことにも取り組めるようになると結論づけています。

(3)すぐにやめない

「先生に怒鳴られた」「試合で負けた」「朝練がつらい」といった一時の感情に流されず、始めたことは区切りのいい時期まで一生懸命取り組むようにします。

(4)親が手本となる

ブルーム博士が世界卜ップクラスのスポーツ選手や芸術家を対象に行なった研究では、親が子どもたちにとっての「努力の手本」となっていることがわかりました。ダックワース教授は、親も自分にハードな目標を設定し、「それに対してどれくらいの情熱と粘り強さをもって取り組んでいるか」、そして「子どもが自分を手本にしたくなるような育て方をしていると思うか」を考えるべきだといっています。

(5)ほめ方に気をつける

生まれながらの才能や結果、成績を評価するよりも、努力の過程をほめたり、「もう少し時間をかければできるようになるよ」とあきらめないよう励ましたりするほうが、努力できる能力を伸ばすことにつながります。

(6)グリットの強い人で囲む

グリットの強い人たちに囲まれていると、自分も自然に連帯感や共同体のような意識を抱くようになります。ダックワース教授の家庭では、家族全員がそれぞれ、ハードなことに挑戦し、粘り強く続けることを実践しているといいます。グリットは集団の力でも養えるのです。

3日 食を通じて宇宙とつながる

3日の魔法の日めくりメッセージです。

食を通じて宇宙とつながる ~「いただきます。」「ごちそうさま。」~

手を合わせて言う動作は、
自分と食事に関わる全ての事柄が
つながり合わさることを意味します。

親指にはご先祖様・お父さんなどと言う意味があるので、
親指を見て言うことで、
周りの方への感謝の心が育まれます。

食べ物への感謝の気持ちと共に、
人とのつながり、世界とのつながり、
宇宙とのつながりの中で
自分が生きていることを感謝出来るのです。


 2学期12週目、文化の日です。けんちん汁を自宅で作って食べていますが、旬を感じて大変おいしいです。旬をいただくことができる幸せを感じています。食べ物に感謝する気持ちで「(生き物の命を)いただきます。」「(生き物の命を)ごちそうさまでした。」と言うのだと祖父母から教えられたことを思い出します。生き物の命を大切にすることは、人間が生きるために必要な分だけ、命をいただくことなんですね。季節を感じつつ、食べ物を感謝してほしいものです。

思考力をつけるためには?❽

❽「金銭感覚」を身につける   ―自己管理を体験する

アメリカでは、子どもたちがレモネードをつくり、庭先で売ってお金を稼ぐ「レモネードスタンド」が夏の風物詩です。自分でお金をどうやって稼ぎ、それを使うのか貯めるのかを考え、売り上げを学校や慈善団体に寄付することもあります。また、まだ学生のころから、お金をどうやって増やすかといった問題に積極的に向き合い、高校では金融や投資に関する知識を教えてくれる授業もあるようです。

世界的に有名な投資家、ウォーレン・バフェットは「小さいころに養った金融の習慣は、大人になっても続く」といい、金融の素地がなければ成功する起業家になれないと述べています。

日本でも老後の資金が話題になったように、今後はこれまで以上に自分で自分のお金を守り、増やして、備えていかなければいけない時代です。幼いころから金銭感覚を身につけておくことは、子どもたちの未来にとって欠かせない力になります。

 

「金銭感覚」を身につけるにはどうすればいい?

(1)「おこづかい教育5か条」を伝える

ファイナンシャルプランナーで、子どもの金銭教育の啓蒙活動を行なうNPO法人「マネースプラカト」の設立者である羽田野博子氏は、子どもの金銭感覚を育てるうえでの「おこづかい教育5か条」を掲げています。以下の5つの心得を、子どものころから体感させておくことが大切だといっています。

① お金は親が働いているからもらえる

② お金は使ったらなくなる

③ 優先順位をつけて使う

④ 貯金の習慣をつける

⑤ お金では買えないものもある

(2)「100円」で買う練習をする

羽田野氏は限られた予算の中で何が買えるかを考えてやりくりする練習を勧めています。一緒に買い物に行き、おこづかいとは別に「好き今ものを買っていいよ」と100円を渡します。

(3)「必要」か「欲しいだけ」かを考えさせる

金銭感覚で重要なのが、お金の使い方です。まずはおこづかいを通じて「やりくり」を経験させます。羽田野氏はその際、「必要なもの」か、必要はないけれど「欲しいもの」かに分けるよう考えさせ、学年が上がるにつれて、文房具などの必需品も自分のおこづかいから買わせるようにすると、優先順位をつけて使うことを学べるといいます。

(4)自分の財布をもたせる

おこづかいは子ども専用のお財布を用意して入れておき、お年玉などまとまった金額を手にしたときは、子ども専用の銀行口座に預金することを羽田野氏は勧めます。ちなみに小学生のおこづかいの相場は、2015年度の調査では「月に1回、500円」との回答が最も多数でした(金融広報中央委員会)。できれば、「おこづかい帳」をつけて何を買ったか、いくら使ったかを記録させます。

ものを失くしてしまったときは、「おこづかいで買い直すか、それでも足りない場合は子ども自身の貯金から使う」とよいそうです。ものを大切にしないとお金はどんどんなくなることを実感でき、自分のものには自分で責住をもつ感覚を学べるからです。

(5)使い方にロを出さない

子どもが後先を考えずに使ってしまうことがあっても、ロを出さないようにします。お金は使うとなくなってしまうというほろ苦い体験は、「お金を使うときはよく考えて、ときには我慢することも重要だ」という教訓につながります。

2日 物事が、うまくいく!

2日の魔法の日めくりメッセージです。

物事が、うまくいく! ~一緒にお部屋を片付けようね~

部屋の乱れは、心の乱れにつながります。
片付けをする事で、空間が整い、心も整理出来るので、
良いエネルギーが部屋に充満します。
部屋の片付けは、心が落ち着き、物事がうまくいきますよ。

ぬいぐるみ、ボール、積み木、
どこに何を片付けるのかを、
はっきり分かるように分類する工夫をしましょう。

一緒に片付けをすることが、習慣化する秘訣です!


 2学期12週目、運動会の振替休日です。幼児へのメッセージですが、小学生に向けたメッセージといっても不思議ではありません。きれいにすることは、場所を整え、次の行動へ切り替えることの準備になります。切り替えることや後片付け、計画的に行うことなどを「実行機能」と言います。この実行機能を上手くできるようにすることが小学生に重要なことと言われています。自分だけではできない子どもの場合、大人が一緒にかかわることで習慣化につながります。「段取り八分」とも言われているように、計画的に行えるようにすることが大人になって役に立ちます。子どもによい習慣を。

思考力をつけるためには?❼

❼「アナログ」のゲー厶で遊ぶ  ー夢中になりながら頭を使う

子どもが「YouTubeを延々と見ている」「オンラインゲームにのめりこんでいる」というのは、いまの親にとってはいちばん悩ましい問題かもしれません。そこでいま、改めて注目されているのが、カードゲー厶やボードゲー厶など、アナログのゲー厶です。子どもが驚くほど夢中になり、会話を通じてコミュニケーションカも身につくだけでなく、状況を整理して分析したり、筋道を立てて先の手を考えたり、相手の心理を読んだり、頭を使うトレーニングにもなります。勝ち負けが決まれば終了、という切りのよさも魅力です。カードゲームやボードゲームには、子どもはもちろん、大人も本気で楽しめるものがたくさんあり、子ども、親、祖父母と3世代で盛り上がれるものもあります。

ゲームを教育など社会問題の解決に生かす研究に取り組む、東京大学大学院情報学環の藤本徹講師が勧める、人気のゲームをやさしい順に紹介します?

 

「アナログのゲー厶」、どんなものがいい?

(1)アルゴ

算数オリンピック委員会や、数学オリンピック優勝者のピーターフランクルらが共同で開発した、相手のカードの数字を推理するゲーム。0〜11の数字が書かれた黒と白のカード各12枚、合計24枚のカードを使います。各プレイヤーは、自分から見て左から数字の小さい順に並べるなどのルールに従って手持ちのカードをふせて置き、相手の数字をすべて当てたプレイヤーが勝ちです。推理力、論理力が鍛えられます

(2)ナンジャモンジャ

ロシア生まれのユーモラスな謎の生物「ナンジャモンジャ」の12種類のカードをめくり、1匹ずつに思いついた名前をつけていき、同じものが出たらより早くその名前を思い出してコールすることを競うゲーム。ルールはシンプルで、記憶力がものをいいます。笑ってしまうようなおかしな名前をつけたり、複雑な名前を思い出せなかったりと、小さい子から大人まで幅広い世代で盛り上がれます。

(3)ジェンガ

直方体のブロックタワーの中から、プレイや一が順番にひとつずつブロックを片手で抜き、抜き取ったブロックをいちばん上に載せていき、タワーを倒してしまった人が負けというゲーム。このゲームもルールがきわめてシンプルで簡単に楽しめるので、小さな子も含めて一緒に遊ぶのにぴったりです。

(4)ブロックス(Blokus)

フランス生まれの陣取りゲームで、パリトイグランプリ、カンヌ国際トイフェスタ、日本グッド・トイなど数多くの賞を獲得しています。青.緑に分かれたプレイヤーが、それぞれの持ち駒をボードに1つずつ置いていきます。

自分のピース同士が角で接する場所にのみピースを置ける(辺で接する場所には置けない)というルールです。勝敗はピースを置いたマスの数で決まります。

(5)どこでもドラえもん日本旅行ゲー厶5

ドラえもんの地図すごろくゲーム。各地の地名や位置、移動手段、名産品など、地理の要素はもちろん、お金の計算も入っており、子どもが興味をもって自然に知識を身につけられます。世界旅行、宇宙旅行のゲームもっいていて、盛りだくさんのボードゲームです。

(6)モノポリー

土地や鉄道を買収し、家やホテルを建設して資産を増やしていくボードゲーム。80年以上の歴史があり、世界選手権も開催されるほど、世界中で愛されている人気の高いゲー厶です。モノポリーは英語で「独占」という意味で、他のプレイヤーを全員破産させた人が勝ち。親が子ども相手に真剣に交渉するなど、家族で楽しみながら子どもの交渉力や判断力、計画性などを育むことができます

(7)カタン

これも世界的に大ヒットした、ドイツ生まれの陣取りゲーム。ブロックス同様、数々の賞を受賞しています。無人島を舞台に、家を建て、資源を獲得し、獲得した資源で陣地を増やしていきます。マップが2兆通りにも変えられるのが特徴で、毎回変化に富んだゲームが楽しめます。資源をプレイヤー同士で交換するため、お互いにとって利益になる関係にどうもちこむか、交渉力がカギになります。

1日 何事も基本から

1日の魔法の日めくりメッセージです。

何事も基本から ~朝、歯を磨こう!顔を洗おう!~

さあ、1日の始まりです!
自らの身を整えることが出来ると、
気持ちがシャキッとし、
清々しくなり、気合いが入ります。

エネルギー全開でスタート出来る習慣を付けましょう!


 今日から11月。昨日の運動会で、子どもたちの「全力」で、「挑戦」する姿を見ることができました。今日は日曜日、明日は振り替え休日、明後日は文化の日と3連休になります。運動会の疲れをとりつつ、楽しく充実した時間を過ごしてほしいと思います。水曜日には、50周年記念行事の一つとして、劇団くぐつの人形劇も予定しています。
 改めて基本を考えてみてください。朝起きたらすぐにトイレに行き、歯を磨くことの習慣を身につけさせることが体の健康につながる始まりでもあります。顔を洗って着替えて朝ご飯です。この一連の動作が身についているか、「おはようございます、おはよう」のあいさつも含めて、始めてみましょう。あいさつができる子は、学習に向き合う準備ができている証拠です。また、人とつながり合うための基本です。

31日 あなたに合えて「よかった」

31日の魔法の日めくりメッセージです。

あなたに合えて「よかった」 ~魔法のことば「ありがとう」~

「ありがとう」の言葉はどんな時に出てきますか?
お子さんと考えてみましょう!
やさしくしてもらった時、嬉しかった時、
子どもが生まれた時、
いてくれるだけで、
「ありがとう(有難う)」の気持ちが湧いてきますね。
「有難う」の重み、大切さ。
なかなか出合えないのが31日目です。
年間でも数回しかこのページにならないのです。

出合えた事そのものに感謝出来ますように。


 今日は青空の下での運動会です。「子どもたちによる、子どもたちのための運動会、子どもたちが創り上げる運動会」になると思います。子どもたちの頑張って、顔晴る姿を見ることができると思います。素直に感謝の気持ちでいっぱいになります。「ありがとう」という素敵なことばを言うと、言った大人にもやさしさや嬉しさの気持ちが湧いてきます。大人から「ありがとう」を言っていきましょう。

卒業生からのエール2

 昨日、卒業生から西小生へのエールとなるメッセージをいただきました。母校を気にかけてくれる素晴らしい生徒達です。卒業生の思いも胸に頑張って、顔張りましょう。

 西小学校のみなさんへ
 今年は、新型コロナウイルスの影響で、さまざまな行事がなくなってしまいました。そのなかで、西小学校が運動会をすると聞いて、みんなで協力し、今まで以上の運動会を作り上げて欲しいなと思いました。みなさんの頑張っている姿を見たかったけれど、それは密になってしまい、難しいので心の中でみなさんのことを応援しています。赤組、白組ともに堂々と戦い、保護者のみなさん先生方を盛り上げてください。
 今年の応援のみなさん、実行委員のみなさん、最後まで生徒を引っ張り最高の運動会になるように願っています。そして、生徒のみなさんは1つの競技を最後まであきらめずに、頑張ってください。最後になりますが、お忙しいなか応援に来てくださった保護者のみなさんに「ありがとうございました。」としっかりした感謝の気持ちを伝えましょう。
 令和元年度紅組応援団長 鷹觜 聖花


 西小学校のみなさんへ
 みなさんお元気ですか?もう運動会まで残りわずかとなりましたね。ダンスやリレーの練習など頑張っていると思います。今年は新型コロナウイルスの影響で例年どおりのかいさいとはならず、障害物競走やつなひき、全校リレーなどがなくなってしまって、悔しい思いをしている人がたくさんいると思います。その中でも実行委員会や応援団などがどれだけ良い運動会を創り上げるか試行錯誤しながら頑張っているかと思います。
 今、自分が出せる精一杯の力をだしてぶちかましてください。本当に、本当に運動会を見に行きたいという気持ちでいっぱいです。そして、実行委員長、応援団長、多分不安なのではないでしょうか。本当に初めての試みで大丈夫かとても不安だと思います。ですが絶対大丈夫です。この私が言うのだから絶対大丈夫。
 最後に6年生のみなさん、後悔しないよう最後まであきらめずに頑張ってください。そして私もかげながら応援しています。体調管理をしっかりして、元気で運動会を迎えてください。
 令和元年度白組応援団長 酒井 心愛

卒業生からのエール

 昨日、卒業生から西小生へのエールとなるメッセージをいただきました。母校を気にかけてくれる素晴らしい生徒達です。卒業生の思いも胸に頑張って、顔張りましょう。
 
 西小学校のみなさんへ
 今年はコロナウイルスの影響で思う練習ができなかったり、密をさけながらの練習は大変だったと思います。1年生は小学校最初の運動会がこのような状況になので、少し不安があると思いますがやる時間が短い分スローガンに向かい練習の成果を発揮して頑張ってください。
 そして6年生は、小学校最後の運動会です。悔いの残らないように思い出に残る運動会になってほしいです。最後ではありますが、みなさんの思い出となるよう力を存分に発揮して軸を達成できるように頑張ってください。
 令和元年度運動会実行委員長 石川友梨佳

 
西小学校のみなさんへ
 今年は新型コロナウイルスでの影響で様々な行事が中止になってしまい運動会も種目が減っての開さいとなりました。けれど、種目が少なくなってもやることは一緒です。6年生のみなさん、今までやってきた成果を十分に発揮し、最後の運動会、くいの残らないよう頑張ってください。
 令和元年度紅組応援団長 根本 一冴


 西小学校のみなさんへ
 コロナのせいで運動会のやり方が前とちがくなっていると思うけどみんなガンバレ!!
 応援団長もがんばってください。
 コロナに負けず楽しんでください。
 令和元年度白組応援団長 江連 聖友

 

 

思考力をつけるためには?❻

❻「深掘り」の意欲を伸ばす  ―成績より過程に注目する

東京大学高大連携推進部門の心理学者である白水始教授は「『試行錯誤しながら学ぶ力』は、本来は誰にでも備わっている」といっています。ところが残念ながら、子どもは成績だけをほめられると、かえって学ぼうとする意欲を削がれてしまうといいます。子どもはもともと単純に「楽しい」という理由からがんばるのですが、がんばった内容には触れずに結果だけをほめられ、さらにはごほうびまで与えられたりすると、「点数しか見ないんだな」「自分がやっていたことはごほうびのためだったのか」と、楽しい気持ちが損なわれてしまうのだそうです。

コロンビア大学のクラウディアミューラー教授らがある公立小学校の生徒を対象に行なった「ほめ方」の実験でも、子どものもともとの能力(=頭のよさ)をほめると子どもたちは意欲を失い、成績が低下することがわかりました。

白水教授は、「(点数などの)結果だけに注目するのではなく、取り組んでいる中身や、子どもの取り組み方そのものに気を配ってあげること」が大切だといいます。親が子どもの考えをもっとくわしく聞いたり、面白いアイデアや問題の解き方などに関心を向けたりすると、子どもは自分の考えを深掘りしていこうと思えるようになります。

 

「深掘り」の意欲を伸ばすにはどうすればいい?

(1)どんなことも「前進」ととらえる

「学習するとは、いままでわからなかったことがわかるようになること」だとシンプルに考えれば、失敗も成長のひとつだと思えてきます。結果がふるわないときには、どこが足りなかったのか、何が問題だったのかを一緒にふりかえり、「わかるようになってよかったね」「ほら、一歩前進だ」と声をかければ、子どもの自尊心を傷つけずに伸ばすことができます。

(2)子どもに質問をする

「なぜだと思う?」「自分ではどう思う?」といろいろ質問してみます。子どもは質問されることで、自分の理解不足に気づいたり、自分が知りたいこと、やるべきことは何なのかを自分の頭で考えるようになったりします。ただし、質問するときには、結果を問い詰めるような聞き方にならないように注意します。

(3)親の好きな分野と話をからめる

子どもが取り組んでいることに対して、親の得意な分野、好きな分野とからめて話してみます。対話の内容は、子どもの興味に限らなくてもいいのです。さまざまなヒントで視野を広げてやれば、子どもはそれを頭の中でつなげ、あれやこれやといじくりまわして、柔軟な思考力を育むことができます。

(4)「専門家」の言葉に触れる

親がなんでも子どもよりくわしい必要はありません。「餅は餅屋」ということわざがありますが、親が答えられないようなことは、くわしい人に話を聞くと、子どもにとってもためになります。子どもが興味をもつ分野があれば、周囲で自分よりくわしい人を探し、子どもが交流できる機会をつくります。いまはSNSで積極的に情報を発信したり、一般の人と交流をもったりしている研究者や専門家もたくさんいます。そうした人と、親がツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどでつながって、子どものために直接、質問してあげることもできます。

また、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談室」では、子どもたちのさまざまな素朴な質問に専門家が答えており、その内容は本にもまとまっています。そうした番組や本などで専門家の言葉に触れるのも、子どもの知的好奇心を剌激します

30日 チャレンジ精神!

30日の魔法の日めくりメッセージです。

チャレンジ精神! ~初めてのことにチャレンジしてみよう!~

やってみよう!は、どこから生まれるのでしょうか?
「日めくりメッセージ」をめくりはじめ、
30日が経ちました。


教えること、伝えること、育むこと、与えること・・・

安心感、自信、勇気・・・

素敵な自分

自分を理解してくれる人。
認められ、受け入れてもらえ、環境がバッチリ整えば
子どもは巣立っていけます。
すぐでもなくて、あせらず、ゆっくり見守れるあなた、
子どもの力を信じてお任せ出来るあなたがいますか?


 2学期11週目の金曜日。運動会の前日になりました。1年生から5年生は13時下校で、6年生が運動会の準備を行います。10名弱のボランティアの保護者の皆さんにお世話になります。新型コロナウイルス感染対策を考慮した運動会への挑戦です。ストレスを抱えているかもしれませんが、ウィズコロナ時代です。本校のスローガンは「全力」「挑戦」「ありがとう」です。英訳すると、「all one ́s power」「challenge」「thank you」になります。その根底には、見守って理解してくれる人、認めてくれる人が必要になります。家庭で地域で学校でみんなで育んでいきましょう。ご協力をお願いします。

職員、授業づくり研修会

 放課後、低学年の子どもたちを担当している職員が集まって、1年生の国語「じどう車くらべ」の授業づくり研修会で協議・検討しました。講師は上都賀教育事務所の増田指導主事です。「しごと」と「つくり」についての問いの文章と、3種類の自動車の「しごと」と「つくり」の説明から構成されています。新しい展開を協議し、実践のためのアイデアが検討されました。11月中旬に実践していきます。ご指導ありがとうございました。
 

思考力をつけるためには?❺

❺「失敗」を成長の糧にする  -信じて自分で立ち直らせる

「私は失敗したことがない。ただ1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」という言葉をエジソンは残していますが、私たちが生きているこの世界の文明は、先人たちが積み重ねた試行錯誤の賜物です。ところが家庭や教育現場では、子どもたちが失敗し、試行錯誤できる機会が十分に与えられているとはいえません

東京大学で「失敗学」という新しい学問に取り組んだ畑村洋太郎名誉教授によると、挫折を知らず順風満帆な人生を歩んできた東大生の多くには、失敗を恐れてしまう傾向があるそうです。それゆえ、畑村名誉教授は失敗を「ワクチン」にたとえ、親は子どもにたくさん失敗の経験をさせることで、心と体に「失敗」という抗体をつくっておこうと唱えています。

 

「失敗」を成長の糧にするにはどうすればいい?

(1)先回りしない

子どもの失敗を心配するあまり、先回りして障害物を取り除いたり失敗から守ろうとしたりする親は「ヘリコプターペアレント」と呼ばれ、子どもを無気力にしてしまうことがあります。アメリカのメアリーワシントン大学が2013年に行なった調査では、ヘリコプターペアレントに育てられた大学生はうつ病になりやすいという報告がありました

畑村名誉教授は「失敗は一見遠回りに見えるが、そこから答えを模索していくやり方のほうが、どんな場合にも柔軟に対応できる本物の力が身につく」といっています。

(2)失敗談を伝える

子どもたちが失敗や周囲の目を恐れないようになるためには、「親自身もしょっちゅう失敗すること」や「自分がどんな失敗をして、どうくぐり抜けてきたか」を伝えてあげるのが効果的です。失敗談を笑い飛ばすくらいの余裕を見せておくと、子どもは失敗を怖がらなくなります。

(3)自分で目標を決めさせる

好きなことや興味のあることについて自分で目標を決めると、子どもは途中で失敗しても目標のためにがんばろうと思えます。

(4)「もっとがんばれ」と言わない

失敗をしたときにいちばん苦しいのは子ども自身です。そんなときに「もっとがんばれ」と声をかけても追い詰めるだけです。「親ができることはおいしいごはんで物理的にエネルギーを回復させ、子どものことを信じて見守ってやることだ」と畑村名誉教授はいいます。

(5)「失敗=改善の機会」と理解させる

スタンフォード大学の発達心理学者キャロル・S・ドゥエック教授は、失敗を「改善の機会」ととらえられる人は、失敗してもあきらめずに粘り強く挑戦を続けられるといっています。子どもを才能や結果で評価せず、挑戦し続けるプロセスをほめ、子ども自身が「まだできていないだけで、努力すればきっとできるようになる!」と考えられるよう勇気づけます。

(6)ふりかえる癖をつける

さらにドゥエック教授の実験では「もっとうまくいく方法はあったかな?」といった声かけをすると、子どもは自分なりに改善点を考え、もっと努力することがわかりました。畑村名誉教授も、失敗したときは「こうすればうまくいく」という正解ではなく、失敗するまでの道筋を思い起こし、「なぜ自分はまちがえたのか」と考えることが必要だといっています。

29日 喜び

29日の魔法の日めくりメッセージです。

喜び ~今日1つ、自分も相手も喜べることをしようね~

喜べる行いとは、
どんなことか考えてみましょう。

相手が笑顔になれること。
私も笑顔になれること。
自分で自分を褒めることが出来ること。
その行いで晴れ晴れとした気持ちになれること。
自信を持って出来ること。

自分に自信が持てると、責任感が育まれます。
どんな小さなことでも褒めて認めてあげましょう。
小さなことに気付き喜べることも素敵なことですね。


 2学期11週目、運動会まであと2日です。運動会に向かって取り組んでいる子どもたちです。子どもたちには今やるべきことに全力で取り組むことをお願いしています。一日一善と言われていますが、小さなことでもその行為に気付き、褒めて認めることですね。小さな気付きの積み重ねが子どもも大人も良い成長につながるようです。プロセス(過程)の頑張りを褒めて認めていきましょう。

職員、道徳教育研修

 放課後、職員は「道徳教育の充実」のための研修会が開催されました。講師は、鹿沼市教育委員会の本郷指導主事です。本郷氏は、西小出身で、本校の音楽室を懐かしがっていました。職員も寄りよ授業の実践のためにしっかり学んで、「考え、議論する道徳」を目指して励んでいます。なお、11月16日に本校を会場に研究授業が予定されています。
  

思考力をつけるためには?❹

❹「考えるきっかけ」をつくる  ー思考をうながす言葉がけとは?

文部科学省がグローバル化に対応できる人材を育成するため推進しようとしている、小高校生向けの教育プログラムに、国際バカロレアというものがあります。国際バカロレア教育は、世界150以上の国地域にある約5000の認定校で実施され、「なぜだろう?」とくりかえし問いながら、分析を深めていく対話型の授業を特徴としています。多くの卒業生が、起業家など社会のチェンジメイカー(変革者)として世界を舞台に活躍していますが、その認定校の先生が、印象的なことを仰っていました。

「皆、正解を知りたがります。そして、どれが試験に出るのですか、とすぐに聞いてきます。受験勉強では『正解は何だ?』とつきつめていくことが多いからだと思いますが、国際バカロレアでは、『根拠があれば、それは1つの答えである』という考えです。だから『自分の意見はどうなの?』『なぜ?』というところを重視しているのです」

国際バカロレアでは、先生は“教える”というよりも、生徒と共に学ぶ学習者であり、授業はあくまでも子どもが主体。子どもが自分の頭で考え、決断し、行動できる力を伸ばしていくという理念です。考える力は、教えたり指示したりするのではなく、子どもに考えるきっかけを与えることで育めるのです。

 

「考えるきっかけ」をつくるにはどうすればいい?

(1)答えを教えない

 子どもが何かを聞いてきたら、すぐに答えを教えずに「〇〇ちゃんはどう思う?」「なんでだろうね?」と問いかけます。すぐに答えがわからないワクワク感が、子どもの考えるきっかけになるからです。自分で考えようとしないときには、一緒に調べたり考えたりしてあげることで、ただ「答え」を教えるのではなく「学ぶプロセス」を体験させます

(2)質問させる

子どもにたくさん質問をしてもらいます。質問したがらないときには、親のほうから「パパ(ママ)はこう思うんだけど、〇〇ちゃんはどう思う?」などと質問してみます。子どもは親を手本に言葉の使い方を覚えていきます。たくさん質問する子どもは、親も子どもにたくさん質問をしているという調査結果もあります。

(3)あえて反論をする

 ディベートや議論を活性化させる手法で、「悪魔の代弁者」という役割をつくることがあります。これは多数派に対してあえて反論する役割で、子どもに対しても、考えを深めるきっかけをつくれます。子どもの発言に対し、「それって本当かな?」と切り出し、あえて真逆の意見をぶつけてみるのです。

(4)自分でルールを考えさせる

子どもが親の言うことを聞かないのは、納得できていないからです。「〇〇しなさい!」という命令に効果がないときには、それも思い切って考えるきっかけにしてしまいます。親の希望を伝えつつ、賛否両論を考えさせるのです。たとえばゲームばかりしているときは、「目が悪くなるから心配だ」「〇〇ちゃんの話を聞く時間が少なくなるので悲しい」といった親の気持ちを伝えつつ、子どもには、ゲームをすることのメリットとデメリットを挙げてもらいます。そのうえで、どういうルールにするのがいいか、自分で考えさせます。

このプロセスには時間がかかりますが、命令して強制するよりも、子どもが納得したうえでルールを決めたほうが行動は変えやすくなります。

28日 子どもからのメッセージを受け取る

28日の魔法の日めくりメッセージです。

子どもからのメッセージを受け取る ~背筋を伸ばそう!ビシッといこう!~

背中が丸くなっているということは、
何かのメッセージです。
「背筋を伸ばしなさい」という言葉掛けだけでなく、
どうして、背筋が伸ばせないのかを
見ようとする姿勢を持ちましょう。
背中が丸まっていると呼吸も小さくなり、
行動力も小さくなります。
背筋がいつも伸びていると、目線が上向きになり、
自然にやる気が湧いてきます。

子どもがいつも背筋を伸ばせるように、
私達が子どもからのメッセージを受け取れるようになりましょう!

 2学期11週目、運動会まであと3日となりました。子どもたちは頑張って取り組んでいますが、体調にもご留意してください。新型コロナウイルス感染症防止のため、ストレスの多い日々かと思います。保護者の皆様もストレスがあるように、子どもたちもありますので、メッセージを受け止めてください。子どものメッセージを受け取るために、ノンバーバル(非言語的)なところが大切になります。しぐさや姿勢、表情、視線など、子どもたちの家庭での様子を確認しながら、子どもたちの話を聞いてあげてください。そのことによって、互いの気づきが生まれます。頑張って、顔晴っていきましょう。

思考力をつけるためには?❸

❸「オープンクエスチョン」をする  -「WHY」「HOW」「IF」を上手に使う

質問は、大きく2種類に分けられます。ひとつは、クローズドクエスチョンです。 これは、イエスかノーかで答えられる質問のことです。たとえば「今日の学校楽しかった?」「給食おいしかった?」といった質問だと、「うん」「べっに」という短い返事で終わります。もうひとつは、オープンクエスチョンです。これは、答えがひとつではない質問です。「今日学校でどんな面白いことがあった?」「給食では何がおいしかった?」などと聞くと、答えは子どもの数だけ違ってきます。子どもに何か質問されたときには、「それは何だと思う?」「なんでだろうね?」といったオープンクエスチョンで問い返すと、子どもはさらに自分の頭で考えようとします。またオープンクエスチョンをすると、自然に子どもの話を聞くことが多くなるので、子どもは自分の話を聞いてくれる親をより信頼するようになり、もっとたくさん伝えたいと思うようになります。大人でも、イエスかノーかではなく、具体的な思いや考えを伝えるときは、頭の中をある程度整理してから話さなければいけません。オープンクエスチョンは、こうして子どもは考える力を育んでくれるのです。

 

「オープンクエスチョン」はどうやってする?

(1)「前向き」に質問する

子どもによく言うセリフを次のように言い換えてみます。「〇〇しなさい!」→「なぜ〇〇しなきゃいけないんだと思う?オープンクエスチョンその1は「WHY型」です。ただしWHY」を使うときは、否定文と一緒に使うと逆効果になります。「どうしてできないのか」「なぜ言われた通りにしないのか」などと問い詰めると、子どもは言い訳を考え、それを聞いた親がまたイラッとするという悪循環に陥ります。

まずは「〇〇したくない気持ちはわかるよ」と共感しつつ、「それでもなぜやらなくちゃいけないんだろうね?一緒に考えよう」と問いかけてみます。「どうしてこんなこともわからないの!」→「どうしたらわかるようになるだろう?」オープン・クエスチョンその2は「HOW型」です。このときも「どうすべきか」と詰め寄るのではなく、「どうしたらできるようになるだろうね」と寄り添う姿勢が大切です。

グーグルやフェイスブックでは、「How might we?(どうすればできそうか?)」と質問することを「HMWメソッド」と呼び、アイデアを出し合う効果的な方法として使っています。英語で「might」は「〜かもしれない」「〜もあり得る」というニュアンスで、「正解」は1つではない」「さまざまなアイデアを受 け入れよう」というスタンスで考えるための方法です。

「なんでできないの!?」→「もし〇〇だったら、××できるかな?」オープン・クエスチョシその3は「IF型」です。「なんでできないの!?」といった言い方は、子どもの自信を損ないます。子どもができなくて困っていることがあれば、「もし〇〇だったら〜」という表現で“提案”をしてみると、それをきっかけに新しい気づきがあったり、自分でもっといい方法を考えだそうとしたりする意欲にもつながります。

(2)アイデアをふせんに書き出す

 そうして子どもから出てきたさまざま考えを、ひとつずつふせんに書き出して並べてみると、さらに対話が深まり、考える力が養われます。

27日 「見えないこと」こそ意味がある

27日の魔法の日めくりメッセージです。

「見えないこと」こそ意味がある ~お友達の素敵なところを3つ見つけよう~

人はすぐ嫌なところに目が向くことが多いですが、
子どもの間に、人や、物事に対して
素敵なところを見つける習慣をつけていると、
いつもプラス思考になることが出来ます。
「人には必ず素敵なところがある!」
表面だけでなく、中味を見つけられることは、
人として誇りになる宝物です。

見えないことこそ、
大きな真実が隠れていることを伝えましょう。


 2学期11週目の火曜日です。運動会に向けてみんなで取り組む1週間です。新型コロナウイルス感染予防に努めていただき、ありがとうございます。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!子どもの中で良いところや素敵なところ、頑張りを見ようとする、見つけようとすると、人のよさに気付きます。プラス思考にすることです。プラス思考をしないと成長には絶対つながりません。プラスの言葉を言う子どもと大人は必ずよい方向に成長すると言われています。子どもの頑張り、顔晴り(笑顔で晴れやかな姿)をたくさん見ることができるよう支援していきましょう。

思考力をつけるためには?❷

❷「観察眼」を磨く -生まれながらの能力を伸ばす

「君は見ている、だが観察はしていない。見るのと観察するのは大きな違いなんだ」これは、シャーロックホームズの有名なセリフです。物事を受動的に吸収するのではなく、積極的に注意して観察しようとする姿勢が、名探偵ホームズの並外れた推理力を支えていたのです。最近はビジネスの世界でも、新しいニーズや課題を発見する方法として「観察」が注目されています。市場調査において、アンケート等に回答してもらうだけでなく、ありのままの生活ぶりや環境、日ごろの言動などを深く観察することで、人々が言葉にしない潜在意識まで読み取ろうというものです。

 

子どもは鋭い観察力をもっている

じつは子どもには、生まれながらにして優れた「観察眼」が備わっています。ところがこれまでの教育では、与えられた課題に決まった正解を求めることで、その観察眼を鈍らせてきたのではないかといわれています。

ホームズのセリフにあるように、観察眼を磨くことは、自分なりの課題を見つけ、新しい気づきを得る力になります。

 

「観察眼」を磨くにはどうすればいい?

(1)一日の出来事をくわしく聞く

子どもにその日起きた出来事について聞いてみます。自分が見たもの、感じたことなどを言棄で表現すると、日々の微妙な変化に意識が向くようになります。その際、ときおり「なんでだろうね?」などと疑問をうながすようにすると、子どもは「どうしてだろう」「知りたいな」と、もっと積極的に観察しようという意欲が湧いてきます。

(2)外に出る

子どもが観察眼を磨くには、外に出るのがいちばんです。とくに自然にはたくさんの刺激があります。毎日、同じ場所に行くというのもひとつの方法です。特定の場所でも自然は日々、変化していくからです。

(3)ボードゲー厶で遊ぶ

外に出られないとき、ボードゲームで遊ぶと、子どもは自分がどうやったら勝てるか、そのつど自分の立場をつかもうとします。そのため、自然とゲー厶全体を広い視野で見るようになっていきます。これは観察眼を鍛えるよい訓練になります。

(4)記録を習慣にする

アメリカを代表する19の博物館や研究センターの本部であるスミソニアンインスティテユートでは、博物学者らが小中学生に対し、「ネイチャージャーナル」の記録を勧めています。日記は感情の記録ですが、ネイチャージャーナルは身のまわりの自然についての気づきを記録します。じつはスミソニアンの博物学者らプロがスケッチしたり写真を撮ったりしながら、それがどんなふうに見えたかを記録していくことで、文章を書く力もつきます。

日々記録しているものも、そのそれぞれの内容は、子どもたちがつける記録とほとんど変わらないのだそうです。自然のささいな変化など、それだけでは役に立つかわからないようなことでも、少しずつ記録を積み重ねていくことで、世界に誇るスミソニアンの膨大なコレクションや研究成果につながっているのです。

26日 笑顔は元気の発信源!

26日の魔法の日めくりメッセージです。

笑顔は元気の発信源! ~一日、にこにこ笑顔~

怖い顔・沈んだ顔はマイナスエネルギーを発信します。

笑顔はプラスのエネルギーを発信しますので、
心も活き活きと元気になります。
顔は、いつも周りから見られていますので、
笑顔を通して周りに元気を発信し、
幸せにする凄い力がありますよ!

今日は一日、笑顔全開でいきましょう!


 2学期11週目の月曜日です。運動会まで残りわずかになってきました。家庭において元気な挨拶で始まっていますか?くり返すとよくなる
「ザイオンス効果」があいさつにはあります。まずは、親自身が大人が挨拶をすることではないでしょうか。挨拶をされたら、必ず返すことも忘れてはなりません。挨拶の「挨」には「心を開く」、「拶」には「相手に近づく」という意味があります。気持ちをこめてあいさつをしていきましょう。すぐにできなくても責めずに、あいさつで笑顔や笑い声があると、プラスのエネルギーを周りにも発信できます。大人の笑顔が子どもの笑顔になり、子どもの笑顔が大人の笑顔になります。子どもも大人も笑顔でいきましょう!口にストローをくわえていると唇はとがったものになります。一方、口にストローを横にしてくわえると口角があがって笑顔になります。

思考力をつけるためには?❶

 思考力をつけるためには、『❶「好きなこと」を見つける』『❷「観察眼」を磨く』『❸「オープン・クエスチョン」をする』・・・『❿「男女の違い」に対応する』『⓫「子ども扱い」しない』『⓬「思考」を掘り下げる』までの12項目が考えられます。子育てベスト100から引用して紹介していきます。

❶「好きなこと」を見つける  ー機会がなければ見つからない

ハーバード大学テクノロジー起業センターで初代フェローを務めたトニーワグナー博士は、「若きビルゲイツやスティーブジョブズ、最近ではマークザッカーバーグ(中略)、彼らには毎晩遅くまでプログ ラムを書くよう脅したりおだてたりする『夕イガーマザー』(スパルタ式の厳しい母親)はいなかった。彼らにあったのは情熱だ」といっています(『未来のイノベーターはどう育つのか』英治出版)

ワグナー博士がイノベーターとその親、教師、メンター(指導者)に計150件以上のインタビューを行なったところ、最もよく出てきた言葉は「情熱』でした。また、臨床心理学者のジョセフバーゴ博士によると、お金や名声を熱望している人よりも、純粋に好きなことに打ち込んでいる人のほうが成功しやすいといいます。時間を忘れて没頭するほどの情熱は、「もっと知りたい」「上手になりたい」という気持ちを引き出し、そのためにはどうすべきかと考えを深める力を伸ばしていくのです。

 

 「好きなこと」を見つけるにはどうすればいい?

(1)「したことのないこと」に注目する

子どもに「好きなことはなにか」と聞いても、自分には好きなことがないと言うかもしれません。しかし創造性とイノベーション教育を専門とするイギリスウォーリック大学のケンロビンソン名誉教授は、これは「機会の有無」にかかっているといいます(『才能を磨く』大和書房)。いま子どもにとってそんなに夢中になれることがないとしたら、一度もやったことのない分野に対して心をオープンにし、積極的にトライしてみることをロビンソン名誉教授は勧めています。

(2)子どもの行動を知る

また、ロビンソン名誉教授は、「好きなこと」を見つけるには、日常の行動パターンを「見える化」するとよいといいます。学校、習い事、遊び、食事など、ざっくりと書き出します。さらに学校の時間割、習い事の種類、遊びの時間に何をやっているかなど、その中身を具体的に書いていきます。

(3)「夢中になっていること」を見つける

 そうして書いた項目のそれぞれに対して、「好き」「嫌いではない」「嫌い」で色分けをします。何をしているときにワクワクするか、楽しくてしかたないのか。子どもの「好き」を探します。「得意なこと」と「好きなこと」が一致することもありますが、ハーバードビジネスクールの社会心理学者、テレサ・アマビール名誉教授は、素晴らしい才能をもってはいても何事も達成しない人はたくさんいるといいます。大人も子どもも心の内から湧き出る強いモチベーションがあるとき、ベストを尽くして達成をめざします。達成と情熱には強い関連性があるとアマビール名誉教授はいっています。

(4)ひとつのことに縛られない

国際数学オリンピックで日本人女性初の金メダルを獲得、現在は数学者でありジャズピアニストとしても活躍する中島さち子氏は、いまや「各自が自分の専門の穴をひたすら掘り下げていた時代」から、「違う分野からのアプローチや他分野の専門家とのコラボレーションによって新しい知見が生み出される時代」に変わったと語ります。複数の分野でさまざまに脳を使って、違ったものの見方を取り入れていく経験は、イノベーションの原体験になります。「好きなこと」をひとつだけに絞らず、複数の分野を掘り下げ、横断していくことが、これからの教育に求められると中島氏はいっています。

コミュニケーション力をつけるためには?⓲

⓲「手本」を見せる  ―親も子どもと一緒に成長する

ドロシー・ロー・ノルト博士の『子どもが育つ魔法の言葉』には次のようなくだりがあります。「子どもはいつも、親の姿を見ています」「親は子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある『手本』なのです」「学ぶ」という言葉の語源は「真似る」と同じです。人は赤ちゃんのときから「真似る」力をもっていて、身近な人の真似をしながら社会性を身につけていきます。

 

「手本」を見せるにはどうすればいい?

(1)言葉づかいに気をつける

親がどんなときにどういう言葉づかいをするのか、子どもはよく見ています。相手の話を聞かず、一方的に自分の言いたいことばかりを口にしていないか、人を傷つけたり、批判したり、ケンカ腰な言葉づかいをしていないか、「きっとできるよ」というポジティブな表現ではなく、「どうしてこんなことができないの」というネガティブな表現ばかりになっていないか。親の言葉づかいは、子どもの言葉づかいだけでなく、心のもちようにも影響します。

(2)人を尊重する

家族や近所の人、あるいは見ず知らずの人などに対して親がどのような接し方をしているかも、子どもは観察しています。道で会ったら挨拶をしているか、お店の人に横柄な言葉づかいをしていないか、立場や肩書きだけで人を評価したり見下したりしていないか、家事に協力せず、パートナーを困らせてはいないか。地域や家庭といった身近なコミュニティでの大人の言動は、子どもに大きな影響を与えます。

(3)失敗する姿も見せる

親が仕事に対して情熱をもち、誰かの役に立ったり誰かの人生に影響を与えていたりする姿を見て、どもたちは励まされ、勇気づけられます。同時に、失敗して落ち込んでいるところも包み隠さず、そこからまた立ち直って楽しく生きている姿を見せれば、子どもも失敗を怖がらず、挑戦する心をもち続けられます。

(4)健康に気を配る

子どもにバランスのよい食事を食べさせたり、テレビやゲーム、スマホなどで夜ふかししたりするのをやめさせたいと思ったら、親自身がまず実践する必要があります。健康的な食事やおやつを家族みんなで食べ、親もテレビやゲーム、スマホの時間を減らして散歩したり自転車で出かけたりするなど、外遊びの計画を立てるといいでしょう。

(5)怒りを静める

子どもがかんしゃくを起こしたり、イライラして泣き叫んだりしたときは、親はひと呼吸置いて落ち着かせてから話しかけるようにします。とはいえ親のほうも、感情にまかせて大きな声をあげ、厳しい言葉を子どもにぶつけてしまうことがあります。そんなときは大人がきちんと非を認めて謝ることも、親として手本を見せるべき大事な言動です。

25日 限りなく我を0に近づける

25日の魔法の日めくりメッセージです。

限りなく我を0に近づける ~まず、「はい」~

今日一日は、まず、「はい」と返事をしてみましょう!
繰り返して21回「はい」と
言えるようになってきた頃には、
素直に行動出来るようになりますよ。

「でも・・・」「だって・・・」と、
考えてばかりいると自分の前に見えない壁が出来、
物事が進まなくなってしまいます。

「はい」は、我と壁を取る練習ですよ!


 2学期、11週目の日曜日。今週末には運動会が予定されています。いつもとちがう時こそ、いつもと同じことを大切に!「はい」の返事は、素直に考えて行動することができることにつながります。言い訳を言うことは、やる前からできないことにつながります。人の脳は「声に出して言ったことにだまされる」と言われています。「もうだめだ」、「できない」と言っていると絶対にできません。「大丈夫」、「できる」と言う言葉にだまされて出来るようになるのです。プラスの言葉を言うのはそのためです。

コミュニケーション力をつけるためには?⓱

⓱「プレゼンカ」を鍛える  ―うまく話せる「型」を手に入れる

日本人の多くが人前で話すことに苦手意識をもっています。ところが約1万9000人にプレゼン教育を行なってきた一般社団法人アルバエデュの竹内明日香代表理事は「プレゼンがうまいかどうかは能力でもセンスでもなく『技術』であり、筋トレや楽器の稽古のように練習さえすれば誰でも上手になれる」と言い切ります。たとえばアメリカでは、小さなころから人前で意見を発表する機会を多く与えられ、徹底的にプレゼンカを鍛えられます。代表的なのが、幼稚園や小学校で日常的に行なわれている「Show & Tell」の時間です。

この授業では、子どもは自分のお気に入りのものを学校へもっていき、クラスメイトや先生の前で、「これは何か」「どこで手に入れたのか」「どこがお気に入りか」などをプレゼンします。プレゼンが終わって先生が聞き手の子たちに「質問は?」と尋ねると、次々と質問が出てきます。話し手はしっかり準備をし、練習し、プレゼンをして質問に答え、聞き手はよく話を聞き、質問する。双方向の練習によってプレゼンカが鍛えられていきます。

2020年から施行される新しい学習指導要領では「主体的対話的で深い学び」という学び方が重視され、子どもたちのプレゼンの機会も増えていきます。家庭でのちょっとした習慣も、子どもたちのプレゼンカを育み、自信につなげることができます。

 

「プレゼンカ」を鍛えるにはどうすればいい?

(1)食事をしながら対話する

プレゼンカを磨くには、楽器のように日々練習するのが効果的です。そこで、食事の時間を有効活用します。ごはんを食べながら、「どんな1日だったか」「いちばん面白かったことは何か」など、テーマを決めて話をします。「子どもの話の内容がいまひとつ理解できないときは、最後まで聞いてあげてから『こういうことが言いたかったんだよね?』と内容を再確認してあげるといい」と竹内氏は言います。さらに「それ、いいね」や「面白い!」といった相づちを入れると、子どものやる気がアップします。

(2)しっかり声を出す

せっかくのプレゼンも聞こえなければ意味がないので、ふだんからしっかり声を出せるように練習しておきます。子どもの声が小さくて話が聞こえないときは聞き流さず、「聞こえないよ〜」と声をかけるようにします。

(3)目を見て話す

演説の天才といわれたオバマ前大統領の大統領就任演説は、聴衆への「アイコンタク卜」の時間がスピーチ全体の約半分を占めていたといいます。親自身もふだんから子どもの目を見て話したり、聞いたりすることを心がけます。

(4)「語彙力』を高める

「プレゼンは語彙が豊富なほうが圧倒的に面白くなる」と竹内氏はいいます。日常の読書習慣などで語彙が豊富になると表現力が高まり、プレゼンカもアップします。子どもがふだん使わないような熟語や言い回しも、会話の中でたまに投げかけておくと子どもの記憶のどこかには残るので、ときには高めの球を投げることを竹内氏は勧めています。

(5)「型」を使う

急に「プレゼンをして」と言われても戸惑ってしまうかもしれませんが、全体の構成に「型」があると話しやすくなるものです。たとえば、「はじめ」「なか」「まとめ」の型を使って話すと、プレゼンがしやすくなります。

コミュニケーション力をつけるためには?⓰

⓰「挨拶」をする  ー義務ではなく、楽しめるように

私たちは一日の中で何度も挨拶の言葉を交わします。挨拶は世界共通の習慣で、コミュニケーションの入り口です。心理現象のひとつに「ザイオンス効果」というものがあります。これはスタンフォード大学の心理学者だったロバート・ザイオンス名誉教授が発見した「同じ人やモノにくりかえし接触すると、好感度や印象がアップする」という法則で、単純接触効果とも呼ばれています。

挨拶は、この効果を引き出すためにとても便利な方法です。子どものころから挨拶の習慣が身についていれば、成長してからもさまざまな人づきあいの大きな助けになります。子どもの数が多く、近所や親戚同士のつきあいも頻繁にあった時代には、いろいろな人と挨拶を交わす機会がありました。子どもはそうした環境で自然と挨拶を覚えていったのですが、昨今は地域とのつながりも薄れ、挨拶をする機会が格段に減っています。そのため、挨拶することを大人が意識して教えていく必要があります。

 

「挨拶」はどういうふうにしたらいい?

(1)親自身が挨拶をする

子どもは親の言動に敏感で、日々いろんなことを観察しています。どんな場面でどんな挨拶をするかも、親を手本にしながら覚えていきます。親は「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おかえり」「いただきます」「ありがとう」「ごめんなさい」「おやすみ」など、家族に対して意識的に言葉をかけるようにします。
(2)挨拶をされたら、必ず返す

挨拶は、相手の存在を認め、自分の存在を認めてもらうことです。挨拶をしてくれる人には、必ず挨拶を返すように教えます。挨拶を返さないと無関心だと思われます。無関心は「相手の存在はどうでもいい」というメッセージになり、最も相手を傷つけます。お互いに挨拶を交わし合うのはコミュニケーションの基本です。

(3)気持ちをこめて

挨拶の「挨」には「心を開く」、「拶」には「相手に近づく」という意味があるそうです。 挨拶をするときはその言葉の意味を思い出しながら、相手の顔を見て、気持ちをこめて声をかけるように心がけます。子どもにはスキンシップをまじえて、ハイタッチやハグをしながら挨拶をすると、とても喜びます。

スキンシップをとることで、先にも触れた愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌をうながせるというメリットもあります。

(4)できなくても責めない

子どもが挨拶をしないときには、「恥ずかしい」「照れくさい」「素直になれない」といった思いがあります。けれどもそこで、「どうして言えな?」と強要したり叱ったりすると、子どもはかえって反発し、挨拶をすることが楽しくなくなってしまいます。他の子と比べてできないことを責めるのも逆効果で、かえって萎縮することもあります。

挨拶が苦手な場合にはあせらず、「○○ちゃんちに着いたら最初になんて言おうか?」と心の準備をうながしたり、蚊の鳴くような声でも挨拶ができたら一緒に喜んであげたりするなど、子どものペースに合わせるようにします。

24日 自分に出来ること・・・

24日の魔法の日めくりメッセージです。

自分に出来ること・・・ ~使わない電気は消そうね~

自分の行動が
周りに影響力を与えていて、地球とつながっている。

コツコツと続けることによって大きな力になり、
宇宙ともつながっている。

エコ活動で周りにも
目を向けることが出来るようになります。

そして、つながりの中に自分の存在意義を
認められるようになりますよ!


 2学期、10週目土曜日です。「部屋にだれもいないときに電気を消すのはなぜなのか?」と質問したとき、お子さんはどのようなことを答えるでしょうか?理由が答えられたら、次に行動に移すことができるかです。毎日の生活の中で、家の手伝いをすることや、食事、洗濯、掃除、健康管理を一緒に行うなどを続けてできたということがあってほしいものです。家族のために、自分でできることをするということが1週間の中で、どれぐらいあるのかも家族会議で話し合ってみてはいかがでしょうか?頑張って、顔晴って子どもたち!

コミュニケーション力をつけるためには?⓯

「家族会議」を開く  一子どもと話す機会をつくる

最近では、平日は子どもの習い事や親仕事の都合で忙しいうえに、ようやく週末に一家がそろっても、各々がスマホやゲームに気を取られ、家族の会話が少なくなってしまいがちです。子どもに話しかけたところで、「知らない」「わからない」「忘れた」といった返事しか返ってこないと、なかなか辱も弾みません。こうしたふだんからのコミュニケーシヨン不足は、親子の信頼関係にも影響します。子どもが問題行動を起こすなど困った事態になってから、あわてて本音を聞き出そうとしても、子どもはそう簡単に心を開いてはくれません。

カリフォルニア大学アーバイン校の臨床児童青年心理学者、ロバート・マイヤーズ准教授は、家族の絆を強め、信頼関係を築くために、定期的に「家族会議」を開くことを勧めています。家族会議を開くと、自分の気持ちを表現するのが得意ではなかった子どもも少しずつ声を出せるようになり、家族に自分の意見を知ってほしいと思えるようになるといいます。家族会議は、お祝いをしたり、感謝し合ったりするなど、家族一緒に幸福感や楽しさを共有する「チー厶ビルディング』の時間でもあります。

 

「家族会議」はどうやって開けばいい?

(1)家族全員が集まれる日時にする

週末の夕食時など、家族みんなが集まれる曜日と時間をあらかじめ決めておきます。1週間に一度できると理想的なのですが、難しい場合は1か月に一度でも集まれるとよいでしょう。

(2)みんなが発言できる質問をする

家族全員が発言できるような質問をします。進行役を子どもにまかせると、子どもは自分が一人前として認められているように感じ、自尊心がアップします。進行役は、たとえば以下のような質問を投げかけたり、答えをうながしたりします。

今週はどうだった?

来週はどんな予定?

来週の目標は?

家族が私にこんないいことをしてくれた!

私は家族のためにこんないいことをやった!

今度行ってみたいところは?

いま欲しいものは?

そのほか、家族に話したいこと、質問やお願い、ルール決めや休みの計画など

質問は決めておき、司会は子どもにまかせるようにするといいでしょう。

(3)家事の分担を決める

家族は小さなコミュニティであり、子どもも家族というチー厶に欠かせない戦力です。家族一人ひとりが何の家事を手伝うか、話し合って分担します。

(4)書き出す                   

家族一人ひとりの自標やお手伝い、家族みんなが守りたいルールなど、決まったことを紙やホワイトボードに書き出し、「見える化」します。

(5)最後には「お楽しみ」を準備しておく

かたくるしい会にしたり、お説教タイムにしてしまったりは逆効果です。家族同士でケン力をし、家の中に緊張感が漂っているようなときは、外に出て散歩をしながら話すなど、場所を変えてみます。そして、会議の最後にはみんなが「楽しかった」という気分で終えられるよう、ゲームや料理、映画など、家族一緒の「お楽しみ」を準備しておくとよいでしょう。

23日 情緒豊かに

23日の魔法の日めくりメッセージです。

情緒豊かに ~旬のものを食べようね!~

日本には、四季があります。
四季を通して、情緒を感じることが出来ます。
大地の恵み、季節に必要なエネルギーを教えてくれ、
情感が得られるのです。

自然が与えてくれるエネルギーを感じ取れる様に
食べ物の旬を味わいましょう!


 2学期10週目の週末です。雨の予報ですので、校庭での運動会の練習ができなくなりそうです。ストレスの解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。解消の一つに好きなものや季節のものを食べることがあります。身体の中に秋の野菜や果物をたくさん食べて、自然からのエネルギーを受けて欲しいと思います。

コミュニケーション力をつけるためには?⓮

⓮「スマホやタブレットのルール」をつくる ー依存のリスクから子どもを守る

 KDDI201811月に行なった調査によると、小学生の携帯電話やスマホの所有率が、都市部では3年生を境に約半数以上にもなることがわかりました。20192月には文部科学省がこれまでの 小中学校への携帯電話の持ち込み原則禁止の方針を見直すことを明らかにしたので、今後はさらに低年齢化する可能性があります。ベビーカーに乗った幼児が親のスマホを手に遊んでいる光景は、いまや当たり前になっています。もはや幼い子どもにとっても、スマホやタブレットは日常と切り離せない存在になりつつあります。

 子ども自身の「判断力を育てる

子どもへのICT (情報通信技術)教育に詳しい和歌山大学教職大学院の豊田充崇教授は、スマホやゲームなどを遠ざけたり禁止したりする「制限」よりも、子どもたちの「判断力」を育成することが重要といっています。オンラインゲームをはじめ、ネット依存の治療と研究に取り組む国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長も、ネットに依存する子どもを一方的に責めたり、親の考えを押しつけたりするのではなく、本人が問題に気づき、変わる意欲をもてるようにうながす接し方が大切と呼びかけています。

 「スマホのルール」はどうつくればいい?

(1)メリットデメリットについて書き出す

スマホについて、「友だちと連絡が取りやすい」「わからないことがすぐに調べられる」といったメリット、「目が悪くなる」「勉強の邪魔になる」「返事がめんどうくさい」といったデメリットを、親子で話し合って書き出します。メリットと思えることでも、じつはデメリットの引き金になっている場合も多いことに気づかせます。

(2)親子で「利用時間」を決める

親子でスマホの利用時間を毎日記録してみます。そして、平日と休日に分け、それぞれ「何時から何時までのあいだは使っていいか」「1日の利用時間は何時間にするか」を決めます。「スマホを使う場所」や「使わない場合の置き場所」は、家族の目が届くところに決めます。子どもにはルールを課しつつ親は24時間使い放題という状態だと、子どもはルールを守る気になれないので、親子一緒にルールを守るようにします。守れなかったときは丸一日使用禁止にするなど、ペナルティもどうするか話し合って決めます。

(3)やってはいけないことを教える

以下のようなルールをきちんと理解させます。

・ネット上に、名前や住所、電話番号、学校名やテスト、通知表など、個人が特定できるような情報は載せない。

・薬物や武器、自殺、暴力、大人向けのサイ卜は見ない。

LINESNSなどで人の悪口や噂、不満などを書かない。

SNSで自分や他の人の個人情報は送らない。

(4)「取り引き」には応じない

勉強することと引き換えに時間の延長を要求してきても、応じないようにします。また、親のほうも「ネットの時間を減らしたら〇〇を買ってあげるよ」といったかけひきはNGです。一度でも前例ができると、なしくずし的にルールを破ったり、要求がどんどんエスカレートしたりすることになるからです。ー方で、少しでも自分なりに管理できるようになれば、積極的にほめてあげることも重要です。

(5)「フィルタリング」で子どもを守る

まだルールの内容が完全に理解できない年齢では、ウェブサイトのアクセスを制限したり、アプリをダウンロードできないように設定できたりするフィルタリングサービスを活用します。フィルタリングをかけると使用が限られてしまうので、成長に合わせて制限をゆるやかにしながら、子ども自身の判断力を養っていきます

(6)「デジタル・デトックス」のすすめ

樋口医師によると、一定の時間、スマホやパソコンなどのデジタル機器にまったく触れない「デジタル・デトックス」が注目を集めているそうです。デトックスとは「解毒」という意味で、ネットから抜け出してオフライン休暇を取ろうというもの。休みの日には親子でスマホやゲーム機を家に置いて自然の中で過ごすと、「五感をフルに使えて、ネットの呪縛から解き放たれる」と樋口医師は勧めています。

(7)依存気味になったら専門の医療機関へ

中高生になると、ネット依存で昼夜が逆転し、学校へ行けなくなるというケースも多くあります。オンラインゲームには依存させる仕掛けがあり、依存症になると理性をつかさどる脳の前頭前野の機能が低下していきます。この機能が落ちると、衝動や欲求のコントロールがますます難しくなるので、やればやるほど悪循環に陥ります。2019年には世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を新たな疾患として認めています。深刻な状態なら、依存症を専門にする精神科を受診しましょう。

22日 ナンバーワンよりオンリーワン

22日の魔法の日めくりメッセージです。

ナンバーワンよりオンリーワン ~自分の好きなところを3つ見つけよう!~

自分のことをもっと、好きになりましょう!
沢山、素敵なところがありますよ。
親子で素敵なところを
見つけ合いっこしましょう。
素敵なところを発見することに意味があります。
苦手なことを直そうと思うより
素敵な所を深めましょう。

自分を好きになると自信が持て、
もっと可能性が広がり、もっと素敵になりますよ。


 今日は5年生の脱穀体験を予定しています。ウイズコロナの時代で、新型コロナウイルス感染症によるストレスに適応できるようなってきましたか?!親子で過ごす時間が長くなると、子どもたちの素敵なこと(よさや頑張っていること等)を当たり前と思わずに見つめ直すことが求められています。お子さんの素敵なことをいくつあげることができるでしょうか?苦手なことや課題となるところは見つかりやすいものです。マイナスな言葉がけでは子どもも大人もよくありません。子どものやる気や自信を育むためにも、頑張りの過程をほめたり、認めたりして伸ばしてください。プラスの言葉をかけてください。

コミュニケーション力をつけるためには?⓭

⓭「感情」をコントロールする  -コミュニケーションの核となる力

子どもは「湧き起こる感情を他の人にうまく表現すること」、また「他の人の気持ちを理解すること」を成長とともに身につけていく必要があります。発達心理学者の渡辺弥生教授は、感情を表現するスキルは、生活の中で家族や友だち、先生とのやりとり、あるいは地域の人々から教えられて学んでいくといいます。

一昔前までは、たとえば「イヤだ」「苛立たしい」「恥ずかしい」といった気持ちの存在やその言葉の意味、そうした気持ちの調節の仕方を、私たちは周囲の環境から無意識のうちに教わってきました。ところが最近は、少子化核家族化で、地域とのつながりや遊ぶ場所も少なくなってしまったので、子どもたちには意識的にこうした感情のコントロールの仕方を教えていく必要がある、と渡辺教授は指摘します。

知識はたくさんあるのに、感情が安定しなかったり相手の気持ちをくみとれなかったりするせいで、その能力を生かしきれない大人が増えています。感情のコントロールはコミュニケーションに欠かせない土台であり、さまざまな人と協力し合って生きていくためにも、ぜひ身につけたいスキルです。

 

うまく「感情」をコントロールするにはどうする?

児童心理学者、ハイム G ギノット博士は「子どもたちは肯定的な気持ちになれば、肯定的に行動する。子どもが肯定的な気持ちをもてるように助ける方法は、子どもたちの気持ちを受け入れることだ。いつも気持ちを否定されると、子どもたちは混乱したり激怒したりしかねない。それどころか、自分の気持ちなど知る必要はない『自分の気持ちなんか信じるな』と、教えていることになる」といっています。そこで、ギノット博士のもとで学んだ児童心理学者、フェイバとマズリッシュは、10年にもおよぶ調査の結果、子どもの気持ちを尊重する方法を編み出しました。

(1)注意を傾けて聞く

誰かに話を聞いてほしい、共感してほしいと思うのは、自分以外の人にその気持ちを知ってもらいたいからです。とくに気をつけたいのは、それが否定的な感情の場合です。その気持ちをただ否定したり、道徳的なだけのことを言ったりすると、子どもの気持ちは離れていきます。そして何よりも、何かをしているついでに口先だけで答えるのではなく、まずは手を休め、子どもに集中して聞いてあげること。フェイバらは、「子どもたちが最も必要としているのは、共感しながら黙って聞いてくれることだ」といっています。

(2)「相づち」で気持ちを認める

「まあ」「ふうん」「あらあら」「ほんと」といった相づちを口にしながら話を聞いてあげると、子どもは自分の考えや気持ちを見つめなおし、自分で解決方法を見つけようとします。そこで問いただされたり、責められたり、あるいはアドバイスされたりすると、子どもはかえて自分の気持ちや問題の本質がわからなくなり、建設的に考えられなくなるとフェイバらは指摘しています。

(3)感情に「ラペル」をつける

ただ感情をなだめるなどして、子どもの気持ちを無理にどこかへ追いやろうとすると、子どもは余計に混乱します。親が子どもの気持ちに対して「イライラするね」「悲しいね」といった言葉で感情の種類を表現する、すなわちラベルをつけてあげると、子どもは自分の内面が見えるようになり、落ち着くことができます。もちろん、子どもがその言葉に反発することもあります力、フェイバらは、そんなときにはただ共感してうなずきながら、黙ってそばにいてあげることが大切だといっています。

(4)一緒に空想する

子どもがないものねだりをするとき、大人は無理な理由を論理的に説明しがちです。しかし子どもは多くの場合、「何をどれだけほしいか』をわかってもらいたいだけなのです。「〇〇を出す魔法があったらなあ」「ここがもし〇〇だったら」といった空想の世界を語ってあげると、子どもは気持ちをコントロールしやすくなると、フェイバらはいっています。

(5)感情の強さを「客観視」する

さらに渡辺弥生教授は、自分の感情を数値化する「感情の温度計」を使い、感情の強さを「見える化」して認識させることも、感情のコントロールに役立つといっています。たとえば怒りやイライラを感じる際、「大声で怒鳴りたくなる」「モノを壊したくなる」といった感情を10とすると、いまの気持ちはどの程度かを確認させると、子どもは自分の感情を客観視できるようになります。これは「メタ認知」と呼ばれています。さらに、「場所を変える」「深呼吸をする」「水を飲む」といった自分なりの対処の仕方を決めておくと、感情のコントロールがしやすくなります。

21日 会話は子育てのキーワード

21日の魔法の日めくりメッセージです。

会話は子育てのキーワード ~ゆったり、お喋り、楽しもう!~

お喋りは楽しいものです。
その中で、子どもの事をもっと深く知る、
親の事をもっと知ってもらう。
楽しい会話の中で、認め合う関係、
喜びも悲しみも共有できる関係、
相談し合う関係が作れます。

毎日が忙しい日々。
すこし、ゆったり、のんびりと会話を楽しみましょう。


 運動会の練習に取り組む日々です。話を聴いてもらえたという安心感がよりよい関係性を築きます。一緒にお風呂の中での会話はゆったりした中で楽しむことができます。会話の中で大切にしたい言葉は、「ありがとう」と「うれしい」などです。「〇〇のお手伝いをしてくれて、ありがとう!」「お母さんはうれしかったよ!」「お父さんは〇〇したんだって聞いたよ。ありがとう!」子どもにエネルギーを与える言葉です。

コミュニケーション力をつけるためには?⓬

⓬「けんかの仲裁」をする  -ケンカも学びの場にできる

1995年にアメリカ心理学会からジョージ・ミラー賞を受賞した心理学者、ジュディス・リッチ・ハリスは、子どもの成長は親や家庭次第で決まるという「子育て神話」に反対し、子どもはさまざまな集団の中で自ら学び、外の世界からも大きな影響を受けることを実証しました。ハリスによると、子どもの人格形成は、友だちや仲間の影響を大きく受けるといいます。子どものコミュニケーションカも、家庭の中で親と緊密に過ごすだけでなく、家庭の外に出ていろいろな人と関わり、時にはぶっかり合うことで、しっかりと育まれていきます。

外の世界との関わりのひとつとして、白梅学園大学で臨床教育学を専門とする増田修治教授は、3歳くらいから小学校低学年くらいまでのケンカ体験は重要だといいます。子どもは泣いたり泣かされたり、手を出したり出されたりして、心や体の痛みを体験しながら力加減を学んでいきます。ケンカをしないまま成長すると、力加減がわからず、いきなり相手に大ケガをさせてしまうようなことも起こり得ます。増田教授は「ケンカにもルールと教育が必要」だといいます。また、ケンカをさせっぱなしにするのではなく、ケンカをした後に何をわからせるかが最も重要だと指導しています。

 

 「ケンカの仲裁」はどうすればいい?

(1)守るべき「ルール」を教える

「目を突かない」「嚙まない」「股間やおなかを狙わない」「爪を立てない」「モノを投げない」といった、相手を傷つけない最低限のルールは教えておかなければいけません。場合によっては一生の傷を負わせてしまうリスクまであることをしっかりと理解させる必要があります。言葉についても同様です。克服できないコンプレヅクス(容姿や苦手なことなど)をあげつらうと、相手の心に深い傷を残してしまうことをきちんと教えます。

(2)「互いの言い分」を言い切らせる

増田教授は「ケンカは互いの言い分のぶつかり合い。だからこそ、最後まで互いが言い分を言い切ることが大事」といっています。言葉でとことん言い合いをさせて、もう言うこともなくなって興奮が収まってから、大人が「何が原因だったか」「何がイヤだったか」「どうすれば防げたか」と、ケンカの内容について考えさせるべきだといいます。

(3)エスカレートしそうなときは止める

とくに男の子同士だと、ある程度のぶつかり合いが起こるのはしかたなものの、暴力がエスカレートしてしまう場台にはまわりの大人が力ずくでやめさせる必要がありす。

(4)必ず最後は仲直り

お互いに納得感を感じるところまで言い分を言い切らせたら、最後は必ず仲直りで終わらせます。子どもはケンカと仲直りをくりかえしながら、どうしたら相手を傷つけてしまうのか、逆にどうすれぼ相手にイヤなことをやめてもらえるか、どうやって友だちと仲よくやっていくべきかを学んでいきます。

(5)子どもの話をよく聞く

いつもより攻撃的だったり、すっきり仲直りできずモヤモヤが残ったりする場合は、ケンカをした直接的な理由のほかにストレスの原因がないか、時間をとって子どもの話をじっくり聞いてみます。